9月18日はJR西日本のEF66-45と49が下関から向日町操まで回送された日でした。私と「パーイチファン」さんは、どうせ西に行くのだからと、播但線の非電化区間である長谷-生野へキハ181系特急「はまかぜ」の撮影も行程に組むことにしました。3連休の初日のため、山陽道や中国道は渋滞する恐れがあるとのパーイチファンさんの判断で京都市内から亀岡、篠山経由でハセイクを目指します。順調に流れて有名なカーブのポイントには「はまかぜ1号」(1D)の通過1時間半ほど前に着きました。
すでに数人の方がカメラをセットされていましたが、インカーブの好位置はまだ空いています。どうも先客の皆さんは何度も通っておられる方々のようで、私たちが構えた「定番」構図は卒業されているようです。しかし、恥ずかしながら私はこの長谷-生野で撮影するのは初めてです。まあ、京都から少し離れた撮影地はたいてい行ったことがないので、初めての所ばかりなのですが。その意味で、こんな私のようなものを撮影に誘ってくださる仲間の皆さんには感謝、感謝です。
ともかくこの長谷-生野には関しては小学生のころから存在は熟知していました。和田山機関区のC57が猛然と峠に挑む「生野越え」として。家族で山陰の竹野へ海水浴に連れて行ってもらった際に乗車した臨時急行「但馬ビーチ」は大阪から姫路に出て方向転換し、C57牽引でこの峠を越えました。客車は言わずとしれた急行用の12系。普通列車の客車はまだ背もたれが木の板のものもあった時代なので、エアコンのついた新製12系は快適でした。SLファンだった私は、とにかく車窓の景色ももちろんですが、曲がりくねった峠を登るC57の姿を窓に額を付けて眺めていたことを思い出します。
播但線のこの区間に来るのはそれ以来です。もう40年ほどの歳月が流れました。
今やSLどころか、当時誕生したばかりのキハ181系が引退しようとしています。寺前駅には11月7日、新形特急登場という看板が出ていました。
定刻より数分遅れて1Dはやって来ました。連休中とあって5両編成です。ファインダーをのぞいていると、カーブにぴったり5両が収まり、快哉を叫びたいくらいでした。顔が黒くつぶれるのではないかとの心配も思ったほど暗くなく、満足できる撮影でした。
2010-9-18 JR西日本播但線 長谷-生野 1D「はまかぜ1号」 キハ181
Nikon D700,AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED,56mm,ISO 400
1/800秒,f8,-0.7段,WB:晴天
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