夕暮れまでもう少し。夕日が稜線を照らすものの谷は一足先に暗さを増していく。国鉄山陰本線・保津峡駅。現在の嵯峨野観光鉄道保津峡駅だが、現在のJR西日本の保津峡駅はまだ影も形もない。
白金のような保津川の流れに保津峡駅名物の吊り橋がかかっている。この橋を渡ったところに茶店があったなあ。この橋を渡り清滝へ紅葉狩りに行ったり反対方向の水尾の集落から愛宕山にも登ったりもした。しかし、何より思い出は小学生のころ、この橋をわたって保津川沿いに亀岡方面に向い、峡谷を行く梅小路のC57を撮っていたこと。
この写真はそれからはるかに後、高校時代に撮ったもの。急行「丹後」だろうか。キハ58・28の堂々とした編成が京都に向かう。そして反対側にはDD51牽引の客車列車が停車中だ。元の画像を拡大してみたら、キハ58・28は10両もの長大編成。客レもDD51と客車9両の10両編成だ。
高校時代に山陰本線を撮った写真は少ない。先日、たまたま古いポジをいくつか見つけたので、デジタル化してみたものの中にあった。市電の写真同様、時折、紹介してみたい。
1970年代後半 国鉄山陰本線保津峡駅俯瞰 アサヒペンタックスSPF
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