今何処(今の話の何処が面白いのかというと…)

マンガ、アニメ、特撮の感想ブログです。

【MAD】『魔法少女まどかマギカ』~輪舞 -revolution(あとQBについて語る)

2011年02月21日 | アニメ
【MAD】『魔法少女まどかマギカ』~輪舞 -revolution


『魔法少女まどかマギカ』のMAD動画作ってみました。…どんだけはまってるんだ?とか言われてしまいましたが(汗)かなりはまってますねw
『少女革命ウテナ』のOPテーマ『輪舞 -revolution』と掛けただけ…と言えばそうなんですが、けっこう僕の『まどマギ』を見る視点とマッチしています。『まどマギ』を『ウテナ』として観ている……っというわけでもないですが、『輪舞 -revolution』の歌詞に近いものを感じていると言った方がいいですね。

夢を見て、傷ついて、涙しても、現実はがむしゃらに来るし。

たとえ二人離れ離れになっても、私は世界を革える。

ここらへんでしょうか。ラジオなんかでも言っているのですが、キュゥべえは本当にまどかの手に追えるとは思えない恐ろしい相手なんですが、それでも“決断”されてしまったら終わりという局面はあるし、そこに“突破”の可能性もあると思っています。現在、7話まで放送。佳境に入ったと思われますが、どうなるんでしょうね。

■キュゥべえについて語る

あと、最近、ツイッターで“キュゥべえ”(QB)の話をしていたので(↓)まとめました。

▼Togetter『魔法少女まどかマギカ』 QBをチェックしてみる

…まあ、何と言うか、彼、評判が悪いですね(汗)僕も彼を悪くはないと言うつもりはない……じゃないな(汗)彼を悪く言う事を「間違っている」と言うつもりはないんですよね。ただ、彼はそもそも人間の倫理観を持っていないし、人間の法治下にも存在ない。それをどう考えるかですね。
…歴史にある西洋列強は恐ろしい相手で油断していれば丸ごと食われる連中でした…それを悪く言ってもいいのでしょうが(特に被害者は)「江戸幕府日本の倫理観で話をしてくれないなんて!彼らは悪だ!」と言えるかどうかですよね。(飛躍した話で申し訳ないですが、このたとえ話しか思いつかないので(汗))
倫理~あるいは常識~は通じないかもしれない。しかし“交渉し得る相手”(それは互いに自分の倫理観~筋を分からせる作業も含む)ではあるんです。その相手をどのように遇するのか?ただ、悪として排斥するのか?(こちらが圧倒的に強いならそれでもいいかもしれないけど)それができるのか?



魔法少女システムのデバイスとしてのキュゥべえの交渉姿勢はとてもシンプルです。
1.願いを叶える代償に「魔法少女」になってもらう。
2.「魔法少女」とは何なのかは、聞かれない限り答えない。

1は時々、忘れられ勝ちな気もしますが、キュゥべえは“願いを叶える”というこの「商品」は正当に差し出しています。おそらくそこを違えた例、そこで“騙した”例は全くないでしょう。この物語はそういう話のはずです。
評判が悪いのは2ですよねwしかし、聞けば答える。また、マミさんが契約前の子たちに「魔法少女の実地研修」を行う事も止めていない。都合の悪い事は見せない…という事はしていません。多分、全部は説明できないだけで隠していないんですよね。※コメントのジャップリンさんとのやり取で「隠してない」だけでは良くなかったと思います。「(聞けば答えるので)隠してはいない」くらいのニュアンスで受け止めてもらえればと思います。

これ仮にキュゥべえが契約文書を用意しててそこに書いてあっても、その恐ろしさが分からなかったら、多分、まともに読めはしないんですよね。最も重要なポイント「魔法少女とは生命をかける仕事だよ」を教えるだけでピンと来る人は逃げるでしょうが、分からない人は分からない。「願いを叶えるという商品」が目の前にあれば尚の事です。
(それでも契約書を用意して欲しい…って人もいるかもしれませけど…まあキュゥべえ「ボクは文字が書けないんだ」とか言うかもw)

つまる所、人間社会でも同じですが、その交渉が恐いかどうかは自分で判断しなければなりません。「契約をしたい」という目的で来ている相手に対して「その契約について“恐がらせてくれなかった”なんて酷い」とは言えないと思います。

そして恐い契約でも、交渉すべき契約はある。交渉しなくてはならない契約はある。(この契約がそうとは言わないけど)…繰り返しますけど『まどマギ』は、その能力を“少女”に求めているのが一番“悪質”な所だと思ってますよ?(´・ω・`)
ちょっと付け足しておくと、僕の想像では“魔法少女システム”について根堀葉堀聞いてゆけば、キュゥべえも「それは秘密なんだ」という場面はあるんじゃないかとは思っています。(さらに、言うと本当に相当酷い事を隠している可能性があるw)まあ、そこで契約できないと判断してもキュゥべえは何も言わないでしょう。

そう、キュゥべえは、交渉相手の決断する意志は奪わないんですよね。それが本当に“恐い”。そこを奪ってくるなら、そいつは間違いなく“悪”です。(この場合の“悪”とは暴力で処するしかない相手という意味です)それは、これまでと同じような定番のヒーロー/変身魔法少女の出番ですが、そうではないと思う。そうではない所が恐ろしい。

しかし、暁美ほむらは「(仮に相手の意志を奪わなかったとしても)こいつは暴力で処するしかない相手」という判断をして、キュゥべえを問答無用に破壊しようとしていたのかもしれませんね。その判断が間違いだとは僕は思いません。確かにそれくらいキュゥべえは恐い相手ですし、人間の法治下にないキュゥべえは別に気まぐれで破壊しても罪には問われませんw
一応、言うと、それで本当に魔法少女システムにケンカ売っていいの?魔法少女システムに「暴力でこいや!」とタンカ切っていいの?とは思いますけどw

そこらへん含めて、キュゥべえについて、彼が何を考えているか?って角度で観てみるといいかもしれません。さっきは「多分、隠していない」と言いましたが、仮に意図的に隠していても、僕は彼、嫌いじゃないんですよね。


(↓)関連記事

『魔法少女まどか☆マギカ』~ボクと契約して魔法少女になってよ

『魔法少女まどか☆マギカ』~TwitterでQBになりきって呟いてみる


最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
聞けば答えてくれるのか (ジャップリン)
2011-02-21 15:31:29
 キュゥべえは都合の悪い情報は意図して伏せていると思いますよ。
 6話でさやかがソウルジェム浄化の重要性について尋ねるとグリーフシードを集めないと杏子には勝てないと言って話を逸らしている事から聞かれたらちゃんと答えてくれるような誠実さを持っているか非常に疑わしい。
 魂の移し替えを知った過去の魔法少女の反応からその事実が知ってしまえば契約を望まなくなる理由になるとは認識しているでしょうから、もしも魔法少女になった際の自身の変化について尋ねられたとしても、契約を結ばせたいキュゥべえにとって都合の悪い事実は可能な限り伏せようとするのではないかと考えています。
返信する
Re:ジャップリンさん (LD)
2011-02-21 22:15:58
こんにちは。ジャップリンさん

> キュゥべえにとって都合の悪い事実は可能な限り伏せようとするのではないかと考えています。

そうですね。僕もキュゥべえは都合の悪い事実は可能な限り伏せようとすると思います。6話のキュゥべえの「わけがわからないよ」の語りを観てもこの事実を話すと不味いという認識はあったように見えます。
その意味で、文中に書いた「全部は説明できないだけで隠していないんですよね」はちょっと拙い書き口でした。自分としては「~聞かれれば答えるのだから~隠してはいない」といった感じのつもりでした。しかし、ジャップリンさんは、それも疑問に思っているのですよね。「話を逸らしたじゃないか」と。

僕としては交渉上あり得る事じゃないかとも思うんですが…しかし、この話を長くするのは止めておこうと思います。本文で書いたように僕はキュゥべえの態度を「誠実でない」と判断するのを、悪いとか間違っているとか言うつもりはありません。「相手にとことん手の内を晒して誠実さのアピールで契約を取り付けるのも交渉のうち」と考えるなら、キュゥべえは、ジャップリンさんとの交渉には失敗したのでしょう。

しかし、ジャップリンさんも……

> キュゥべえにとって都合の悪い事実は可能な限り伏せようとするのではないかと考えています。

「可能な限り伏せようとする」つまり、可能でなくなれば明かす(まあ、僕は「それは秘密なんだ」って答えるんじゃないかと思ってますがw)と思っているって事でいいですかね?
いえ、僕はそう思っているんですね。彼は聞かないと答えないし、話を逸らしもするけど“嘘”はつかないと。彼は願いを叶えるという商品を“偽り”はしない。そしてその代価の魔法少女になるというリスクについても“嘘”はつかない。…と、これまでの物語を観て、そうは思っています。
「それくらいでは足りない。これは人を騙している」…と考えるのが間違いだとは思いません。でも僕は彼を“交渉し得る”相手だと思っています。願いを叶えるというリスクのある商品を持ってきた“取引相手”だと思えます。(僕には売らないでしょうけどw)

これが、願いを叶えるなんて真っ赤な嘘で、代価の答えもまるでデタラメだったら、僕もこいつは詐欺師だと思いますw“交渉し得る”と思った僕はすっかり騙された人って事ですw
可能性はあると思いますが、この物語は、そういう話ではないという気もするんですよね。
返信する
補足 (LD)
2011-02-22 20:15:52
あ、ちょっと嘘をつく方にも補足を……たとえばキュゥべえが心の中では全くそうは思っていなくっても「まどかには魔法少女の才能がある」と言うのも、交渉としてアリだと思っています。
まあ、営業トークであり得る事は全部ありみたいな話をしているんですが…んんん、キュゥべえが何をやってもいいみたいに聞こえるよなあ(汗)
返信する
Unknown (チャッキー)
2011-02-24 22:36:26
>そこで契約できないと判断してもキュゥべえは何も言わないでしょう。キュゥべえは、交渉相手の決断する意志は奪わないんですよね。
明言されてないので憶測ですが、恐らく決断する意思を奪わないのでなく奪えないのでしょう。
契約には願いが必要。これを考えるとキュゥべえが一方的に契約する権利はないでしょう。
キュゥべえが対価として願いを叶えたように見えますが、きっかけを与えただけで願いを叶えるのは少女自身の魔力に思えます。特殊能力が願いに依存するあたり。
返信する

コメントを投稿