loisirs

日々、小さな楽しみを見つけて・・・

本 ねこと国芳

2019-04-10 | 

「ねこと国芳」 金子信久 著

江戸の浮世絵師

歌川国芳は猫の絵で有名ですが

元々は役者絵

それに準えて

猫が役者を演じている図は多くあります。

 

この人は

彫り物なんか入れていたそうで

こわ者的なイメージがある様なのですが

その実

中々のユーモアに富んだ方です。

そして

動物好き

その観察はするどく

猫を描く画家としては

一人者です。

国芳の浮世絵は

版画が主流で

彼の原画に基づいて

版画師が版画を彫り刷る

というものですが

この本には貴重な

国芳の原画も載っています。

 

その絵には

度々笑わせられましたが

殊に可笑しかったのは

「当流猫の六毛撰」

猫の名がふるっています

例えば

麦わらにじゃれている猫

在原業平もじって「むぎはらにじゃれ白」

蝶々に戯れている猫は

「てふてふてんごう(てんごうはいたずらの意)」

等々

思わず声を出して笑っちゃいました。

絵と文を交互に眺めながら

楽しんだ1冊

200頁弱の本ですが

もっともっと分厚い本を読んだ充実感を感じされられました。

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