工作台の休日

模型のこと、乗り物のこと、ときどきほかのことも。

「T-SQUARE plays Music of 和泉宏隆」を観てきました

2023年05月07日 | ときどき音楽
 連休の前の話になりますが、4/22、23に「T-SQUARE plays Music of 和泉宏隆」が開催され、私は幸運にもチケットが取れ、4/23のステージを見ることができました。

 4/23のセカンド公演について、ネット配信も予定されていましたがトラブルで見られなかった、という方もいらっしゃるかと思います。私の記憶の範囲になりますが、当日のことなど、書いてまいります。
 今回のメンバーは伊東たけし、本田雅人(管楽器)、坂東慧(ドラムス)、田中晋吾(ベース)、松本圭司(キーボード)、YUMA HARA(ギター)という陣容で、途中から則竹裕之(ドラム)、須藤満(ベース)の元メンバーも加わりました。昨年は長年リーダーを務められた安藤正容さんも出演されていましたが、今回はいろいろあって(SNS等では記載がありましたが)参加されておりません。ただ、45周年の記念アルバムのレコーディングに参加されている写真もアップされていましたから、スクエアとの関係はもちろん続いているようです。
 一曲目は「TRIUMPH」でした。まさに「本田雅人期」の代表曲で、伊東さん復帰後も演奏の機会があり、映像化もされていますが、本田さんのNuRADで聴くと「そうそう、このサウンドだよ」と一気に昔に戻った感がありました。この曲は1995年のアルバム「WELCOME TO THE ROSE GARDEN」のオープニングを飾っており、当時ツアーでも聴きましたが、会場のティアラこうとうやNHKホールで聴いたときのことや、一緒に見に行った人のこととか、あの頃に一気に引き戻されました(なにせ恐れ知らずな25歳の頃だったもので)。アルバムがロンドンでレコーディングされ、いわば「合宿生活」で和泉さんが料理の腕を振るっていたという話は有名です。
 そのあとは"Reunion"ではおなじみになっている「FROM 03 TO 06」です。こんなお洒落な曲を聴きながら美味しいお酒が飲めるようになり、分相応かはともかく、そういう年齢になったということでしょうか。

(今回も美味しいお酒でした。そのあと約2週間、禁酒状態が続いてしまったのですが、そのときはそんなことは予想もできず・・・)
 そして「WHITE MANE」、「DANDELION HILL」とこの季節にぴったりな、それからいつも旅に出ると聴いている曲が続きます。「DANDELION HILL」はオリジナルでもフルート、サックスと入りますので、管楽器二人編成と聞いて、ライブで演奏されたら楽しいだろうなと思っていたのでとても幸せな時間になりました。和泉さんも「本田さんとの演奏を前提に書いた曲」とピアノソロ集のライナーノーツに寄せています。
 ここまでで既に大好きな曲ばかりで、何て幸せな時間、と思っておりましたが、ここで今年発売のアルバムに入る和泉さんの遺した曲が演奏されました。こちらも素敵な曲でした。詳細はCD発売までのお楽しみ、ということで・・・。
 さらにリズムセクションの二人がゲストの則竹さん、須藤さんに交代、印象的なバラードの演奏も二曲ありました。個人的には「SWEET SORROW」が特に良かったです。昨年のツアーでも演奏され、涙が止まらなくなった、と書いたのはこの曲のことです。もう一曲は1stと2ndで別々で「TWILIGHT IN UPPER WEST」、「FORGOTTEN SAGA」と説明の必要のない代表的なバラードでした。
 そのあとは全員で後半戦に、となりますが今回「ANCHOR'S SHUFFLE」が久々に演奏されました。おそらくはこの曲が収められた1997年の「BLUE IN RED」のツアー以来ではないかということで、ファンの間では知られている曲ですし、好きな曲でしたので久々の演奏は嬉しかったです。和泉さんの曲というと「OMENS OF LOVE」、「宝島」といったおなじみのところから、美しいバラードといったあたりがライプの定番曲ではありますが、ライブで「再発見」という曲もありますね。これからもあの曲も、この曲も、と期待している方も多いのでは(私もその一人)。
 最後は「EL MIRAGE」でした。この曲も伊東さんと本田さんで微妙に違うところがあったりして、ノリノリになりながらも楽しみました。舞台から退場することなくアンコールとなり、1st、2ndで「OMENS~」、「宝島」と別々でしたが、こうして和泉さんの曲を素晴らしいメンバーの演奏で楽しむことができました。
 昨年末以来の管楽器二人編成がどうしても目立ってしまうところではありますが、和泉さんのポジションに座る松本さんの演奏ももちろん素晴らしく、とても印象に残るものでした。1stではアリーナ席の向かって右手で、本田さんやベースの田中さん、須藤さんがよく見えるところでした。他の方のソロの間に本田さんがサックスのリードを取り替える姿が見えたり、ライブハウスならではな光景もありました。2ndはサイドエリアということでステージ右横みたいな位置でしたので、真横からメンバーを見るような感じで、二回ともギター、キーボードがやや遠くに見える感じでしたが、楽しく観ることができました。
 また、伊東さんと本田さん、ステージ上では伊東さんがいろいろ言っていましたが楽屋では「暇さえあれば二人でサックスを吹いている」そうで、そんな二人の楽屋も凄いなと思いますが、音楽が好きで、演奏することが好きなんだなと思います。今後和泉さん関連のライブがあるとしたら、また二人が共演されることをファンの一人として願っています。
 二週間前のことを書いているため、少々記憶が曖昧になっていますが、以上が今回のライブレポートでございます。私の拙い文章ではとてもライブのすばらしさを伝えられていないとは思いますが、観に行かれた方も、そうでない方にもご参考になれば幸いです。





 

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コールサインはユニコーン チャールズ国王とジェット・プロヴォスト

2023年05月06日 | 飛行機・飛行機の模型
 本日(5/6)は新しいイギリス国王・チャールズ三世の戴冠式でした。夕方からBBCを観ておりましたが、絵巻物を見るようなきらびやかな式典でした。王冠を被る前のさまざまな儀式の中で「法律に則り・・・」といった文言が出てくるところも、800年以上前にマグナ・カルタを承認して以来の立憲君主国という感がしましたし、伝統的なものの中にゴスペル風のハレルヤなど、現代を取り入れているところもありました。近衛兵をはじめ三軍の将兵、グルカ兵、カナダの騎馬警官、英連邦各国の軍人らが参加したパレードも圧巻でした。宮殿のバルコニーで空軍の展示飛行を見守ることになっていましたが、あいにくの空模様で時間が短縮されたそうで、チヌークなどのヘリコプターの航過と、レッドアローズの航過が行われていました。戴冠式に雨というのは、エリザベス2世、ジョージ6世でも同じだったようです。
 さて、イギリスに限りませんが、いくつかの国では君主が名目上の軍の最高指揮官となり、王族自らも軍務に就くといったことが見られます。アフガンに派遣されたハリー王子、フォークランド紛争でヘリパイロットだったアンドルー王子のように実戦には関わっていないものの、チャールズ国王も皇太子時代に軍人として訓練を受け、パラシュート降下なども行っています。ジェット機の操縦訓練も受けており、1971年にクランウェルにある空軍士官学校で操縦課程を受けています。この時に使用したのはジェット・プロヴォストT5という機体でした。もともとハンティング・パーシヴァルというメーカーのプロヴォストというレシプロ練習機があり、それをにジェット化したのがジェット・プロヴォストでした。1956年初飛行ですので、日本のT-1よりも少し先輩です。生産と共に進化を遂げ、メーカーもBACに統合されましたが、T5と言われるモデルでは風防が洗練された形となり、コクピットも与圧されていました。また、軽攻撃機版のストライクマスターという派生型もあります。
 チャールズ皇太子(当時)の話に戻りますが、機体はXW322とXW323というナンバーのものが割り当てられていました。塗装などは他の機体と特段変わるものはありませんでしたが、インテークには皇太子を示す紋章が描かれ、コールサインは「ユニコーン」だったそうです。XW323については引退後に英国空軍の博物館で展示されています。私も訪れたことがありますので、その時に見た一機がそうだったのかもしれません。
 ジェット・プロヴォストについては模型でもいくつか製品化されています。1/72ですが、かつてはエアフィックスのT3(T2とも)型があり、グンゼ版が日本でも発売されていました。70年代にT5についてもエアフィックスからリリースされていましたが、私は見かけたことがありません。イギリス機らしいデザインが好きで、いくつかのアクロチームでも使われており、キットが出ないかなあと思っていたところ、T3(及びT4)については近年、エアフィックスの「赤箱」と呼ばれる新金型キットでリリースされ、私もいくつか組みました。

(「赤箱」のT3)

(別売りデカールを使いアクロチーム「レッドペリカンズ」仕様としたもの。後にエアフィックスからそのものずばりの仕様で製品化されました)
 T5についてはスウォードというメーカーから簡易インジェクションに近いキットが出ています。ということでスウォードのキットを組んでみました。

 翼の後縁を薄くしたり、必要に応じて加工と「各自工夫」が必要なキットではありますので、簡単にはいきませんでした。製品は主翼端の増槽がついた状態でパーツ化されていますが、写真で見る限り増槽をつけたものが見当たらず、切り取ってキットに入っていた翼端につけるパーツを接着しました。射出座席はレジン製のため精密ですが、脚周りなどは如何ともしがたく、きっちり組み付けることを優先としたため、あまりきれいではありません。また、水平尾翼は左側に長いリブのようなものがついているのが正しいようですので、間違いがないようにしてください。
 ジェット・プロヴォストの塗装については時期に変遷がありますが、1971年当時の塗装ということで、後述するこの機体の別売りデカールの説明書も参考にしました。
 胴体は白と赤の塗り分けです。赤はMr.カラー108・キャラクターレッドにしました。隠ぺい力がそれほど高くないため、丁寧に塗り重ねていく必要があります(私の作例は少々ムラが生じています)。主翼部はライトグレーで、Mr.カラー332・ライトエアクラフトグレーBS381C/627です。

(主翼端は赤にしましたが、グレーの写真もあります)

(主翼下面)
 マーキングについてはエクストラデカール・X72236 Jet Provost T.5にXW322そのものが入っており、これを使っています。ほぼ問題ないデカールではありますが、胴体後部に貼る空軍士官学校のペールブルーのバンドがうまく機体のラインに合いません。同じ色のいくつかのデカールを切り貼りして、ようやく貼れましたが、お見苦しくなってしまいました。インテーク横の紋章もちゃんとデカールが入っていました。

 4月上旬から組み始めて、当初は4月中に楽勝、と思っていたのですが、土日に雨続きだったり、自分が寝込んだりで進まなくなってしまい、ようやく戴冠式の日にギリギリセーフ、ということになりました。最後に向かえば向かうほど苦労する工作ではありましたが、なんとか完成しました。お恥ずかしい出来ですのでここで公開するのも・・・というところではありますが、日本では珍しい機体ですので、お目にかける次第です。
 ジエット・プロヴォストは1990年代初頭まで使われ、輸出されたものも多かったため、中には湾岸戦争の頃、イラク空軍が所有していたという記録もあるそうです。英国でも時代で塗装が変わったりしていますので、そういった楽しみもあります。エアフィックス版のT5も、もし見かけたら組んでみたいものです。

 さて、英国王と戴冠式で思い出しましたが、ジョージ6世の戴冠(1937年)では、まだテレビもない時代ですので、戴冠式の動く映像は映画で、ということになります。そのフィルムを日本に持ち帰ったのが、朝日新聞の訪欧飛行で東京を発ってロンドンに到着した「神風号」の復路の仕事となったことは、飛行機の歴史に詳しい方ならご存じではないかと思います。この戴冠式では昭和天皇の弟宮である秩父宮親王が列席したほか、記念の観艦式も行われ、日本からは重巡洋艦「足柄」が参加しました。

(こちらはハセガワ1/72の神風号です。97式司令部偵察機としてリリースされた旧マニアホビー製のかなり古いキットですが、私は好きです)


(本稿の参考文献 WARPAINT SERIES №82 BAC JET PROVOST & STRIKEMASTERS また、ウェブサイト"JET PROVOST HEAVEN"も参考にしました)

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こどもの日ということで・・・みんな大好き(?)ポルシェ911

2023年05月05日 | 玩具道楽
 こどもの日ということで、毎度おなじみ玩具道楽でございます。だいぶ前に買って、写真もだいぶ前に撮ったものですが、小さなお友達も大きなお友達もおつきあいください。
 以前はコラボモデルがほとんどなかったプレイモービルも、この10年くらいは映画、ドラマ、アニメとのコラボが進んでいるほか、乗り物についてもライセンス商品として発売されているものがあります。ドイツの玩具ということでポルシェ、ワーゲン、ベンツは外せないようで、ポルシェについては代表モデルの911がラインナップされています。

 私が買ったのはポルシェカップ仕様です。プレモランドさんが閉店するときに購入したものだったかと思います。
 組み立て式になっており、出来上がるとこんな風になります。

サイドビュー。赤地に白で911とあるのがカーナンバーのようです。ボンネットにも貼るように指示がありますが、カーナンバー911というのもベタな感じがして、貼りませんでした。

屋根は外せます。

ロールバー越しに、コクピットです。ステアリングは膝に干渉しないよう、下部が直線です。

別売りの電池を仕込むことでライトをつけることができます。
工具類も充実しています。


タイヤはスリックとレインの二種類入りですので、ウエット路面でもOKです。

ジャッキもついていますので

よいしょっと持ち上げられます。ただし片側だけですが・・・。

レース戦略を立てられるような設備も充実しています。

(実際にはピットウォールの内側に設営されたりしますが)

モニターにさまざまな情報が表示されています。左上は雨雲レーダーでしょうか。昔(といっても20年くらい前)はF1でも広いサーキットで気象の変化を瞬時に読むのが難しく、トランスポーター(マシンを輸送するトレーラー)のドライバーをサーキットの外に出して雨雲が来たら無線連絡させる、ということも行われていたようです。
 ノートPCもあるので分析も簡単です。「おまえ、そこでもっとアクセル踏めるだろう」と言っているのかどうか・・・。

レースということで表彰台やチェッカーフラッグ、トロフィーもついています。

 プレイモービルとポルシェ、通常のクーペやパトカーもリリースされています。

 今回は大きなお友達向けにもこちらをご紹介。ミニチャンプスとBBCの人気番組、トップギアとのコラボモデルの911です。1/43の製品です。

司会者が交代した現在ではどのような番組になっているか分かりませんが、J.クラークソン、R.ハモンド、J.メイの三人が人気を博していた頃は、番組の「備品」扱いの謎の覆面ドライバー「スティグ」がさまざまなスポーツカーをドライブし、タイムアタックを行う企画がありました。それをイメージしたものがこちらで、ポルシェ以外にも製品があったようです。ちなみに番組で使用するテストトラックはかつての軍用飛行場だったようです。バックにときどき懐かしい翼が映ったりしていました。


スティグの足元には手書きのラップタイム(上位順に番組内で:掲示される)が表示されています。







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近況報告・・・令和5年5月

2023年05月03日 | 日記
 皆様、連休はどのようにお過ごしですか。ご無沙汰しています。私は先週の後半から体調不良に見舞われ、ここまで大変なのは10年に一度どころではないかなという状況です。好転の兆しはありますし、外に出られるようにはなっていますが、おとなしい連休になりそうです。個人的にこれだけお酒を飲んでいない日数が続くのも珍しいな。
 4月下旬に和泉宏隆さんの三回忌ライブがあって、そちらは現地で参戦できたのですが、記事もまだ書けていません。日曜日のライブは配信が予定されるも、トラブルで配信できなかったようで、その後ファンのSNS等でセットリストも特別に「解禁」されています(普段ならアーカイブ配信の期間が終わるまではセットリストはネタバレになるので明かさないのがマナーですが、さすがに状況が状況なので)。近日中に私もライブの感想を書こう、と思っているのですが。特にこのライブの前後、和泉さんの命日のあたりで、私のブログのアクセスも昨年の一周忌ライブのアクセスなどが増えていて、関心をお持ちの方がいらっしゃるのは、私としてもありがたいのですが、こういう事情ですので、お待ちいただけたらと思います。
 模型の方も体が動かせる範囲で作業をしています。既に4月までにできたものなど、今後ゆっくり公開していきたいと思います。それから、業務連絡ですが、某ショップ様からいただいたプライザーのカスタマイズの件、2体できてますがポージングを変更する1体だけ作業が残っています。鋭意作業中ですので、連休中にはなんとか完成させたいところです。

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