鉄ある記

鉄道写真を中心に、京都の街角の情景なども写真で紹介していきたいと思います

礼文 知床から桃岩展望台への道 その1 元地灯台まで

2012-06-30 | 北海道


 北海道2日目となる6月23日(土)は、稚内港10時50分発のハートランドフェリー31便「フィルイーズ宗谷」(3551トン)で礼文島・香深港へと渡ります。朝は雨が残っていましたが、出港時にはやみました。相変わらず利尻は見えませんが、一部青空も見え始め、海の上から礼文島を見ると北と南の端は陽が差しているようです。午後から礼文林道に行くか桃岩に行くかと考えていましたが、島の中ほどには雲がかかっているため、桃岩に決めました。宿の迎えの車に大きな荷物を預け、さあ出発と思いましたが、いかんせんバスの時刻が合いません。香深から桃岩展望台へ登り、そこから桃岩歩道を知床に歩くのが一般的のように言われていますが、そうすると降りたところの知床から戻ってくるバスがこの日は学校が休みのためになく、3.6キロ海岸沿いの道路を歩いて戻らなくてはなりません。泊まった宿の人や地元の人たちはこのため、知床までバスで行って反対に桃岩から香深へ降りてくる方が合理的と勧めてくれます。しかし、知床へ行くバスは14時51分までありません。島のタクシーは台数が少なく、つかまるかなあと思いながらフェリーターミナルの外に出ると1台の黒いタクシーが止まっています。
 「空いていますか」と運転手さんに声をかけると、あいにく先客があるということ。でも、運転手さんがどこまで行くのかと聞いてくれるので「知床」というと、先客も知床行きとのことです。運転手さんが「それなら相乗りしたらいい」と言って、ターミナルから出てきた私たちと同年配のご夫婦に「相乗りさせてやってくれ」と言ってくれ、先方も歓迎ですと握手の手を差し出してくれました。交渉成立し、すぐさま知床に出発。約10分で着いて1230円を割り勘にさせてもらいました。知床ではちょうど桃岩から降りてきたアベックがいて、すぐさまこのタクシーに乗車。親切な運転手さんは往復、お客さんを乗せて効率よく営業できたようです。やさしい人には天が微笑むのでしょうね。

 上の写真は桃岩に向かって歩き始めてすぐ、知床の集落を振り返ったところです。
 下の写真は比較的低いところから道の両側でよく見るミヤマキンポウゲ




 ゆるやかな上り坂の比較的幅も広い道が続きます。
 さえぎる木々がないのでクマザサの原っぱが続いていきますが、道の両側にはオオハナウドが白い花をたくさん咲かせていました。この日の礼文の気温は低く、家人ははじめフリースを着ていましたが、ゆるやかとはいえ登りが続くため汗をかき、途中でフリースを脱いでゴアテックスの雨具に着替えました。ゴアなので十分、ウインドブレーカーとしても機能します。
 そして振り返ると、広々とした草原の先に海が広がっています。利尻は下のほうだけが見えています。この道を桃岩側からやって来ると、常に利尻を見ながらの下りになり、爽快だろうと思います。でも、反対から登っても、途中で振り返ってみるこの光景は感動します。だんだん高度が下がっていくより、高度を上げながら時々振り返る方が印象深いかもしれません。



 そして、少し道幅も狭く急になった坂を登り切ったところに見えるのが、元地灯台です。桃岩へ行く道からほんの少し外れますが、灯台のすぐそばまで行くと礼文島の西海岸がよく見えます。この写真は西海岸側を背に灯台を撮影したものですが、青空も広がり、海と灯台の組み合わせも美しいと思いました。
 知床からここまで約2キロだそうです。とても気持ちのよいトレッキングスタートになりました。

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