熊本市議会議員なすまどか~まどかレポート

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熊本市議会議員 那須円(なす まどか)の活動日記

避難所の食事~温かく、栄養ある食べ物を!

2016年05月20日 | 熊本市政のおはなし

震災により多くの方が避難所での生活を送られています。

今、避難所を回り実態把握に努めていますが、食事の改善は急務です。

「野菜が食べたい」「インスタント以外のお味噌汁を飲みたい」「贅沢は言えないけれど、せめて栄養が取れる食事を…など、こうした声を聴いてきました。

拠点避難所となっている22の避難所には、二日に一食、お弁当のヒライや亀井ランチから食事が配給されていますが、それ以外は、
菓子パン、アルファ米、缶詰、ソーセージなどが、メインの食事となっています。

拠点避難所以外の約60の避難所については、二日に一食の業者からの食事の提供もありません。炊き出しのボランティアが入る時はいいのですが、基本はおにぎり、菓子パン、アルファ米、缶詰、ソーセージ等での生活です。

野菜は、朝食に野菜ジュースがつく時もありますが、野菜が入ったメニューはほとんどありません。


これが、震災から一カ月たった避難所の食事の実態です。


栄養バランスの欠如、野菜不足などから、体力の低下、便秘など健康状態にも悪影響を及ぼしています。命にかかわる重大な問題です。

いよいよ国は、4月15日に続き、「避難所における食生活の改善について」という通知を5月20日付で出しました。。



通知には、「発災当初はまだしも、発災から一カ月以上がたった現在においても、温かく栄養バランスの取れた食事の確保が図られていない状況が散見される」とし、「避難所における食生活の改善」さらには「やむを得ない理由により、自宅、車中やテントなど避難所以外の場所で避難生活を送っている被災者の食生活の改善についても十分な配慮をすること」と明記されています。

また、そのためにも、(1)被災者自身の炊事の支援、(2)保健師、管理栄養士、食生活改善推進員、調理師を雇いあげ、メニューの多様化、適温食の提供、栄養バランスの確保、高齢者や病弱者に対する配慮など質の確保、(3)地元業者と供給契約を結び、適温食の確保を行う、(4)食中毒予防のための対策、など行うよう明記されています。

ちなみに、これらは災害救助法という法律の下で、例えば避難者の食事については、一人一日1110円、国が予算措置を行うことになっています。

熊本市が、被災者の食と健康に少しでも配慮し、その気になって動けばすぐにでも改善できることです。

早急な改善を、引き続き求めていきます。


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