【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

夏が香るポプリタイム

2013-08-11 16:23:16 | ハーブと香り雑学










ミス・マープル は、
狭い小ざっぱりした四角な庭に望む、
裏手の居間を占めていた。
そこには、花瓶敷きだのドイリーなどが
沢山あり、陶器の装飾品も豊富に揃い、
大きなジェイムズ一世時代の一組の家具や、
鉢植えの羊歯しだが二つ置いてあって、
厳しいまでに清潔だった。
ミス・マープルは
暖炉の側の大きな椅子に座って、
忙しそうに 編物 をしていた。         
         【A・クリスティー作 「パディントン発4時50分」】





   連日の猛暑が続きます。それにしてもこの暑さ!
  35度までは何とか我慢出来ますが、
  さすがに人間の体温を越える気温には限界があります。

   これから一週間も、ズラリと並んだ、
  真っ赤なお天気マーク。何だか圧倒されそうです。







   さて、一歩外に出ると、
  ムッとした暑さ。
  同時に感じる草熱(いき)れ。

   冷房の効いた室内に
  長い事いますと、思いの外、
  冷えてしまって。

   炎天下の庭ですが、
  気分転換も兼ねて、
  つい戸外に。

   「熱(いき)れる」 とは
  熱くなるとか蒸(む)れると
  いう意味で、「息切れる」
  や 「息有る」 が語源とか。

   尤も 「熱(いき)る」
  は、勢いづくという意味も
  ありますから、「元気」
  という意味に変えて
  しまったようですね。

   確かに炎天下に関わらず、
  庭の草花たちは、みんな元気。
  道理で元気を貰う筈ですね。

   今日も話が逸(そ)れました。
  そんな庭に面した、この場所。
  今日は、ポプリコーナーに。

   涼しい室内で、ポプリの香りに包まれ、元気な庭を眺める・・。
  アラ・・!? 編物こそしていませんが、
  この光景、ミス・マープルを彷彿(ほうふつ)させるではありませんか。

   私の中では 『アンの世界』 も 『クリスティーの世界』 も一緒。
  どうかご容赦下さいね。