【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

庭に野の春

2010-04-04 17:15:17 | 路傍の花~道草

【裏庭の野生の菫】

【こちらは一足先に咲いた「匂い菫」】


     今日も快晴の空で明けました。
    ただ起床時の気温は、昨日より低い12度。

     しかしながら日中は、ガラッと変わって穏やかな天候となりました。
    肌に当たる風も心地良くて。そして今日の小さな幸せ。
    
     今年初めて裏庭に野生の菫を発見。
    一足先に咲いた匂い菫とは違い、どこからか風に乗って? 
    運ばれて来た、ロマンティックな菫です。

   「春の野に菫摘みにとしわれそ
     野を懐かしみ一夜ひとよ寝にける」
~山部 赤人

   こんな風に万葉歌人にも謳われたものですが、アン も負けてはいません。
  尤も山部赤人の歌は、このままの意味ではなく、ガールハントという説もありますけれど。
  どちらにしても何と趣きが深いのでしょう。

   「・・・それからこの頃、夜よく耳を澄ましていると
    この辺中の小川が噂話をしているのが聞こえてよ。
    今夜は窪地で 野生のすみれ を枕に眠りたいわ」

                                       【「炉辺荘のアン」 第13章】
   

【紫華鬘「ムラサキケマン」】

   そしてもう一つ、今年はどうした事か、
  この赤紫色の花に
  埋め尽くされています。
  わが庭では全く初めての花です。

   「紫華鬘(ムラサキケマン)」と
  言うのだそうですね。

    華鬘(けまん)とは、
  仏殿の垂れ下がった
  造花状の飾りの事とか。

   「花鳥」 や 「天女像」 を
  あしらったものが多いそうです。
  言われてみれば想像付きますね。 
   
   ところで、「野草三百、古書三千」と
  いう言葉をご存知でしょうか。

   野草をちょっと・・なんて言うからには、せめてこの位は知っておくべきなのだとか。
  ですから、今回は調べさせて頂きました。いつもでしたら、放って置くのですけれど。
  
   でも、それだけ野の花にも畏敬の念を抱くべきなのでしょうね。
  どんな場所でも生き抜く力がある野草ですもの。

   「名もない野の花のように・・」 ~ こんな言葉もありますが、
  名前のない野の花なんて、ありませんものね。

   確かに、先人が一生懸命に付けた名前に思いを馳せてみるだけの
  価値はありますね。例え、どんな名前であろうと・・。