【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

振り返れば和の町

2013-10-26 23:17:33 | レトロ(素敵)な空間~散策







【再び曲がり角の浪漫 ~ 蔵のある風景】





「高い所に住むということは」
「社会的に高い所という意味?」
いや。地理的にだよ。
下界を見下ろす山の頂上の
城にでも住んでいたら、
人はありきたりの人間を
軽蔑するようになるんじゃないかね?
つまり、その人は最高の人間であり
偉大な人間なのだ。
(中略)
おそらく山に登って下界の谷間の人間たちを
見下ろす多くの人々もそう感じるだろう」
           【A・クリスティー 「フランクフルトの乗客」】





   台風一過(と言っても雨だけでしたが)の今日は、
  曇りから晴れへ。天気はゆっくりですが、回復へと向かっています。

   今、町は遅れて来た? 金木犀の香りで一杯。
  幸い昨日の雨でも散る事はなく、その香りを満喫しています。

   















   さて、買い物からの帰り道。
  私は恒例の道草です。

   尤も今日の外出は、いつもの
  駅へ向かう下りの道ではなく、
  反対方向の山側。

   自宅近くと言えない事も
  ありませんが、私の住む  
  新興住宅地ではありません。

   古くからある昔ながらの
  住宅地に入り込みました。

   場所的には、かなり山の上。
  従って、そこからの見晴らしは
  最高です。

   途中まではこれまでも行った
  事がありますが、もう一つ坂を
  越えるのが億劫で、
  いつも途中で引き返していたものです。

   そんな事もあって、私にとっては未知の世界。
  何とそこには、山を背にした和の住宅地が広がっているではありませんか。
  ちょっと昭和にタイムスリップした気分。

   現代の家もありますが、まだまだ趣きのある古風な家が
  沢山残っています。独特の瓦屋根や装飾。つい、キョロキョロ。

   それでいて自然も沢山残っています。
  大きな敷地には当然のように蔵があり。

   金色の花、金木犀はこれでもかと甘い香りを発散し、
  金色の実である柿も、たわわに実っていて。渋柿でしょうか・・?

   そんな中にも洋館が。  
  ひょっとしたら 「失望の家」? かも知れません。
  誰も住んでいないような気がしたのですが・・。