7月24日の朝、ワム貨の6170レに引き続き、今や貴重となった寝台特急電車583系を島本で撮影します。JR西日本の新潟発大阪行き急行「きたぐに」です。
6170レの撮影場所から、そのまま下り列車の撮影ポイントに移動します。先日、長玉を使って4076レやサンダーバードの代走に入った489系H01編成を撮ったポイントです。
先客がおられるのは電車の中から見てわかっていましたので、着くと挨拶をして邪魔にならないところに三脚を立てさせてもらいます。ニッコールレンズの70-200のズームにテレコン装着なら489系の時のように手持ちでも大丈夫ですが、この日はシグマの150-500ズームなので、万全を期して三脚を使います。立ち位置は長い貨物では編成切れを起こしますが、10両の「きたぐに」であれば十分です。
この日もよく晴れて、6時台だというのに気温は30度を超しそうです。また、完全に逆光のポイントです。しかし、白っぽい朝の雰囲気が出るのではないかと考え、一度はここで撮影しようと思っていたので、狙い通りの状況です。
あれやこれや考えながらカメラをセットすると、通過まであまり時間がありません。急いで置きピンの位置を決めると、遠く山崎のサントリーカーブを3つ目のライトが回って来ました。
十分に引きつけてピントを置いた位置でシャッターを切ります。この日はB4編成が当てられていました。日本初の寝台電車として造られた車両は普通の特急電車などより、背が一回り高く、それが10両連なって疾走する光景は重戦車の趣です。
大阪へスパートする姿を記録した後は、6170レを撮ったポイントに再度向かいます。同じ角度で向日町操への回送を撮る計画です。
しかし、7時を回るとさらに気温が上昇し、6170レのときにはあまり気にならなかった陽炎が早くも立ち昇っています。ピントを合わそうにも合いません。こうなったら、「夏の写真だ」と割り切るだけです。揺れる大気の中、ねぐらに戻る583を記録し、撤収しました。
≪写真上≫
2010-7-24 JR東海道線 山崎-島本 583系 502M新潟発大阪行き「急行きたぐに」
Nikon D300,Sigma APO 150-500mm DG OS HSM,300mm,ISO 800
1/500秒,f9,WB:晴天
≪写真下≫
2010-7-24 JR東海道線 高槻-島本 583系 回502M
Nikon D300,Sigma APO 150-500mm DG OS HSM,×2テレコンバーター使用,1000mm,ISO 800
1/500秒,f14,-0.3段,WB:晴天
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超望遠での圧縮効果で車両高さ限界まで
引き上げられた583系の特徴が出ましたね・・・
今では考えられない車両限界を駆使した3段寝台車両・・・
現在の車両製作コンセプトにはないであろう、「何人寝て運べるか・・」は時代を感じさせますね
(^^)
今では確かに大量輸送のためという発想はないでしょうね。在来線では。今や、航空の世界でもジャンボが引退していくように、一度に詰め込んでという感じではなくなりましたね。
でも、「月光」が登場した時代って、日本が元気だった時代でもあるんですよね。
それを知っているのは、私たちの世代が最後でしょうか。
面白いでしょ、なかなか。583も今のうちに少し撮っておかなくちゃ、と思って。6170同様、これも日が短くなると撮影が厳しくなりますので。