そうなると、太陽電池の逆現象、すなわち、太陽電池素子に電源をつないで電流を流すと、発光するのかどうかに興味がもたれる。普通に考えると、太陽電池の一般的な材料であるシリコンが発光デバイスにはなっていないことが明らかなので、発光を観ることは難しそうに思える、、が、やってみると、案外、光が見える場合もあるという(Using led as solar cell)。おそらく、実際のシリコン材料の乱れた(クラスター)構造などが関与しているのだろうが(ポーラスシリコン,シリコンナノ結晶,他参考情報多数あり)、そんな専門知識に結びつけなくとも、半導体接合界面で起こることは、電球のフィラメントで起こることよりもずっと要素的(すなわち、時間反転禁止は強くは効いていない)であるというイメージさえあれば、ちょっとした条件の付加で逆現象を起こすことができそうだと推察できる。これが、本稿を通して考察してきた我々の合理的直感というものである。
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