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神奈川県の西部にある「小さな町」で暮らす私。
日々の生活の様子、見たこと、感じたこと、思ったことを綴っていきます。

「ギャラリートーク」~~に参加してきました~~♪

2022-06-25 | アート・文化
私の散歩道にある「中川一政美術館」~~♪
文化勲章を受章されていらっしゃる「中川画伯」からたくさんの絵の寄贈を頂いて、平成元年に開館しました。
           

原生林の入り口にあり、たくさんの樹木に囲まれたステキな建物です~~♪
(今、駐車場は工事中です)
      

二週間ほど前から「中川一政の思いをつなぐ。つたえる。」ー絵画修復プロジェクト記念ー というコレクション展が始まっています。
         

実は、この「絵の修復」がとっても気になっていたのです!
画伯の絵は、かなりの厚塗りというか重ね塗りの絵が多いんです(初期の頃は違っていましたが・・・)
ですから、展示されている絵をごくごく近くで見ると、絵の具の落ちそうな部分とか亀裂のようなものがありました。
「絵の保存って難しいんだなぁ」「年月が経過すれば、これも仕方なのないことかも」「修復は技術もだけど、かなりのお金がかかるんだろうし・・・」と、思っていました(苦笑)

それが~~、
昨年、横浜にNPO法人・美術保存修復センターが、「画家の思い継承を目指してー時を超えて伝えるー絵画修復プロジェクト」を立ち上げて、その第一弾に中川画伯の作品が選ばれたんだとか!
     

そして~~、修復が終わった三点の作品が展示されると同時に、修復の過程や裏側も紹介している展示ですので、「ぜひ見たい!」と思っていたんです。
     

たまたま今日~~、学芸員さんによる「ギャラリートーク」があることを知りました。いろいろ説明を聞きながらですと、より理解も深まるのではと、猛暑の中行ってきました(笑)

学芸員さんのお話~~とても分かりやすくて~~「うんうん。なるほど~。そうだったのね」と、とても勉強になりました~~♪
絵を修復する過程で、「種子とか虫糞」とかが発見されたりもしたそうです。

修復チームから「なぜか考えられますか?」と、問われた学芸員さんは、
「中川画伯は「現場主義」ということで、必ずキャンバスを持って外で描いていました。(今回の修復三点は、すべて風景がです)
「私のアトリエは青空天井です」という言葉も残しています。
外で描いてまだ絵の具が乾かないままのキャンバスを、草むらの中の小径を通って持って帰ったりしたので、植物の種子や虫の死骸や糞がついてしまったのかもしれません」と、想像したとか~~。

「あぁ~~~そうですね!」と、私もその説に賛成。
(時々、私もその小道を散歩しますので、状態は想像できます)

修復で分かったこと、疑問が出たこと~~、想像の域はでませんが、今考えられる答えを導きだす楽しさ~~~まるで謎解きみたいで楽しい~(笑)
楽しいステキなギャラリートークの時間でした~~♪
ありがとうございます~~♪

美術館の中は撮影禁止ですが、「お茶室」だけはOKでした。
    

画伯は、絵だけでなく「書」も「陶芸」も精力的になさっていたとかで、たくさんの作品が残されています。
今日の、お茶室は画伯の「信楽焼」の花瓶に、「お庭の紫陽花」が活けてありました~~♪(活けるのは学芸員さん)。
「書」ももちろん画伯のもので、「歓喜踊躍」~~♪
周囲の景色を取り込んだ、静かな空間です~~♪

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