●苔玉ごろごろ、だから苔想●●【道草めも】

~苔玉【Moss ball】という、緑の地球。野想系~

●枯れすすきの苔玉。苔玉464。

2012年01月30日 | 苔玉

平成枯れすすきです。

【薄】(ススキ)イネ科の多年草
ふるさとは、日本。

このすすきは、縞糸薄(シマイトススキ)。
ホームセンター出身です。
黒ポットのを2つに引っぱがして(根が切れたけど…)
苔玉と小さな鉢植えに。






鉢のうしろの方に植えた。前に何か植えたい。
すすきと仲良しになれるのは、なんだろう。

苔は山苔。



▼買ったのは、
苔玉にしたシマイトススキと
縞薄(シマススキ)、屋久島薄(ヤクシマススキ)。

すすきは、売っていると割とお高い。
これは、100円に値下がりしていたので。
3個。
緑の新芽がまちどおしい。






朝日新聞2012年1月30日天声人語より

▼先週の朝日俳壇に、清冷かつ揺るぎない句があった。
〈大根(だいこ)引く大地偽りなかりけり〉。
作者の枝澤聖文(えだざわ・きよふみ)さんが詠んだのは土の力だという。
丹精した畑は裏切らない。手にする恵みの、何という白さ。

▼根菜の季節である。通年で出回るダイコンやニンジンも滋味を増す。
サトイモ、カブ、レンコンあたりを乱切りにして炊けば、和洋中どんな味つけでもうまい。
地中で肥える野菜たちのほっこりした土の匂いこそ、偽りなき大地の刻印だ。

▼作家水上勉さんが随筆の中で、料理番組の板前さんに注文をつけている。
小芋の皮のむき方が厚すぎると。
「これでは芋が泣く。というよりは……冬じゅう芋をあたためて、香りを育てていた土が泣くだろう」

▼ゴボウの芳香にしても、皮に近いほど深いという。
大地と「交感」してきた証しである。
そうした履歴もろとも食すのが、けんちん汁でも筑前煮でも、旬に対する礼儀のように思う。

▼何にせよ、寒さに耐えたものには凜(りん)とした強さが宿る。
ふきのとうの苦みや、雪割草(ゆきわりそう)の若紫が五感に染みるのは、
越冬の喜びと響き合うからだろう。
酷寒の先の安息を願い、心は凍(い)てつく被災地に飛ぶ。
仮の宿でも、鍋いっぱいの根菜が湯気を立てていようか。

▼寒あれば暖があるように、天地がもたらすのは災いだけではない。
一周忌が営まれる頃には、南から柔らかな陽光が戻り、地の恵みを重ね着したタケノコが出る。
悲しみにひと区切りはないけれど、手を携えて前に進みたい。
まっさらの春が待つ。

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ブログを始めたのは糖尿病で目が不自由な愛犬「ルナ」がキッカケ。ハンドルネームは同じく「るな」です。趣味は苔玉づくり。つくりすぎて家の外も中も苔玉ごろごろ。植物名を覚えるのがもっかの目標です。
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