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WELQの捏造を考える

2016年12月04日 14時42分32秒 | 考え事
WELQの一連の捏造騒動の原因は、コンテンツを扱う人材の不足にある。

現在、マスメディアも含めてコンテンツをつくりだしたり
コンテンツを編集したり、コンテンツに責任を持てる人材が
圧倒的に不足している。

DeNA社長の守安さんがキュレーション管理委員会をつくって管理していく
ようだが、形骸化して機能しないであろう。

どんなメディアでも編集長が必要だ。現時点では。
それもそのメディアと心中するくらい、人生を賭けてやれる編集長が必要だ。
キューレションメディアでも、フリー・ペーパーでも何でもだ。

コンテンツや編集に責任を持つということが出来ない限り
メディアは失敗する(しつこいが現時点では)。
それはテレビという大企業の会社員が運営しているメディアの凋落が
我々に示していることだ。

同じ文脈で、ポケモンGOも語ることが出来る。
勝手に出現率を変えたり、特定の場所に多くモンスターを出したりする。
このポケモンブランドを無視して、ポケモンの世界観を捨て、
ポリシーも無く運営している経営陣がポケモンGOをつまらなくしている。
ポケモンGOをやっているのは、一周遅れのゲームをしたことがないおじさんばかりで
若者はメディアの真摯さに敏感で、もうやっていない。

話を戻すと、インターネットを使った様々なメディアがあるが、

今後は、
(1)全く管理されていない荒れ放題のユーザサイト
(2)AIが自動で管理するキューレションサイト
(3)編集長が独自の視点で編集するコンテンツサイト

の3つにわかれていくだろう。
今回のWELQの捏造問題はキュレーションサイトで起こったわけだが、
管理者がいいかんげんな人間だったからそうなったのだ。
キュレーションサイトは、AIが管理するのが一番良いし、うまくいく。
だから「現時点では」と注釈がつく。

兎に角、インターネットを使って色々な「メディア」(=枠組み)が出来た。
しかし、その枠組の中で責任を持てる人間の育成が出来ていない。
Facebookは(1)だから良い。日経や東洋経済は(3)になる。
(2)のAIによる自動キュレーション技術をとっとと開発して
やっていきましょう。DeNAさん。



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