【3月第3週:シュガーレス Vol.57 見上げること 】
http://www.tsphinx.net/manken/wek1/wek10503.html#681
【漫研】
http://www.tsphinx.net/manken/
『AKB49』(漫画・宮島礼吏、原作・元麻布ファクトリー)のサブキャラ?ライバルキャラ?の、岡部の“輝き”が止まりません。(`・ω・´)…なんかもう裏の主人公は獲ってしまっているし、表の主人公にもなりかねない程の『物語』を積んでいますね。
『AKB49』は、顔がキレイな男の子の浦山実くんが、AKBのオーディションを受ける片想いの女の子・吉永寛子ちゃんを追って女装してこっそり一緒にオーディションを受け、結果、吉永と一緒に“浦川みのり”としてAKBの研究生になってしまう!!…という物語。
岡部は、一期先輩の研究生なんですけどね。最初、この人は、いわゆる“意地悪キャラ”に見えました。…いますよね?そういう妙に主人公を目の敵にして妨害工作をする奴w岡部は典型的なそういうキャラに、見えたんですよね。
表面上はにこやかな先輩に見せて、陰では浦川や吉永たち12期生を「要領が悪い」と嘲笑い、練習は軽く流せばいいと語り、それが仇となって秋元康の前で勝手に恥をかく。それ以後、浦川を目の敵にして、妙な張り合い方をして、そして自滅して失敗をやらかす。そしてそれを浦川に助けられる……そんな感じの、器のちっさい、やられ役(?)みたいな位置のキャラだったんですけどね。…それが、あれよ、あれよと言う間に…なんて言うんでしょうね?気がついたら『AKB49』の物語は、ほとんど浦川と岡部で編まれている状態になっているし、浦川と岡部は同じチームとして協力をしつつも、センターを競い合う、いいライバルになっているんですよね。
本家のAKBメンバーも登場させる必要と相俟って、おそらくそんなに多く主張の強いキャラを林立させられないって事かな?と思っているんですが、岡部以降、オリジナルで物語を牽引するキャラが登場しておらず(徐々に研究生のメンバーの名前くらいは判明して行っているのですが)、技術と才能は研究生の中で岡部が飛び抜けているという設定もあって、要所要所のいい所を岡部が総取りしているような状態になっていますw(↑)上の画像みたく、研究生たちで揃ってカラオケに行ったら、岡部が一人でカラオケ使って練習していた!とかねw
それに合わせて、当初、悪役面のいや~な目付きばっかりしていた岡部がどんどん可愛く、あるいはカッコよく描かれるようになってきています。
しかし、僕が岡部で好きなのは、実はキャラがそんなに変わっていない所で。いや、岡部は変わったと思います。多分、浦川に助けられる形で、怪我を圧して再び舞台に立ったとき、何か変わったのだとは思います。
しかし、それは改心したとか、いきなりいい奴になったとか、そういう事ではない。相変わらず岡部は要領よくズルくやろうとするし、自分だけ目立とうとするし、そうしてそれが上手く行かないプツンと切れてしまう…そういう娘のままなんですよね。そこが好きですね。
こういう“意地悪キャラ”って改心イベントがあると、そこで改心してしまって「本当はいい人なんですよ」でも何でもいいんですが、そこからなんかこうキャラ変わっちゃうというか、嫌なこと全然しなくなる、分かりやすいキャラって、マンガには多くってw『エースをねらえ!』(アニメ)の音羽京子さんとか、『とんがり帽子のメモル』のグレースとかね。いや!あんた!そんなキャラじゃなかったから!?みたいな…いや、ま、いんですが…(´・ω・`)
そうではなく、多分、岡部の変化は、もっとささやかな変化で。何かを得ながら少しずつ、少しずつ変わって行く、つまり成長して行く変化に思えます。まるで主人公のような。
浦川に助けられたのは、確かに大きな変化になったように思えますが、でも、それだけじゃなくって、多分、秋元康からも何かを得て変わっているし、柏木由紀からも何かを得て変わっているのだと思います。…そして、相変わらず、反則すれすれも辞さない岡部だし、いい所は自分が持って行こうとする岡部のままなんでしょうwまた個人プレーしてして舞台をダメにしかけてるしw
本質的な自分の軸(キャラ)はぶれないまま、成長して変わって行く…って、正に“主人公の物語”ですよね。岡部はそれが観えるんですよね。裏の主人公とまで言ってしまったのはそういう事でね。そうして岡部が、ちょっと嫌な奴のまま“上”に行ってくれそうなのを痛快に思ったりもしています。
いいじゃん?「ひたむきな努力」とか、「皆仲良く」とか、サクセスの道程ってそんな寓話的要素だけじゃないと思うよ?(´・ω・`)いや、岡部は努力も目一杯していると思いますけどね。要領よく、効率よくでw後で恥ずかしくなるような失敗を繰り返す娘ですけど、「こいつは上に行ける奴だ!」と思える所が、岡部の魅力でしょうか。
そして表の主人公(←)である浦川は、実は男という秘密を持つが故に、いずれ退場するイメージを持った主人公でもあります。(その時は、ほぼ最終回でしょうけど)そうなった時、浦川からバトンを渡される最有力候補が岡部になっています。まあ、そのシーンが本当に来るかどうかは分かりませんが(汗)浦川と岡部の関係がどういう結末を迎えるのか?というのは非常に『愉しみ』です。
そして、本来、ヒロインであるはずが、岡部のあおりをくらって、すっかり影の薄かった吉永ですが、最新話で転機が訪れている…ようにも観えます。
いや、僕から観て(岡部贔屓って意味)吉永は、浦川みのりという主人公の“きっかけ”の位置からずっと動かなかったヒロインなんですよね。今回、吉永は研究生の未来を決める舞台の上演直前で倒れてしまったわけですが、それは浦川にとっての、浦川に何かの変化をもたらす出来事に思えてしまう。…吉永の出来事に感じていないんですよね。実際に吉永のアクションがあったとしても。
不遇といえば不遇かもしれませんが、ここで吉永がキッチリと動き、岡部と同じような吉永の物語を編んでくれると……既に僕は『AKB49』を単なるタイアップ・マンガとしては観ていませんが、さらにもっと凄い連載になるかもしれません。(`・ω・´)
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『AKB49』(漫画・宮島礼吏、原作・元麻布ファクトリー)のサブキャラ?ライバルキャラ?の、岡部の“輝き”が止まりません。(`・ω・´)…なんかもう裏の主人公は獲ってしまっているし、表の主人公にもなりかねない程の『物語』を積んでいますね。
『AKB49』は、顔がキレイな男の子の浦山実くんが、AKBのオーディションを受ける片想いの女の子・吉永寛子ちゃんを追って女装してこっそり一緒にオーディションを受け、結果、吉永と一緒に“浦川みのり”としてAKBの研究生になってしまう!!…という物語。
岡部は、一期先輩の研究生なんですけどね。最初、この人は、いわゆる“意地悪キャラ”に見えました。…いますよね?そういう妙に主人公を目の敵にして妨害工作をする奴w岡部は典型的なそういうキャラに、見えたんですよね。
表面上はにこやかな先輩に見せて、陰では浦川や吉永たち12期生を「要領が悪い」と嘲笑い、練習は軽く流せばいいと語り、それが仇となって秋元康の前で勝手に恥をかく。それ以後、浦川を目の敵にして、妙な張り合い方をして、そして自滅して失敗をやらかす。そしてそれを浦川に助けられる……そんな感じの、器のちっさい、やられ役(?)みたいな位置のキャラだったんですけどね。…それが、あれよ、あれよと言う間に…なんて言うんでしょうね?気がついたら『AKB49』の物語は、ほとんど浦川と岡部で編まれている状態になっているし、浦川と岡部は同じチームとして協力をしつつも、センターを競い合う、いいライバルになっているんですよね。
本家のAKBメンバーも登場させる必要と相俟って、おそらくそんなに多く主張の強いキャラを林立させられないって事かな?と思っているんですが、岡部以降、オリジナルで物語を牽引するキャラが登場しておらず(徐々に研究生のメンバーの名前くらいは判明して行っているのですが)、技術と才能は研究生の中で岡部が飛び抜けているという設定もあって、要所要所のいい所を岡部が総取りしているような状態になっていますw(↑)上の画像みたく、研究生たちで揃ってカラオケに行ったら、岡部が一人でカラオケ使って練習していた!とかねw
それに合わせて、当初、悪役面のいや~な目付きばっかりしていた岡部がどんどん可愛く、あるいはカッコよく描かれるようになってきています。
しかし、僕が岡部で好きなのは、実はキャラがそんなに変わっていない所で。いや、岡部は変わったと思います。多分、浦川に助けられる形で、怪我を圧して再び舞台に立ったとき、何か変わったのだとは思います。
しかし、それは改心したとか、いきなりいい奴になったとか、そういう事ではない。相変わらず岡部は要領よくズルくやろうとするし、自分だけ目立とうとするし、そうしてそれが上手く行かないプツンと切れてしまう…そういう娘のままなんですよね。そこが好きですね。
こういう“意地悪キャラ”って改心イベントがあると、そこで改心してしまって「本当はいい人なんですよ」でも何でもいいんですが、そこからなんかこうキャラ変わっちゃうというか、嫌なこと全然しなくなる、分かりやすいキャラって、マンガには多くってw『エースをねらえ!』(アニメ)の音羽京子さんとか、『とんがり帽子のメモル』のグレースとかね。いや!あんた!そんなキャラじゃなかったから!?みたいな…いや、ま、いんですが…(´・ω・`)
そうではなく、多分、岡部の変化は、もっとささやかな変化で。何かを得ながら少しずつ、少しずつ変わって行く、つまり成長して行く変化に思えます。まるで主人公のような。
浦川に助けられたのは、確かに大きな変化になったように思えますが、でも、それだけじゃなくって、多分、秋元康からも何かを得て変わっているし、柏木由紀からも何かを得て変わっているのだと思います。…そして、相変わらず、反則すれすれも辞さない岡部だし、いい所は自分が持って行こうとする岡部のままなんでしょうwまた個人プレーしてして舞台をダメにしかけてるしw
本質的な自分の軸(キャラ)はぶれないまま、成長して変わって行く…って、正に“主人公の物語”ですよね。岡部はそれが観えるんですよね。裏の主人公とまで言ってしまったのはそういう事でね。そうして岡部が、ちょっと嫌な奴のまま“上”に行ってくれそうなのを痛快に思ったりもしています。
いいじゃん?「ひたむきな努力」とか、「皆仲良く」とか、サクセスの道程ってそんな寓話的要素だけじゃないと思うよ?(´・ω・`)いや、岡部は努力も目一杯していると思いますけどね。要領よく、効率よくでw後で恥ずかしくなるような失敗を繰り返す娘ですけど、「こいつは上に行ける奴だ!」と思える所が、岡部の魅力でしょうか。
そして表の主人公(←)である浦川は、実は男という秘密を持つが故に、いずれ退場するイメージを持った主人公でもあります。(その時は、ほぼ最終回でしょうけど)そうなった時、浦川からバトンを渡される最有力候補が岡部になっています。まあ、そのシーンが本当に来るかどうかは分かりませんが(汗)浦川と岡部の関係がどういう結末を迎えるのか?というのは非常に『愉しみ』です。
そして、本来、ヒロインであるはずが、岡部のあおりをくらって、すっかり影の薄かった吉永ですが、最新話で転機が訪れている…ようにも観えます。
いや、僕から観て(岡部贔屓って意味)吉永は、浦川みのりという主人公の“きっかけ”の位置からずっと動かなかったヒロインなんですよね。今回、吉永は研究生の未来を決める舞台の上演直前で倒れてしまったわけですが、それは浦川にとっての、浦川に何かの変化をもたらす出来事に思えてしまう。…吉永の出来事に感じていないんですよね。実際に吉永のアクションがあったとしても。
不遇といえば不遇かもしれませんが、ここで吉永がキッチリと動き、岡部と同じような吉永の物語を編んでくれると……既に僕は『AKB49』を単なるタイアップ・マンガとしては観ていませんが、さらにもっと凄い連載になるかもしれません。(`・ω・´)
AKB49~恋愛禁止条例~(2)特装版 (プレミアムKC) | |
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