NHK教育TVで「日めくり万葉集」第2弾が始まりました。
平日の午前中ということで 勤めの方は 見る機会に恵まれません。
また 見落とされた方も 居られるやも知れません。
そこで ここで取り上げて 訳し・「みじかものがたり」を 掲載したく思います。
ご覧下さい。
【二月十七日】放映分
ひさかたの 天の川瀬に 船浮けて 今夜か君が 我許来まさむ
《天の川 舟浮かばして 今夜来んや うち待つ岸に あんたが来んや》
―山上憶良―(巻八・一五一九)
【万葉歌みじかものがたり】《我許来まさむ》
七月七日 今日 その日
年に 一度の 七夕の宵
(おお 天の川の中ほど 星のゆらめき)
牽牛の 妻迎へ船 漕ぎ出らし 天の川原に 霧の立てるは
《彦星の 迎えの舟が 出たんやな 天の川原に 霧出てるがな》
―山上憶良―(巻八・一五二七)
(織姫さん さぞかし 胸躍いて おられるじゃろう)
天の川 浮津の波音 騒ぐなり わが待つ君し 舟出すらしも
《天の川 波ざわざわと 騒いでる うち待つあんた 舟出したんや》
―山上憶良―(巻八・一五二九)
ひさかたの 天の川瀬に 船浮けて 今夜か君が 我許来まさむ
《天の川 舟浮かばして 今夜来んや うち待つ岸に あんたが来んや》
―山上憶良―(巻八・一五一九)
霞立つ 天の川原に 君待つと い行き帰るに 裳の裾濡れぬ
《霞んでる 川原まで出て あんた待ち 行ったり来たり 裾まで濡らし》
―山上憶良―(巻八・一五二八)
天の川 相向き立ちて 我が恋ひし 君来ますなり 紐解き設けな
《天の川 隔て離され 焦がれ待つ あんた来る来る 早よ支度せな》
―山上憶良―(巻八・一五一八)
秋風の 吹きにし日より いつしかと わが待ち恋ひし 君ぞ来ませる
《立秋の風 吹いた時から 待っとった うちのあの人 来たんや来たで》
―山上憶良―(巻八・一五二三)
(ああ 雲が
二人の逢瀬 雲が隠す
雲のやつ 気遣いか・・・
今宵 過ぎれば 一年後か
切無い 別れが 待っている
その時の 思い・・・)
玉かぎる 仄かに見えて 別れなば もとなや恋ひむ 達ふ時までは
《喜びの 逢瀬束の間 夜明けたら また焦がれ日や 今度逢うまで》
―山上憶良―(巻八・一五二六)
雲の晴れ間
輝き増す 牽牛星 と 織姫星
――――――――――――――――――――
【古事記ものがたり】への誘い
古事記編纂1300年を期し 一大叙事詩を作ってみました
こちらを ご覧下さい。
【古事記ものがたり】へ
【万葉歌みじか物語】はこちら
<万葉歌みじかものがたり>へ
■リンク先
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また 見落とされた方も 居られるやも知れません。
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ひさかたの 天の川瀬に 船浮けて 今夜か君が 我許来まさむ
《天の川 舟浮かばして 今夜来んや うち待つ岸に あんたが来んや》
―山上憶良―(巻八・一五一九)
【万葉歌みじかものがたり】《我許来まさむ》
七月七日 今日 その日
年に 一度の 七夕の宵
(おお 天の川の中ほど 星のゆらめき)
牽牛の 妻迎へ船 漕ぎ出らし 天の川原に 霧の立てるは
《彦星の 迎えの舟が 出たんやな 天の川原に 霧出てるがな》
―山上憶良―(巻八・一五二七)
(織姫さん さぞかし 胸躍いて おられるじゃろう)
天の川 浮津の波音 騒ぐなり わが待つ君し 舟出すらしも
《天の川 波ざわざわと 騒いでる うち待つあんた 舟出したんや》
―山上憶良―(巻八・一五二九)
ひさかたの 天の川瀬に 船浮けて 今夜か君が 我許来まさむ
《天の川 舟浮かばして 今夜来んや うち待つ岸に あんたが来んや》
―山上憶良―(巻八・一五一九)
霞立つ 天の川原に 君待つと い行き帰るに 裳の裾濡れぬ
《霞んでる 川原まで出て あんた待ち 行ったり来たり 裾まで濡らし》
―山上憶良―(巻八・一五二八)
天の川 相向き立ちて 我が恋ひし 君来ますなり 紐解き設けな
《天の川 隔て離され 焦がれ待つ あんた来る来る 早よ支度せな》
―山上憶良―(巻八・一五一八)
秋風の 吹きにし日より いつしかと わが待ち恋ひし 君ぞ来ませる
《立秋の風 吹いた時から 待っとった うちのあの人 来たんや来たで》
―山上憶良―(巻八・一五二三)
(ああ 雲が
二人の逢瀬 雲が隠す
雲のやつ 気遣いか・・・
今宵 過ぎれば 一年後か
切無い 別れが 待っている
その時の 思い・・・)
玉かぎる 仄かに見えて 別れなば もとなや恋ひむ 達ふ時までは
《喜びの 逢瀬束の間 夜明けたら また焦がれ日や 今度逢うまで》
―山上憶良―(巻八・一五二六)
雲の晴れ間
輝き増す 牽牛星 と 織姫星
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