その窓は見出す事の出来ないものを いたずらに求めて物悲しげに 顔から覗いている盲目の目を思わせた。 夏の夕暮れにも冬の暗闇にも この窓から家の灯が輝いた事がない。 しかし何となく私にはこの小さな家が 夢を抱き続けており、いつかはそれが 実現するのではないかという気がする。 【「エミリーはのぼる」 第11章】 |
こちらは一転、真珠色の空になりました。
それでも時折、薄日が射したり、翳(かげ)ったり。
雨は降っていませんが、蒸し暑くて。
これも大型台風24号の影響なのでしょうね。
その後の進路が気になるところです。
さて、昨日の続き。
昨日の登録有形無形文化財の
医院意外にも、その周辺には、
何軒かの古式豊かな家が
残っています。
江戸時代、明治、大正、
はたまた昭和と・・。
それぞれの時代の面影を
たっぷり残すそれらの家は、
「想像の余地」 には
事欠きません。
居ながらにして、
その時代を旅しているよう。
勿論、中には既に空き家になっているお宅もあります。
(冒頭 ~ 2枚目の写真)
でも平成の今に至っても、取り壊されていない事に感謝。
やがては壊される運命にあるのだとしても。
それにしては、荒れ果てている感じはありません。
きちんと管理はされているようです。
一方、そんな家を維持し、住み続けられている方。
いくら造りのしっかりしている家とは言え、色々と大変でしょう。
手入れしながらもそこに住み、しっかりと受け継ぎ、
伝統を守って行かれている事に感動すら覚えます。(3~6枚目)
3、4枚目の写真のお宅の表札は右綴り。
木枠であったであろう窓や格子戸の玄関は、
サッシに変えられていますが、実に手入れが行き届いています。
5枚目のお宅は、今まさに修理中。
意匠が凝らされ、重厚感ある建物ですものね。
受け継いで行く事も、並大抵ではない事が分かります。