【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

小説から辿る旅

2006-11-25 20:30:07 | 心の宝石箱
   朝方こそ快晴だったものの、
  今日は雲の多い天気になりました。

   肌に当たる風も陽射しがない分、
  ちょっぴり冷たく感じられます。
  そう言えば、後、一週間足らずで12月ですものね。

   この気候が本来のものでしょう。
  でもその割には、この時間になっても
  気温はあまり下がりません。
  どうやら明日は、雨になりそうです。






 もうすぐ日の出 



 



   写真は、今朝の “日の出の空” です。
  こんな空を見ていますと、アン が、
  ある日の寒い朝着替えをしながら歌ったという、
   「朝ごとに、ものみな新たに始まり、
  朝ごとに、世界は新しくなる」
  

 


   ~この言葉、妙に心に沁みます。

   これは、ダン・カスター の詩を引用したものだそうで、
  「今日一日、どんな瞬間も楽園のようにしよう。
  今日は新しく生まれ変わる好機」
  という意味でもあるそうです。

   ところで、一昨日の 『昇仙峡』 に、
  話を戻します。

   この地名を私が知ったのは、
  私の大好きな松本清張の小説からだったような気がします。
  中学だか、高校の時ですから、もう随分昔のことです。

   家にあったその本はその頃から、
  すっかり古びていました。

   小説の題名も、なかなか思い出せず、
  山深い、ひなびた場所、水晶、硯・・
  そう言った語句が、断片的に浮かんでは消えます。

   恐らく、昭和30年代頃に書かれたものでしょう。
  先程から・・『考える葉』 だったような気がしてなりません。

   青い表紙の、もう茶色に変色した本・・。
  (それだけは覚えています)

   時代は移り、およそ50年後の現代の昇仙峡。
  水晶は相変わらずですが、硯は隅っこに追いやられ、
  今やトルマリンの時代になっていました。
  世は健康ブームです。そして、人工宝石。

   そうそう、ここで、
  それを扱うお店でのエピソードがありました。

   バスの中でガイドさんが、“ここのお店の人は兎に角、
  口が上手いので、それに釣られないように・・” 
  なんて、冗談半分に、釘をさされました。

   案の定、品の良いおじ様、
  物腰も柔らかく、人の心を逸らしません。

   そして、やおら取り出した
  人工ダイヤモンドのネックレス、『キリリ』。

   ダイヤモンドの見方などを披露した後、
  「通販では19,800円で売っている物を
  今日は特別12,600円にしましょう。」

   「今日の方々には、更に端数を取らせて頂きます。」  
  そこは、大阪のおばちゃん達!! 「じゃ、1万円ね。」

   「ちょ、ちょっと待って下さい。
  12,000円です。それ以上は・・・。」

   交渉が続き・・・「分りました。1万円にします。
  消費税込みで10,500円頂きます。」 
  今度は、500円の攻防です。

   でもそれは、
  「消費税は国に払うお金ですからお願いします。」 と言う、
  お店側の要求をのみ、10、500円で用意された袋は、
  アッという間に売れてしまいました。

   普通なられっきとしたサクラですが、
  そうではないのですから本当に驚きです。

   バスで私のすぐ後ろに座っていらした方は、
  血流の良くなるシーツ、3万円? に
  ネックレス、後、もう一つ買われたそうです。

   でも昇仙峡って、いくらでも推理小説の舞台になりそうですね。
  何となくサスペンスではなく、推理小説の世界だと思いました。