ビストロ レアール

石川県小松市にある「ビストロ レアール」のシェフがつづるあんなことこんなこと

父は写真で・・・・・・母は写真から・・・・・

2012年08月28日 | レ・アールについて

 マダ~ム

マドモアゼ~ル

オマケ デ

ムッシュ~

ボンジュ~ル

サヴァビヤ~ン

しばらく更新怠っておりましたが

いかがお過ごしでしょうか?

何時も真面目な私のブログ

今日は更に真面目

 

レアールがリニューアルする前 お世話になっているアンクルトムさんのご自宅で

お話をしている時

アンクルトムさんのコレクションの一つにアナログのカメラが数台ディスプレイされていて

その中に二眼レフのカメラがあり

私が幼い時によく父がカメラの上からファインダーを覗いて

写真を撮ってくれた事などを話しました

以前 実家の押入れを探していると

数台の古いアナログカメラを見つけその中に

私の父が使っていた二眼レフの古いカメラもあったような記憶があり

もし あったら差し上げましょうかと申し出て

もし使わないのならということで

5月の父の1周期に帰省した時にカメラ用品が入ったバックを持ち帰りました

そんなある日 鯖江からタツヤさんがお店にいらっしゃって

アンクルトムさんに差し上げる前に

アンティーク好きのタツヤさんにもお見せしようとバックから

数台のカメラをお見せしたのですその中で

私が気がつかなかった

こんな箱状の物がございまして

私「これってなんですかねー??」

タツヤさん「これ カメラですよ」と

私「えっ!」

そうしてタツヤさんがこの箱状を手に取り

 

 

 

 

 

 

 

 

 カチャ!

カチャ!と

 

 

 

 折りたたんであった箱状の物が次第に

 

「お! おおおおお!」

 

 

 

 

 「す す すご!」

 

 開けてビックリ玉手箱!

 

 中からレンズが 飛び出してくるではありませんか!

まるで 戦闘戦隊のロボット

マジンガー カメラ?

 

 

 

 

よく見ると カメラ周りもレンズのジャバラも革を使ってありちょっと贅沢 

 

 

 

 被写体をここから覗いたのでしょうか

 

 

 

 

 このカメラ なんと昭和5年製 戦前の物

ちょっとSL 蒸気機関車みたいなので

私がノルマンディーに行くとき利用した

パリのサンラザール駅に似た

お気に入りの映画のチラシを取って置いたのを

横に添えると 

「新たなる 旅立ち」 って所でしょうか

 

 

 

私は知らなかったのですが

父は結構 カメラが趣味だった時もあったのかもしれません

レアールをオープンさせてから父はお店に来る事ができず

 

「写真を撮って送ってくれ」と

当時 デリカテッセンだったお店を撮し

送った写真でレアールを見てくれました。

 

ちょっとレトロな写真を横に添えると

一層いい感じではないでしょうか?

 

 

 一方 

私の母は23年前 私が修業の為 渡仏する前に

持病の糖尿病で入院していました

そして 私が帰国してしばらく一緒に過ごした後

私の妻も お店も知らぬまま

天国へと旅立ちました

 

 

 

 糖尿病で若くして旅立った母

その母は今

写真から見守ってくれています。

 

 

これから 

新たなる旅立ちとして

糖尿病の方も召し上がれる

糖質オフメニューをお出しする予定です。