エミリーはたまらなく自分の家が恋しくなった。 樺の木を照らす ニュー・ムーンの蝋燭の光 ―― 露に濡れたホップの蔓の匂い ―― (中略) 静けさの立ち込めた、影の多い古い庭 ―― (中略) エミリーは窓を押し上げた。 窓は南側の樅の林に面しており、 樅の香がエミリーを慰めるように 吹き入って来た。 【「エミリーはのぼる」 第6章】 |
こちらは今日も最高気温、36度となりました。
これから一週間も似たようなものです。
週末、曇り空で34度・・。
それで涼しいなんて思うのですから何という事でしょう。
ただ今日は、(相変わらず太陽は強烈ですが)
意外や意外、一歩木陰に入るとそよそよと風が吹き、
涼しく感じます。空気が乾燥しているせいでしょうね。
【蔦の絡まる家】
そんな今日。この暑さの中ですが、久し振りの道草です。
実は、ちょっと前から気になっていた古い洋館があります。(冒頭の写真)
そしてもう一つ、これまでも何度か登場していますね。
例の蔦(つた)の絡まる家。今日は緑の蔦を。(前回は 【こちら】 )
古い洋館は、きちんと手入れされています。
しかしながら、古式ゆかしいお宅。
今日の 『アンの世界』 の家は、
“こんな家だとピッタリだわ・・” ~なんて。想像も膨らみます。
いつもの道から、ちょっとだけ外れてみる、遠回りしてみる・・
あるいは途中下車・・涼しい秋が早くも待ち遠しくてなりません。