NHK教育TVで「日めくり万葉集」第2弾が始まりました。
平日の午前中ということで 勤めの方は 見る機会に恵まれません。
また 見落とされた方も 居られるやも知れません。
そこで ここで取り上げて 訳し・「みじかものがたり」を 掲載したく思います。
ご覧下さい。
【三月十二日】放映分
難波辺に 人の行ければ 後れ居て 春菜摘む児を 見るが悲しさ
《難波へと 夫行かして 残されて 一人春菜摘む児 いじらし限り》
―丹比屋主―(巻八・一四四二)
【万葉歌みじかものがたり】《散りこすなゆめ》
春の訪れ 告げるは梅ぞ
早よに綻べ 寒閉じ蕾
咲けばほんのり 温さも香る
連れて来るのは 春告げ鳥か
含めりと 言ひし梅が枝 今朝降りし 沫雪に抗ひて 咲きぬらむかも
《もう咲くと 聞いてた梅は 今朝降った 沫雪に負けんと 咲いたやろうか》
―大伴村上―(巻八・一四三六)
霜雪も いまだ過ぎねば 思はぬに 春日の里に 梅の花見つ
《霜や雪 まだ消えんのに ひょっこりと 春日の里で 梅花見たで》
―大伴三林―(巻八・一四三四)
霞立つ 春日の里の 梅の花 山のあらしに 散りこすなゆめ
《春日里 咲いた梅花 山からの 強風来たかて 散るんやないで》
―大伴村上―(巻八・一四三七)
(老いて迎えた 春愛おしや
またの来る春 逢えるか梅に)
去年の春 いこじて植ゑし 我がやどの 若木の梅は 花咲きにけり
《去年春 植え移しした 庭先の 梅の若木に 花咲いたがな》
―阿倍広庭―(巻八・一四二三)
かくしつつ 在らくを好みぞ たまきはる 短き命を 長く欲りする
《こない為て 生き続けんが 嬉しいて 短い命 長ご願うんや》
(こない為て 咲く梅見るん 嬉しいて 短い命 長ご願うんや)
―阿倍広庭―(巻六・九七五)
(霞棚引き 野山が呼ぶよ
今日のこの日の 春こそ遊べ)
時は今は 春になりぬと み雪降る 遠山の辺に 霞棚引く
《もう春が 来てるんやでと 雪残る 遠い山霞 棚引いてるで》
―中臣武良自―(巻八・一四三九)
霞立つ 野の上の方に 行きしかば 鴬鳴きつ 春になるらし
《霞立つ 野山の上に 行ったなら 鶯聞いた 山もう春や》
―丹比乙麻呂―(巻八・一四四三)
(春のうららに 顔出す春菜
摘んでる児の背 うらら日包む)
難波辺に 人の行ければ 後れ居て 春菜摘む児を 見るが悲しさ
《難波へと 夫行かして 残されて 一人春菜摘む児 いじらし限り》
―丹比屋主―(巻八・一四四二)
――――――――――――――――――――
【古事記ものがたり】への誘い
古事記編纂1300年を期し 一大叙事詩を作ってみました
こちらを ご覧下さい。
【古事記ものがたり】へ
【万葉歌みじか物語】はこちら
<万葉歌みじかものがたり>へ
■リンク先
平日の午前中ということで 勤めの方は 見る機会に恵まれません。
また 見落とされた方も 居られるやも知れません。
そこで ここで取り上げて 訳し・「みじかものがたり」を 掲載したく思います。
ご覧下さい。
【三月十二日】放映分
難波辺に 人の行ければ 後れ居て 春菜摘む児を 見るが悲しさ
《難波へと 夫行かして 残されて 一人春菜摘む児 いじらし限り》
―丹比屋主―(巻八・一四四二)
【万葉歌みじかものがたり】《散りこすなゆめ》
春の訪れ 告げるは梅ぞ
早よに綻べ 寒閉じ蕾
咲けばほんのり 温さも香る
連れて来るのは 春告げ鳥か
含めりと 言ひし梅が枝 今朝降りし 沫雪に抗ひて 咲きぬらむかも
《もう咲くと 聞いてた梅は 今朝降った 沫雪に負けんと 咲いたやろうか》
―大伴村上―(巻八・一四三六)
霜雪も いまだ過ぎねば 思はぬに 春日の里に 梅の花見つ
《霜や雪 まだ消えんのに ひょっこりと 春日の里で 梅花見たで》
―大伴三林―(巻八・一四三四)
霞立つ 春日の里の 梅の花 山のあらしに 散りこすなゆめ
《春日里 咲いた梅花 山からの 強風来たかて 散るんやないで》
―大伴村上―(巻八・一四三七)
(老いて迎えた 春愛おしや
またの来る春 逢えるか梅に)
去年の春 いこじて植ゑし 我がやどの 若木の梅は 花咲きにけり
《去年春 植え移しした 庭先の 梅の若木に 花咲いたがな》
―阿倍広庭―(巻八・一四二三)
かくしつつ 在らくを好みぞ たまきはる 短き命を 長く欲りする
《こない為て 生き続けんが 嬉しいて 短い命 長ご願うんや》
(こない為て 咲く梅見るん 嬉しいて 短い命 長ご願うんや)
―阿倍広庭―(巻六・九七五)
(霞棚引き 野山が呼ぶよ
今日のこの日の 春こそ遊べ)
時は今は 春になりぬと み雪降る 遠山の辺に 霞棚引く
《もう春が 来てるんやでと 雪残る 遠い山霞 棚引いてるで》
―中臣武良自―(巻八・一四三九)
霞立つ 野の上の方に 行きしかば 鴬鳴きつ 春になるらし
《霞立つ 野山の上に 行ったなら 鶯聞いた 山もう春や》
―丹比乙麻呂―(巻八・一四四三)
(春のうららに 顔出す春菜
摘んでる児の背 うらら日包む)
難波辺に 人の行ければ 後れ居て 春菜摘む児を 見るが悲しさ
《難波へと 夫行かして 残されて 一人春菜摘む児 いじらし限り》
―丹比屋主―(巻八・一四四二)
――――――――――――――――――――
【古事記ものがたり】への誘い
古事記編纂1300年を期し 一大叙事詩を作ってみました
こちらを ご覧下さい。
【古事記ものがたり】へ
【万葉歌みじか物語】はこちら
<万葉歌みじかものがたり>へ
■リンク先
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます