まだ、記憶にも新しい
シリア内戦の取材中
政府軍の銃撃を受けて
亡くなった
山本美香さんの本です。
アフガニスタン
ウガンダ
チェチェン
コソボ
イラク
いずれも
さんざん耳にし
目にした
紛争地です。
でも、
新聞やテレビでは
どんなにか
現実として受け止めていなかったか
と
この本を読んで
思ってしまいます。
今現在も
そういった紛争に陥っている所が
現実にある
同じ地球の上で。
信じられません。
日本は
あまりにも長く
あまりにも豊かに
あまりにも平和に
暮らす事に慣れきってしまっている
とつくづく感じさせられます。
本当に
平和呆けと言われても
仕方ない位
美味しい物がいつだって食べられ
面白い本もいつでも手に入り
欲しい物は
特に贅沢しなければ
何でも手にすることができます。
この
経済が陥った今でも。
そして
この本を読んでいると、
山本美香さんという方は
アクシデントに巻き込まれない方が不思議と思われるほどの
すごいすごい所を
取材し続けてきているのです。
起こるべくして起こった
と言ってしまうと語弊があるかと思いますが
実際
この本の中は
そういった危険がいっぱい満ち溢れているのです。
でも
そんな中で
この方は
ふとした人との触れ合い
子供や女性の笑顔
そして
戦場の中にも
思いがけず見つけた
庭に植えられたバラの芳香
それら
もっともっと
沢山の物たちに
癒され
慰められ
勇気づけられて
ますます
こういう報道を
人に伝えなければ
という
使命感苛まれていかれたのでしょう。
久しぶりに
硬派の本でした。
この後は
少し
気持ちのゆったりとする本を読みたいと思っています。