廃盤蒐集をやめるための甘美な方法

一度やめると、その後は楽になります。

再開にあたって決めたこと

2013年12月07日 | Jazz LP (Columbia)
15年間断っていたレコード買いをなぜ再開したか。

これは自分でもうまく説明ができません。 もちろん、その間を音楽無しで過ごしていたわけではありません。 
CDは時々Amazonで買っていたし、iPod Classicにはロックやクラシックも含めて数百曲が常時入っていていました。

きっと、昔のように四六時中持っていない高価なレコードを買うことばかり考えるようなことにはもうならないな、
ということが自分でわかったからかもしれません。 もう昔のように、何かの中毒患者のような生活にはならないだろう、と。

そういう訳で1年半ほど前から、またぼちぼちレコードを買うようになりました。
で、記念すべき第一号は、迷うことなくこれを探して買い求めました。





海外のサイトで、9.96ドル。 プラス、送料ですね。 

私はこのレコードが大好きでした。 B面最後の Lonely Town の静かな寂寥感がずっと忘れられなかった。

当時は国内盤で聴いていましたが、とても丁寧に作られた国内盤だったので何も不満はありませんでした。
だから、最初は国内盤を探したのですがなかなか見つからず、先にこれがあったのでこれで手を打ちました。

Gerry Mulliganの のワンホーン作品で、Tommy Flanagan、Ben Tucker、Dave Bailey という最高のトリオがバックを務めます。
でも、プラス、コンガが参加しているせいか、マニアからは全く相手にされないようです。

マリガンはPacificのレコードなんかでもわかるように、通常の楽器編成を嫌う人でした。 ありきたりのサウンドを嫌い、
自分だけのユニークなサウンドを終始追及した人です。 そもそも、バリトンを自分の楽器に選んでいる時点で既にそれは明らかです。
だから、このレコーディングではわざわざコンガという異物を招き入れたんでしょう。 
これはすごくいいレコードなのに、人気がないのは残念。 でも、そのおかげでとても安く買えるので、ちょっと複雑な心境です。



で、一応、買い始めるにあたってルールを決めました。

手元に置くのは、200枚を上限にしよう。

最初は100枚で、と思いましたが、経験的に100枚というのはちょっと少ないな、と思い直したからです。 
これ以上にすると、歯止めが効かなくなるかもしれない。 結構、イイ線ではないでしょうか。

もし200枚を超えたら溢れた分は必ず処分しよう。
いや、それ以前に定期的に内容を見直して、つまらないと思ったレコードは迷わず処分しよう、そう決めました。

で、先月10枚ほどを選んで、disk union新宿ジャズ館で売りました。 稀少盤も多く含んでいたので、
その後のお店のblogにしっかりと載っていました(笑)。 昔と違って、割といい値段で買い取ってくれるんですね。

私もだんだん50歳が近づいてきました。 この先、どんな病気になるかもうわかりません。
身体は丈夫なほうだとは思いますが、何の問題もなくレコードが聴けるのはせいぜいあと15年くらいじゃないでしょうか。
15年なんてあっという間です、ホントに。

今の生活を考えてみると、平日にレコードを聴くことはまずありません。
そんな時間はあまりないですし、あったとしても大体疲れていて気持ちが集中しません。
だから週末に聴くことになる訳ですが、それでも1日にせいぜい3枚くらいが限度です。

そう考えると、1か月に24枚前後、1年で300枚前後、ということになりますが、土・日の両方家にいてすることが他に何もない、
というわけでもありませんから、まあ200枚くらいでちょうどいいわけです。

現在、50枚くらいまできました。 このペースで行くと、200枚になるのは4年半後です。
まあ、あまり気にせず、ぼちぼち行こうと思います。






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2 コメント

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Unknown (森彦)
2019-05-17 09:46:26
コレクション200枚キープの法則、真理であると思います。聴かない1000枚より聴く200枚、ホットな200枚の方が手元にある意味がありますよね。
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Unknown (ルネ)
2019-05-17 23:19:04
安レコ漁りが祟って、今は200枚をはるかに超えてしまってますが、いずれは減らすことになると思います。
定期的に結構処分してはいるですが・・・
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