まどか先生の「ママ達のおやつ」

ママの笑顔は、我が子が幸せであるためのママ・マジック。ママが笑顔であるために、この「おやつ」が役立つことを願っています!

子供の冒険心、知ってますか?

2006年06月25日 | にこにこ
 
 「ねえ、ママ ママ 見て
そう声をかけたかと思うと、4歳くらの男の子は、1メーターくらいの高さの段から、ピョーンと飛び降りました
 私も一瞬ハッとはしたものの、すぐに「おー、上手」 と、私はその子の度胸と運動神経に心の中で拍手しました
 けれど、息子の声に振り返った彼のお母さんのほうは、ぎょっという顔をして、声を失い、そして・・・
 「何やってるの 危ないじゃないの ケガしたらどうするの」と怒鳴りました あるスーパーの駐車場での出来事です・・・

 確かに、骨折や捻挫など、運の悪い時には、20センチの高さの段から飛んだ時でもケガをしてしまうものです 20センチの水位で溺死することもある・・・同じですね。
 それを思えば、この1メーターからのジャンプは、お母さんをどきっとさせるに十分な高さでした

 その子は、着地の瞬間、何とも言えずご満悦の英雄顔をしていたにも関わらず、ママにぴどく叱られ、すっかり気分は萎えてしまったように見えました。
 けれど、そのうちに、何となく腹も立ってきたのでしょうねえ 「ヒーローをヒーローとして扱わないママ」を睨みつけながら、無言でママの後ろを歩いていきました

 子供は、みんな冒険が好きです いえいえ、うちの子は臆病な子で、冒険心を持って欲しいくらいです、とおっしゃるご両親もおいでになるでしょうが、冒険とは、特別な「探検ごっこ」をする、とか「アウトドア派」とか、はたまた「お化け屋敷好き?!」というようなことだけを言うわけではありません
 
 つまり・・・幼い子供にとっての「冒険」は、決して深い森の中を行くことでも、高い山に登ることでも、海の底を見たり、流れの早い川を下ることでもなく、日常生活の当たり前のことから、ちょっぴり「はずれたことをする」、ということなんですのですね
 
 たとえば、駐車場の男の子のように、高いところから飛び降りる、これも子供にとっては、立派な「冒険」です 
 それに、子供はよく、道の脇の、20センチ程度のちょっとしたブロックの上を、平均台を歩くように、歩きたがったりしませんか?そしてママにこう言われる
 「もう、○○ちゃんは・・・なんでそういう事をするかなあ いったい何なの?そんなところを歩いて楽しい?もう、普通に歩きなさい!フツーに

 きっとこんなことだってあるでしょう? 
商店街、アーケード路面に、模様があるところって、ありますよね。たとえば、うねうねっと波状に別の色の石ははめ込んであって、長い蛇がうねったように見える歩道・・・そういうところを、子供はわざわざうねうねの波状の上を歩いたりしませんか?
 チェス盤のように、黒白の市松模様のブロックをはめ込んだ路面の歩道を、同じ色だけ選んで歩く、とか・・・
 これだって、立派な「冒険」なんですよ

 子供が、「冒険」をすると、その空間だけは「別世界」になるんです 子供には違うものが見え、違い世界がそこに拡がる

 もしあなたが、そういう子供の気持ちを、少しでも理解したい、味わってみたい、と思う優しいパパ、ママなら、こんなことをしてみてください
 お家の中のあっちの部屋、こっちの部屋を、10センチくらいの台に乗って見回してみる・・・

 どうですか
違う世界が見えませんか いつもと全く同じ部屋なのに、何だかちょっぴり違った世界に見える 視線が10センチ違うと、視界は違ってくるものなんです
 
 もちろん、危険が伴うことは、しっかりと子供にわかる言葉で注意をし、禁止しなければなりません けれど、多少のことならば・・・
 
 しかし、残念ながら、こういう素敵な冒険心も、成長とともにいずれは失われていくものです スーツ姿の若いビジネスマンが、ブロックの上を歩いている姿を見ることはないでしょう?
 それならば、誰にも迷惑をかけず、大きな危険を伴わず、反道徳的な行為でなければ、子供の冒険心を尊重してあげられる、そういう「夢のあるパパ、ママ」でいてあげる・・・
 きっと子供は喜ぶでしょうね

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