一般質問で取り上げた熊本市の災害見舞金についてです。
今回の豪雨災害で被災された方に対して災害見舞金が支給されています。
支給金額は、床下⇒対象外、床上⇒5000円、半壊⇒1万円、全壊⇒2万円。
質問に合わせ、他の政令市の支給水準を調べてみました。
↓クリックで拡大表示できます。
政令市のなかで、熊本市の災害見舞金は最低水準です。
例えば、床上浸水の被害にあわれた方。
「床上被害」は、床から180センチ未満の浸水被害があった方(内壁高240センチで2階建ての場合:泥の堆積がひどい家は90センチ未満)となっています。
人の背丈ほど水につかり、冷蔵庫、洗濯機、衣服、給水器、クーラーの室外機など失い、家の修繕も含めこれからの生活をどうしようかと思い悩む中で、熊本市から支給される見舞金はわずか5000円。
また、見舞金を受け取るためには、請求書と書かれた書類を提出しなければなりません。
「金額の面でも、手続きの面でも、がっかりした」との被災者の声をたくさん聞きました。
たしかに、金額だけで被災者への思いを単純に計ることはできません。
しかし、「市民が最も困難な状況にたたされているときに、行政がどう手を差し伸べるのか?」
まさしくこの点が問われているのだと思います。
そういう意味では、災害見舞金の水準が政令市のなかで最も貧しいというのは残念でしかたありません。
質問では、見舞金の増額、床下被害についても粘土状の泥のかき出しなど他都市と比べ特有の困難さもあることから支給対象とするよう求めました。
市からは「現時点では難しいが、今後検討したい」との答弁。
まさしく現時点での対応が問われているにもかかわらず、残念な答弁でした。
しかし、阪神淡路大震災後もそうでしたが、被災者への支援策についても被災者自身が声をあげながら拡充をさせてきた経緯があります。
今後も引き続き、拡充を求めてがんばりたいと思います。
※テレビ局もこの質問について報道してくれました。ありがとうございました。
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