【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

野趣に溢れた散歩道

2013-10-04 19:52:28 | 路傍の花~道草



【「石蕗(ツワブキ)」】




【「秋色昼顔」 の衝立(ついたて)】







アンは翌朝早く起き、日の出を迎えた。
日の光を全身に浴びた
グリーン・ゲイブルズの家に、
ポプラと柳が踊る影を投げていた。
小径の向こうには、
黄金色に色付き始めたハリソン氏の麦畑が
波打つ海の如く広がっていた。
あまりの美しさに、アンは10分間ほど、
庭木戸の所で、うっとり眺めていた。                    
                  【「アンの青春」 第20章】




   


   今日も概ね晴れの天気となりました。
  昨夜からぐっと気温が下がり、一気に秋らしくなりました。

   今日もカラッとした天気になっています。
  そろそろお天気も下り坂との事。

   もう随分、降っていませんから、
  雨も丁度、良い頃かも知れません。













【収穫を待つばかりの波打つ稲の海】



   さて、一週間振りの
  道草です。

   季節をどこで知るのか、
  きちんと花を付ける野の花
  には、いつも驚きます。

   今日は路傍の素朴な草花に
  視点を当ててみました。

   普段は、ほとんど注目される
  事はありませんが、
  それでも我関せずと咲く花。

   先日、写真を撮るのを忘れた、
  秋色昼顔の衝立や、ススキ、
  狗尾草(エノコログサ)に
  似たもの? など。  

   そう言えば、そろそろ
  金木犀の季節ですが、
  今年は、まだのようです。

   でも、これは “ある日突然”
  ですものね。楽しみです。

   突然と言えば・・。
  夕方、急に明るくなった気がして外に。

   見上げた空は、何と薔薇色。
  まるで切り絵細工のような光景がそこにありました。
  

   

   


【まるで切絵細工の薔薇色の黄昏】



貴婦人の微笑、そこここに

2013-10-03 17:23:17 | 薔薇の追憶















グリーン・ゲイブルスの10月は
実に美しかった。
窪地のかばは日光のような黄金色に変わり、
果樹園の裏手のかえでは深い真紅の色に、
小径こみちの桜は言いようもなく美しい濃い赤と
青銅色の緑に染まって、その下に広がる
畑をも照り映えさせていた。
アンは自分を囲む色彩の世界を
思う存分に楽しんだ。           
                  【「赤毛のアン」 第16章】












   

   日中に限れば、気温の方はまだまだ
  “夏” が残っている昨今。でも空は確実に秋の様相。

   朝一番にカーテンを開ける時のワクワク感が戻って来ました。
  期待通り、今朝もこんな趣きのある空に。

   尤も今日は、昨日までと違って、
  秋らしい爽やかな天気となりましたが。

   ところで10月も今日で3日。
  日本の10月は最近ではまだまだ夏の面影を残していますが、
  『アンの世界』 は、秋真っ盛りですね。
  

    











   さて私は・・と言えば、
  相も変わらず、ちょっと
  お澄まし薔薇? に気もそぞろ。

   そう、お馴染みの
  リラ版 「白い貴婦人」。

   もうこの薔薇の事は、
  数え切れない程記していますが、
  その時々で全く違う表情を
  見せてくれます。

   今日の薔薇は、
  この秋一番の大輪で登場。

   かぐわしい芳香を辺り一面に
  漂わせ、すくっと佇んでいる
  その姿は威厳さえあり・・。

   どんな華やかなドレスよりも
  どんなきらびやかな宝石よりも
  輝いて見えます。

   そうそう茨の棘(とげ)だって、
  美しい一輪の薔薇を守る
  騎士(ナイト)のようにも
  見えますもの。

   大勢の崇拝者に囲まれるに相応(ふさわ)しい気品と美。
  次は、どんな顔を見せてくれるでしょう。

繋いだ手と手 ~ 伝える事の大切さ

2013-10-02 16:27:56 | 今時主婦の井戸端会議(政治など)



山口県萩市。吉田松陰や高杉晋作を生んだこの街は、     
伝える、という事を、宝物のように大切にして来た街です。

長州藩の旧藩校・明倫館の跡地に建つ明倫小学校では、
吉田松陰が遺した言葉を、一年生から六年生まで、
毎朝、大きな声で朗唱しています。
家族や友達を大事にする事。本を読み、歴史を知る事。
そんな、当たり前だけれど大事な事を、
きちんと伝えようとしています。

四百年の伝統を持つ萩焼。
今も市内に百を越える窯元があります。
土をね、轆轤ろくろを回し、窯に火を入れる。
一見シンプルな工程の中に凝縮された技の奥義おうぎや知恵。
日々の仕事を通じて後継者を育てています。
そして、山口県発祥の果物、夏みかん。
日本海の豊かな海の幸。
土地の恵みに感謝し、巡る季節を楽しむ毎日。
この街で生まれた事を誇りに思い、
この街で共に暮らす喜びを、分かち合い、
伝える暮らしが、ここにあります。

お客様と共に暮らしを創り、
社会と共に生きて行く企業でありたい。
そう願って来た私達大和ハウスグループにとって、
ここ萩の街の暮らしは、
ずっと大切にして行きたいお手本です。

 






【秋独特の趣きのある空】

   
   


   珍しく真珠色の空で明けた今日。
  しかしながら、明るいその空は、
  お天気の崩れを予想させるものではありません。

   その証拠に午後3時の空は、こんな空。      
  もう少し雨の降らない日は続きそうです。

   さて、冒頭の写真。数日前の新聞の一面広告です。
  広告主は、ご覧の通り大和ハウスグループ。

   萩の 【明倫小学校】 の事は以前、このブログでも記した事があります。
  それに関連し、同様に藩校の流れを汲む私の 【母校】 の事も。
  尤も母校の方は、今では跡形もなく消滅してしまいましたけれど。

   とは言え、在学中には先生方は、その事を誇りに思い、
  折に触れ、私達に話していたように思います。
  それだけに残念でなりません。

   今もなお、伝統を大切にしている街とそうでない街。
  壊したものは永久に元に戻らない・・
  という事を痛切に感じてもいます。

   それで思うのですが、東日本大震災に遭った南三陸町の庁舎、
  撤去する事が決まったそうですね。
  その前には津波で乗り上げた船も。

   私などがとやかく言う事ではないかも知れませんが、
  保存して、その悲惨さを後世に伝えるという、
  歴史的な意味もあると思うのです。風化させないためにも。

   そう、広島の原爆ドームのように。
  改めて先人の知恵を思います。兎にも角にも残念です。

   話が逸(そ)れました。
  例え広告にしろ、伝統を大切にするという大和ホームの企業姿勢。
  こんな時代だからこそ、嬉しくなります。

   積水ハウス、パナホーム・・色々あれど、
  断然、私はこの会社を応援します。
  それに元々、大和ホームの家は好感を持っていただけに尚更です。

   そうそう、反日企業の花王製品、サントリー。
  不買運動、継続中です。ささやかですが・・。

迷い込んで和(なごみ)の町

2013-10-01 18:27:38 | レトロ(素敵)な空間~散策

【曲がり角の浪漫】










セント・メアリ・ミードもその中心の
一画だけはまだ以前の面影を残していた。
ブルーボア館も残っているし、
教会や牧師館、
ミス・マープルの家もその一つだが、
(中略)
他の古い家々もたいてい住んでいる人間は
変わっていたが、買った者たちは
周旋屋の言う “古風な趣き” なるものに
魅かれて買ったのだから、
ほとんど模様替えはしていなかった。           
          【A・クリスティー 「鏡は横にひび割れて」】
 









   

   こんな空で明けた今日。こちらは今日も晴れ。
  良いお天気が続きます。早いもので今日から10月。

   今日も最高気温は30度と言いますから、日中は汗ばむ陽気です。
  そんなこんなで、なかなか “10月” の実感が湧きません。

   こんな調子でしたら、気が付けば師走となるのでしょうね。
  気を引き締めて毎日を過ごさなければ・・と思っています。







   さて、昨日は再び訪れた、和の景色が至る所に残る隣町へ。
  (一週間前の記事は 【こちら】

   古き良き時代の和風建築が残る和の町は、なごみの町。
  意匠を凝らした木造建築は決して拒絶的ではなく、
  なぜか温かいのです。そして、しっとりと落ち着いていて。

   一昨日の路地は駅からすぐの場所でしたが、
  こちらは駅からは徒歩で、10分か15分はあるでしょう。

   それに平坦な道ではなく、少々起伏があります。
  曲がり角の浪漫も、ちょっと上から見下ろす感じ。(冒頭の写真)

   前回も触れましたが、
  この町は懐かしい昭和の面影が残っています。

   いいえ、昭和どころか何代も続いたような、
  どっしりした門構えの大きな家も多くて。

   今日の写真は、路地の中でもわりと広い道路に面した家々です。
  でも一歩、裏に回れば広い植え込みのある庭と蔵。

   古い趣きのある家は、こちらでは今日の例文のように、
  買ったものではなく、代は変わっていても
  ほとんどが受け継いだものでしょう。

   尤も、中には企業のものもあります。(5枚目の写真)
  こんな趣きのある町、素敵です。