はぎわら_m の部屋
社会・時事批評、オピニオン、初等物理の気まぐれ考究、物理教育放談
〔コメント数の数字クリックで書き込みができます〕
CALENDAR
2011年1月
日
月
火
水
木
金
土
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
前月
翌月
ENTRY ARCHIVE
2024年08月
2024年05月
2024年03月
2024年01月
2023年12月
2023年10月
2022年11月
2022年10月
2022年09月
2022年08月
2019年08月
2017年03月
2015年10月
2014年07月
2014年02月
2013年11月
2013年09月
2013年04月
2013年03月
2013年01月
2012年11月
2012年09月
2012年03月
2012年01月
2011年09月
2011年08月
2011年06月
2011年05月
2011年04月
2011年03月
2011年01月
2010年11月
2010年10月
2010年08月
2010年06月
2010年04月
2010年02月
2009年12月
2009年11月
2009年09月
2009年07月
2009年06月
2009年05月
2009年04月
2009年02月
2009年01月
2008年12月
2008年11月
2008年10月
2008年09月
2008年08月
2008年07月
2008年06月
2008年05月
2008年04月
2008年03月
2008年01月
2007年12月
2007年11月
2007年10月
2007年09月
2007年08月
2007年07月
2007年06月
2007年05月
2007年04月
2007年03月
2007年02月
2007年01月
2006年12月
2006年11月
2006年10月
2006年09月
2006年08月
2006年07月
2006年06月
2006年05月
2006年04月
2006年03月
2006年02月
2006年01月
2005年12月
2005年11月
RECENT ENTRY
科学的論理とは何か(5)
科学的論理とは何か(4)
科学的論理とは何か (3)
おすすめの無名製品2つ
科学的論理とは何か (2)
科学的論理とは何か
日本の科学技術脆弱化の根源
「首下がり症候群」実体験(7)
「首下がり症候群」実体験(6)
「首下がり症候群」実体験(5)
RECENT COMMENT
Dave/
NI-488.2とBasicによるシリアルポーリング
はぎわら_m/
浮力の説明の謎
ヒロ/
Word文書(*.docx)をJPEG画像(*.jpg)に変換するサイトなど
tri********/
浮力の説明の謎
はぎわら_m/
浮力の説明の謎 (12)
ケンジと申します/
浮力の説明の謎 (12)
はぎわら_m/
Daydream Believer の訳詞 by はぎわら_m
ムクルミ/
Daydream Believer の訳詞 by はぎわら_m
PEPECANE/
Daydream Believer の訳詞 by はぎわら_m
通りすがり/
Daydream Believer の訳詞 by はぎわら_m
RECENT TRACKBACK
CATEGORY
はじめに
(1)
科学論・科学哲学
(5)
社会・時事批評
(80)
社会・時事批評(旧採録版)
(36)
初等物理の気まぐれ考究,物理教育放談
(78)
アイディア・提言
(4)
役立ち情報
(23)
断想 その他
(7)
大学改革関連(旧採録版)
(6)
BOOKMARK
本ブログのホームページ
http://blog.goo.ne.jp/makoto_hagiwara リンクはご自由にどうぞ.
そうだ、憲法を知ろう
日本国憲法全文(含意訳)
goo辞書
国語・英和・和英・類語等辞書
検索 - Wikipedia
Wikipedia検索ページ(日本語)
日本語シソーラス連想語辞典
似たような意味の単語を広範に探してくれる.作文に大いに役立つ.
HTMLクイックリファレンス
HTML,スタイルシート,ウェブカラー,特殊文字,画像 等の書法一覧.
物理のかぎしっぽ
物理学学習のためのWeb上ノート寄稿集.
たまきちの物理
高校物理教材ソフトなどを発表している教諭のサイト.物理教育関連のリンクも充実.
人気ブログランキング投票
社会・経済・教育・自然科学等ランキング.(クリックすると投票になります)
クリックで救える命がある。
ワンクリック1円募金
科学論文に役立つ英語
リンク切れ
国立大学独立行政法人化の諸問題
既に済んだこととは言え、今なお考えさせられる...
E-mail によるコンタクト
(当方の個人メールアドレスです)
MY PROFILE
goo ID
makoto_hagiwara
性別
都道府県
自己紹介
管理人 はぎわら_m こと 萩原亮です(時に hagiwara_m と名乗っております)。
簡単な自己紹介、および、本ブログの基本方針については、CATEGORY「はじめに」のページをご覧下さい。
SEARCH
このブログ内で
ウェブ全て
URLをメールで送信する
(for PC & MOBILE)
「因果」を考える (29)
初等物理の気まぐれ考究,物理教育放談
/
2011-01-17 00:14:21
本稿は以下の続きである。
・
07-12-05「因果」を考える
・
07-12-31「因果」を考える (2)
・
08-01-19「因果」を考える (3)
・
08-03-11「因果」を考える (4)
・
08-04-10「因果」を考える (5)
・
08-04-30「因果」を考える (6)
・
08-05-09「因果」を考える (7)
・
08-05-27「因果」を考える (8)
・
08-06-29「因果」を考える (9)
・
08-08-28「因果」を考える (10)
・
08-09-07「因果」を考える (11)
・
08-09-30「因果」を考える (12)
・
08-10-06「因果」を考える (12-b)
・
08-10-19「因果」を考える (13)
・
08-11-10「因果」を考える (14)
・
08-11-30「因果」を考える (15)
・
08-12-24「因果」を考える (16)
・
09-01-24「因果」を考える (17)
・
09-02-12「因果」を考える (18)
・
09-04-05「因果」を考える (18-b)
・
09-04-20「因果」を考える (19)
・
09-05-12「因果」を考える (19-b)
・
09-06-20「因果」を考える (20)
・
09-07-31「因果」を考える (21)
・
09-09-25「因果」を考える (22-a)
・
09-11-06「因果」を考える (22-b)
・
09-12-29「因果」を考える (23)
・
10-04-26「因果」を考える (24)
・
10-06-07「因果」を考える (25)
・
10-08-10「因果」を考える (26)
・
10-10-04「因果」を考える (27)
・
10-11-10「因果」を考える (28)
-----
水槽に砂利を投入するモデルにおいて、『水位上昇(Δh) = 投入する砂利の総体積(V)/水槽の面積(S)』の関係が因果をつないでいるという考え方は、砂利の投入以外の水位変動の要因が無いという判断を前提にしなければ成り立たない。そうであるからこそ、特定の原因と結果を対照させる'因果関係'という捉え方に意味が生じてくるのである。このことと同種のことがらは、物理的因果の連鎖を考察していた
本シリーズ(16)回
のところで触れている。まずは、そのときの表現をそのまま再掲しよう。
『因果関係が有意義になる条件は、原因と結果が一対一(時には一対多)に対応していて、かつ、因果のつながりがほぼ確実と見なせることである.』<再掲>
ここで、「(時には一対多)に対応」と記したところについて、少々反省的な補説しておかねばならない。先に、自然現象の連鎖的対応関係を考えた際には、あたかも枝分かれした導火線につながった複数事象への効果の波及をイメージした。すなわち、一つの原因要素に対して、複数の
どれもが必ず起こる
結果要素がつながっていると想定した。しかしこれを、「一対多対応」と呼ぶことには問題があった。「複数のどれもが必ず起こる」対応なのか、「いずれか一つが必ず起こり、そのどれもが起こり得る」という対応なのか、二通りにとれるからである。そして、いずれか一つが起こる場合の結果事象は、有意義な結果事象になり得ないことは明らかだろう(原因が成立したときに生じる結果が分からないので)。有意義な因果関係においては、複数種類の結果事象が生じるとしても、そのどれもが生じるのでなければならない。となれば、その複数事象の根元のところに視点を移して、一括した一個の結果事象として見直すことが可能なはずである。ということは、結局、
有意義な因果関係は、原因と結果が一対一に対応するような認識の仕方が可能な場合に成立する.
と理解できるのである。
そしてこれを「論理的因果関係」に適用して考えるならば、論理関係の一対一対応は集合の'同値関係'に他ならないのだから、逆も真となることが必然であると分かる。水槽に砂利を投入するモデルに対する具体的表現にすれば以下のようになる。
・「面積Sの水槽に総体積Vの砂利が投入される」という事象が起こるならば、必ず、「水位が V/S だけ上昇する」という事象も起こる。
・「水槽の水位がΔhだけ上昇する」という事象が起こるならば、必ず、「水槽に総体積 S×Δh の砂利が投入される」という事象も起こる。
順序だてた考察を辿ることで、この逆の表現に全く無理・不自然がないことが納得できるのである。
こうして、我々は次の理解に達した。
十分有意義な論理的因果関係が認められる場合には、その因果を伝える機構の時間反転の成立・不成立と関係なく、逆の(論理的)因果関係が成立する。
時間進行上の事象の発展と、論理上の事象の発展は、互いに異なった、それぞれ確固たる認識世界を形成するのである。このことを常に意識し、決して混同しないように気をつけることで、多々存在する思考の迷路や、怪しげな逆説から逃れることができる。
---
しかし、釈然としない感覚をもつ人も少なくないだろう。今の場合の因果を伝える系は、結果系から原因系に向かって情報を伝えないのは事実なのである。もう少し詳しく、物理事象における論理の逆の意味を探っておく仕事が残っている。
<inging>
コメント (
0
)
|
Trackback ( 0 )
goo ブログ
編集画面にログイン
ブログの作成・編集
gooおすすめリンク
おすすめブログ
【コメント募集中】スタッフの気になったニュース
@goo_blog
【お知らせ】
ブログを読むだけ。毎月の訪問日数に応じてポイント進呈
【コメント募集中】goo blogスタッフの気になったニュース
gooブロガーの今日のひとこと
訪問者数に応じてdポイント最大1,000pt当たる!