鈍いなまくら刀で社会を斬る!

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プライドをドブに捨てた丸山穂高

2019年05月16日 03時15分24秒 | ポリシー
北方領土を戦争でとり返した方がいいですかね?
という主旨のことを旧島民の人に対して言った酒乱衆議院議員がいたそうです。
これについては世論はアンチ100%という感じかと思います。

でも、同じことを竹島について言ったらどうなったんでしょうね。
意外と支持されたんじゃないでしょうか。
誰か言ってみてください。
国会のクイズ王小西あたりが言うと面白いんじゃないでしょうか。

冗談はさておき、さて、この問題。

過去に何度か書きましたが、
領土は物理的な強制力をもって実効支配をしている国のものです。
北方領土も竹島も武力や武力を背景にした恫喝によってしか本当に日本の領土に
することは出来ない、取り戻すことは出来ません。
簡単に言うと「武力で手に入れる必要がある」ということです。
これが客観的な事実であるし、歴史の本質だと思います。

ーここまでのところが客観的な事実です。次に私見を書きますー

しかしながら、日本には日本国憲法がありますし、私は北方領土や竹島を
取り戻す為に武力を使ってはいけないと考えます。

「国際紛争を解決する手段として戦争や武力行使、武力による威嚇は永久にしない」

とした(要約です。原文の引用ではない)日本国憲法の第9条1項を100%支持します。
自衛のための戦争や武力行使は構わないですが、侵略戦争は絶対にダメです。

そして、ここまで来て「はて?」と思い至ります。
日本の領土である北方領土や竹島を他国に侵略されてしまっているのですから
侵略者達を追い払う自衛の戦いをしても良いのではないか? と。

ここのところが今回の酒乱議員が提示した主題になります。
政府は置いといて、民間の報道機関や我々市井の人間は、「違憲」で思考停止せずに、
そのような主題、国民が話をすべき議題・論点を示し議論すべきだと思います。

閑話休題。
何事も前提を変えれば議論の土台・舞台が変わります。
日本のある島が外国から侵略されている(熱々のホヤホヤ)、とするのか、
日本のある島が外国の領土になってしまっている(冷めてる)、とするのかです。

前者の場合は、日本の領土が侵略されているのですから、自衛の為に自衛隊が
島に行って武力で取り戻すのだ、という話になります。
それを実行しなければ自衛隊を持つ意味がありません。自衛隊なんかただの飾り。
それも3D模型じゃなくて、ただの二次元の絵です。

しかし、そのようにはやっていません。
狂信的な保守でジャパンファーストの安倍総理でさえ、やりません。
北方領土や竹島に対して自衛権の発動をしません。

つまり安倍総理をして、日本の主権が侵害されている状態にあってなお、
それを武力ではなく、何とか平和的な方法で解決しようと踏ん張っているのです。
北朝鮮による日本人誘拐と監禁という犯罪についても、同じ態度です。
絶対に武力を使わず、硬軟織り交ぜてなんとかしようと考えているのです。

それを証拠に、安倍総理は拉致問題に政治家生命を掛けていますが、
「家族を取り戻す為に武力を使いましょう」と言うようなことは絶対にありません。

それが日本の政治家の挟持であり、自由民主党のプライドであり、
日本人の気高さなのです。

丸山穂高という酒乱の衆議院議員はそれをあっさり、簡単にドブに捨てた。
政治家は結果責任を負います。
自分の発言がもたらす結果について丸山穂高という酒乱議員はきっちり
責任を負うべきです。

1 コメント

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Unknown (Unknown)
2019-05-17 22:15:17
考えとしてはアリだと思う。戦争は現状ではあり得ないが、そういう事言えないのは民主主義に反する。
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