今何処(今の話の何処が面白いのかというと…)

マンガ、アニメ、特撮の感想ブログです。

今週の一番:3月第3週:ストライプブルー 第94回「海面とその下」の巻

2009年03月31日 | マンガ
http://www.tsphinx.net/manken/wek1/wek10403.html#578


■MY SWEET SUNDAY(あだち充+高橋留美子)

少年サンデー50周年記念という事で、あだち充先生と高橋留美子先生が合作でサンデーの思い出を語られていますね。…僕がちょっと高橋先生を(ホームラン率)完全10割と評しているのですが、ちょっとそれは正しく無かったですね(汗)確かに「ダストスパート」もあるし(かなりパイロット的な意味合いが強い作品だと思うけど)「1ポンドの福音」もアニメ化までしたけど、大ヒットかというと難しい所(汗)
まあそれはそれとして、僕は思うんですが。あだち先生にしても高橋留美子先生にしても、これだけのヒットを量産してきたのは、本人の才能が第一である事は間違いないんですけど、少年サンデーという雑誌に拠る所も大きいのではないかと思っています。まあ、僕がかなりサンデーファンだって事もありますが…。

たとえばマガジンの「コータローまかり通る!」の蛭田達也先生とか、「はじめの一歩」の森川ジョージ先生とか、僕は煌めくような才能の持ち主だと思うんですが、もう何か「コータロー」以外、「はじめの一歩」以外、描けるかどうか分りませんしね…。「ワンピース」の尾田先生だって読切読んだ時は天才としか思えなかったんだけどw…今でも天才ですがwでも、もう「ワンピース」以外描けるのかなあ?って思ってしまいますね。荒木飛呂彦先生の「JOJO」は…………「JOJO」というフォーマットが発明過ぎるのでwあれはあれでいいかもしれませんけどw
対してサンデー…特に黄金期を支えた作家さん達は……小山ゆう先生、村上もとか先生、細野不二彦先生、なんかは最新作=代表作と言えるような素晴らしい仕事をし続けていますし、その後の方々もレガシーに頼らない、良質な仕事をしている人が、サンデー出身に多いような気がします。ま……僕の印象に過ぎないかもしれませんが。一発屋だけじゃない、良作を量産できる作家を多く輩出している……ゆえにサンデーといえば名門であると僕は思っているんですよね。(…今?いまはどうかしらん?とか言っちゃおうかな?w)

いえ、何も一本大傑作を作るマンガ家より、良作秀作を何本も作るマンガ家の方が優れている……なんて話がしたいワケではないんですが(汗)ただ、まあ“いい子”ぶるのを止めていうと、僕はマンガが好きなので、より多くの人がマンガを好きになってもらいたいんですよね。そして、そのために才能がある作家さんはより多くの代表作を発表し続けて欲しいとそう思っています。「好き」と「そうでない」の単純二極化した話をすると「ワンピース」が面白いだけでは、その人は「ワンピース」が好きになるだけで、マンガを好きにはならないと思うんですよね。でも尾田先生がまた別の作品を発表して「ワンピース」とその作品を好きになったもらったら……まあ、やっぱり尾田先生が好きになるだけで、マンガを好きにはならないかもしれませんが…(汗)それでも1段階段を上がっているとは思うんですね。

ん~っと…繰り返しますが“いい子”ぶるのを止めてシビアに言うと、今僕は、マンガ家になれるだけでそれは才能だけど、ではその才能集団の中で、上の人も下の人も、才能ある人も無い人も、皆みんなでがんばってマンガを盛り立てて、マンガ好きな皆みんなでマンガ好きを増やしていこうね~~?みんながそれぞれがんばれば、マンガ全部が(新規の読者を取り入れ続ける程に)「面白く」なるよねえ~なんていい子な話をしているつもりはなくって天才はそれを背負えと言う話をしているんです。多分、パイを増やすなんて芸当、天才と、狙ってできない何かの偶然にしかできなくって。だから「マンガ編集は天才を一本で殺すな」…と、そう思うんですよね。で、かつての少年サンデーはそういう「マンガを繁栄させる作家」を多く生み出して来たように思えるんですね。…中で何をしていたか?なんて事は測り知れませんけど、外から見た“印象”では。
まあ、僕も中の人の努力は知らない事ですし、今がどうだと言う話にするつもりもないんですが…まあ才能がある作家さんの作品はもっといろいろなパターンのものが読みたい……その為には、ぶっちゃけ、いい頃合いに、いい終わり方で、次の作品に行って欲しいなと。その作品に“飽きる”前に“いい終わり方”をされると、多分、次の作品を読まずにはいられなくなるよ?と。そう思ったりもしますね。

※…んんん、もう一本全く別の話を添えるつもりだったんですが、時間が無くなったな…まあ、またの機会に。

「ガンダム00」最終回感想:コーラ、カコイイ(・∀・)!!

2009年03月29日 | アニメ


【ガンダム00:キャラクター表】
http://www.gundam00.net/character/02.html

【漫研】
http://www.tsphinx.net/manken/

「ガンダム00」二期の最終回試聴直後にルイさんとチャットをやっていて……まあ、それなりに「愉しい」話をしたかな?と思うので、また編集して「電視の部屋」にでもアップしようかと思っているんですが…先にちょっとだけ、これは言っておきたいな、という事があるので、書き留めておきます。この作品、終わってみたら、結局……

コーラが一番カッコよかった!

こいつ「戦争の根絶」とか「来るべき対話」とか、どーでもいい事、全っっく!言わないもん!!w(←あ…本音出ちゃった)「オレの大佐になにすんだあああああ!!?」って最も大事な話は押さえて、ほか、余計な事には一切興味示さない!!wちゃんと働いて!ちゃんと戦って!いきがって!すっころんで!花束渡して!笑って!笑われて!また戦って!生きて還って!!んで、一番大事な女見つけて掴まえて、結婚して、やがて子供作って、やがて死ぬんだよ?…自分の生きる道は?とか、僕らは分かり合えないのか?とか、ぐだぐだ理屈こねくり回している奴より100倍カッコ良かったわ!!wwおもいっきし自分が大好きで、おもいっきし楽しく生きているところがw

ちっとも、カッコ良くないのに、絶対カッコつけるのを止めなくって、ちっとも不死身じゃないのに、いつ死んでもおかしくないのに、無茶して、でも生きて還って、「な!やっぱりオレって不死身だったろ?」ってスカッ!!と笑う奴なんですよ?

それは惚れるだろう…って思うwマネキン大佐掴まえて、世間は逆玉みたいにコーラをからかうと思うんだけど、コーラもそれを否定しないと思うんだけど(…いいよねえ、こいつ絶対否定しないよ…w)、本当はマネキン大佐がいい男掴まえたんだと思う。そこは大佐はきっと分っているよね。……というか自らの指揮による多くの兵の死を見てきた人だけに、こいつの“馬鹿みたいなしぶとさ”には、涙が出るほど救われたんじゃないかって……そう思います。そんなワケで僕が「ガンダム00」見終わった最初の感想は「コーラ!!よくやった!」でしたw……最終回、いろいろ「ファースト」の画にひっかけていましたけど…このシーンはたとえるなら、結婚できたマチルダさんと、ウッディ大尉……ちがうか全然w

娯楽のハイエナ:作画チェック:鉄腕バーディーDECODE:02 ED

2009年03月28日 | アニメ
【作画チェック OPEDチェック 鉄腕バーディーDECODE:02 ED】
http://www.tsphinx.net/manken/hyen/hyen0315.html

「バーディー」のEDが凄く気に入っているのですが、その良さがなかなか上手く言葉に変えられなくって困っています。(いつもの事ですが…)動画なんですけど1枚画の絵画的な良さを感じるんですよね…。まあ、とにかく好きです(汗)

電視の部屋:引き返す話 アクセラレータ「とある魔術の禁書目録」

2009年03月23日 | アニメ
【引き返す話 アクセラレータ「とある魔術の禁書目録」】
http://www.tsphinx.net/manken/dens/dens0091.html#535

【おたく語会話(2)“ひきかえす”】
http://www.tsphinx.net/manken/room/otak/ot_hikikaesu1.html

「とある魔術の禁書目録」の感想を…。これ書く時、何か近い作品をあげてイメージを掴んでもらおうと思ったんですが…「悪人が人知れず誰かを救って死ぬ」話なんですが…なんかよく観た気がするんですが、どうも出てこない…それが主体じゃなければ手塚先生なんかが、たま~にランプとかに与える役所だったりするんですどね…。

ぱっと思いついたのは「パーフェクト・ワールド」とか……でもねえ~。かすれども遠からざる事もなし~って感じ(汗)…内水融先生の読切「フォレスト」(「カイン」の3巻に収録との事)って奴がけっこう近い気はしますが…マイナーですしねえ…。あと「風来忍法帳」とか?(汗)う~ん、どうもしっくり来ません…。

2009-03-20:原子怪獣現る:放射能X

2009年03月20日 | 特撮


先日、仲間内の上映会で、恐竜とか怪獣とかの~際に当たるような特撮映画を観ていたりしました。ディズニーアニメ「ファンタジア」の「春の祭典」から、「キングコング」(…の恐竜と対決する描写)、「アイゼンボーグ」、米アニメ「ゴジラ・ザ・シリーズ」など、「怪獣って何?」っていう事に改めて思いを馳せる上映会でした。あと、昔から探していた映画の題名が「JACK THE GIANT KILLER」(邦題「ジャックと悪魔の国」)だと分ったのがよかったです。注文して取り寄せなくっちゃ(=´ω`=)

…で、思い立ったが吉日というか、手持ちのレーザーディスクから昔の怪獣映画「原子怪獣現る」と「放射能X」をレストアしました。
「原子怪獣現る」は1953年制作。水爆実験の影響によって誕生したリドザウルスが大暴れする、元祖的な怪獣ストーリー。「放射能X」は1954年制作。やはり、繰り返される核実験によって蟻の群が巨大化し、人々を恐怖の渦に落とし入れるというモンスター・パニックもの。ちなみに「ゴジラ」第一作は1954年制作。「原子怪獣現る」の方がちょっと早いですね……っていうかね以前から言われてますが観れば観るほど、エメリッヒの「ゴジラ」ってリドザウルスだよね。これ確信犯だろ!!w

…まあこの頃って、東西冷戦確立により両陣営互いに核実験をはじめとした様々な技術競争に余念がなかった時期で、ハリウッドは核実験や放射能実験によってワンダーな事(大抵、巨大化なんですが)が起こるSF映画を相次いで制作したりしています。日本だとやはりビキニ環礁沖での第五福竜丸の事件が大きなショックとなって「ゴジラ」誕生のきっかけになっています。こういった影響は他のメディアでもあり、マンガでは手塚先生なんかも「鉄腕アトム」の中でモロにこの事件を扱ったエピソードがありますし、実は、その後もこのショックを引きずるかのようなモチーフの作品が散見されます。

痛ましい事件が陰にはあるんですが、エンターテインメントの世界は、この時それを良質な“創作の素材”として食いついたわけですね。本気で反核を訴えようという思いが載ったものから、まず観客に「楽しく」観てもらう事に気持ちを載せたものまで全てひっくるめて。僕は「物語」を愛して止まない人間なので、敢えてその側面からのみの視点で述べますが、言ってみれば、この頃の“放射能”には夢があったんですよね~。
ベルヌの「海底2万マイル」や、ドイルの「ロストワールド」のような超秘境、超魔境ものも一通り映像化してというか、あまり地球上に秘境や魔境と呼べる地域がなくなって来た所に、かなり身近な恐怖と高揚を与えてくれる…そういう魔法の素材として引っ張りだこになりましたし、実はその傾向はしばらく続きますよね。超人ハルクや、スパイダーマンなんかも、たしか放射能由縁のヒーローでしたよねw

…が、まあ遺伝子が生物の設計コードだとして、放射能がそれを破壊した時、偶然、他の機能の記述に書き換わってしまう……なああんていう可能性は極極極少……っていうかほぼゼロなワケでね。まあ、コードを壊されると大抵、特に何の機能も残らずに増殖する事だけ実行し続ける細胞になる…それが癌細胞とか言われたりするんですけどね。その意味でも、もう放射能という素材は役目を終えている感がありますね。…今だと直接遺伝子をいじったり…あるいはインターネットとかヴァーチャルワールドなものが素材として重宝されていますかね。

……ついでだし「博士の異常な愛情」とかもレストアしておこうかな?

今週の一番:3月第1週:ギャンブルフィッシュ Fight102 サプライズ

2009年03月18日 | マンガ
http://www.tsphinx.net/manken/wek1/wek10401.html#576

少年チャンピオンで短期集中連載(?)している「ジョギリ屋ジョー」(作・フクイタクミ)が面白いですね。「何かを斬って欲しい者」の前に不意に現われる巨大なハサミを持った大男・ジョギリ屋ジョーが、身体の一部をジョギリと斬られる事を対価に、その者が斬りたい物を斬ってみせる…という話。基本は「復讐請負モノ」的なんですが、斬る物、斬られる物が一定ではない(命に限らない)ので、様々な展開の余地がある構造になっていますね。実際、斬る物が人の縁…か記憶?みたいなものだったり、代価もまちまちだったりしますね。鼻をジョッギリやられたり、あるいは髪の毛をチョッキリ切られるだけで済んだり…。ここらへん、想い(怨み)が深ければ、肉体の代価は少なくて済むのかな…とか考えてもいるのですが…まあ、とりあえずジョーの裁量みたいですね。



…で、このジョギリ屋ジョーさん、ストレンジャーなキャラの特性というかなんと言うか、どうも時間と空間を無視して存在しているみたいなんですよね。何年も前からの依頼を条件が整うまで、ず~~っと待っていて、条件が揃った瞬間、すっと現われて、ジョッキリ斬っていったり、何年も前に斬った相手の「切り方がよくなかった」からと言って、突然現われて切り直したりしています。(このタイムラグの大雑把さがまた何ともw)…一体、何者なんでしょう?って問うだけ野暮ですが…ww
そこらへん、考えながら見てみると、今張っている(↑)この画像とか、ちょっと「面白かったり」しますね。ちょっとだまし絵みたいになっているんですが、コマの枠外……つまり、この世界で時間と空間が流れている“外の世界”にジョギリ屋ジョーは影を落している。そう思って見てみると、まるでジョーが途中までこの顛末を読んでいて、出番を見計らって、この二次元世界に介入したような…w特に扱いの大きなコマでもないんですけどね。ジョーというキャラクターのチートな感じが出ていて「面白い」コマになっていると思います。

できれば本格連載に入って欲しいのですが…。どうなんでしょうね?チャンピオンはなし崩しに本格連載に入ったりもするから、もう本格連載扱いだったりするのかな?wただ、こういったアイデア消費の激しい、連載は、定期的にアイデア出しのために小休止をとってやって欲しい気もします。それはチャンピオンに限らず。…どのくらい“追い詰める”か?どのくらい“休む”か?ってバランス難しいですけどね…。こういう一話完結を週刊できっちり組んでいってくれる作家さんって貴重だと思います。

2009-03-15:コンバット

2009年03月15日 | ドラマ


BS2で放送されていた「コンバット」が最終回でした。コンプリート…と言いたい所ですが1、2話くらいは落していそうです(汗)1962年制作、日本では152話放送。いや~第一話でノルマンディー上陸してから、3年くらい、欧州戦線をうろうろしていたですよ~wサンダース軍曹!!ご苦労様です!!<(`・ω・´)
実は、これまで「コンバット」の最終回を観た事がなくって(いや、そもそも「in Color」を観たことがない)、さらに言うと、ノルマンディ上陸が第一話なのだから、最終回はパリ解放に違いない…!などと思い込んでいたのですが…全然違いましたね(汗)まあ、152話も重ねてパリ解放もないもんですがwいつまでフランスにおんねん!みたいなw…で最終回は、なんか普通の……脱走兵に助けられて、捕虜になったケリーを助け出す話でした。ナレーションでサンダースたちはこのあと、帰還が決まっている事が告げられるという…。まあ、アメリカのTVドラマの最終回ってこんな感じだったりしますけどね。んんん…邦題「さらば戦場」で、原題が「THE PARTISAN」か…。本当の最終回では無さそうかなあ。アメリカでは5年間放送しているみたいですし。
しかし、第一話は「ノルマンディーに上陸せよ!」です!戦闘あり、スパイあり、レジスタンスあり、臆病あり、勇敢あり、仲間との友情あり、敵との邂逅あり、生あり、死あり、のこの素晴らしい人間ドラマが“史上最大の作戦”で幕を開けるというのは、まあ…当り前と言えば当り前なんですが、作戦当時の映像を交えて描かれる戦闘シーンはインパクトというか感慨があります。

これと「ローハイド」と「逃亡者」を押さえたんで、BS放送していた海外ドラマシリーズ、ちょっと肩の荷がおりた感じです。「宇宙大作戦」は、しばらくBSで録っていてたんですけどね……。な~んか、時間変更とか多いので、ちょっと切って、スーパードラマTVで放送されているのをチビチビとっています。こっちは全79話。まあ、長期戦覚悟でw

今週の一番:2月第4週:新約巨人の星「花形」

2009年03月12日 | マンガ
http://www.tsphinx.net/manken/wek1/wek10400.html#575



■強過ぎた怪人・イケメン

「マイティハート」最終回直前でした。目的不明(?)の悪の組織・怪人(ファントム)軍団の隊長格幹部・ヴォルケンが、激弱のヒーロー・マイティ・ハートに恋をした!敵味方別れたドタバタ・エロコメディ!……という感じの作品でしょうか。まあ、ひっじょ~~!!に他愛もない連載だったんですが…(汗)な~~んか!妙に気になってしまって………中でも、おそらく主人公ヴォルケンの最強のライバルであるイケメン怪人・シュヴァルツシルトなんかは、けっこう面白いキャラで、相当に気に入っていました。他にも戦闘員マサトシとか、ケロルとか他にも良いキャラはいたんですけど、ちょっとイケメンは群を抜いていましたね。

http://www.tsphinx.net/manken/wek1/wek10349.html#519

ここらへんの頃とか気分的に、かかなり盛り上がっていたんですよねえ~。教師としてヴォルケン(学生、天河十市として潜伏中)とマイティハート(学生、舞島心として潜伏中)がいる学校に赴任して来たイケメンが、クラッシュ・ボール・デスマッチ(ルール…交互に金的にダメージを与え合う)で対決する事になる……その時にイケメンは問いかけます。本来、自分と同じ怪人(ファントム)である貴様が何故、マイティハートに味方するのか?そしてイケメンだという理由だけで物理法則をねじ曲げる程の実力を持つ自分を倒すためには、本来の姿に戻って戦う、つまりマイティハートの前で正体を明かす必要がある…と。
しかし、ヴォルケンはそれを躊躇って人間体のままで戦い、イケメンに敗れてしまう。その後、最終的にはマイティハートと協力して、イケメンを撃退するんですけどね。以下、そのエピソードについてのルイさんとのチャットでの会話です。

■マイティハート(vsイケメン編)

ルイ@とるてあ厨 >>(以下、ルイ) ところで今週の「マイティハート」みたいな展開を「引き返した」と表現してよいでしょうかLDさん?
LD >> というと?僕は特にひきかえしは感じなかったんですが…。
ルイ >> ああ、僕だけか。マイティハートをそこまでのものと見てない、という差かもしれないですけどね。今週はかなりガッカリしましたよ、僕w
LD >> すみません。説明をお願いします。>「マイティハート」
ルイ >> ヴォルケン中心でこの話を捉えてみると、彼はイケメンに完膚なきまでに敗れて、もう言い訳もきかない状態なんですよね。でもマイティハートの事が気になるから現場まで出向くことになって、そこからなりゆきでマイティハートと合体エロワザ決めて、イケメンを倒したと。最後にマイティハートに勝手にいなくなるな、とか言われてめでたしと。・・・・・あ  れ? 彼の行いで唯一評価に足るのは「でもマイティハートの所にいった」くらいで、他は何一つ、嘘一つつかず圧勝してみせたイケメンの論法に対する「答え」にすらなってないと思うんですよね。ヴォルケンの覚悟が描かれるでもなし。僕にとってはこれは、(イケメン回で突きつけられた現実に対しての)「保留」にしか見えなかったわけです。最後もなんかいつも通りにオチつけてるし。・・・というわけで、イケメン回をさして大きく捉えなければ、別に今回ガッカリしないのかもな、と書いてて自分で思いましたw
LD >> ああ、つまりイケメンに「正体を明かせ」と言われていたそのイベントが回避されていると…なるほど。
ルイ >> 覚悟の話ですね。イケメンの論法に乗って「明かす」「明かさない」の二元で闘うかどうかは自由ですけど、少なくとも彼なりの覚悟は示してほしかった。それが全くなかったのが、僕の中で「あれ?引き返した?」と感じた理由だと思います。まあ、そもそも踏み込んでなかった、と言われたらグウの音も出ませんwその通りですw
LD >> いや、まず「マイティ・ハート」は展開が微妙にいろいろ緩いのはあると思います。
ルイ >> 今週の展開通りに進めるにしても、「胸を揉むのはヴォルケンからであって欲しかった」・・・字面だけだとなんかもう最低ですけどw言いたい事は伝わっていると願いますw
LD >> いや、踏み込んだと思います。しかし…→イケメンの方が早いんですよね。あのクラッシュボールの戦いは、ヴォルケンが覚悟する前に決着をつけてしまっている。…でもそれは多分、イケメンが覚悟できない事自体を貴様の負けとしている面がある。
ルイ >> うん。ここまで同感です。




LD >> つまりヴォルケンは覚悟があまいし緩い…これは普通にキャラに沿っていると思うのでいいんですけど、イケメンがそのヴォルケンのレベルに合わせようと思ったら、受けたら即反撃なんて手段に出ずに「だから、本気でこなければイケメンには勝てないと言っているだろう!」と一回見栄を切るくらい“落として”やらないとヴォルケンとは勝負にならないかも。
ルイ >> ふむ。反撃してはいけなかったかw
LD >> でもイケメンは戦う以上、本気だしそこで手を緩めるなんて辞書はイケメンにはないと僕は思ってしまう。…これもまたキャラに沿って展開していますよねw
ルイ >> そうですね。ヴォルケンの覚悟が甘く、緩い(つまりイケメン回での敗北)までは僕も同じく読めていると思います。なら、どこにこの違いが出るかって考えたら、やっぱり「ヴォルケンにとってあの負けはなんだったのか?」という話ですよね。部屋の中での態度からしても、ヴォルケンにとってもアレは、決して軽い負けではなかったと思うんです(まだ「落とし」足りない!と言われるでしょうけどw)。この回って、ヴォルケンにとってのある意味エヴァ「男の戦い」みたいな回になるんじゃなかったの!?w←おい! 僕がこのへん、少し暴走したかなあ?w
LD >> 「本気でこい」と忠告したにもかかわらず、普通体でも通じるかもしれないなどと甘い事を“試そう”とした時点で、貴様の負け!…って何げに僕、イケメンを恐ろしく評価しているなあw
ルイ >> いえ、イケメン読みとしては素晴らしいと思いますwで、その「嘘を誤魔化したままでなんとかしようという自体甘い!」という突きつけられた結果に、なんかしらんけどエロワザだけで一応の解決みちゃってるんですよねwマイティハートが女神の位置から救済した、と取る事も可能だけどw
LD >> テクニカルな話になりますけど「引き返し」は引き返すために多少無理を生じさせないといけない部分があって、今回、結果として持ち出したテーマを引っ込めてはいるけど、それはキャラを自然に走らせていたら、そうなったとい意味では「引き返していない」という話でいいのかも。
ルイ >> 僕自身その言葉の創始者ではないのでアレですが、確か大きな意味での「引き返し」と、局地的な意味での「引き返し」があったと認識していて、その後者に合致させることはできるかな?と思ったんですよね。でもなるほど、納得しました。ただ、これが「自然に走った結果」だと作者が言い張るなら、その甘さは命を落とすよ、とか「お前なんのキャラ?」みたいな口調で言っておこうとは思いますw
LD >> ただルイさんが言っている「この持ち出されたテーマの行き場はどうなったの?」って疑問は依然、残っていて…それは確かに「決着していない」、ヴォルケンは“猶予”を与えられたんでしょうね。
ルイ >> はい。そこの認識は一致してますね>猶予を与えられた その猶予にしても、出したい、でも出せない!どうしよう・・!→あ、猶予!?という展開・オチでなく、なし崩しに展開し、なし崩しにオチたのがちょっと気に入らなかったんですよね、僕。この辺、やっぱり仰るように緩いとは感じています。
LD >> 最初の話にもどりますけど、展開の組みや、キャラの組みに緩さがあるので、なかなか局部的にどうかって話に落とし込むのが難しい面もありますねw
ルイ >> そうですねえ。イケメン回はその辺意識して「締めてきた」か!?と思ってたんですけどねwまあ、イケメンのあまりの回転力の前に僕も眼が眩んだようでw
LD >> ああああ!!そういう事か。むしろ誰の目から見てもはっきりと「ひきかえした」と分からせるネームを組まないといけなかったんだ!
ルイ >> 自分で言っておきながら、そう言葉にされるとハッキリしてありがたいな。成る程。>ひきかえしたネーム 「チルドレン」における未来予想であるとか・・・この辺の使い方に作家の技量はでるなあ。
LD >> 今、僕は無理が生じてないから引き返しでないかな、って言ったわけですが、むしろ無理が起こる局面まで追い詰めて明確に「ひきかえさないと」いけなかったんだ。
ルイ >> ああ、素晴らしい。で、僕がグチグチ言ってるのは、「ムリが生じていて当然の流れじゃないか!?」ってのが第一で、その次の二段目として「引き返すなら引き返すなりに、葛藤みせてよ」みたいな事ですね。
LD >> いや、僕はそもそも「ひきかえし」に意識が行ってなかったんで、この指摘はありがたかったです。
ルイ >> そしてその保留の仕方のあまりの「手馴れ感」に、「あのイケメン回まで盛り上げといてこのルーティン保留に組み込めちゃう神経だと・・・勝負所、逃すよ?」みたいな負け惜しみを言っているのが、今の俺w



LD >> というより「ひきかえし」という言葉そのものの意味が拡がった気がします。そうか…。ご都合的な展開を起さなければならない程、追い詰める事によって演出的な意味が強調される場合もあるんだな…。
ルイ >> 僕こそありがたかったですね。「自分にはこう見える」だけじゃない、作品の視点をいくつか見せてもらえた心地。しかし、やっぱり緩いなあという感想は変わらず。そして・・・結構好きなんだよなあwなんと報われない恋wだめんずうぉーかーみたいw
LD >> ただイケメンはまた登場して同じ命題をつきつけてくるでしょうけどね。…ってかこの作品、強敵らしい強敵ってイケメンしかいないw
ルイ >> 先週の時点で、僕の中では追い詰め度はかなりのものだったんですけどね。でも今週のヴォルケンを自然に読むなら、追い詰め不足と捉えるLDさんの方が合ってますよね。僕の中のマイティハートストーリーは、作品よりも逼迫していたw
ルイ >> はい。次に期待したいと思います・・・ただ、何度も言うけど、こういう「次はどうなる!?」ってのは0→1→2→ という風に「あがってかなきゃダメ」なんですけどねwヒーローものだって、やられそうにならなきゃダメじゃんwそのへん、今週の「何もなさ」は、ミスだったとは今でも思ってはいます。ただ、かなり学べた心地。
LD >> ミスですね。同意します。少し、マツリ先生の緩さの形が見えた気がします。
LD >> 単行本一巻読んでもイケメンはキャラもあそこも立ってますよ?w
ルイ >> (下ネタ小僧め・・・)←自分度外視してる

まあ、こんな風に「今週の一番」では「みんな大好き!イケメン!」状態になっていたのですがwこの時から、イケメンはぷっつり出なくなってしまいます。そして、終盤の大土壇場になってようやく再登場して。…やっぱり、その面白さは全く健在で「大回転」してくれたのですけどね。「マイティハート」の物語は、全体的に俯瞰して見るとイマイチ盛り上がり欠けてしまっている感があって、その要因はこのイケメンの登場を忘れ去ってしまった事にあったんじゃないか…と終盤の「回転」ぶりを見て、強く、そう思ってしまいます。

もし意図的に、イケメンの登場を控えたのだとしたら、それは少し分るような気もしています。彼は、その緩いキャラ世界にあって、一人突出してキャラ立ちしていて、勢いがあって、かつ、ヴォルケンに「正体を明かせ!」みたいな事を言い出してしまったから、ガンガンと「連載を続ける構造」を壊して、物語を終局に向かわせてしまう危険が大きかった。故に、メラクやミグレスと言った「連載を続ける構造」のキャラを増やして固め、その上でイケメンを投入しようとしていたのかなあ~?でも、その前に編集から幕引き指示が来てしまったのかな~?とか邪推したりしています。…いや、まあ…他愛もない緩い作品なんで、単にイケメンを忘れてしまったという可能性も少なくないのですけどね…(汗)
でも、確かに、イケメン怪人シュバルツシルトは、登場すれは主役のヴォルケンどころかマイティハートも食ってしまうような!(両方とも性的な意味で食ってしまうような!)危険で扱いづらいキャラだったんですけど、だからこそ、そんな事も気にせず、ガンガン登場させて物語さえも食ってしまう程に活躍させて欲しかったです。

それでも町は廻っている 5巻

2009年03月10日 | マンガ


■エビちゃんがいいのねん
とある町(丸子町)の商店街…の近くにすむ嵐山歩鳥ちゃんを中心とした日常の物語ですね。歩鳥は商店街にあるシーサイドという突然、メイド喫茶(風)の営業をする事を思い立ったお婆さんの店でバイトをしています。ちなみに一緒にバイトする事になった辰野俊子(タッツン)は商店街の魚屋の真田くんが好きなんですが、真田くんは歩鳥の事が好きです。




…で、このマンガ出てくる女の子たちって、みんなすごく可愛いので気に入っているのですけど。(男キャラも練ってあるけど基本的には女の子たちにフレームが入るように描かれていますね)中でも4巻あたりで出てくる歩鳥の弟・タケルくん(小学生)のクラスメート・伊勢崎エリちゃんが好きですねえ。いや、多分ツンデレキャラなんですけどね。「か、勘違いしないでよ!?…べ、べつにあんたのタメなんかじゃないんだからね!」みたいなフォーマットなセリフは原則口にしないんですよ。実際「ツンとデレがあるキャラクターってどういうの?」っていうか、作者がフォーマットに拠らない解釈で「キャラ組んでいる」感じですね。…というか、歩鳥の弟のタケルくんがまた、良い少年で……。このカップル自体が好きってところがありますね。…まだカップルになってないけどw




まあ、とにかくエビちゃんは、殴ったり、強めに指突きしたり、ボディ・タッチが乱暴ですwこれテレ隠しっていうか……元々、やんちゃしている男子生徒を注意したりする学級委員タイプの気の強い女の子なんで、タケルにも主張が強くなるというか…こう“殴る”という…本当にタケルが好きなんだろうか?と思わせる「所作」が堪りませんwんでも、タケルの言動とかにいたく感動していたりするから、やぱりタケルが好きなんですよねえ…んじゃら、殴っちゃダメじゃん?w
んで、エビちゃん普段もかなりそっけないから、一度、タケルはエビちゃんは自分の事好きなのかな?と思ったはずなんですけど、殴られて、思い直して、その後もうエビちゃんの事は気にしていないんですよね。で、もうずっとその距離感。タケルが一緒に作った学級新聞の取材(学校の観察池にいると噂の怪物の正体を調べる)をやり切った時も、エビちゃん、タケルに惚れ直すくらい感動しはずなんですけど、そっけない態度はそんなに変わらなくって……でも、目一杯の主張で、タケルが「痛い」って思うほど、タケルに強く指突きするんですよね。もう、何かね…その距離感が甘酸っぱすぎる。そんなワケで、登場回数ってそんなに多くないんですけどね。エビちゃんがいいのねん。

2009-03-03:遊星王子

2009年03月03日 | 特撮
「戦闘メカザブングル」(1982年制作)コンプリート。そのまま「聖戦士ダンバイン」(1983年制作)も始まったので録画。……「伝説巨神イデオン」も始まっているのですよね。録ってまずが。大分、富野・TV・ロボットのコンプリートが近付いて来たかな…。(ま、レーザーディスクから落せばいいのですが、CSからぼちぼち落して行くのが楽ですねえ)
高橋良輔・TV・ロボットは「ダグラム」、「ボトムズ」の後なかなか捕まらないです(´・ω・`)そろそろ「ガリアン」とか来て欲しいのですけどねえ…。



ニセ遊星王子「竹田さん、わたくしですよ」

竹田「あ、遊星王子じゃありませんか。さすがは王子。悪のはびこる所、必ず正義の使徒ありですか?」


(`・ω・´;)LD「ゆ、ゆうせい王子か?これ?!」

「月光仮面」の後「遊星王子」(1958年制作)がはじまるました。僕が尊敬して止まない脚本家・伊上勝先生のデビュー作……ですよね?その第一話…んん~何か、いきなり始まってるなあ…?第一話、第二話は紛失って事かな?「七色仮面」よりも早い作品なんですけどね。こう「月光仮面」の正体?=祝十郎の白々しさも、大概だったんですが「遊星王子」の正体?はいきなりその上を行っていますよね。つか、遊星王子お顔だしヒーローだから!それで靴磨きのワクさんが「ワクさんはね、遊星王子とは知り合いなんだよ?」とか言っても、バレバレとかそういう次元を超えてますから!!というか「二人の王子」っていきなり、ニセ遊星王子が出てくる話をするんですが…ワクさん、遊星王子、ニセ遊星王子入り乱れて、ちょっとわけの分らない話になっています。ってか、ニセ遊星王子ってマスクしてるんですよねえ……orz な、なんで皆気がつかないんだ?もしかして遊星王子って視聴者には分らないけど、何かの超科学で素顔にジャミングかけてるのか?「攻殻機動隊SAC」の“笑い男”みたいに?あるいは、遊星王子のユニークなコスチュームが見えた時点で皆それとなく視線逸らしてるのか?w遊星王子の顔を正面から観れなくて!!w……ディティールが違って視聴者にはバレているってニセモノ・パターンは数あれ、この「全然に違うでしょ?」って様はちょっとつっこまずに居られなかったです。(…タケちゃんマンであったかな?まあ仮面しているヒーローはこういう所につけ込まれるのは致し方ない面があると思うんですけどね…)

シナリオ的にはサスペンスというか探偵ものっぽい感じでもありますね。連続ストーリーとなって行く「まぼろし大使」編、「人工衛星ブルーバード号」編、はまぼろし大使の正体や、人工衛星に潜入しているスパイの正体を探る話ですし。また1クールシリーズ構成に入った「恐怖奇巌城」編も、かなり謎めいて始まりますしね。今の所、伊上メソッドとも言うべき“忍者パターン”はまだ見られないかな?まあ、ぼちぼち押さえて行きます。(…ってか「月光仮面」が追いついてないな(汗))