はぎわら_m の部屋
社会・時事批評、オピニオン、初等物理の気まぐれ考究、物理教育放談

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2007-02-04記載の「実用ウイルス対策」と題した稿の中で、「Windows Live OneCare」が無償サービスであるように述べた。ところが、このサービスに関する昨今の(MS社の)動向に注意を向けると、どうやら、"Windows Live OneCare"の名の有償ソフトが発売され、その一部の機能を手動・オンラインで使用できるようにしたものが"Windows Live OneCare PCセーフティ"という名で無償公開されている、、という位置づけらしい。

参考サイト例:
ライバルとガチンコ勝負! MS初のウイルス対策製品は6500円 - @IT
OneCare(TM)を2007年1月30日より発売/Microsoftプレス

したがって、2月4日に私が紹介したのは、正しくは「Windows Live OneCare PCセーフティ」あるいは略して「PCセーフティ」と呼ぶべきもののようだ。(ということで、前稿の一部を訂正した.)

「PCセーフティ」が有償ソフトの宣伝・評価版という意味合いとなれば、今後、使い勝手の良い独立サービスとして改良・発展していくことは期待できないのかも知れない。ネットの検索で見る限り、Microsoft社が今後OneCareとPCセーフティをどのように扱うかは明確でなく、他社との関係やライバル業者の動きやユーザーの声などを気にかけながら、方針を保留しているようにも見受けられる。こういう時こそ、ユーザーが声を上げるべきなのだが、、(MS社製品の顧客・ユーザーは、あまりにおとなし過ぎるのではなかろうか)。

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〔追記〕
例えば、Windows Live OneCareのサイト中にも ご意見・ご感想の受付 がある。こういうところに意見・主張をどんどん出すべきだと思う。

ちなみに、私はとりあえず以下のように書いておいた。

「Windows Live OneCare PC セーフティ」を使用させてもらっている者です。常駐型の有料ウィルス対策ソフトは、OSの動作を重くする迷惑ソフトで、OSのメーカーが当然のことのように導入を求めること自体がおかしいと思います。オンデマンド型の「PC セーフティ」のサービスの方を主力として、充実させてほしいと思います。


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線けい代数、線けい写像、線けい磁化率などの「けい」の字は、「形」か「型」か。私はかねてより「型」派を通している。「型」の辞書的な意味:”名詞と形容詞の語幹の下に付いて、ある性質や特徴などをもつことを表す.”がぴったりくるように思うからだが、人が「線形」を使うことは別に気にならない。ただ、時おり、よその先生とのやりとりの中で、些細なフリクションが起こるというか、意識せざるを得ない場合も生じる(実は今日あった)。そんな訳で、ちょっとWebサイトをあたって見ると、同じようなことを思い巡らせている研究者の記述があったので、紹介させていただく。

線型と線形/示野信一氏


私は、科学において、言葉の問題は(一般に認識されているよりも)大事なことだと常々思っている。しかし、それは実は、名詞語の選び方といった"体言"にまつわることではなく、動作や様態などを表す"用言"的な言葉の使い方にこそ重大な問題があるという意味なのだ。

(今どうにも時間がないので、続きを後日別記する予定。とりあえず、、、)

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定率減税が廃止され、その影響が、給料の1月分から出はじめることはよく報道される。しかし、どの数字がどう変わったことがその影響なのか、また、今後はどうなっていくのか、私は実のところよく分からないでいた(お恥ずかしいことだが)。
これを分かりやすく説明してくれる記事:nikkeiBPnet on Yahoo!ニュース

税制は、全国民に対して最も直裁的に影響する政策だろう。
制度が複雑なため、専門的知識をもたなければ具体的な議論に参加できない(素人の意見や発案など相手にしてもらえない)ということ自体が全くおかしいことだ。

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インターネット接続が常態化し、さらに家では家族も頻繁にPCを利用するようになって、ウイルスやスパイウェアの対策が不可避となっている。しかし、そのことの文字どおりにウイルス対策ソフトの導入を催促してくるWindows XPの仕様に、私はあきれている。常駐型のウイルス対策ソフトは、それ自体が、PC操作のレスポンスを圧倒的に落としてしまう迷惑ソフトであるからだ。お金を出してこんなソフトを買うことを当たり前にしないでほしい。

私はITの詳しい知識をもつわけではないが、ウィルス感染やらOSの不安定化やらの症状から回復させる体験を(まあまあ首尾よく)こなしてきたと思うので、体験的なウイルス対策についての考えを記しておく。(ただし、WindowsXPを対象とする話である.)

(1) 市販ウイルス対策ソフトは導入しない
購入を検討するときには、必ず、クリーンな状態と導入後の状態のレスポンスの違いをチェックすること。その結果、普通の感覚をもつ人ならまず導入をためらうことになる。
無償版でかつ動作が軽いものなら検討に値する。AVG Anti-Virus がその例で、当方も、家族が使う家のノートに限りこれを使っている。(日本語の解説があるサイト:Grisoft - AVG Anti-Virus 7 (FREE)

(2) (ウイルスによる)PCレスポンスの低下に敏感になるべし!
感染に早く気づくことが、被害の拡大を止め、駆除・回復を容易に行うために最も重要だ。私の経験では、心当たりの操作(ダウンロード、怪しいサイトクリック、新しいファイルの実行やインストール)の後特に注意すれば、まず100%感染に直ちに気づくことができる。

(3) 感染が疑われたら Windows Live OneCare PCセーフティ
Windows Live OneCare PC セーフティ: PC の健康状態や安全性を保つための無料オンラインツール
レジストリチェックなどもいいが、PCセーフティ はそれなりに強力で、最近はほとんどこれで済んでいる。この中の「プロテクト」だけを実行すればいい。
ただし、時間はかなりかかる(私の家の場合2時間半ぐらいか)。少しでも早く済ますため、「ディスクのクリーンアップ」を使って一時ファイル類を消しておくとよいだろう。また、常駐物を解除してできるだけプロセスを外しておいた方がいいだろう。
全て除去された旨のメッセージが出ればここで終了だが、除去できないものありと通告される場合も結構ある。
(なお、AVG Anti-Virus の手動スキャンを使う手もある.)

(4) PCセーフティで除去しきれなければ「システムの復元」を実行
「システムの復元」の実行ファイルは ¥system32¥restore¥rstrui.exe で、スタートメニュー下のプログラムのシステムツール区分にショートカットがあるが、復元操作だけなら、マイコンピュータのプロパティー下のタブから呼び出すのが早い。(なお、システム情報からも呼び出せる.)
(解説サイト例:システムの復元による対処法 (WindowsXP/ME限定)

ウィルス個別の除去方法を調べるのは神経が疲れるし、時間の無駄と心得よう。怪しい心当たりの操作以前で、手間のかかるインストールなどの後にあたる適当な時点の復元ポイントを指定する。再度別のポイントで試すこともできるので、恐れずにさっさと実行。ただし、悪質性の高いウイルスが取り付いているときは、セーフモードのWindowsで起動し直してから実行するのがいい。

(5) (回復したら)Live OneCare PCセーフティを再実行
ウイルスの起動を止めた上で最終削除を行う意味をもつ大事なプロセスだ。寝る前などに実行すると、翌朝、晴れ晴れとした気持になれる。
ただし、System Volume Informationフォルダあたりに怪しいファイルが残ったときは、システムの復元を一旦停止する必要がある。このときは、復元ポイントが消去されるので、回復したことの確信について少々神経を使う。また最後にシステムの復元を有効に戻しておくことを忘れずに。

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以上のポイントは(4)と(5)で、これを知らないと Windows Live OneCare PCセーフティ の有難味も見えてこない。(どう考えても、「PCセーフティ」は「システムの復元」とコンビで使うことが前提になっているように思えるのだが、MS社がこのことを明示しないのは何故なのか、、、)


ここに述べた方法で、お金がかかることはなく、必要十分な対策が可能、、というより、、重いウィルス対策ソフトを入れるよりずっと快適な運用であると思う。(ただし、そうめったに感染に引っかからないのが当然の前提となる.なお、ここに書いた事は、個人的見解であって、内容や結果を保証するものではない.)



〔追記〕
上に見たように、実はマイクロソフトは、市販ソフトに頼らないウイルス対策をちゃんと準備しているのだ。しかし、このことをあまり宣伝することなく、タスクトレイやら何やらにウイルス対策ソフトの導入を促す警告を出す細工をしている。ソフト業界の内幕の何らかを勘ぐってしまう、、、。
もしかしたら、、Windowsシステムに熟知したプログラマーが、ある時はアンダーグラウンドのウィルス開発(指導)者、ある時はウイルス対策ソフトメーカーの高給取りフリーエージェント、、と遷り動いてしこたま稼ぎまくる、、、これは穿ち過ぎの失言であると信じるが、、、

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今から2年と少し後の平成21年春より、我が国の裁判員制度が(正に現実に)実施される(あなたも裁判員!/法務省)。関する報道を目・耳にした人は多いだろうが、この新制度のスタートが、何かとても遠いところで決まった空々しいものと感じているのは私だけではないだろう。この制度によって何がどのように良くなるのかをリアルに思い描き、期待している人はどれほどいるのだろうか。

何よりも考え込んでしまうのは、大多数の国民が、この裁判員制度に参加したくないと思っているという、公式調査の結果が示す事実だ。
78%が裁判員に消極的 内閣府世論調査 [CHUNICHI WEB PRESS]→リンク切れ
78%が裁判員に消極的/内閣府世論調査―四国新聞社

平成18年度特別世論調査(内閣府による公開資料.一番上が本件.)


(国民の意思から離れたところで)どこの誰がこの案を考えつき、どのような意思をもって、どのように(水面下で)動いたのだろうか。もちろんある段階からは審議会などが構成され、議論の手続きが踏まれているわけだが、人口に対してnegligibleの小人数の構成委員を、どのような相談によって選んだのかについては全く開示されていない(開示の仕組みが存在しない)。特に今回の裁判員制度導入については、こうした不透明さが何とも気になって仕方がない。

国会での多数決の結果は、議席配分によって予め定まっている。だから、明確に否定的な論点が出されない限り、その法案はまず成立する。国民的な声の裏づけがない偏狭な発想・意思に基づく案であっても、その発案の真意を分かり難くして、特段に否定される要素をなくすように工夫し、有力政党への根回しに成功しさえすれば、その政策案は実現したも同然となる。絶対的に重要な意味をもつのは、法案をつくろうと考える最初の段階の意思・考え方なのだ。国民主権であるからには、こうした発案の源は、当然一般国民の側にあるべきはずだ。

憲法条文をいじくるお遊び作業をする前に、現憲法で厳格に打ち立てられている「国民主権」の大原則が、実際の国政の意思決定プロセスに対して、実効力を発揮するような仕組みが出来ているのか、、そのチェック機能に不足はないか、、まず、反省すべきではないか

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参考となるサイト:

天下の大悪法 裁判員制度徹底糾弾!!

〔以下は、2月3日追記〕
政治・司法制度改革における裁判員制度について-国民の政府参加における位置付け/JANJAN(平井進氏)

-上の部分引用-

(8)国民の政府参加における裁判員制度の位置付け
 政府改革は国民が政府を監視することから始まるものであって、刑事司法については上記のように国民の直接参加の前に改革すべきことが山積している。上記のように、国民参加が最もふさわしく効果的であるのは行政事件・国家賠償事件などの政府と国民が対立する構図となる裁判分野であるが、これらについては未だ改革の機運はない。

 そもそも国民の司法参加による改革といいながら、国民に司法制度の改革を考えさせようとした形跡はない。司法制度において検察である法務省と裁判所は当事者なのであるから、その制度改革を当事者だけが行っているのは不適当である。これは本来、政府の三権のうちの残りである議会が行うべきことであるが、議会にもそのような意向は見られない。

 国民参加による政府改革というお題目が先ず設定され、それについて何らかの形を見せようとするためには、従来の政府制度を維持するにあたって最も影響が少ない刑事裁判の分野に国民を参加させるという帰結になっているということができる。


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