【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

小さな客人

2015-09-15 16:32:16 | 四季のスケッチ





【「黄蝶(キチョウ)」 ~ ローズマリーはお好き】


【初めての客人】











 「雨になるらしいですよ。
この秋はもう今までにだって
恐ろしく降りましたからね。
畑仕事をする人たちは大変ですよ。
私の若い頃はこんな事はありませんでしたね。
(中略)
だけど、季節も今じゃ
元とはまるきり変わりましたよね」                 
                   【「アンの娘リラ」 第33章】










   爽やかな秋晴れが続きます。
  例年より秋が大分早く訪れた今年ですが、
  日中は汗ばむ事もしばしば。

   そんなこんなで、1日の温度差は
  10度近くになっています。

   ただ、この良いお天気も今日まで。
  またぞろ明日から傘マークの登場です。












【「藪蘭(ヤブラン)」】



                                   【今年も 「藜(アカザ)」】
   さて、過ごし易い
  気候になったから
  でしょうか・・。

   庭に出ると必ず
  と言っていいほど
  ひらひらと舞う、
  何頭かの蝶に
  出会います。

   ほとんどの場合、
  花から花の間を
  行ったり来たり
  ですが、時には、
  そこに留まる事も。

   ほっと心和む
  光景です。

   写真は、
  そんな1枚ですが、
  今日は初めて
  見る顔も。
  (冒頭から4枚目)

   生憎、名前が
  分かりません。

   お得意の想像の翼も、
  蝶の場合は、お手上げ状態。

   ところで、今年も藜が背丈を伸ばして来ています。
  とは言え、今ではアーチに絡めた、木香薔薇が中心。
  どうしても私の関心は、一時より薄れる事に。

   そうなると、植物は人間の感情に敏感ですね。
  紅葉の木に届かんとしていた、
  あの勢いは、どこにもありません。

   いいえ、既に淘汰されつつあるのかも知れません。
  数も随分、少なくなって来ています。
  自然の摂理とは言え、何だか切なくなりますね。

小さな花の吐息

2015-09-13 17:13:07 | ハーブと香り雑学

【ローズマリー】


【ミント】


【「紫蘇(シソ)」】


【セージ】









 9月 の夕暮れで、森の隙間すきまという隙間、
空地という空地には
真紅の夕日の光が溢れていた。
小径もあちこち夕映えに輝いていたが、
かえでの下陰は暗くなっており、
もみの下には葡萄酒のような、
澄んだ紫色の夕闇が立ち込めていた。
風はこずえを渡っていたが、夕方、
樅の木の間で奏でる風の音楽ほど
美しいものはこの世にない。                 
                【「赤毛のアン」 第29章】









   朝方、パラッと来たようですが、
  今日は傘マークが取れて秋晴れになりました。

   随分、得した気分。カラッとした天候です。
  本当に過ごし易くなりました。

   秋は夕焼けが美しいですね。
  染まる時は一気に染まります。
  今日は、願望も込めて。









【「ヒマラヤ雪の下」 の紅葉 ~ 秋化粧】


【「半夏生(ハンゲショウ)」 の秋】




   さて、白い小さな
  紫蘇の花が
  咲き始めました。

   秋を待って
  ひっそりと咲く花。

   この花が咲くと、
  いよいよ秋の到来です。

   ローズマリー、
  ミント、セージは、
  季節を問いませんが、
  やはり今が盛り。

   ヒマラヤ雪の下の
  葉は既に紅葉。

   この紅葉する葉は、
  欧州では人気なのだ
  そうですね。

   そして夏を
  謳歌した半夏生。

   こちらもすっかり
  秋色ですね。

   バッタなどに
  食べられて紙細工様の
  葉っぱもお馴染みです。

   そうそう、気難し屋の薔薇がこの秋、
  初めて開花しそうです。              

   かれこれ10年以上も前に友人から
  貰った薔薇を挿木したものです。

   もう咲かないと思っていましたが・・。
  真紅の薔薇ではなく、ピンクの薔薇だったと思います。










歴史を動かす気象の話

2015-09-12 19:38:58 | リラのお気楽ユメ日記



【「水引草(ミズヒキソウ)」】


【「嫁菜(ヨメナ)」】








 「春より霖雨りんう、晴天はまれなり。
6月16日より大雨降り続き、
17日別けて大雨。
千住、浅草、小石川辺出水、
大川端柳橋つる。
小日向大洗せき石垣崩れ、
神田上水水切るヽ」                 
                【「武江年表」 より】









   こちらは昨日、今日と秋晴れになりました。
  秋晴れに感謝しつつも、この度の
  洪水の被害に遭われた方々を思います。

   自然というものは、お天気なら、
  こんなにも穏やかな日常をもたらしてくれるのに、
  一方では凶暴な牙を剥(む)く・・。

   昨日、被害に遭われた方が、前日の被害状況を見ながらも、
  「どこか他人事だった・・」 と話していらっしゃいましたが、
  私などもまさにそう。

   自分だけは大丈夫・・
  こんな気持ちがどこかにあるのでしょうね。
  気を付けなければ。

   今、日本は幕末の頃の気候に
  非常に良く似ているのだそうですね。

   その異常気象が明治維新を早める
  遠因になったとか、ならなかったとか。
  天候が歴史を動かす事は、良くあります。

   引用文は、幕末から遡ること、
  およそ50年前位のものですが、
  この頃から浅間山が噴火したり、
  様々な災害に見舞われたと言います。

   浅間山の噴火などは、
  「天闇(くら)く夜の如く」 だったとか。

   異常気象も然る事ながら、
  世界も色々、騒々しいようです。
  こんな時、庭に咲いた小さな野の花。

   ほっと心和むと同時に、こんな世の中、
  “今” を大切に真剣に生きなければ・・
  と、痛切に思います。何気ない日常に感謝して。

テーブルに秋の香り

2015-09-10 19:22:57 | 『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』編


















 ある日、風が炉辺荘の庭を吹き過ぎた。
初めての秋風だった。
その夜、夕焼けの薔薇色が
いくらか褪せて見えた。
俄かに夏は追い込み、
季節の変わり目が来た。                     
                【「炉辺荘のアン」 第11章】









   台風18号は雨の被害を各地にもたらしたようですね。
  特に栃木、茨城は、50年に1度の記録的な大雨とか。

   夕方のニュースで初めて知ったのですが、
  鬼怒川が決壊したのだそうですね。
  それにしても、洪水で家が流されるなんて。

   必死の救助作業の自衛隊員には本当に頭が下がります。
  被害に遭われた方には、心より御見舞申し上げます。

   

















     さて、随分、久し振りとなりました。
    『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』、
    開店と致しましょう。

     秋風が吹くと・・。
    身の周りの色は、いつの間にか
    大好きな青から秋色に。

   こうなれば、これも大好きな土物のカップで
  珈琲を頂くとしましょう。
  秋は、土物のカップが似合いますね。

   今日は、幸いにもお隣からの頂き物が。
  台風の中、下呂温泉に行って来たと、
  お菓子(栗きんとん風大福)と、山菜漬けを頂きました。

   最近、珈琲をお茶請けなしで味わって飲んでいます。
  (お菓子も頂きますが、一緒には頂きません)

   珈琲は、カップによっても味が変わりますね。
  一番美味しいと思うのは、やはり土物のカップ。
  備前や益子焼などは最高です。(今日のカップは美濃焼)

   珈琲と共に、肩の凝らない? 読書も継続中。
  合間にちょこちょこ読んでいますが、
  これが意外に捗(はかど)っています。

蝶たちの集い

2015-09-08 18:37:08 | リラのお気楽ユメ日記
















   鬱陶しい天気が続いています。
  今日も最近の例に洩れず、弱い雨が降ったりやんだり。
  落ち着きのない空になっています。

   尤も今日は夕方になって本降りに。
  気温も、じっとしていると寒いくらい。

   この調子ですと、本格的な秋の訪れも・・?
  そして紅葉前線は・・? 気になる所ですね。

   ところで日本人は、お天気の話から
  一日を始めるそうですね。

   となれば、私などは典型的な部類に入るでしょう。
  こんなブログでさえ、必ずお天気の話から入るのですから。
  「人生お天気次第」? と言った所かも知れません。
  






















   
   さて、白い秋。そう言えば今日は 「白露」 ですね。
  朝晩が冷え始め、草花に露が付きやすくなる・・。
  今年ばかりは暦に忠実で、納得です。

   今、庭では昼夜を問わず、
  虫たちの大合唱が始まっています。

   昨日、今日と蝶たちも集まって来て。
  蝶たちも美しい虫の声に触発されたのかも知れません。

   シジミや揚羽蝶(アゲハチョウ)は、
 日常的にやって来ますが、紋白蝶は久し振り。
  嫁菜(ヨメナ)に紫陽花にと飛び回って。

   そう言えば、名前は分かりませんが、
  美しい声で鳴く鳥も。初めて聞いた声です。

   先日のミンミン蝉と言い、初めて尽くし。
  明らかに例年とは違います。

   先程の雨、又、やんだようです。
  本降り・・と記しましたが、どうやら違ったようです。
  大雨は、やはりイヤですものね。  

小説を行く!

2015-09-06 18:27:57 | 心の宝石箱



【錦帯橋】


【瑠璃光寺】










   起床時こそ降っていませんでしたが、
  早くも雨の休日となりました。

   降ったりやんだりの、この所、定番になっている雨。
  それにしても今年は雨が多いですね。
  そのお陰で、厳しい残暑からは解放されているのですが。
















   さて、折角ですので、
  この所の山口関連に
  便乗して。

   今日は、つい最近、
  届いたばかりの
  記念硬貨セットを。
  (千円、五百円)

   地方自治法施行
  60周年という事で
  発行されたもの。

   千円が 「錦帯橋」、
  五百円が 「瑠璃光寺」
  の五重塔です。

   そう言えば、
  山口の【瑠璃光寺】

   名前も素敵ですが、
  黒っぽい五重塔が
  多い中で、その
  美しさに魅了された
  ものです。

   尤も私には
  記念硬貨収集の趣味はありません。
  主人からちょっと拝借。

   ところで、つい最近読んだばかりの、
  小説の中の町を辿(たど)る羽目に。
  でも、何だか楽しいですね。

   先日も記しましたが、内田康夫著 「箱庭」 に
  登場する町に行く事になるなんて。

   (本を処分する前に、“積んどく” だった
  昔の本を今、読み進めている所です)

   こんな娯楽性の高い推理小説の類(たぐい)でも
  活字から得るものは、テレビのサスペンスドラマよりは
  数段、ある気がします。

   
   




「旭光病院という、もっぱら金持ちだけが
利用する病院があります。
ただし柳井市内ではなくて
平生町という所にあるのじゃが、
平生言うても遠くの人には分からんので、
一般的には柳井の 旭光病院
言うておるかも知れん。
海岸に面した丘の上の、豪勢な設備の病院と言うか
まあ、医療設備の完備した
ホテルみたいなもんじゃなあ。
そう言えば、宮藤さんが自分の老後のために
作ったと言う噂があったのかも知れん」                    
                      【内田康夫著 「箱庭」】

旅をする者にとっては、
あまり混雑しすぎるのは迷惑だが、
適当にお客がいてくれた方が、
心浮き立つような楽しさがあって、
いいものである。
そういう意味からは少し寂しい気がした。
                【内田康夫著 「湯布院殺人事件」】








   上記の 「旭光病院」 が 「光輝病院」 として
  実在している事は先日も記しました。

   同じく文中の 「宮藤さん」 はどうやら、
  「岸元総理」 のようです。
  (玄関に記念碑があるとの事)

   金持ちだけが利用・・云々は、全く違うようですけれど。
  この病院も例に洩れず、老人病院となっているようです。

   内田氏も遠くからでも目立つ、
  白亜の病院が余程、気になったのでしょう。

   最後に。「旅をする云々・・」 は、
  伊藤公記念館で感じた事です。念のため。

白い秋の花空間

2015-09-05 18:06:28 | 香る庭の花綴り





【「アブチロン(別名:チロリアンランプ)」】












 9月 の日光は低い窓すれすれに生えた。
ゆさゆさ揺れる林檎の枝の間から
射し込んでいた。
光がレイチェルの百合のように青白く、
頬にだけ微かに紅味のある顔をよぎった。                     
                  【「アンをめぐる人々」 3.】








   昨日、今日と貴重な晴れ間が広がりました。
  日中こそ、30度越えで少々、暑いけれど、
  朝晩はめっきり涼しくなりました。

   光と影の移ろいを感じ、より盛んになった
  虫の美しい鳴き声を聞く時、“秋” が心に沁みます。

   ところで今日は、ミンミンゼミの声を聞きました。
  「ミン、ミン、ミン、ミン、ミ~~ン」
  この声を聞いたのは何十年振りでしょう。















   例年ならまだまだ
  残暑に辟易している
  9月初旬。

   今年は早い時期から
  秋を感じていますが、
  ここに来て代表的な
  夏の花、ハイビスカス
  や朝顔が最後の夏を
  謳歌するように
  咲き誇っています。

   一方、今年は咲く事
  さえ諦めていた、
  チロリアンランプが
  続々開花。 

   鮮やかな緑に、
  ランプ状の小さな赤い
  花が可愛いですね。

   花期が長いのも
  魅力です。

   クリスマスの頃まで
  しっかり咲いてくれますように。  

潮風とタイムスリップ!

2015-09-03 20:41:38 | 旅気分・夢気分

【上関大橋を臨んで】


【上関港】


【室津港】









   今日は再び雨となりました。
  午前中は、ごく弱い雨がふったりやんだりの、
  最近、慣れっこになっている天気。

   今は、もう上がっていますが、
  午後には珍しく本降りになりました。

   こんな梅雨のような雨を
  「秋霖(しゅうりん)」 と言うのだそうですね。

   「秋梅雨(あきついり)」という風情のある
  言葉もあるそうですから納得です。











【四階楼(しかいろう)~明治初期に建築(小方謙九郎)】











   昨日の続きです。
  伊藤公記念館を後に
  して一路、上関海峡へ。

   相も変わらず、
  鏡のように穏やかな
  瀬戸の海を右手に
  見ながら室津半島を
  ひたすら南下。

   半島最南端の室津、
  上関大橋で結ばれた
  島の入口の町、
  上関共々、古くから
  栄えた漁港です。

   幕末の志士たちも
  集ったようです。

   四階楼を建築した、
  小方謙九郎もその一人。

   そう言えば・・。
  先日読んだ内田康夫の
  「箱庭」 にもこの町が
  登場していましたっけ。

   小説にあった、ホテルと見まがうような
  「旭光病院」 は、「光輝病院」 として
  実在しているのですね。

   それは遥か山上に、眼前に海を見下ろす
  絶好のロケーションにありました。
  白亜の建物で、確かにホテルのよう。

   とは言え、町を歩けば、
  ほとんどと言っていい程、郷愁を誘う建物ばかり。
  軒先が触れ合うような細い路地も。

   目を転じれば、島の緑と碧い海。
  小舟が、たゆたいながら遠ざかる・・。
  ここでは、ゆったりした時間が流れています。

駆け抜けた明治 ~ その2

2015-09-02 17:43:17 | 旅気分・夢気分


















   こちらは時折日射しもあり、青空も覗いていますが、
  今日も湿度の高い鬱陶しい天気に変わりありません。

   青空のすぐ側には灰色の雲もありますから、
  いつ何時(なんどき)ザ~ッと来るかも知れません。

   ところで、遅きに失した感がありますが、
  あのオリンピックエンブレムが白紙撤回されましたね。

   早くからそれを望んでいた私としては、
  ひとまず胸を撫で下ろした次第です。

   しかしながら、これで終わりではありません。
  次は朝鮮色に染まった、ボランティアユニフォームの撤回を。

   そして、オリンピック利権に巣食う組織の解体まで
  行って欲しいのですが、果たしてどうなのでしょう。



























   昨日は外観だけだった私邸。今日は内観を。
  一つの建物の中に洋室(1F)と和室(2F)が
  同等に配されています。

   この邸は、生家の側に博文自身が設計した建物を建て、
  将来は図書館として皆に利用して貰おうとしたとか。

   凶弾に倒れ、建物の完成を見ず、
  亡くなった事は、昨日も記しました。

   同じく、博文が 「見たかった筈」 として、
  向かい側に建立された銅像も粋な計らいですね。

   ~次回へ

駆け抜けた明治

2015-09-01 18:32:18 | 旅気分・夢気分









【伊藤博文生家】







   ここ何日か、梅雨のような鬱陶しい天気が続いています。
  それでも今日は午後3時頃までは
  何とか持ってくれたのですが・・。

   植木屋さんに庭木の伐採をお願いしていましたので、
  (降らなかった事に)ほっと胸を撫で下ろしたものです。

   その後は(午後3時以降)雷を伴った夕立。
  幸い、1時間位で通り過ぎてくれ、
  こうして、PCに向かう事が出来ています。










【完成を見る事が出来なかった旧邸を末永く見守って貰うため、
建立(こんりゅう)されたという~平成16年3月】







 
【旧伊藤博文邸】




【伊藤公資料館】




   さて、一昨日の続き。
  2日目は伊藤公資料館、
  伊藤公の森へ。

   観光バスの駐車
  スペースもあり、
  整備されています。

   ただ、ウィークデー
  だからでしょうか、
  私達、たった2人
  きりの貸切状態。

   観光地に人が溢れて
  いるのも困りますが、
  全く人がいないという
  のも侘びしいですね。

   ここには伊藤博文の
  生家と私邸、明治時代の
  建築様式を取り入れた
  煉瓦造りの資料館が
  あります。

   同じ山口県出身の
  安倍首相の書なども
  収められています。

   伊藤公にまつわる映画などを観て、
  思わぬ時間を費やしてしまいましたが、ついに誰1人も。

   明治42年(1909)10月、完成を目前に凶弾に倒れ、
  故郷に戻る事なく生涯を終えた伊藤公。

   それにしても・・朝鮮併合を1番反対した、
  この伊藤公を暗殺したのが例の安重根。

   併合を招いた1番の戦犯を韓国人は、
  英雄としているのです。訳が分かりませんね。
  ~次回へ