はぎわら_m の部屋
社会・時事批評、オピニオン、初等物理の気まぐれ考究、物理教育放談

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(遅まきながら)ここで以下をお断りしておきます。
このブログでは、私個人の経験に基づくことを記しています。状況が共通する人も少なくないと思い、ブログにしているわけですが、もちろん、病状・原因・経過などは人によって違うでしょうから、個別の治療方針は、医療機関でよく相談して進めていくことが基本です。
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MRIや血液検査もして、結局、私の「首下がり」の症状に対しては、器質的・内分泌的な異常は認められず、ジストニア(異常な筋肉拘縮)によるものと診断された。しかしこれで、本質的な機序や原因が特定されたわけではなく、言葉が割り当てられただけとも言える。ただし「ジストニア」系統ならば、パーキンソン病ではないとして、治療方針が区別される、、こうした意味があるようだ。(人間の体に起こることは、未だ解らないことだらけと再認識する. 特に神経関係の症状では.)

そこで、診療科が(脳神経内科から)神経筋内科に移り、ボトックス治療を受けることができた次第、、ここまでは既に述べた。
ボトックスは、首の筋肉の物理的動作側面に反映するだけだ。その効果がで出ている間に、脳内プログラムをなるべく速やかに正常化(再構築)したい、、こうした戦いが始まるのである。
その再構築を促進してくれる薬物療法があればもちろん助かる。そのために最初に処方された薬が、トリヘキシフェニジル塩酸塩「アーテン」とゾルピデム酒石酸塩錠「マイスリー」だった。
(低い枕を使い)横臥している時には、首の向きは正常になっているので、この状態で、余計な思考を無にしてプログラムをつくり直すことが回復につながる、、このように私は解釈している。
さてそこで、マイスリーは睡眠導入剤。寝入りばなの頭の働きを確かに止めてくれる。物理屋にとっては辛いところもあるが、効果はよくわかるし、実際に具合も良くなるように感じる。
一方、アーテンは、『抗コリン作用により、脳内のドパミン作用を強め、パーキンソン病における手足の震えなどの症状や抗精神病薬によるパーキンソン症候群などを改善する』こういう働きをする薬だそうだ。無にする以上にもっと積極的に、神経系のフィードバックに働きかけるようだ。私流の解釈では、フィードバックあえて乱すことで、残存する間違ったプログラムを一旦壊して、再構築を促すことを狙うものだ。―しかし、この処方は、私には全く合わなかった。腕や手指に震えが出るようになり、心理的な不安も増して、歩く時の姿勢を意識するどころではなくなる。こわばりも無くなるというよりは悪化するように感じられる。結局、このことを医師に話し、アーテンは止めてもらった(服用したのははじめの1W程度のみ)。
そのようなプロセスで、一つ光明を見つけた。フルスルチアミン「アリナミン」を飲むことだ。筋肉における代謝を向上させる薬剤で、ありふれたビタミン剤なのだが、これによって首が重く張った状態で姿勢を正すのが楽になる。疲労回復よりももう少し本質的な効果が明らかにあるようだ。ただし、寝付きには反する効果があるようなので、夜は飲まない方がいい(後日次第に判ったことだが)。

結局、朝、昼食後にフルスルチアミン25、寝る直前に「ゾルピデム」(いずれもジェネリック名)を服用。これが私には合っていた。ゆっくりではあるが、ほぼ確実に回復する軌道に乗った。
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しかしこれで話は終わらない。首下がりに伴って発症あるいは悪化する全く別の疾患があるのだった、、
(続く)

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