今何処(今の話の何処が面白いのかというと…)
マンガ、アニメ、特撮の感想ブログです。




『医龍』(作・乃木坂太郎)が最終回でした。ヒロイック白い巨塔というか…教授選を通して描かれる、人間の生き方を巡る一大群像劇とでも言うべき『物語』でした。今、ここでごちゃごちゃ解説するのはやめますが、本当に素晴らしい物語でした。
(↓)一応、下にこのブログで書いた関連記事を載せておきます。他にもUSTREAMのラジオで扱ったり、かなりのめりこんで読んでいましたねえ…。

スペリオール『医龍』ああ…もう本当に終わりなんだなあ
今週の一番『ゴッドハンド輝』ジュブナイルに問う命題
「医龍」19巻

そして(↓)最終回で思わずツィッターで絶叫(笑)
【医龍】最終回|ありがとう!すっげえ、すっげえ、ありがとう!鱈渕!祖父江!中田!国立~ぃ!ずっと忘れねえ!!(`・ω・´)

@masayuki0315 【医龍】もちろん、朝田も!加藤も!伊集院も!藤吉も!藤吉先生の娘も!荒瀬も!ミキも!軍司も!木原も!鬼頭も!バウマンも!そして野口ぃ!……そして咲江さぁあん!みんな、ほんっと!ありがとう!なんです!(`>ω<´)

そんなワケで、この感謝の叫びをブログでも書こうと思います。…最初、最終回で描かれた登場人物たち一人一人の画像を取って声を掛けてゆく…という形も考えたんですが…多少、胡乱な感じにもなるかと思い、一枚に絞り込もうと思います。最終回で「たった一人の人物の肖像を掲げよ」と言われると、僕はやはりこの人でした。(↓)



死ぬ時は、こんなドヤ顔で死にたい。

野口!野口!野口!(`>ω<´)老い先短いジジイが、なに、不敵にほくそ笑んでんだよ!!野口!どこ観てるんだよ!!野口!なんでドヤ顔なんだよ!!w

………………人間はねえ。みんな、ドヤ顔で死ぬ為に生きているんですよ!!(`・ω・´)ビシィ!(←な、何言い出した?コイツ!!)“ドヤ顔”ってギャグは、本来、得意満面になる程でもない場面で得意満面な奴に「なんで、ドヤ顔やねん?w」とつっこむギャグだったわけですが、それが次第に得意満面なだけでギャグ扱いになって行った面があると思います。…いや、別にそれにケチをつけようと言うワケではありませんがw
でも、僕は思うんですが、他から笑われたってもっと皆、ドヤ顔でもいいんじゃないかなあ?という気もします。『医龍』の最終回はそんなドヤ顔の連続でした。最終回、みんながみんな、それぞれの生き様に「どや?」、「どやぁ?」と、得意満面です(`・ω・´)

そしてそのドヤ顔に足る『物語』をあらゆる登場人物たちに見せてもらいました。人に死が平等にあるように、天才だろうと、英雄だろうと、凡人だろうと、ドヤ顔で生きて死ぬ道も、また平等に在るんです。

…ん~wなんかこんな“ドヤ顔”ワードでまとめてて良いのかな?と思わなくもないですが…(汗)実を言うと野口教授のあまりのドヤ顔っぷりに、ちょっと笑ってしまったのですよwとまれ、本当に素晴らしい物語でした。未読の方は是非、読んでみて下さい。


医龍?Team Medical Dragon (1) ビッグコミックス―BIG COMIC SUPERIOR
永井 明
小学館



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【1月第2週:ムシブギョー 第2陣◆月島仁兵衛、参る!! 】
http://www.tsphinx.net/manken/wek1/wek10494.html#672
【漫研】
http://www.tsphinx.net/manken/



少年サンデーで『ムシブギョー』(作・福田宏)がはじまりました。この作品、少年サンデー超増刊で連載されていて、相当な人気を得たようで本誌に昇格して、新たに一から物語を組み上げて行くようです。僕もこの作品はクラブサンデーで読んですごく好きになりまして、マメにチェックしたり、単行本買ったりしていたので、とても嬉しいです。増刊から、本誌に昇格というのは『戦え!梁山泊 史上最強の弟子』(現『史上最強の弟子ケンイチ』)以来ですから……実に9ぶりの快挙という事になりますか。

『ムシブギョー』は享保年間(…かな?)に江戸に跋扈しはじめた“巨大な虫”たちを退治する公儀組織“蟲奉行”に入った月島仁兵衛くんの『物語』です。すごく、気持ちの良い物語です。それこそ『赤胴鈴之助』なんかを思い出す……これだけ真っ直ぐな少年マンガも最近は珍しいですね。

本誌で一からはじめるって…『史上最強の弟子ケンイチ』の時も「大丈夫かなあ?」と思ったんですが、そこらへん、まったくの杞憂でした。現在、3話まで連載されていますが、ほとんど完璧じゃないかという程の組み上げを見せていると思います。考えて見れば当たり前の話で、増刊連載という“実地検証”を得てそれをブラッシュアップして再エントリーするんですから、作品の精度が上がらないわけがないw
……いや、正直に言うと同じ話を繰り返し読む事になる、僕の方のテンションが大丈夫かなあ?という感覚もあったんですが、繰り返しますがそれも杞憂でした…って、なんなの!僕は!?何を気にしているんだ!(`・ω・´)


■仁兵衛の“悔しさ”という動機

新規に組み直された『ムシブギョー』は、その初動(スタートダッシュ)において、動機はビルドされ、構造はくっきりと見渡しやすく、その上で痛快に!描いてくれました。ほとんど無駄にやる気だけは満ち満ちている主人公・月島仁兵衛に対して、連載第一話でその動機を語る所は良かった。また、すごくいい話なんだこれがw



今、ワシは武士の道を説いている!!

「自分は勇敢に戦える」そう信じていた子供の頃の仁兵衛は、“巨大虫”をはじめて見たとき、怯えて動くべき時に動けなかった。憧れだった強い父は、自分のその失態の責任をかぶって左足の筋を自ら切ってしまう。自分が、父の武士としての未来を奪ってしまった事を、深く悔やみ、泣いた仁兵衛は、いつか父を越えて父が誇れる強い武士になる事で「自分の為」にそうしてくれた恩に報いようと決意します。
そして、また、あのような巨大な虫が現れた時、今度こそ戦い、今度こそ勝てるように、おそらく(間違いなく)それを想定して苛烈過酷な修行を積み上げてきたと。

これ元々の『ムシブギョー』の時は、父ちゃんは普通に健在で、与力の松ノ原小鳥も仁兵衛を直接スカウトにやってきているのですが、新たな『ムシブギョー』では父の源十郎をスカウトに来ています。父は歩行困難な事を理由にお役目は断るのですが、そこで強引に仁兵衛が父の代わりのお役目を買って出るという形になっています。
これによって仁兵衛くんは、動機の塊みたいなキャラクターになっていて、おそらくその後、日がな暇さえあれば無茶な特訓を繰り返している事が描かれるであろう事に強い意味を持たせている。仁兵衛くんにとって「立派な武士」になるというのは単なる憧れだけではなく、「あの時ダメだった自分」から、そうで無い者に変わろうとする決意なんですよね。

またヒロインの一人である町娘のお春ちゃんも、かつて両親を“虫”に殺されたという設定が加えられて、襲ってきた虫から自分を救ってくれた仁兵衛に気持ちが向かうという動作に動機付けを与えています。


■火鉢というヒロインの機巧



また1~3話の間で、仁兵衛を取り巻く『構造』をキレイに見せたと考えているのですが、その中に、火薬のスペシャリストにして本作の一位ヒロイン・火鉢さんがいなかった事は『面白い』なと思いました。……え?お春ちゃん?いや…もう、なんか普通に火鉢さんの方が一位やん?拮抗してないやん?表紙、仁兵衛と火鉢が多いし?(´・ω・`)

しかし、そのお春ちゃんは、今言った3話の中に収まって仁兵衛と“会う”のですよね。元の『ムシブギョー』でも先に合っているのはお春です。それは仁兵衛というキャラクターを巡る構造のコアとしてはお春ちゃんの方が必要だから…とでも言うか。もう一人、仁兵衛が真に憧れる、無涯というキャラクターがいるのですが、こちらは当然、3話で登場している。
つまり、仁兵衛というキャラクターの、構成要素として必要不可欠なものを取捨して行くと、まず、活躍する江戸~蟲奉行というフィールド、倒すべき敵としての“虫”、憧れるべき目標としての“無涯”、そして守るべき女の子としての“お春”。これで仁兵衛という物語には必要十分で、火鉢さんは、その後に登場/紹介されて行くであろう仲間たち、同僚の三人の内の一人に過ぎない……とも言えるんです。
同じヒロインでも、お春ちゃんが“お姫様”なら、火鉢は“女戦士”。でも、仁兵衛は戦えるから、女戦士は必ずしも必要ではない…というか。

しかし、見ていれば分かると思うんですが、火鉢は、もの凄い速度で仁兵衛の近くに立つようになるはずですwこの子も、無涯に憧れているのですが、も~うww口では「無涯さん、無涯さん」言っているのに、次第に仁兵衛の事が気になりはじめるという典型的な『女の子ストーリー』のキャラクターなんですよねw
そういう変化して行く機巧こそが、火鉢というキャラクターの『物語』なのでしょうね。その変化して行く事でさえも、他の同僚の恋川春菊、一乃谷天間も持っている機巧なんですけどね、そこはヒロインとしてのピックアップが頭一つ出るだろうなと。(`・ω・´)
ここらへん、月刊ペースで『速度』よく話が進んでいる時は、気を回せなかったのだけど、週刊ペースと“動機”などのビルドで分解されて展開した時に、はじめて、ああ、そういう事かと観えてきた所がありました。

ま、結論としては火鉢さん超カワイイ!!(゜∀゜)大江戸に翔ぶミニスカ最高!!……という事で『ムシブギョー』には期待なワケです。(`・ω・´)


ムシブギョー 蟲奉行 1 (少年サンデーコミックス)
福田 宏
小学館


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【ハーレムメイカー】

祝福のカンパネラ バルツァーレ!トルティア姉妹! 1 (MFコミックス アライブシリーズ)
候之奏枝,構成協力/唯人,原作/ういんどみるOasis
メディアファクトリー

TVアニメ『祝福のカンパネラ』を観ていまして。…まあ、内容自体は他愛もないアニメだったんですが、「でも、登場人物の中の双子の姉妹(トルティア姉妹)たちは、なんか楽しいねえ~(=´ω`=)」と思っていたら、なんとコミカライズはその双子姉妹が主役になっていましてw思わず買ってしまったですよ。全2巻(`・ω・´)



『祝福のカンパネラ』(原作・うぃんどみる)は同名のエロゲ原作アニメで。え~っと?ファンタジーRPG的な世界(あ、でも魔法はかなり希少になっているみたい)で依頼をこなす冒険会社?のオアシスにいるアイテム技師レスターさんと、沢山の女の子たちの『物語』。…で、そのスピンナウトの『バルツァーレ!トルティア姉妹』は、オアシスの事務所の向かいにあるライバル会社・トルティアカンパニーを二人だけで切り盛りしていて、何かとレスターにちょっかい出してくる(レスターが好きだから)姉・サルサと、妹・リトスの話ですね。
淡々口調の妹のリトスが何かと姉いじりをして無茶振りをする→それに応えて姉のサルサがあたふたする→みたいな微妙~な(?)漫才になごむ。アニメもマンガもそこが僕の見所でした。(゜∀゜)

ルイさんが言うにはゲームではこの姉妹の攻略ルートはないそうで、かつ「そういうのは、わざと人気が出る女子を攻略ルートから外してファンディスクで追加し、それも買わせる戦略…!」との事(´・ω・`)…ふうん。そういうものなんですか。しかし、そうだとしたらトルティア姉妹には送り手もけっこう自信があるって事ですね。
…ちょっと分析してみると、他のヒロインが基本レスターとの関係で成り立っているのに対して、トルティア姉妹はまず双子二人の関係性があって、その分他のヒロインより、あたま一つ抜けていたかな?という気もします。姉をからかいながらも姉思いのリトスと、妹にからかわれながれも妹思いのサルサの関係のその匂いが良かったと言うか。
また、レスターのいるオアシスのライバル会社なんて位置だから「レスターたちの仲間に入りたい!…でも、ライバルだし!ああ!」みたいな背反があって、可愛い……ああ、もう、やっぱ、かなり狙っているな?w

(↓)|´_ゝ`)ネタバレ注意



レスター「サルサだけじゃなくて、リトスだけでもなくて、二人とも一番好きで二人とも側に居て欲しいと思う。…そばにいたいと思うんだ」

(『バルツァーレ!トルティア姉妹!』2巻より)

しかし、この『バルツァーレ!トルティア姉妹!』、最後にレスターさんがトルティア姉妹、二人同時に告白して二人ともからOKを貰います。…二兎両取りだよ!レスターさん!まじぱねぇっす!(`・ω・´)
…というか、姉のサルサの恋を応援して、ちょっと退き気味だったリトスをどう拾うか?と考えた時に、レスターさんが、さらっと、圧力なく「二人とも好きです」となるあたりが『カンパネラ』の雰囲気ですね。
レスターさんってほんと、爽やかに世界を救ってしまうし、爽やかに両手に花してしまう。そこが味気ないと感じる人も少なくなかったと思いますが、僕は何か好きでした。…というか、ファンディスク・ネタここでやってるワケだねw


さて、ここから補考。(´・ω・`)

『祝福のカンパネラ』っていわゆるハーレム・アニメなんですが、その構造に“まったり”した所があって、ハーレム的な圧力をかなり感じさせない『物語』だったんですよね。いや、そういうジャンルというか、そういう方向のものは別に特殊な例ではないので『カンパネラ』が飛び抜けて…というワケではないです。
でも、殊更特別では無いですけど、僕はこのアニメに不思議な開放感を感じてはいました。「圧力がない」……っていう話伝わりますかね?ハーレム構造は、ハーレム構造を敷いた時点で「このままがいいけど、このままでいいのか?」と言うようなベクトルが発生しはじめる…というような物語力場の感覚です。

ちょっと、最近やっていた『もっとToLOVEる』を例にあげます。あれも、限りなく『カンパネラ』に近いのでですが、最終回あたりでヒロインの春菜がリトが好きだという自覚をもって、もう一人のヒロイン、ララにその事を告げます。つまり「このままがいいけど、このままでいいのか?」という力場が働いたという事ですね。
そうするとララが「な~んだ!ハルナもリトのことが好きだったの!じゃあワタシと一緒だね!」ってそれ(両立)をアリにしてしまいます。
「このままがいいけど、このままでいいのか?」→「このままでいい!」になるワケです。“止まる”タイプのハーレムでも大抵この“儀式”をやっているはずです。

それが『カンパネラ』には無い……感じないのですよね。定言的に「このままでいい!」と、結論ありきというかwルイさんは「既に“家族”になっている」と評していましたね。確かに、そういう家族がミネットという子供も授かった…そういう物語にも思えます。
要所は、二つあると思っていて、一つは上で一位ヒロインのカリーナさんが“許し”ている…と言った書き口で語りましたが……ぶっちゃけ、カリーナさん「そもそも一位ヒロインの自覚がない!w」と思うw…多分、彼女の中では一位ヒロインは、レスターさんのお母さんのシェリーさん(すっげえ若くて美人)のはずで、だから自分はレスター・ファンクラブの一員くらいの感覚のおそれ(?)がありますw
もう一つは、レスターさんというハーレム・ホストの不思議な不在感(?)のようなもの。優しくて、カッコよくって、非常に、かる~い、感じに世界の危機を救ってしまうレスターさんの、そつのない存在感の薄さ…とでも申しましょうか。

今週の一番『キガタガキタ!』鬼形冥から観えるハーレム・メーカーの到達点

大雑把に定義づけすると80年代のラブコメの流れを受けて、本来、モテるはずもない普通の少年主人公がなぜかモテモテになってしまう…という系譜上にあるキャラクターたちを検証しようとしているワケです。
その系譜は、最初の出発点を維持して、何故モテるのか?に理由が無い~正確には(全く根拠ゼロというのは苦しいらしく)誰にでもできそうな極小の理由に留める~“恋愛原子核”むき出し型の主人公と、モテる事に根拠を求める(多くは女の子を救う)方向、『ハーレム・メーカー』へと向かう主人公を追う事になります。

最近、書いた『ハーレム・メーカー』の記事ですが、レスターさんは『ハーレム・メーカー』の分類で言えば『恋愛原子核』側のキャラになると思います。レスターさんはヒロインの子たちと特に“強い”つながりを持っているわけではなくって、ヒロインの子たちも「なんとなくレスターさんが好き!」なんですよね。悪く言えば盛り上がっていない。だから個々の『キャラ立ち』で、トルティア姉妹が目立って観える。

強烈な理由も事情もなく女の子が寄ってきてモテモテになっているのですから『恋愛原子核』持ちと言えば、よさそうなんですが、ちょっと違う気がしています。上条さんみたいな、マッチョで困難に立ち向かって結果としてモテモテの『ハーレム・メーカー』ではなく、さりとて特別に何かを為すワケでもないのに何故か女の子たちがそれを承認してくれる『恋愛原子核』でもない。
少女マンガ風のコミカライズで気づいたんですが、ハーレムとしては視点が逆で、ヒロインたちにとっての理想の男性像として、レスターさんが在るように思えます。大雑把な結果としては、どちらの視点であっても優しくってピンチに駆けつけてくれるヒーローが現れそうですけど、それはやはり似て非なるものだと思います。
これは特に『カンパネラ』だけの構造という事ではなくって、線引きは難しくって議論は生むでしょうけど、探せばけっこう(候補は)出てくるはずです。ただ、レスターさんはその見え方がかなり顕著な方ではないかと思います。端的に言うとレスターさんは、ハーレム・ホストでありながら、マッチョイズムが相当な所まで消臭されているキャラに観えますw



(↑)上の画像は『バルツァーレ!トルティア姉妹!』で、ヒロインたちが集まってパジャマ・パーティでそれぞれレスターさんの好きな所を話し合うシーンですが、もうほんとんど「レスターさんが存在しない人物」でも成立しているっていうかw『らき☆すた』や『けいおん!』の視点の一つとしてある『無菌系』の空気に近いものがあるんですよね。
ここらへん、つまりレスターさんは『無菌系』の消える前の“主人公”であり、あるいは、『無菌系』の空気を持ちつつも、それでもホストを持ちたい場合に何を出せるか?の答えの一つであると言えるんじゃないかと考えたりしていますが、ちょっと長くなって来たので、ここで切ってまたの機会とします。
ただ、先に述べた、この『物語』における“ハーレム圧力”の感じなさも、レスターさんが、すぱっと迷いなく“トルティア姉妹の望む告白”をしてくれるのも、レスターさんのそつのない存在の薄さというか「理想の男性像っぽさ」とは無関係ではないでしょう。

最後に、レスターさんがトルティア姉妹に告白した後の事ですが、カリーナさんの「が、ガマンなりませんのー!わ、わたくしもレスターの看病しますのー!」の一言で元の状態に戻ったようにも観えます。それもまた『祝福のカンパネラ』らしい世界ではありますね(´・ω・`)


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メディアファクトリー


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▼漫研ラジオ(USTREAM)
  ・『アマガミSS』@漫研ラジオ(その1)

先日(1/10)に行った『アマガミSS』のラジオの後半部分を僕のミスにより消失させてしまいまして(汗)…すみません。
それで参加して頂いた、レスター伯さん、ルイさんに話した内容(あるいは話したかった内容)の主要部分をそれぞれのブログの記事として書きだして頂きました。すみません。すみません。お手数おかけしました。
……リアルタイムで話している“熱”のようなものの再現はできませんが、内容自体は記事の方が整理され、ボリュームも上がっていると思います。

▼レスター伯の躁鬱(レスター伯さんの記事)
  ・ヒロインと本気で恋しようじゃないか ―『アマガミSS』全ヒロインレビューのすすめ 前編―
  ・ヒロインと本気で恋しようじゃないか ―『アマガミSS』全ヒロインレビューのすすめ 後編―

▼ひまわりのむく頃に(ルイさんの記事)
  ・『アマガミSS』上崎裡沙の、偉大すぎるシンジツ

▼LDの記事
  ・『アマガミSS』ヒロインの特性に合わせた完成度の高いシリーズ構成
  ・【ハーレムメイカー】『アマガミSS』×『ヨスガノソラ』のヒロイン並列構造の解法



『アマガミSS』のヒロインとしては、僕は七咲逢が好きでしたね(あと塚原先輩)。レスター伯さんの記事を読んで情報を得て観ると、本来の七咲ファンは不満のある部分が少なくはなかったようなんですが、それがけっこう僕には良い方向に作用したみたいです。
ルックスや立ち振る舞いで「(考)…大体、こんな感じの子かなあ?」みたいな想像をしたんですが、そこらへんの予測を上手いこと外されて、逆に惹きつけられたというか「あ、可愛いかも?」…とw



あと、OP観ていて気づいたんですが、上崎さん、在ますね。1クール目も2クール目も…。
………………うん。やっぱ『強い』わ。この娘。(´・ω・`)



アマガミSS 7 七咲 逢 上巻 (Blu-ray 初回限定生産)
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アイドルマスター relations (1) (IDコミックス REXコミックス)
バンダイナムコゲームス,バンダイナムコゲームス
一迅社

『魔王エンジェル』関連の動画の原作とも言うべき『アイドルマスター・リレーションズ』(作・上田夢人)を買ってきました。芸能事務所765プロの“プロデューサー”にスカウトされて芸能界に入った少女・星井美希が、トップアイドルとなるべくアイドルマスターGPを目指す『物語』。“笑顔の天才”である美希の、ゆる~いような、健やかなような、トップアイドルを目指す姿勢がなんとな~く、周りに波及して悪のアイドル(?)魔王エンジェルとか、プロデューサー、そして美希の先を行く“笑わぬアイドル”如月千早を変えて行く…感じの話ですね。
いや、楽しかったです。最近、『アイマス』関連の二次創作動画をいくらか観ていたので(本作はバンナム公式の二次創作…くらいの位置づけかな?)、すごくのめり込んで読めました。

■魔王エンジェルのこと



さて『魔王エンジェル』ですが、元々『アイマス』のゲームでは最強のライバルくらいしか特に設定もないNPCだったのが、本作『アイドルマスター・リレーションズ』ではじめて、悪辣な悪役としてキャラ設定をもらったようです。
大豪寺麗華(紅)、三条ともみ(藍)、朝比奈りん(紫)の三名のアイドル・ユニット。才能や努力とは別の“力”でアイドルが決まってしまう芸能界に絶望し、芸能界に絶大な影響力を持つ大豪寺グループの力を逆に利用して、パクリや審査員の買収など、ありとあらゆる手段を講じてトップアイドルになり、アイドルという存在そのものに復讐を果たそうと目論んでいます。
…でも、なんかちょっと悪い事をしてるって自覚あって、ともみやりんは後ろめたそうな様子を見せるし、麗華さんは揺るがず「アイドルなんて下らない!」って演説打つけど、ちょっと寂しさが混じっていて、典型的な“逆襲される事を望んでいる悪役”ではあります。

…で、ドラマで“そういう役”を貰ったんだよねっていうのが(↓)下の動画ですね。

魔王、激怒。【TGSのその裏で】



「サタンここにいるよ!!!っつーか5年前からずっと待ってるよ!!!」

→うわぁぁああああああ!!?麗華さん!麗華さん!麗華さぁ~ん!!!?(´;ω;`)ぶわ!
数年前のに“そういう役”を貰ったっきり(ここらへん微妙に設定が入り乱れているので一概には言えないですけど)、鳴かず飛ばずの超貧乏暮らし、新作の『アイマス2』にも遂にお呼びがかからなかった……というのが『魔王エンジェル』という『物語』のスタート時の設定ですね。
この動画の“ヒット”で今や、順調に仕事を増やしてきている…時々変な仕事が舞い込む事もあるけど、極貧の生活を知っている彼女たちは来た仕事は断らない!!カコイイ!!(゜∀゜)

僕自身は、最初のこの動画の麗華さんの半泣きの表情とセリフにやられてしまって、それから魔王エンジェルのファンなんですが“半角さん”こと三条ともみさんや、朝比奈りんちゃんにも、それぞれパーソナルな不幸要素(?)が生成されていって(※偶然から生成されるのですよね。ここらへんの話、いずれ書きたいです)いい感じに楽しさが益しています。

■如月千早のこと

また、表の主人公の美希に対して、裏の主人公とも言うべき如月千早の物語に、ぐっときました。かつてプロデューサーは、千早のプロデューサーでもあり(どちらも新人だった…零細っぽいなw)、互いに努力し合って、支え合って、千早はトップアイドルの道を登り始めた……しかし、次第にプロデュサーは千早の才能の前に“怯れ”を持つようになり、やがて二人は道を違えた…という過去が語られます。

そうして、たった一人でトップアイドルに辿り着いた千早はその場でうずくまって動けなくなってしまいます…。



幼き日(?)の千早……

2巻という短いスパンの中に色々なストーリーラインが入ってなかなか良い物語です。…というか、僕にはこの話「千早とプロデューサーがやり直す話」がメインにしか思えなかったですが、とくに穿った観方というワケではないですよね?wいや美希が主人公という事らしいから、ちょっと気になって…w
しかし、僕がこの話を読む以前に『ぷよm@s』に浸っていた事はかなり影響があったと思います。最近、僕はこの『ぷよm@s』に相当はまっていて、この視点はどうしても入ってしまう。
765プロのアイドルたちがゲーム『ぷよぷよ』を対戦するだけ…なのに途轍もなく熱い!というこの動画で、千早はプロデューサーからの師事の元、素晴らしく強い戦士(?)に成長して行くんですよね。
【俺達の戦いは】ぷよm@s part14【これからだ!】



千早「プロデューサーが見てくれているから、私はやれる……!」

千早「つづけましょう、音無さん……まだ勝負は終わっていません……!」
P「いいぞ千早……!ここまできたらもう今日でケリをつけてしまえ!」
千早「はい!」
伊織「もう、ひいきを隠すつもりも無し!?」

いやね、もう、プロデューサーがいてくれたら“ここまで”来れる千早がねえ…(´・ω・`)(↓)


千早「…え?」
P「君の言っていることがまったく理解できない…俺の力なんか…もう必要ないんじゃないのか?君はあまりに高い場所に言ってしまた。俺の期待を遥かに超えて…な」
P「君は間違いなく天才だ、だけど俺は…千早の才能を理解できる人間に指導を受けたほうがいい。俺との時間が、君にとってはもう無意味だ」


(『アイドルマスター・リレーションズ』1巻P.173)

→うわぁぁああああああ!!?千早!千早!千早!千早ぁあああ!!!?(´;ω;`)ぶわ!
それでも一人になってもトップアイドルを目指した千早は、そこで力尽きてしまうと(泣)……いや、正直、この時のプロデューサー、最低だと思いますけどね(汗)…ん、まあこの時はプロデューサーも、千早も、新人同士だったわけで、それを考えると配置決めた会社が悪かった……では甘えがありますが、あり得る失敗の話ではあるかな?擁護すると。
しかし、この時の二人の“思い出”は断片的に語られていて、かつ、どうも両者で思い出の形が違っているようにも見えます~すれ違いがあったのですから当然ですが~しかし、最後にプロデュサーに「担当をはずれてください」と言ったのは千早からのようなので、どのタイミングでそれが出たのか?など想像を進めて行くとぞくりとくるものがある…かもw

まあ、そういうワケで『リレーションズ』単体でも充分楽しかったのですが、上の『ぷよm@s』の話を通していると落差がすごかったというか。(一人でもトップまで行けるあたりが微妙に僕の中のイメージと被るw)色々な感情が交差して、正に千々に乱れてしまったwなんかごっちゃにして楽しんでしまったのですが、それはそれで楽しいなと思い書きとどめてます。(ニコマスとか二次創作界隈はこんな感じなんでしょうねw)

そうして、自分の過ちに気づいたプロデューサーは、再び千早の前に立って手を差しのべるんですけど……この時の千早のセリフがすっげええ良いです。それは美希セリフ「たとえどんなスゴイ才能があっても、自分のことを一生懸命考えてくれる人が必要ないなんて、そんな人はいないの。絶対に」にリレーションされたものなんですけど、良かったです。感動しました。


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終了しました。(↓)録画データです。ありがとうございました。最初、雑談からはじめているので『ぷよm@s』に興味のある方は14分くらいまで進めて聞いてもらえると良いかもしれません。

物語三昧ラジオ~『ぷよm@s』



【物語三昧:今週どこかでラジオをやります(たぶん)。】

漫研ラジオ

今週のどこかでペトロニウスさんとラジオをやろうという話になっています。お題は…おそらく『ぷよm@s』ですね。最近、ペトロニウスさんにすっごく力説して薦めたんですけど、かなり楽しんでもらえたみたいでよかったです。
『ぷよm@s』は記事に書こうとしているのですが(書きたいことが多過ぎるせいか?)どうも思考がまとまりません。でも、どっかで部分部分にでも書いて行きたいなと思っています。

それからUST画面が埋め込めるようになった模様…?(`・ω・´;)


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【元型】【疫病の怪物】



『魔人ドラキュラ』(1931年放映)を観ました。…いや、ドラキュラ役のベラ・ルゴシ、ものすごい眼光ですね!(↑画像左)伯爵の最初の登場のこの時点で、完全にこの人の映画になっている。あと、廃墟の古城と、なんか…伯爵の召使いか?妻か?が三人いるんですけど、この人達の雰囲気も良い。ホラー映画の走りと言われている作品ですが、これは日本の「怪談」に近い“美しい怖さ”を出しています。
ちょっとこれは名画ですねえ………」伯爵、かなりあっけなくヘルシング教授に杭を打たれて死んでしまうんですけどね(汗)

さて、元型(アーキタイプ)としての『吸血鬼』の話です。(`・ω・´)さて、ここ最近、僕がこのブログの中で吸血鬼(とゾンビ)を“疫病に対する恐怖の元型”じゃないか?という仮説に基づいて取り扱い、その吸血鬼もの(あるいはゾンビもの)が流行る…という事にはどういう意味があるのか?と言ったような事を考えてきました。
【アーキタイプ】『吸血鬼ノスフェラトゥ』(1978年)疫病の怪物~我がたましいのホラー映画

【アーキタイプ】『屍鬼』~疫病の怪物

こう言った解釈を大いに淀ませるというか、吸血鬼というジャンルに別の概念を持ち込んで来たのがブラム・ストーカーの『ドラキュラ』(1897年刊行)であり、その実写映画『魔人ドラキュラ』という事になると思います。ちょっとウィキペディアから、ドラキュラという怪物のスタイルが生まれるまでの部分を引用してみます。
・ドラキュラとはあくまでもブラム・ストーカーの同名小説の登場人物の名前であるが、この小説本が余りにも有名になったため、現在では「ドラキュラ」と言えば吸血鬼の意味として使われることが多い。

・1920年代に、原作者未亡人、フローレンス・ストーカーから正式に版権を取得した舞台劇が上演される。
原作の中でのドラキュラはおよそ人前に出られるような容姿ではなかった。当時の舞台劇の主流は「室内劇」であり、舞台台本も原作を大幅に改編せざるを得ず、原作における冒頭のドラキュラ城のシークエンスをはじめとして、原作の見せ場がことごとくカットされた。舞台はセワード博士の病院と、カーファックス修道院の納骨堂の2場で進行する。
このため、ドラキュラ伯爵は、人の家に招かれ、人間と対話をする礼儀作法を備えざるを得なくなり、黒の夜会服を着こなす「貴公子然としたイメージ」が確立された。

ちなみに、マントの着用もこの舞台が初めてである。演出上、一瞬にしてドラキュラが消滅するイリュージョンがあり、そのために、大きなマントと大きな襟が必要だった。ドラキュラのマントの襟が立っているのは、この時の名残である。ちなみにマントの正確な着方は、襟を寝かせるものである。

このスタイルを初めて映像化したのが「魔人ドラキュラ(1931)」である。 本来は、制作サイドで独自のメイクを考案していたが、ドラキュラ役のベラ・ルゴシが、重厚なメイクを固辞し、ハンガリー訛りの英語の台詞をもって、舞台のスタイルを映画に持ち込んだのである。これが現在のドラキュラのイメージとなった。

(Wikipedia『ドラキュラ』より)

………ちょっと、ティン!ときたので軽く調べてみると、ロンドンの“切り裂きジャック事件”が1888年。…『ドラキュラ』の9年前ですね。また、1893年あたりでは、コナン・ドイルのシャーロック・ホームズが『最後の事件』において宿敵・モリアーティ教授と対決したりしています。……ん。いや、だから何という事もなく、特に繋げた事を言うつもりもありませんが。(´・ω・`)

要するにドラキュラってダークヒーローだと思うんですよね。神話や伝説、あるいは近世の物語からもダークヒーローっぽい者はいくつも窺えるので、あんまり迂闊な事も言えないんですが、それでも1920年代の舞台劇、それから1931年の『魔人ドラキュラ』は近代のダークヒーローの走りの一人であったとは言えると思います。
同時代的に『フランケンシュタイン』や『狼男』も居るワケですけど、あくまでモンスター的な彼らに対して、人間としての振る舞いを無くさないドラキュラの存在はかなり抜けていたと思えます。小さいながらも何か“突破”があったかなと。

とまれ、ドラキュラというダークヒーローの出現は、それまでの吸血鬼のイメージを一新してしまった。一連の記事から僕はずっと、元型、元型、疫病という怪物の元型、と繰り返し言ってきているわけですが、このエポックにより“吸血鬼”という怪物の意味そのものが変わってしまった可能性は大きい。そして、もう一度、本来の疫病の怪物が再臨してくるのは“ゾンビ”の出現を待つ必要があった…と、現状、そういう流れをイメージしています。
また、この一連の話しのきっかけ、最近、吸血鬼もの(とゾンビもの)が妙に流行っているよね?という現象についても、幾分か、いや、相当な割合で、このダークヒーロー性を追った作品群がある事は間違いない所です。

元型(アーキタイプ)というのは、ここでは集団の無意識の心理に触発するもの、あるいは集団の無意識を象徴的に具現化したもの、として取り扱っているのですが、それは今回の『ドラキュラ』のように、一人の才能の出現だけで大きく書き換えられる可能性を持っている物でもあるという事が示されたわけです。
これが何百年もかけて複数の作り手の手によって醸成される伝承や、おとぎ話ならともかく、近代の物語はそういう扱いを受ける可能性は相当低く、そうそう単純化して語れたものではないかなと思います。…まあ、それすらも集団の無意識の影響下にある!という胡散臭い話を拡散する事もできるのですが……まあ、そういう話はちょっと置いておくとして。

それでも元型の話は、確定的に語れるものでは無い事を踏まえた上であれば、方向的には様々な場面で解釈し、考察のツールとして、その意義を持つものだと考えています。色んな要素が絡みあって、なかなか難しいのですが、しばらくはこの“疫病の怪物”の考察を続けて行こうと思います。


魔人ドラキュラ [DVD]
ブラム・ストーカー
ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン


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【1月第1週:信魂さんいらっしゃい(作・大石浩二)】
http://www.tsphinx.net/manken/wek1/wek10493.html#671
【漫研】
http://www.tsphinx.net/manken/



OK、オレでよければいつでも相手をしてやるぜ!!だから一般人には手を出すな!!約束だそ

『キガタガキタ!』の鬼形冥きゅんが、かっこ良過ぎて困っています。(´・ω・`)「え?やだ、なにこのイケメン?」っつーくらい超カコイイですね!(`・ω・´)
『キガタガキタ!』(作・西条真二)は往年のオカルト・マンガの名作『恐怖新聞』(作・つのだじろう)の“新約”もので旧約の主人公・鬼形礼の親戚の子(?)である鬼形冥は新たにポルターガイストに取り憑かれ、読む度に100日分寿命が縮まる“恐怖新聞”を購読する事になってしまう。しかし、鬼形冥は、その記事に書き出される未来の予言を自ら行動して外すことで、その購読料を回避しようと決意していた…!!という物語。

今回の話なんかは、人間を踏切に引きずり込んで轢殺する少女の地縛霊(多分、轢かれて死んだ子なんだろうな…)“踏切りアンジー”の性質の悪いイタズラを、阻止する話なんですが、全て裏をかかれた後にアンジーが放った捨て台詞「いつかお前も轢いてやる!!」に対して、ニヤリと笑って冥くんが返したのが上のセリフ。「OK、オレでよければいつでも相手をしてやるぜ!!だから一般人には手を出すな!!約束だそ」……チョーカコイイっす!(゜∀゜)

なんかもう、恐怖新聞やら悪霊やらに四六時中、生命を狙われている生活を送っている冥くんなんですが、その反動なのか、肝の座り方が半端ない!!下手な悪霊なら鼻歌交じりであしらってしまう。その不敵な笑みは、往年のルパン三世や、破嵐万丈、コブラに比肩するものがあります。
いや、ごめんなさい。僕が観たところ、冥くんは彼ら程、不敵に、絶体絶命のピンチにニヤリと笑う事はできないでしょうね。多分、本当のピンチには青ざめる…。でも、そのちょっと弱い所も既に、萌えポイントと言えます。(`・ω・´)(←)

そんな鬼形冥くんが気がつくと救った女の子だらけになって某上条さんのようにモテモテになってしまうのも納得なんですよね。

【今週の一番『キガタガキタ!』鬼形冥はヤンデレ・ハーレム・メーカーなのか?】
http://blog.goo.ne.jp/ldtsugane/e/cd3844afbcf6eeffd515a942e5a366ee

……ポルターガイスト以外の子は、まだ一回出たっきりで再登場していないんですけどね?(´・ω・`)でも、ポルターガイスト以外の子は全員、冥くんが救っているとうのもミソw
あと、変にハーレム角度から話し始めてしまいましたが、この連載、エピソードが短く完結して、短編のオカルト話としてもかなり楽しいです。これで現状、冥とポルターガイスト以外いないレギュラーがもう少し増えて、上手いこと『回せ』たら、かなりいい物語になると思うのですよ。ちょっと先走った話をしてしまっていますが、せっかくポルターガイストを女の子にしたんだから、怖い女の子たちに囲まれて(こうして観るだけでも四人いるw)ヒヤヒヤするような展開が冥くんに待っていると、楽しいかなあ~などという事を想像したりしています。

この記事を書いたすぐ後には、ポルターガイストを含めた4人のヒロインに引っ張られてモテモテになっています。このキャラクター、明らかに『ハーレム・メーカー』なんですが、彼が持っている“そうである事”の根拠が非常に強力で、説得力に満ちている。
それは恐怖新聞に取り憑かれたとき「自分は座して死にはしない」という決意に全てが宿っているんですが、言ってしまえば「ゆっくりと殺されて行く」恐怖に打ち勝って、なおかつ恐怖新聞に書かれている怪奇事件による死の予言に立ち向かって行こうとしたら、これはもう生半可な精神力では狂ってしまうでしょう。
しかし、彼はそれを自分の“日常”に変えてしまったんですよね。毎度毎度、死霊に目をつけられて追いかけられるのを振り払い、恐怖新聞に書かれた怪奇なる危険に率先して飛び込んでく行動を“日常”にしてしまった。それはねえ。もう、ピンチである方がむしろハイになるというかニヤリと笑えるようじゃないとやってられないですよwだからこそ、彼の不敵さには説得力がある。これは先程のルパンやコブラでも、持ち得なかった、説明でき、納得しうる根拠と言ってもいいかもしれません。ルパンやコブラだと、なんとなく、彼らは最初からそうであったように思えますからね。

また、ちょっとさっきチラと引っ張ってきた『とある魔術の禁書目録』の上条当麻さんと比較して、愉しんでいる所もあります。同じ『ハーレム・メーカー』と呼べるキャラクターなんですが、上条さんは“そうである事”の根拠が恐ろしく薄く感じられて、そこが『面白い』。
その上条さんの何もない(理屈も根拠も薄い)けど正しいこと為すその性質は『ヒーロー』として(最近、ゼロポイントからの行動を起こす者を『ブレイブ』と呼ぼうか?などと考えていますが)興味深い。
しかし、それは『ハーレムメーカー』としての強度を表しているわけではない。『ハーレムメーカー』としては鬼形くんの方が強い。そうである事の根拠の強さが違う。……根拠がある方が必ず強いのかどうかも分からずに直感でしゃべってますが(汗)

また、先ほど述べたように鬼形くんのその立ち振る舞いは既にルパンや、破嵐万丈、コブラに近くなっているのも興味深く考えています。
もともと、僕は『ハーレム・メーカー』の議論の中に探偵マイク・ハマーや、ジェームズ・ボンドのような前近代のモテキャラを(参考にはしても)対象にはしていないのですよね。大雑把に定義づけすると80年代のラブコメの流れを受けて、本来、モテるはずもない普通の少年主人公がなぜかモテモテになってしまう…という系譜上にあるキャラクターたちを検証しようとしているワケです。
その系譜は、最初の出発点を維持して、何故モテるのか?に理由が無い~正確には(全く根拠ゼロというのは苦しいらしく)誰にでもできそうな極小の理由に留める~“恋愛原子核”むき出し型の主人公と、モテる事に根拠を求める(多くは女の子を救う)方向、『ハーレム・メーカー』へと向かう主人公を追う事になります。
その『ハーレム・メーカー』が一周してマイク・ハマーやジェームズ・ボンドの所まで来ちゃったね~彼らのように成れないからこそ理由もなくモテる主人公を求めたハズなのに!~というのが鬼形冥くんに見えます。ある意味『ハーレム・メーカー』の完成形の一つが彼かもしれない…などと思ったりしています。(まあ、完結するまで何とも言えない面もありますが)

あと、まあ……なんとなぁ~く、ですが、こういう一周の地点まで来た事で、最近多くは観られなくなった、破嵐万丈やコブラみたいな身近に感じない(?)ヒーローの出番がまた来るかな?と思ったり。
いや、僕が上条当麻さんに“さん”付けするのは、やはり彼みたいにはなれない感覚が僕の中にはあるワケで、それは万丈やコブラに感じているものと非常に近いんですよね。この“一周”で、そういうタイプのヒーローの良い所が浸透しやすい土壌が出来ていたらいいな~とか。…好きなんでw


キガタガキタ! 1―「恐怖新聞」より (少年チャンピオン・コミックス)
西条 真二
秋田書店



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Opening Batman Beyond


先日、仲間内で『バットマン』関連映像の上映会をしまして、白黒映画時代の『バットマン』(正確には『Batman and Robin』)とか、同人映画のバットマンとか色々観ていました。
…で、まあ、やっぱり『バットマン・ザ・フューチャー』のOPはカッコイイなあ…と思いまして、ちょっとyoutubeから引っ張ってきたり。

元祖・バットマンのブルース・ウェインがバットマンを引退した40年後のゴッサム・シティで、二代目バットマン・テリーが、ウェインの開発したハイテク装備を駆使して、再び夜の世界を飛翔して悪と対決して行く『物語』です。
怪人たちがかなり魅力的だったんですよねえ…人間メルト・ダウン“ブライト”も良いのですが、液体美女・インクがものすげええ好きでした。インク・カコイイヨ・インク(゜∀゜)

もう一回録り直したいのですがカートゥーンネットワークですっかりかからなくなってしまったんですよね?(´・ω・`)…さて、どうしたものか。


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放送終了しました。ありがとうございました。(↓)録画データです。また、その下に結果発表しています。
まあ、またちょっとこれを種にして記事を書いて行こうかと思います。(書ききれたらいいな…)

【2010年4Qアニメ選考@漫研ラジオ(その1)】
http://www.ustream.tv/recorded/12027352
【2010年4Qアニメ選考@漫研ラジオ(その2)】
http://www.ustream.tv/recorded/12028912


《結果発表》

■作品選考:『刀語』
・『探偵オペラミルキーホームズ』
・『ヨスガノソラ』
・『パンティ&ストッキングwithガーターベルト』
・『おとめ妖怪ざくろ』
・『刀語』
刀語 オリジナル・サウンドトラック Vol.2
TVサントラ
ランティス

第11話 毒刀・鍍から最終話 炎刀・銃の展開~終盤の追い込みから、結末、そして後日譚の景観が素晴らしかったです。
それでまでも、かなりクオリティの高い作品だったのですが、結末を観たとき「ああ~これって、こういう物語だったんだ…」という感動ですね。ショッキングだったから…って事じゃなくってですね。全ての叶わぬ物語の生まれてゆく様、そしてその物語たちを鎮魂し、それでもまだ物語は続く事…とでも(詩的に)申しましょうか。
ともかく、それまで僕もルイさんも今期は『ミルキーホームズ』か『ヨスガノソラ』かな~という共通認識がありましたが、両者一致でそれをひっくり返してきた感動があります。

■サブタイトル選考:【ヨスガノソラ】第1話 ハルカナキオク
・【アマガミSS】第25話 シンジツ
・【侵略!イカ娘】第5話 飼わなイカ?
・【探偵オペラミルキィホームズ】第11話 恐怖のグランドヨコハマ峡谷
・【ヨスガノソラ】第1話 ハルカナキオク
・【それでも町は廻っている】八番地 全自動楽団
・【俺の妹がこんなに可愛いわけがない】第3話 俺の妹がこんなに可愛いわけがない
ヨスガノソラ 1 [DVD]
下野紘,田口宏子,阪田佳代,いのくちゆか,小野涼子
キングレコード

ぶっちゃけ『true tears』の超ファンであるルイさんから「『tt』の後継?」というワードを引き出したクオリティは伊達じゃないというかw
春日野兄妹が越してきた村落の景色を一回りする間に、様々なルート(?)の種を立てて回る話…というと機械的な感じがしますが、それらの流れが自然というか、わざとらしく無かったんですよね。観直すと「ああ、ここフラグだよね~www」みたいに受け止めるんですが、非常にキレイなコンテだったと思います。
あと、ラジオの中ではどうも“下げ”傾向に評していましたが、春日野穹のキャラとしての“存在感”はすごいと思います。惹きつけられる。振り返った時に「ヨスガノソラ』という物語はやはり穹というキャラの雰囲気のままの『物語』だったと(まあ、しつこいですがそこを乃木坂さんが逃れているんですがw)感じますね。

■キャラ選考:【アマガミSS】上崎裡沙(CV:門脇舞以)
・【アマガミSS】上崎裡沙(CV:門脇舞以)
・【探偵オペラミルキィホームズ】アンリエッタ(CV:明坂聡美)
・【おとめ妖怪ざくろ】ざくろ(CV:中原麻衣)
・【ヨスガノソラ】倉永梢(CV:峰岸由香里)
・【屍鬼】沙子(CV:悠木碧)
・【アマガミSS】七咲逢(CV:ゆかな)
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前野智昭,門脇舞以,阿澄佳奈
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これも、かなりエントリーした時点で選考されるのは決まっていたというかwオムニバスの『アマガミSS』という物語を統合して来た、そういうキャラクターですね。
記事とかにも書きましたが、僕がずっと追っていたヒロイン並列構造の描きの解答(の一つ)を見せてくれたキャラでもあるんで、今後も何かと引き合いに出しそうな子でもあります。

■OPED選考:【それでも町は廻っている】OP『DOWN TOWN』
・【それでも町は廻っている】OP「DOWN TOWN」
・【ヨスガノソラ】ED「ピンキージョーンズ」
・【神のみぞ知るセカイ】OP「God only knows 第三幕」
・【俺の妹がこんなに可愛いわけがない】OP「irony」
・【海月姫】OP「ここだけの話」
・【おとめ妖怪ざくろ】OP「MOON SIGNAL」

梅津泰臣さんがOPディレクターの『DOWN TOWN』と、相当に意味性が強い『ピンキージョーンズ』のどちらにするか迷ったのですが『DOWN TOWN』の方に。このOP惚れ惚れします。(=´ω`=)
0:30あたりの紺先輩のステップ、0:45あたりの歩鳥とタッツンの交差、1:06あたりの歩鳥の回転…とかが僕としては良いです。刮目して観て欲しい。(`・ω・´)

■特別選考:【そらのおとしものf】映画化
・【そらのおとしものf】映画化
・【アマガミSS】構成
そらのおとしものf(フォルテ) キャラソン&ドラマ・アルバム~天使たちの声が響く~
日本コロムビア
日本コロムビア

1期も含めて非常に気合の入ったシリーズであった事は間違いないですね。様々なアイデアを盛りこんで楽しませてくれました。でも、あまり評価されずらい方向に気合が入っていた…wと、思っていたんですが、映画化までこぎ着けたのは僥倖というか、それでも伝わるものはあったんだなと。
まあ、ルイさんも変な理屈で特別選考に持ってきたな~と思わないでもないですが…(´・ω・`)僕も、悠木碧さんを特別選考の候補にしようとしたから人の事は言えないかなw

■候補外で話したいタイトル
『百花繚乱サムライガールズ』、『薄桜鬼 碧血録』、『もっとToLOVEる』、『伝説の勇者の伝説』等…


1月15日(土)の20:00から、ルイさんと、USTREAMでネットラジオをやる予定です。2010年TVアニメの選考ラジオをやろうとしています。。よろしくお願いします。

…しかし、まだルイさんの候補が上がっていないから選考候補リストが絞れないのねん…。だいじょうぶか?(´・ω・`)→間に合いました?

1月15日(土)20:00(4時間くらい予定)

【USTREAM URL】
http://www.ustream.tv/channel/manken


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