【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

文人が愛した坂の町 ~ 尾道

2013-10-23 17:08:58 | 旅気分・夢気分

















港が見えた。海が見える。
5年振りに見る尾道の海は懐かしい。
汽車が尾道の海へさしかかると、
すすけた小さい町の屋根が
提灯ちょうちんのように拡がって来る。
赤い千光寺の塔が見える。
山は爽やかな若葉だ。
緑色の海向こうにドックの赤い船が
帆柱を空に突きさしている。
私は涙が溢れていた。   
                【林芙美子 「放浪記」 より】




   雨こそ降らないものの、どんよりした空で明けました。
  ポツポツ・・と降り出したのは午前10時頃の事。
  今も、ごく弱い雨が降ったりやんだりしています。

   昨日も触れましたが、金木犀の香りは今日も健在。
  一歩外に出た途端、甘い香りが鼻孔をくすぐりましたから。















   さて、ドライブ旅行2日目。
  雲一つない快晴の空の下、
  一路尾道へ。

   どこまでも青い空と青い海。
  山肌に狭い路地や石段が続く
  ノスタルジックな坂の町です。

   遥か町を見下ろす、
  山の上にある千光寺に行ったの
  ですが、兎にも角にも狭い道。
  そこに観光バスが何台も。

   坂のある町は風情があって素敵ですが、
  実際の生活となると大変でしょうね。

   ところで千光寺は古刹ですから、
  どちらかと言えば、古色蒼然たるアース色のイメージでいたのですが、
  色鮮やかな幟(のぼり)や溢れるハングル文字に違和感。

   “どうして・・?” なんて思っていましたら・・。
  「韓国ドラマロケ地」 と、これまた大きな看板が。

   日本人でしたら小津安二郎監督の 「東京物語」 でしょう。
  ~なんて。

   ただ最近、ハングル表示が増えて来た事が気になります。
  以前のように日本語と英語で十分だと思うのですが・・。