【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

伝説の薔薇

2014-05-14 19:05:08 | 薔薇の追憶













暗くなってからの世界は
何て不思議なんだろう?
あたしの他はみんな眠っているのかしら?
段々の側の繁みの大きな 白薔薇 は夜見ると、
小さな人間の顔のように見えた。
薄荷の香りは友達のようだった。
果樹園でぴかっとほたるが光った。               
                  【「炉辺荘のアン」 第31章】






   今日は、生憎の真珠色の空になりました。
  今の所、雨は降っていませんが(17時半現在)、
  どうやらお天気は、再び下り坂のようですね。

   しかしながら雨となりますと・・。
  折角のジャスミンの花びらが散ってしまいます。

   開いた花びらは、やがて散るのは当たり前なれど、
  つい残念に思う私がいます。

   今日のこの空、風はありませんが、
  香りを特別強く感じるような気がしてなりません。
  















   さて、今日も話題は白薔薇。
  蕾から何日か経った今日、
  こんな姿でお目見えです。

   蕾からやっとひとひら
  開いたと思いましたら、
  後は一気です。

   思えば晩秋には・・。
  一つの所作に気の遠くなる
  ような長い日々を
  費やしましたけれど。

   「白い貴婦人」 に見立てた
  この薔薇は、どうしても今は
  亡きダイアナ妃を思います。

   華麗な女性たちは、
  薔薇によって 「伝説」 に
  なるのですものね。

   ところで明治以来、
  薔薇と言えば西洋薔薇の
  イメージが強いですね。

   でも日本には日本原生種が存在し、
  古くは万葉集などでも詠まれているというから驚きます。

   古典では 『常陸国風土記』 に 「茨(うまら」
  として登場する、「ノイバラ」 が最古だと言われています。
  「うまら」 「いばら」 「そうび」 「ばら」。

   呼び名こそ変わりましたが、新種も受け入れ、
  自然と共に共生する、日本ならではの薔薇文化を誇りに思います。