先日、私の大先輩である井上栄次さんの
「100歳を祝う会」に参加しました。
井上さんは、熊本市議を3期務めたのち、共産党にとって
熊本県政史上初の県議選トップ当選を果たした人です。
100歳を迎えインタビューに答える井上栄次さん
当時、「県政のタブー」とされた水俣病問題に鋭く迫る質問は
地元紙でも大きく取り上げられ、現在のたたかいへとつながっています。
また、川辺川ダム建設も、ダム水没予定地の被害をつぶさに調査し、
県議会でただ一人反対討論ののろしを上げ、今の建設中止の源泉となりました。
私が市議となり、初めての一般質問の際も、傍聴にきてくれ、
「いい質問だった」と励ましてくれた井上さん。
100歳を間近に控えた時期も、デモや署名などの先頭に立ち、
温かい心づかいと行動を持って私たちを勇気づけてくれました。
そんな井上さんが、100歳を迎えた祝う会で、
私たちに大事にしてほしいと一つの文字を紹介されました。
その字が「恕」(じょ・ゆるす・おもいやる)です。
「己の欲せざる所は、人に施す勿れ」~孔子のエピソードも
交えながら示してくれたこの一文字は、
殺伐とした社会と政治のなかに生きる私たちへの激励だと感じました。
主張を貫く不屈性と同時に、相手を受け入れ思いやる姿勢。
この姿勢を大切にしながら、生きていきたい。
たくさんの優しさと励ましをくれた井上さん。
いつまでも元気で長生きをしてください。