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大塚久美子社長は中間管理職が適役です

2019年12月21日 20時25分11秒 | ビジネス
大塚家具がヤマダ電機の傘下に入りました。
社長は大塚久美子氏が継続するとのことです。

記者会見では、ヤマダ電機の山田会長が大塚久美子社長の続投について
「結果が全てだけどチャンスは与えなければ」
という主旨の発言をしたとメディアでは伝えられていますが、
その前にもう一言言っています。

「粗利率が高いのでちょっと手を加えれば(黒字化は)なんとかなる」

そう。黒字化は簡単に出来るでしょう。
彼女が社長を継続しても結果は出せると思います。

今回のグループ入は、彼女自身のことを言えば、良かったと思います。
彼女は社長よりも中間管理職の方が能力を発揮できるからです。

上に山田会長や三嶋社長がいて、大局を判断してくれて、数字の管理を大塚社長が
中間管理職として行うということにしていけば、粗利率の高いビジネスですので、
黒字化の達成は比較的容易で、現実的なターゲットになってきます。
大塚勝久社長時代の業績を上回ることも視野に入るんじゃないですかね。

結果として、今回の身売りという大塚久美子社長の判断は良かったと思います。
数字の管理しか出来ないという自分の限界を理解しながら、プライドをギリギリ
失わないレベルで経営者として振る舞えるという丁度いい落とし所です。

ヤマダ電機としても利益率の回復に一役買ってくれて嬉しいでしょうしね。

元々、創業者の大塚勝久前社長が、高級品やブランドを知らない成り上がりや
田舎のアッパーミドルをターゲットにして成功したのが大塚家具でした。
著名なデザイナーのライツの切れたデザインを安く売るのが得意でした。

しかし、さすがに世の中何が本物か、何が本当に価値があるものかがわかってきて、
売れなくなり行き詰まっていたところで、社長を交代しましたが、何か新しいアイデアが
あるわけではなかった二代目も何も出来ずにまた行き詰まってしまいました。

ここで、ヤマダ電機と組んで、異業種の商品との組み合わせや、ITも含めた
展開をしていくことで新生大塚家具としてやっている可能性が大きくなりました。

心機一転頑張ってほしいものです。

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