NHK教育TVで「日めくり万葉集」第2弾が始まりました。
平日の午前中ということで 勤めの方は 見る機会に恵まれません。
また 見落とされた方も 居られるやも知れません。
そこで ここで取り上げて 訳し・「みじかものがたり」を 掲載したく思います。
ご覧下さい。
【二月二十日】放映分
風をだに 恋ふるは羨し 風をだに 来むとし待たば 何か嘆かむ
《羨まし 風と間違て うちなんか 待つ人無うて 嘆かれへんわ》
―鏡王女―(巻四・四八九、巻八・一六〇七)
【万葉歌みじかものがたり】《b>すだれ動かし》
天智八年(669)中臣鎌足 死去
中大兄皇子 天皇即位の 翌年であった
大化改新以来の盟友
自分の妃 鏡王女を 正妻として下げ渡し
采女 安見児を 与えて優遇した
その死にあたって
最高冠位 大職冠に任じ
大臣の位 藤原の姓を授けた
信頼すべき 相談相手を失くし
天皇は 近江大津宮での 政務に掛かりっきりであった
久しく お越しはない
額田王は 張りのない日々を 送っていた
(空は澄み 山は 赤や黄にもみちしている
もみち狩りの お誘いでもあれば 気も晴れように
そういえば 昔 前触れなしの突然のお越しがあった もしや そんなことも・・・)
君待つと 我が恋ひ居れば わがやどの 簾動かし 秋の風吹く
《あっすだれ 揺れた思たら 風やんか あんまりうちが 焦がれるよって》
―額田王―(巻四・四八八、巻八・一六〇六)
「えっ 風の所為と間違えたの 額田王」
風をだに 恋ふるは羨し 風をだに 来むとし待たば 何か嘆かむ
《羨まし 風と間違て うちなんか 待つ人無うて 嘆かれへんわ》
―鏡王女―(巻四・四八九、巻八・一六〇七)
「鎌足公は 亡くなられたもの」
鏡王女は 寂しく つぶやく
―――――――――――――――
【鏡王女の歌】
神奈備の 石瀬の社の 呼子鳥 いたくな鳴きそ 我が恋まさる
《石瀬社 呼子の鳥よ そう鳴きな 切無い恋が 増々募るがな》
―鏡王女―(巻八・一四一九)
――――――――――――――――――――
【古事記ものがたり】への誘い
古事記編纂1300年を期し 一大叙事詩を作ってみました
こちらを ご覧下さい。
【古事記ものがたり】へ
【万葉歌みじか物語】はこちら
<万葉歌みじかものがたり>へ
■リンク先
平日の午前中ということで 勤めの方は 見る機会に恵まれません。
また 見落とされた方も 居られるやも知れません。
そこで ここで取り上げて 訳し・「みじかものがたり」を 掲載したく思います。
ご覧下さい。
【二月二十日】放映分
風をだに 恋ふるは羨し 風をだに 来むとし待たば 何か嘆かむ
《羨まし 風と間違て うちなんか 待つ人無うて 嘆かれへんわ》
―鏡王女―(巻四・四八九、巻八・一六〇七)
【万葉歌みじかものがたり】《b>すだれ動かし》
天智八年(669)中臣鎌足 死去
中大兄皇子 天皇即位の 翌年であった
大化改新以来の盟友
自分の妃 鏡王女を 正妻として下げ渡し
采女 安見児を 与えて優遇した
その死にあたって
最高冠位 大職冠に任じ
大臣の位 藤原の姓を授けた
信頼すべき 相談相手を失くし
天皇は 近江大津宮での 政務に掛かりっきりであった
久しく お越しはない
額田王は 張りのない日々を 送っていた
(空は澄み 山は 赤や黄にもみちしている
もみち狩りの お誘いでもあれば 気も晴れように
そういえば 昔 前触れなしの突然のお越しがあった もしや そんなことも・・・)
君待つと 我が恋ひ居れば わがやどの 簾動かし 秋の風吹く
《あっすだれ 揺れた思たら 風やんか あんまりうちが 焦がれるよって》
―額田王―(巻四・四八八、巻八・一六〇六)
「えっ 風の所為と間違えたの 額田王」
風をだに 恋ふるは羨し 風をだに 来むとし待たば 何か嘆かむ
《羨まし 風と間違て うちなんか 待つ人無うて 嘆かれへんわ》
―鏡王女―(巻四・四八九、巻八・一六〇七)
「鎌足公は 亡くなられたもの」
鏡王女は 寂しく つぶやく
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【鏡王女の歌】
神奈備の 石瀬の社の 呼子鳥 いたくな鳴きそ 我が恋まさる
《石瀬社 呼子の鳥よ そう鳴きな 切無い恋が 増々募るがな》
―鏡王女―(巻八・一四一九)
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【古事記ものがたり】への誘い
古事記編纂1300年を期し 一大叙事詩を作ってみました
こちらを ご覧下さい。
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