気ままに

大船での気ままな生活日誌

ポンペイ展(2)

2022-01-20 14:55:35 | Weblog

こんにちわ。

イタリアのナポリ近郊にあった古代都市ポンペイが、西暦79年8月のヴェスヴィオ火山の大噴火により、一夜にして火砕流にすっぽり埋まってしまった。その姿を現したのは、ようやく、18世紀になってからのことである。そこには、2000年前とは思えない豊かな都市があった。ぼくも直接、見学したことがあるが、その古代都市には舗装された道路が縦横にはしっている。何と、馬車道と歩道が分けられ、横断歩道まである。道路に沿って住宅や商店も立ち並ぶ。そして、市役所らしきものもあれば、神殿もある。さらに、大浴場、大運動場、円形闘技場、劇場などの公共娯楽施設まで揃えている。裕福な商業都市だったらしく、人の出入りも多く、ホテルやバー、そして娼館などもある。現代の都市とそう変わらない豊かさだ。

さて、東博で開かれているポンペイ展に初日に行ってきて、第1報はすぐ出したが、その後、お花見やお月見そしておすもう記事が入り込み、第二報がだいぶ遅れてしまった(汗)。写真撮影が可能で、たくさん撮ってきたので、なるべくここに載せようと思う。

第2章 ポンペイの社会と人々の活躍

ポンペイの街で暮らした裕福な市民たち。本章では、その暮らしぶりが分かる出土品を展示します。宴席を飾った豪華な品々、教養人であることを示そうとした家財や装飾から、裕福な市民の嗜好が浮かび上がります。 また、街の有力者の多様な出自にも注目します。ポンペイの資産家には、ビジネスの才覚でのし上がった解放奴隷や低い出自の女性もいたのです。こうした人物に因んだ発掘品からは、一発逆転のチャンスがあった古代ローマ社会の動的な側面がうかがえます(公式サイト)

上流階級の豪奢な暮らしを伺わせる調度品の数々

青い水指し(ガラス)

金のランプ

黒曜石の杯

ブドウ摘みを表した小アンフィラ(通称、青の壺)写真がうまく撮れていなかったので、サイトから借用。

ブドウ摘みを表わした小アンフォラ(通称「青の壺」)

女性頭部形オイノコエ

顎形クラテル

豊かな生活を伺わせる絵画

ヘタイラ(遊女)のいる饗宴(フレスコ画)

饗宴場面(フレスコ画)

知的生活を伺わせる絵画

マケドニアの王子と哲学者(フレスコ画)

エウマキア像(大理石) 毛織物業の組合が業界の保護者であるエウマキアを顕彰するため広場に建設された。裕福な女性が商業活動を展開し、力をもっていたことを示す。

賃貸広告文 女性の屋敷の壁に部屋貸しの広告文を出していた。身分差別はあったが、奴隷や遊女から身を立て、町の有力者になる人もいた。

装身具

エメラルドと真珠母貝のネックレス、三美神のカメオ、海獣と女神のカメオ。

書字板と尖筆を持つ女性(通称、サッファー)知的な印象から古代ギリシャ詩人、サッファーの愛称をもつ有名な肖像画。

ヘルマフロディトスとシレノス(フレスコ画)

テーブル天板 通称メメント・モリ(死を忘れるなという意味)死は平等に訪れる、と髑髏の左右に富むもの、貧しいものの象徴が描かれている。死は隣りに迫っている、だから今を楽しもう、という人生観。

奴隷の拘束具。

金貨、銀貨

金庫

ポンペイの豊かな生活、知的生活が垣間見られる展示であった。また、身分制の社会ではあるものの、奴隷からも、実力さえあれば、のしあがれることのできる社会でもあった。

第三章以下は次回に。(つづく)

コメント (4)
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