GPIBを運用するためには、PCにつなぐインターフェースボード(あるいは外付けユニット)が必要だ。このボードのメーカーは多数あって、メーカー毎に、汎用プログラム言語上で使える関数が仕様化されているのだが、ただでさえ、各機器固有の膨大な命令を調べるのに苦労しなければならないところへ、この呼出関数の使い方も調べなければならないという苦労が重なる。だから、インターフェースボードには、よく使われる標準的な製品を用いることにして、そのために用意された関数群に統一して、慣れながら、ノウハウを蓄積していくことになる。ところが、残念なことに、この標準とされているのはNational Instruments(以下NI)社という米国メーカーである。同社の日本語のHPがあって、サポートはそこそこ十分になされているのだが、仕様書や解説文書で日本語化されているのは一部だけであり(和文も分かり難いのが多いが)、さっさと使うという風にはなかなかならない。「英語なんだから斜め読みでも何でもできるでしょ!」と言われそうだが、今回、故あって(概念的に特に分かり難い)「シリアルポール」を行う関数についてのNI社の解説文(ネット公開されている)を日本語訳してみた。そうすると、、やはり、今まで分からなかったところまでよく読み取れる。できた日本語を読んで分かるというよりは、訳す過程で、精読したことが利いているのだろう。
― というわけで、前置きが長くなったが、今回は以下に、Webサイト http://www.ni.com/tutorial/4054/en/ に公開されている、「Serial Polling and SRQ Servicing with NI-488.2 Software and Basic」と題された文書の(私なりの)日本語訳を掲載させてもらう。(NI-488.2を使って、計測プログラミングする人にのみ意味があります.ごめんなさい.)