まどか先生の「ママ達のおやつ」

ママの笑顔は、我が子が幸せであるためのママ・マジック。ママが笑顔であるために、この「おやつ」が役立つことを願っています!

ワクワクの体験を

2008年03月31日 | にこにこ
 昨日は、「ハッピーランニング」の日でした
ひょんなことから実現したこの企画。もとはと言えば、卒業生ママ達との食事会の折、私が以前は全く興味のなかったランニングを始めた、という話から、「私達も走ってみたい!」という話題で盛り上がった、というのがきっかけでした
 ダイエットの目的で走りたい、とか、健康維持のためにランニングに興味がある、とか、そういう確たる理由があるのではなく、その食事会でのランニング話は、もっともっと単純な、「私にもできるのならば・・・是非走ってみたい」という希望?興味?からの声だったように思います

 昨日は、みなとみらいに9時半に集合し、お茶を飲みながらの40分間のレクチャー
 有酸素運と無酸素運動との違いや、毛細血管の話、代謝の話や心拍数の話など、最後はウエアや靴の選び方まで、専門的な話をわかりやすく、お話しをしていただき、ママ達はまだまだ話し足りない!というところでしたが、とにかくまずは走ってみましょうということになり、いよいよ外に出て、準備体操とストレッチ
 この準備体操も、単に昔からの見慣れた準備体操、ストレッチをする、というのではなく、一つ一つの動きの意味や正しい方法まで、しっかりと教えていただきやっていきました。身体を動かせるたびに「なるほど・・・なるほど・・・」と頷くことばかり
 そして、ランニング開始
走り始めてからも、ずっとおしゃべりをしながら、花冷えの中を3キロほど走りました
 1キロを8分くらいかけて走る、というスピードでは、決してハーハー、ゼーゼーとはなりません。このスピードは、早足であるくのとあまり速さ的にはかわりはありません しかし、やっぱり「歩く」と「走る」は違うもの このランニングは、まさにコーチのおっしゃる「スマイルランニング(にこにこしながらでも走れる)」です。
 苦しさから眉間に皺が寄り、辛さから笑うこともできない・・・というような修業スタイルのランニングとは違い、いろんな話をしてはみなでバカ笑いをし、すれ違う人に???と見られる・・・とにかく、和やかなランニングです
 そんなふうに、みんなでワイワイと走っているうちに、さっきまで遠くに見えていた赤レンガ倉庫がどんどんと目の前に迫り、そして、後方に去っていく・・・
 こういうランニングを初めて経験されたママ達は、みなさん、「目からウロコが落ちる」状態でした

 特に日本人にとって、「辛いこと」は美徳です。
ある意味、運動はその代表格かもしれませんね。それこそ血のの汗を流すほどにがんばり、苦しみを乗り越えてこそ、幸せが見えるんだあのような・・・
 でも、学生時代のクラブ活動や、本格的な国体を目指すような選手でない限り、実際には「常に苦しい」という運動では長続きしませんし、とにかく楽しくありません
 ご指導いただいた松山アヤトコーチは、話し方こそソフトですが、実際には、ママ達の今までのスポーツ観を根底からくつがえし、地面をウロコだらけにすようなお話しで・・・ひと言ひと言は、ママ達を唸らせました

 約30分間の満開の桜を愛でながらのランニングは、ゴール時点でのコーチとのハイタッチで終了しました
 神様の思いやりのおかげで、ランニング後のストレッチを終えて、「また、一緒に走りましょう」という終了の言葉の後で、空からポツポツと雨が降り出しました

 「自分に無理しないでランニングができるんだ、と思えることが、うれしい発見でした」
 「なんとも心地よい足のだるさを感じております・・・。参加する前は、なんとも言えない緊張感がありましたが、走ってみた後の爽快感は・・・想像以上でした!!!話しながら、苦しくも無く、景色を楽しみながら走れて、本当に自分でも驚くほど辛くなく、まだまだ走れそう・・・という気持ちでした。」
 「もともと運動能力の高くない私は、大学生になって本格的にスポーツを始めた時、とにかく理論から入りました。ひとつひとつの技術を頭に入れてからカラダで表現していく。技術の成長とともに、自分自身も少しずつ成長していくようで、本当の意味で楽しんでいました。また、競技中のハプニングへの対応は、その後の仕事等さまざまな場面で生かされました。ですから今日の体験は、まさにツボに入りました。コーチに囲まれて、はじめてのランニング。未知の世界のドアがまた開けたようで、これからが楽しみです。帰宅してさっそく家族に報告。みんな「走れた?」「できたの?」・・・走る前の私と同じ意識なのですね・・・マラソンは大変とか、苦しいとか。「ぜんぜん辛くないの。おしゃべりしながら楽しかったよ」と言っても、ピンと来ないようでした。当然ですね。みんな自分自身で体験して、家族で世界をひろげていけたらと思います。」
 「自分が有酸素運動で20分も走れたこともびっくりでした。夫も、「あなたがそんなに走ったということで本当におどろいちゃった」と褒めてくれました。こどもの成長、そして自分の人生の進行。「体を動かしたことがないという人ほど、伸び代があるっていうことです!今から走ることはすばらしいことですよ!」とニコニコ励ましてくださったアヤト先生の言葉が嬉しかったです。自分の場合、「成長」というより「変化」、しかもネガティブな退化や停滞ばかり感じておりましたので、「伸び代」というのは心底有難いお言葉でした。」

 これらは、参加者であるお母様方からの感想の一部です。みなさんが一様に、「発見と達成感」について触れられいます。

 新しいことに気づく、知らなかったことを知る、このこと自体が、胸がワクワクするような「喜び」なんですね。こういう新鮮で勢いのある心の動きには、年齢は関係ありません
 そして、何かをやり遂げた時の感動、それも、こんなことは無理だろうという思いから諦めていたり、トライすらしようと思っていなかったことを成し遂げた時の驚愕と興奮・・・この達成感にも、年齢は関係ないのですねえ・・・

 人は、大人になってしまうと、なかなか新しいことには挑戦しなくなり、平穏な生活を望むようになります。守りに入る、とでも言うのでしょうか・・・
 しかし、本当は心のどこかで冒険や発見のワクワクを望みながらも、年齢や時間的な制約などを錦の御旗にして、決して新しい一歩を踏み出すことをしません
 その「新しいこと」が、とてつもなく大きな、家族を巻き込み、混乱に陥れるようなことであれば、その挑戦は控えなくてはいけないでしょう
 でもそれが、ちょっとした自分の勇気で一歩を踏み出すことができることであれば??
 新しい一歩がなければ、心地よい達成感を味わえる機会は激減するでしょうね

 今回は、たまたま「ランニング」という企画でしたが、実際には、自分の身のまわりにはたくさんの「興味あること、やってみたいこと」はあるはずです
 
 私は、昨日心地よい疲労と達成感で、興奮気味に帰宅されたお母様達が、子ども達にとっても、「とても輝く存在」であったことを知っています
 そして、お母様が輝いている、ということこそが、子どもにとっても大きな喜びなのですね
 子どもが幼稚園や保育園の帰り道、アリの行列を発見した時のワクワクと、お母様が新しい体験をし、次の機会を待ちこがれるワクワク・・・じつは、この2つの思いは、全く同じものなんですよね

 私は、大人になったからワクワクのチャンスが減った、と思われるのは、錯覚だと思っています。どんなに真面目に、重要なお仕事をされているお父様やお母様にも、日々の家事に一生懸命のお母様にも、手を伸ばせばいろいろなところに「ワクワク」はあるものです。
 発見と達成感・・・大人にも、絶対に必要ですね

コメント
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