裏返しの落ち葉
だんだん秋が深まって来ました。キノコでも探して見ようかと山の入り口まで来ると裏返しになった落ち葉ががいつぱいありました。
娘が、小さいころ、おとうさん「どうして葉っぱはみんな裏返しになって落ちるの?」と。不思議に思ってか、聞かれたことがあります。
「えっ、裏返し?」本当かと思ってよく見ると、なるほど、ほとんどの葉っぱが裏返しになって落ちていました。
「どうしてって・・・」私は返事に困りました。その時に、葉っぱもきれいな方を隠すためだよと適当に答えたと記憶しています。
そのとき娘はけげんな顔していました。気になっていたが、誰に聞いても「へー初めて知った。それってほんとう?」という。
本などで調べても答えがないまますっかり忘れていました。それがつい先日、何気なくテレビを見ていたら、ある植物学者が、
「おそらく気の葉が裏返しに落ちるのは、表より裏のほうが雨風に晒されると、早く腐って肥料になるから」と、言っていました。
「そうかーそうゆうことか」長い間、心の奥底に眠っていたわだかまりが、すっきり解消しました。今日もその落ち葉を踏みしめて歩いてきました。