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【江戸川区63歳男性殺害事件】
クラスの生徒が明かしたメッタ刺し中学教師の「本当の素顔」
「先生は『トイレに行ってくる』と言って、1時間の授業中に1回、必ず教室を出るんです。
休み時間も職員室に何回も戻ったり、とにかく生徒の前からよく消える。
あくまで私の推測ですが……勤務中も、株の値動きが気になって仕方なかったんじゃないかと思います」
そう語るのは、江戸川区立松江第五中学校の特別支援学級に通うA君の母親だ。
A君の担任は、尾本幸祐(こうすけ)容疑者(36)。5月10日、殺人容疑で逮捕された男だ。
「尾本容疑者は今年2月、東京都江戸川区にある山岸正文さん(当時63)の自宅に侵入し、
や顔など20ヵ所を刺し、殺害した疑いが持たれています。
容疑者はFX投資やギャンブルで数百万円の借金を抱えていたとされ、
窃盗目的で山岸さん宅に押し入ったと見られています」(警視庁関係者)
逮捕当日に開かれた記者会見で、
荒巻淳校長は尾本容疑者を「スポーティで元気な中堅教諭で、
他の教諭の手本となる人物」と評した。近隣住民も、
「子煩悩で優しいお父さん」というイメージだったという。
しかし、A君は学校生活のなかで、尾本容疑者の″もう一つの顔″を目撃してきたという。
母親が証言する。
「違和感は入学式からありました。
息子が腹痛でトイレに籠もっていると、尾本先生が『まだなの?』と問いかけながら、
10分にわたり扉の前に立ち続けたそうです。
息子はすっかり萎縮してしまい、式に参加せずに帰宅しました」
保護者に対しても、誠意を欠く対応が続いた。
「何に対してもイエスかノーでしか答えてくれない。
代案や解決案を提案してくれることがないんです。
だからこそ、『熱い先生だった』と報じられることに違和感しかなかった。
熱意のあるタイプではありませんでした」
A君は事件発覚前から「笑顔のときに目が笑っていない」
「いつも何か隠している感じがする」など尾本容疑者への違和感を口にしてきたという。
事件発覚後には、尾本容疑者への不信感を書き連ねたホワイトボードを持ち、
母親に転校したいと訴えてきたこともあった。
「学校で一番多くの時間を過ごしたのは校長先生でも同僚でもなく生徒です。
逮捕前から、息子は尾本先生に心を開いてはいませんでしたし、
先生が息子に寄り添うこともなかった。
いまは、そんな尾本先生を『熱血教師』と評す学校に対しても強い不信感があります。
今後については、転校も検討しながら家族で話し合っている段階です」
尾本容疑者は現在も黙秘を続けている。
学校側は生徒の心のケアにこそ、注力すべきだろう。