【元型】【疫病の怪物】
先日、仲間内の飲み会に行った時に、エンターテイメントにおける「吸血鬼とゾンビの眷属性」みたいな話をしていたのですが、「いや、そういう話をするなら『ホワイト・ゾンビ』は観とけよ?」みたいなツッコミを受けてしまうま。(´・ω・`)
『ホワイト・ゾンビ』ってなに?……1932年製作された“最初のゾンビ映画”と言われている作品のようです。で、youtubeから探して観てみたのですが…はあ~面白い。まあ、ゾンビが主役というワケではなく“ゾンビ使い”とも言うべきベラルゴシの演じる魔術師が主役(悪主役)なんですけどね。ルゴシの得も言われぬ、怪オーラが遺憾なく“汪溢”している楽しい映画でした。
【ホワイト・ゾンビ 1】
さて、最初に述べた「吸血鬼とゾンビの眷属性」 については、またどこかでまとめたいと思っているのですが、ここではちょっとしたメモ書きをしておきます。
まあ、眷属性って何か?っていうとゾンビ映画の真祖ともいうべきジョージ・A・ロメロの『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』(1968年放映)が、世界で最後に生き残った男が吸血鬼と戦う『地球最後の男』(1964年放映)(1977年に『地球最後の男オメガマン』、2007年に『アイ・アム・レジェンド』としてリメイクされていますね)にインスパイアされて作られたという逸話の指摘なんですけどね。
それまで呪術によって使役される人形だったゾンビが、自律性と噛むことによって仲間を増やすという繁殖性……繁殖性というより“疫病性”なんだと思いますが、そういう吸血鬼の特性を持つことで、恐怖映画の一大ジャンルにまで成長しています。
つまりここで言う吸血鬼は疫病~黒死病を持ち込む妖怪としての吸血鬼であり、キャラクター化したドラキュラは、また別の存在という考え方をします。その意味で言えば本来のブードゥー・ゾンビも、魔術師のガジェットとしての存在であって、両者は、今述べている眷属性なるものからは遠い存在でしょう。
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エンターテイメントとしての吸血鬼とゾンビはロメロが繋げたと言っても良さそうですけど、僕はこれがロメロの独特のアイデア/インスピレーションとは思えない所があります。元々、この“疫病性”をもつ怪物というのは、もっと人間の根の部分に棲んでいるもので、その発想はもっと自然で人々が直感的に納得し得るものだったんじゃないかと考えます。
…そうwえ~っとw以前からこのブログを読んでいる人なら思い当たってくれるかもしれませんが、僕はここらへんに『元型(アーキタイプ)』 を見出せないかと考えています。(`・ω・´)・´)・´)三
これは怪物とは言っても“英雄”が倒すべき“竜(ドラゴン)”とは明らかに違う怪物ですよね。
そもそも、ロメロは“あれ”を吸血鬼と呼ぶのを控えてリビング・デッドって言っただけで、ゾンビという言葉が持ち出されるのはその後の事ですよね。
もしかするとゾンビという単語を引用せずに、グール(食屍鬼)、あるいは“魍魎”などと得体の知れない言い回しをした方が“あれ”を表すには近かったかも…と思ったりします。(もっと黙示録予言に近い存在と思ったりもしますが)
さらに話を広げると、むかし、手塚治虫先生が『ドン・ドラキュラ』の単行本に「世の中景気がよいときは、フランケンシュタインの人気がよく、不景気になるとドラキュラがはやる事になっているそうです」とか書いて、連載をはじめたらしいのですが………他でそんなジンクス聞かないんですよねえ?(汗)
ホントなのかなあ?ああ…でも、ドラキュラの方は吸血鬼≒ゾンビと考えればわりとそんな事もある?大体、『ドン・ドラキュラ』の連載中に『ゾンビ』がやっていたもんな……。いや、これ『アーキタイプ』と絡めた考え方なんですよね。
…とか取り留めもなく書いていたら、けっこう話が長くなったので、ここまで。もうちょっといろいろ詰めてまた機会があれば。
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【10月第3週:弱虫ペダル RIDE.131 小野田の走り】
http://www.tsphinx.net/manken/wek1/wek10483.html#661
【漫研】
http://www.tsphinx.net/manken/
『シュガーレス』(作・細川雅巳)が楽しいですねえ。というより胸打つ物語とすら言えるかもしれません。『シュガーレス』は“風車”と呼ばれる高校の始業間もない日(だと思う)から、跳ねっ返りの1年生・椎葉岳がケンカしてケンカして、ケンカしまくる話(多分)。以前、(↓)下の記事でその所感を書いたのですが、方向性的にはそこをまっすぐ突っ切って「ゆがみねえ」感じです。
【今週の一番付記「シュガーレス」細川雅巳先生の描く不撓不屈のヤンキーマンガ】
http://blog.goo.ne.jp/ldtsugane/e/2e90080322b0a589c4d9500faafa93a1
多分、シャケって主人公の理想像そのものの人間なんだと思います。そのシャケの、挑んだ男に対するあまりのノックアウトっぷりにビビってしまった岳は、その“ビビった心”をシャケに見透かされてあからさまに失望の表情で通り過ぎられてしまうんですよねw「え~?wなにコイツwww」みたいな感じでw連載二回目にして既にマリモくんに二度のノックアウトを喰らって、頂点のシャケには失望を買う。(…で、その後ぶっとばされている)ここまではっきり「格」でビハインドくらってスタートする主人公 も珍しいw(むしろ、負けても格は恐るべし…みたいなパターンは多いんですけどねw)ここから、ケンカして、ケンカして、ケンカして再びシャケに挑んでくれるのでしょうw
ここでも書いているのですが、ともかく主人公の椎葉岳という奴はキャラ格が低いですwいや、正確に言うと「キャラ格が低いのにいきがる事を止めないその姿勢が逆にキャラ格が高い」という逆転現象になっているのですが、まあ、とにかくこの主人公、なぐられる、蹴られる、それでその度に仰向けに失神しているイメージがあるwやたらKOされるw
でも、ボロクソに弱い、最弱の男というワケでもない。そこそこケンカは強い。…その微妙さがまたキャラが立たないというか何と言うか…。マンガだと最弱はむしろ王道ですらあるじゃないですか。『カメレオン』、『破壊王ノリタカ』でもいいし、いじめられっ子スタートという意味では『はじめの一歩』でもいい。(…あれ?弱いスタート物語は、わりとマガジンの作品を思い出すな?)どうにも話にならない程、弱いなら弱いなりに、どうがんばるか?といった物語が生まれ得る。
でも、椎名岳はそれほど弱くはない。…でも最強でもない。最強でもないけど2番2位でもない。3位…か?3番も厳しいか…?やっぱり4番目?(´・ω・`)くらいな位置づけで、その位置って煮え切らない分、逆にショボイ?みたいな感じでwそれが主人公w
あの頃よりも話が進んで今は、一年生の4強の一角に収まっているらしいのですが、じゃあその一年四天王の中で誰が一番強いのか?という話題になるとかすりもされない。ダークホース扱いも受けない。タイトルに書いたように、単純に強さランキングで測れば一年四天王の中で、とくに何事もなく、とりあえず負けてしまうようなキャラ位置…なんですよw(言い過ぎかな?w)
目標にしている最強の三年・シャケにしても、顔くらいは覚えていてくれているのか……多分、ノーガードで近づいて来た時、岳がシャケの迫力にビビッて動けなかったのに呆れてスルーしたまんまで、シャケ自身は、一年で多分、最強の、でも最強に興味がない丸母タイジに興味を示しているのみなんですよね。丸母はキャラ格が高いですよ~w
でも「それがどーした!」ってのがこの主人公・岳の信条なんでしょうね。弱かったらケンカに明け暮れちゃいけないのか?中途半端だったら最強目指しちゃ悪いのか?「関係ねえだろ!」って事なんですよね。
弱い(強さが中途半端)からこそ、その心意気の強さが際立つ、いや、精神だって強くない、シャケにビビって動けなかったんだもの。(他の四天王はそうはならないと思う)でも、精神が弱くても折れないその心意気に、他の“強い”連中が感化されるんですよね。弱いコイツがこんだけ吹いてるのに“強さ”に守られた俺が、コイツよりも吹けなくてどうする?とでも言うのか?ともかく心に火をつけてしまう。
とこかしら『とある~』の某上条さんと似たところがあります。いや、上条さんには少なくとも“幻想殺し”があって、吹きながらも事態を何とかしてしまうんだけど、岳にはそんな嬉しい設定はないから、吠えたら吠えただけ、実力通りの因果=KOが“とりあえず”返って来る。まあ、そっから逆襲はするんですけどねw
単に“吠える”しか能がない男のはずなんだけど、絶対に吠える事を止めないその姿が、逆に別の強い意味をもってしまう。いつもの岳の吹きっぷりを笑いながら、ちょっとその物語に胸を打っているかも知れず。
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【メタキャラクター】
【戯言シリーズ@漫研ラジオ】
http://www.ustream.tv/recorded/9974636
・ハイライト【西東天の物語】
http://www.ustream.tv/recorded/9974636/highlight/111140
・ハイライト【いーちゃんの物語】
http://www.ustream.tv/recorded/9974636/highlight/111121
※ネタバレ全開で書きます。…といってもミステリーのタネに触れる必要はないかな?
【【メタキャラクター】戯言シリーズ~いーちゃんの物語】
http://blog.goo.ne.jp/ldtsugane/e/ea4f6d21ad008b0fd9a095766dfaed56
(↑)前回の続きです。戯言シリーズのもう一人の雄とも言うべき“西東天”(さいとうたかし)について語って行きたいと思います。前回の話の冒頭で『戯言シリーズの不思議さ』と題して、僕は敢えて(というか素直な実感として)このシリーズを「何をやりたいのかよく分からない話」と評しました。繰り返しますが、これ、どうなんでしょうね?他の方々の感想は?(いや、批判を展開するつもりはないので、悪しからず読み進めて下さい)
僕としては、最初のブランクな感想としては、戯言シリーズは非常にカオスで、不明な設定が多く、曖昧で、テーマそのものを測りはねる、あるいはどこに行くか分からない展開そのものをテーマとしているような、そういう印象を持ちました。
…それを、メタ視点/『メタキャラクター』という“視点”で選り分ける事によって、ある程度、その形が観えるようになってくるという話を今からしようとしているワケですが、それが無いとあんまり解けないというか、かなり不思議なだけの物語に見えてしまう気がしてしまうんですが…どうなんでしょうね?
その戯言シリーズの展開の分からなさ、目標の分からなさを生み出している大半の原因は“西東天”というキャラクターが持ち込んでいると言えます。いや、そもそも、西東天が現われるまでは展開の分からなさみたいなものはないんですよね。設定の分からなさはある。それは物語の最後まで分からなかったりするんですが、それは“いーちゃんの物語”として隠されているもので、その物語の在り方は前回話しました。
繰り返しますと「何故か行く先々で殺人事件に巻き込まれてしまう」という“推理小説の主人公”の設定を背負った主人公・いーちゃんが~推理小説である以上、その潜在設定は読者にとって突っ込む必要も無い程、当たり前の事象としてスルーされているんですが、まともに考えると、この設定を背負わされたキャラクターは堪んないよなって話ですが~その設定を心的に克服して行く物語というのが観える…というのが前回の話なんですが、その“文脈”をほとんど顧みずに乱入し、“展開の分からなさ”を持ち込んだのが西東天というキャラクターと言えます。
■“物語の遊び人”西東天
ここで、西東天という物語のあらすじを追ってみます。
1.『ヒトクイマジカル』で初登場。匂宮理澄に零崎人識の足取りを調査させている人物としていーちゃんと邂逅する。
2.突然、いーちゃんを“俺の敵”と見定め、狂喜する。
3.十三階段(西東天の部下)を招集し、様々な手段でいーちゃんを挑発し、追い詰める。いーちゃんに敵対を余儀なくさせる。
4.対いーちゃん用の切り札であった、想影真心に逃げられる。
5.ここで突然、投了を宣言。 いーちゃんとの戦いを集結させる。
6.哀川潤と想影真心を再戦させたらどっちが勝つか?といういーちゃんの賭けを受ける。
7.十三階段を解散
8.哀川潤vs想影真心を見とどける。そして終幕。
…ぱっと見、「お前、一体なにしに来たんだ?」 と言いたくならないでしょうか?wいや、多分、西東天は“そう突っ込まれよう”として作られたキャラだと思うんですがwそれでも、いーちゃんを“俺の敵”と見定める時の、西東の喜び方といったら、そりゃなかったもので、宿敵が復讐相手を見つけた時のようだった。
それが、数手チョッカイを出してみた所で、すぐに、駄目だとばかりに「投了宣言」……そうですねえ、想影真心が逃げたあたりでそう思ったみたいですから、将棋とかにたとえると、数手進めて形勢が悪くなったら「あ~負け負け!」とばかりに駒を放り出してしまった感じでしょうかw
…じゃあ、あの時の仇敵に対峙した時のような狂いっぷりは何だったの?そんなあっさり、諦められる事で、あそこまでやったの?と不可解な気持ちはどうしても出てくると思います。これは何を指しているのか?
また、西東天にはもう一つ謎があって、彼の目的が「世界の終わりを見る」事である事は、様々な局面で語られているのですけど、それは一体何の話しをしているのか?何故、いーちゃんと戦う事が世界の終わりを見る事になるのか? これが、西東天の最大の謎で、これをどのように解釈するかによって、西東天というキャラクターの観え方が分かってくると思います。
ここで結論というか、この話をはじめた時から言葉に出している事なんですが、西東天が『メタキャラクター』だという捉え方をすると、彼の動作が(ある程度)観えてくるようになると思います。
先に断っておくと、戯言シリーズをはじめ西尾維新先生のキャラの中にはメタ的な視点や発言をするキャラクターは山ほどいます。そうじゃないキャラの方が珍しいくらいです。それらを総てメタキャラクターと言う事もできますけど、ここで言う『メタキャラクター』とは、その視点を行動に変えて、物語の展開を大きく変えたと解釈されるキャラクター…という言い方になります。
具体的には西東天はそのメタキャラクター性をもって戯言シリーズの主人公である“いーちゃんの物語”をある程度、ねじ曲げてしまっている。だから戯言シリーズは「よく分からない話」になっている…というのが僕の“解釈”で、その解釈に従って、今の話を進めています。
西東天のメタキャラクター性は作中の表現でも様々な局面で確保されています。
「……そんなこと、できるんですか?その仮説が正しいとするなら、物語、世界の外に出る事、自体が難しいという気がしますけど」
「難しい………が、不可能とはいえない。否、俺はもうほとんど、その外側にいると言ってもいい存在さ――
俺は既に、因果から追放を受けた身だからな。
――精々、お前みたいなお兄ちゃんとこうして会話する程度のことしか、物語には参加できねえんだよ。中途半端で、曖昧なのさ」
(文庫版『ヒトクイマジカル』P.209)
「あなたは昔、物語に逆らったんですか?だから、因果から追放を受けたって…そういうことですか?」
「まあね。ちょっとした手違いで。、あわや因果を、本来的に壊しようがないはずの因果を、ぶち壊してしまうところだったんだ。神殺しは楽園追放と相場が決まっているからな。…ふん。今から思えばありゃ考えの浅い行為で、それが今も尾を引いているわけだが――俺はそれを若気の至りとは思わない、あのときやってなけりゃ、今同じことをやるだけだろう……バックノズルだな」
(文庫版『ヒトクイマジカル』P.210)
…ここらへんが代表的でしょうが、他にも西東天は“この世界”を物語として捉えて説明するような場面が多々あります。(二年後に死ぬ事が絶対予言されていたキャラ姫菜真姫が西東に前倒しに殺されるのもメタキャラクター性の顕れじゃないかと思います)つまり物語上で承認された『メタキャラクター』という事ができます。…“メタ”という語義を考えると、物語上で承認されたメタ~なんて物は矛盾する言葉なんですが、まあ、ここでは流しておきます。
※…いや、やっぱ、少しだけ語りましょう(´・ω・`)西東天が「俺は因果から追放された身だ」と宣言する上の引用文ですが、よくよく読むと(それが)“不可能とは言えない”とか“ほとんど”とか、“中途半端”とか、この主張の断定を打ち消す言葉が添えられている事に気づくと思います。
これは『メタキャラクター』が持つ、ある種恒常的な問題で「描いた時点でメタじゃない問題」と言いましょうか。西東天がいくら「因果から追放された。物語の外へ出た」と宣言しても「いや、今、現にいーちゃんと話して因果を紡いでるじゃん?物語に登場しているじゃん?」というツッコミからは逃れられない。西東天が「物語の外側にいるキャラ」である事をデザインしても、それが宣言された瞬間、それは物語内のキャラという事になってしまう…という問題ですね。
まあ、この問題は難しいので、ここでは置いておきます。というか、何であれ、西東天がそうデザインされたキャラだと言う事はできると思います
そうして西東天が『メタキャラクター』であると、そういう視点を持って、かつ行動するキャラクターであるという視点を確保すれば、西東天の言う“世界の終わり”という意味が明確になってくると思います。
西東天の言う“世界の終わり”とは何か?そしてなんで、いーちゃんと敵対すると、その目的が達成されるのか?それは「この世界がいーちゃんの物語として成り立っていて、いーちゃんがこの世界の主人公」 だから、彼と関わると“世界の終わり”が見れると…そう、西東天は考えたのではないでしょうか?
…なんかえらく引っ張った書き口になってしまいましたが「え?そんな、ことは分かってるけど?」みたいな感じですかね?(汗)いや、まあ、話を続けます。
読んでいると、最初どうも西東天はいろいろ情報を精査した所で「この世界の主人公は、零崎人識って奴かな?」というあたりをつけたように思えるんですよね。(その後、人間シリーズで主人公になりましたがw)だから十三階段の匂宮理澄に、人識の調査をさせて死んだと分かると「残念だ」と感想を漏らす。
その後、いーちゃんがこの物語の主人公だと分かると、突然、狂喜して次に“俺の敵”宣言を下すんですよね。この二つの場面の西東のセリフ、下に引用します。最初は人識へのセリフ、次はいーちゃんへのセリフ。ここ、西東が物語から追放されて、それでも物語(世界)の終りを見ようと、主人公を探し続けていた…と捉える事によって、そのセリフの意味する所がよく分かるようになると思うんです。
「『お友達か何かで』。ふん、全然知らない奴さ……全然知らない。会ったこともない。ただ、ちらっと話を聞いてみればちっと面白そうな《運命》を持っている奴だったんでな、かかわってみようかと思っただけ…死んでるならそれは不可能だからどうしようもない」
(文庫版『ヒトクイマジカル』P.196)
「お前が正解だったか!前に会った時もまさかとは考えていたが――だが、まさか以上だ!この上ない!実に比類ないぞ!どうしたことだ、これは!零崎人識じゃあなく、お前の側か!あんな《なんでもないところ》で《たまたま》会った平凡そうなこの男が――あははははははははははは!木賀峰、貴様は本当に本当に本当に見る眼があるじゃないか!曲がりなりにもこの俺の続きに続き続けてきただけのことはある!いいぞ、俺は最後に貴様を尊敬した!貴様の前に俺は跪く!」
「ちょ……あの?」
「お前か!あはは、お前、お前って奴は一体なんなんだろうな!お前自身はまるで何ともない平凡なガキでありながら――周囲に渦巻くその大黒き混沌は一体どうしたことだ!異端と異形の坩堝、お前こそが地獄か!あはははははははあははははあははははははははははは!はははははははは!愉快愉快!面白い面白い!こんなに面白いのは久し振りだ!なんでこの世の中はこんなに面白いんだ、摩訶不思議!どこまで殺人的にイカれてんだ、この宇宙は!」
(文庫版『ヒトクイマジカル』P.634)
そうして、西東は“主人公いーちゃん”に関わって、展開を産み出そうとするんですが……こっからが、このキャラの『面白さ』と言うべきなんですがwなああんか、この狐さん、主人公に(敵として)関わる事は決めているみたいなんですが、そこから先のプランは、相当いい加減、何も決めてないに等しい状態なんですよねw
自分の団体戦かあるいは勝ち抜き戦用の駒である十三階段を「誰が敵となっても対抗できるようなオールラウンドの布陣ではなく」(←重要!!)あくまで「いーちゃんの敵として苦戦する」ように組み直すのは『メタキャラクター』として、なかなか、何ですが。そっから先がないw「……戦っていれば何か展開してくるんじゃない?」なんて、お前は車田正美か、ゆでたまごか!!w(`・ω・´)
そのくせ、途中で展開が行き詰ってしまうと「あれ~?なんか上手く行かないから、や~めた!」みたいな適当な事を言い出すw(ここらへん、一連のセリフを読むと、他にも主人公はいると踏んで、別の主人公を探しに行こうとしているみたいですね)
「俺の手に、奴はあまりにも大き過ぎる。どうやら、やってはいけないことだったらしい」
「………」
「お前にあんなことを言ったがな――俺もまた、甘く見てたよ。過大評価が過小評価――さ。奴の無為式を甘く見ていた」
(文庫版『ネコソギラジカル(中)』P.469)
これ、狐さんが、いーちゃんの“主人公補正”を甘く観てやられたって事だと思いますが、いろいろ考えるとこの人の何も考え無さが敗因だと思うんですよね。主人公と関わると物語の展開に乗れて“世界の終わり”が見れると考えていた。だから“主人公いーちゃん”を見つけた時、彼は狂喜した。…でも、その主人公の物語がどんな物語かはほとんどまるで関知していなかった所があります。
そのくせ部下にして(世界を終わらせる)同志の時宮時刻の終幕プラン~これは想影真心の復讐による“全滅エンド”って事のようなんですが、それはちょっと違うとダメ出しをする。我侭w
なんかもう、バトルがしたいからバトルしたって言うか、言ってしまいますと西東天は推理小説シリーズの戯言シリーズの物語に勝手に伝奇バトルの展開を持ち込んで 場を引っ掻き回して去っていったキャラなんですよね。いや、伝奇バトル展開になっている全てを彼の責任とするのは正しくないですけどねw
むしろ「え?この物語って伝奇バトルじゃないの?」と狐さんが勘違いする可能性が充分にある状態だったと言えますけどね(汗)
でも、彼が(想影真心を連れてきたりしたけど)本当の意味での空気を読まず、いーちゃんの物語の場をひっかきまわしたという見立てはできると思います。少なくとも最終章の『ネコソギラジカル』で推理のすの字も出てこないのは彼の責任でしょうw
そんな中で、物語を終わらせる“主人公として覚醒したいーちゃん”が、狐さんが放り出して何だかよく分からなくなった事態を、一通り収めてから、最後に自分自身と玖渚友に関する問題に決着をつけるという形で、この物語は終わって行きますよね。
玖渚の事はともかく、狐さんが放り出した事態の収拾は「とってつけたようなまとめ方」という言い方ができると思います。哀川潤vs想影真心のマッチメイクも安易といえば安易だし(想影については狐さんがいなくてもバックノズルが掛かった気がします)、その結果に、自分と狐さんの生命を賭けるというのは……まあ~ほとんど必然性がないでしょうwだけど“主人公として覚醒したいーちゃん”としては、今更、西東天という存在をスルーして未決着というワケには行かないんですよね。彼は『メタキャラクター』じゃないから「お前も登場人物の一人だろ」と対応するしかない。これは悪い意味じゃなくね。
また、狐さんも、事態を放り出すから『メタキャラクター』だとはっきり思えるんですよね。別に不利だと分かっても最後まで戦っていーちゃんに破れても良かったというか、それはそれで“世界の終わり”を見れたんじゃない?とも思うんですが、ちょっとテクニカルに指摘すると、それだと何だかとち狂った悪役との区別がつけづらくなる。『物語』を読んで、手を引くから、はっきり『メタキャラクター』だと分かる所があって、それはこの『物語』において意識されていると思うんです。
これは過ぎた想像の域に入っていきますけど、元々、メタじゃない登場人物としての西東天は、最初は本当に「世界の終わり」を見ようと科学的(?)な研究を行っていた人じゃないかと思うんですよね。
そして彼が“現実世界”の登場人物だったら、え~っと?宇宙とか、量子とか、対象はなんでもいいですが、現実の“終わり”を探求する学究の徒であり続けたと思うんですが、彼は“物語世界”の登場人物だったために、その研究を進めたけっか、自分が“物語”の“登場人物”である事を突き止めてしまった……もう少し曖昧に、直感的に理解してしまった…のではないかなあ?でも、それが分かっても特に動揺もなく「じゃあ、その終わりって何だ?」と探求を続けたんじゃないかなあ?などと妄想を暴走させています(汗)
…大体、こんな所でしょうか。『メタキャラクター』に関する話は今後も僕は続けて行くと思いますが、西東天は、僕が探していた結論の一つとも言えるキャラクターで、今後も何かと引っ張り出して来る事になると思います。
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【10月第2週:神のみぞ知るセカイ Flag.116 When the Sun Goes Down】
http://www.tsphinx.net/manken/wek1/wek10482.html#660
【漫研】
http://www.tsphinx.net/manken/
Before!(´・ω・`)
After!(`・ω・´)
ど~したんだ!?ナンバ!!そのヤサグレ方は!!なにがあったんだ!!(`・ω・´;)
いや、知ってるけどね!…『ナンバデッドエンド』(作・小沢としお)は一家そろってヤンキーの家族に生まれ、中学時代までは近隣にその名を轟かせたヤンキーだった難波剛くんが、そんな生活にいや気がさして、高校からは普通の学生生活を送ろうと真面目一辺倒の白百合高校に入学する。しかし、運命のなせる業なのか不良にまつわるトラブルに次々巻き込まれるという物語。
最近の展開としては、この話の一番の問題点だった、両親(と家族)を騙して白百合高校に通っているという事は露見しつつも、徐々に家族の理解を得て行き、遂に親子和解という感じになって。次に来た展開が、あとはもう卒業間近という時になってナンバくんが特服の不良だという事が(学校を守る)暴力事件と共に、学校にバレてしまいます。一度は退学に決まりそうだったのですが、ナンバくんのクラスメートたちががんばって抗議して処分を転換させると。そんな感じに総て丸く納まる大団円と向かっているように見えたんですが……。
最後の最後に、ナンバくんを嫌っていた教師の桐山が、内申書の書き換えで入学した事を材料に、ナンバくんに自主退学を迫るんですね。事に関わった恩ある長谷川先生の責任が問われる事を恐れたナンバくんは、遂に桐山に屈して自主退学してしまうんです。…で、退学後のナンバくんはやけくそになって(↑)のようなビフォア・アフターになっているんですが…(汗)
…いや、確かにね。理詰めでいくと特攻服の不良だと学校にバレた時点で身元が再チェックされて、親に内緒で入学した事や、学歴というか成績、内申、その他の文書もほとんど偽造である事までバレるのは当然なんですが。そして校長や桐山など、あくまでナンバを退学させたい教師がいる以上は、そこを取り沙汰してくるもの当然なんですが。だから当然、ナンバは退学なんでしょう。……いやね。「そこに奇跡はないんだね」 と言うか。
もうナンバくん、退学してから一定の期間が経っていますからね。もう、ここからの展開でナンバくんが再び白百合に戻って卒業できる…という展開はとてもじゃないがイメージできない。
ナンバくんが立ち直る事、更正(?)する事はイメージできます。それを以てハッピーエンドと言える物語を再構築する事はできるでしょう。しかし、ナンバくんがこのまま白百合に戻れなかったら「そもそも、ナンバくんが周りを騙して白百合に入ったのが悪かったんだよね」って物語に見えてしまわない?いや、ナバくんが悪いんでしょうねえw
普通の学校生活を送りたい…そう思った事が間違いではなくっても、皆を騙して、学校を騙して、普通の学校に入ったのは間違い。そんな短絡が許されるはずがない。それは正論。しかし、その正論を圧してナンバくんが許される、認められる、そういう“おとぎ話”をみたくて、この一連の展開~家族にばれる、学校にばれる~はあったんじゃないの?って思うんですよね。
親はこれまで騙していた剛に怒りつつも許して和解してくれた。クラスメートも偽りがあったとしても大切な友達と認めてくれた。今や、親も生徒たちもナンバくんに白百合の生徒として卒業して欲しい。そういう物語が積まれて来た。うんうん。
…でも、学校はそうは行かないよ?学校は法人だからね?物語?積上げ?なにそれ?悪質な生徒は断固たる処分が必要ですよ?って、情はないけど、間違いではないw確かにwリアルwww
いや、今の展開が不満というわけでないです。(極めて強引な展開も考慮すれば白百合復帰もゼロではない)むしろ展開が『読め』なくてドキドキしているくらいです。でも、このドキドキの意味を説明しようとしているとこういう話になってしまったんですけどねw
つまり、ケンカ不良マンガって、そもそも主人公傷害事件起こしまくりじゃないですか。ある意味、彼らはそもそも間違っている。でも、それは『物語』的に許されて来ている んですよね。
ここで、ヤンキーマンガの作法を長々語りませんが、たとえ一般的に見て間違っていても、反社会的でも、ヤンキーの魂として“良い”ならそれは物語の中において認められ“良い”エンドを呼びこむ…というのがヤンキー・マンガでしょうし『ナンバデッドエンド』は、この展開に入る直前までは、至ってその作法に忠実な物語だったと思います。
それが、気がつけば変に不可逆な展開に…(´・ω・`;)。…まあ、ナンバ嫌いの教師たちのキャラ位置と、これまでの展開(設定)の整合性を合わせると、理詰めの話としてはナンバの“詰み”が覆せなくなって自主退学に。自主退学するハメになったナンバはどうなるかというと……卒業間近だった事もあるし、親や、友人たちにまで認められて来たのに、それが全部ダメなんて、自暴自棄にならない方がおかしい……という事で、今のヤサグレ・ナンバくんが出現すると。
…で、まあそこから立ち直りはするだろうけど。…ナンバを追い込んだ桐山とかはどうするんでしょうねえ?(物語的に)お咎めなし?それとも他の事でぎゃふんと言わせる?今回の因果とは関係のない所で?そんな憂さ晴らしみたいな事置くなら放置する?う~ん…。
どうしてこうなった?『ナンバデッドエンド』。そして明日はどっちだ。(`・ω・´)
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『とある魔術の禁書目録』15巻まで読みました。……どうも14巻で『SS』を先に読む順番だったみたいですね?まあ、そっち読んで16巻に行こうと思っています。
『面白い』ですねえ。上条当麻さんの無茶っぷりにいちいちツッコミを入れながら楽しく読んでいます。上条さんが女の子の着替えを200%引き当てる異能力とかw今だと少年誌でも『とらぶる』でやっていたっけ?って感じですし。妙な物議、というか賛否?を醸し出している“上条さんロジック”も、僕は不思議と嫌味に感じていなくって心地良く聞き入ってます。
まあ、ちょっと前に記事にした戯言シリーズとかもそうですが、どうも僕はトレンドを追うテンポが遅い…というか悪いですねえ(汗)Twitterのタイムラインとか観ているとアニメもリアルタイム視聴でコメント入れて行くと、楽しいのだろうなあ~と思いつつ、なかなか上手くできません。だから、僕が何かしゃべり始める頃には、大体みんな楽しみ終わって次に行っているというか…………………ま、いっか。(´・ω・`)気にしてもしょうがない。
しかし、遅ればせながらも、この『物語』に浸るのは、やっぱり主人公の上条さんが気になるんですよね。
僕はずっと物語に接するとき「主人公って何か?」、「ヒーローって何か?」っていうテーマを追っている所があって、別の記事に時々書いたり言ったりする『王』の話や、『天才』の話、『スーパーヒーロー』の話はその派生というか分類なんです。
その角度から上条さんを観た時、少なくともここまでの上条さんは、あらゆる“ご都合”に守られたキャラクターに観えます。主人公の中の主人公と言ってもいい。そこが妙に目が離せないw
僕はもう一人、この物語の中で上条さんのライバル(?)にしてリバースの一方通行(アクセラレータ)さんが好きなんですが、彼はとても面白い。ダークヒーローにして『スーパーヒーロー』になれるんじゃないか?と思って観ていたら、街の中の人的被害を総て自分の超能力で守りながら戦っていたりwちょ……それは『スーパーヒーロー』の仕業だw
しかし、同時に、自分の甘さを求める判断…というか躊躇が悲劇を呼び寄せてしまったりもしています。やっぱり上条さんじゃないと「こうなる」のでしょうよ。上条さんにかかる“ご都合”はそれが観えている上で描かれているものである事が分かります。
こういう場面の上条さんと一方通行さんの違いは明らかなんですけどね。上条さんは甘い判断を“躊躇なく”する。一方通行さんは、あの時、“躊躇した”。二人の違いは正にここなわけです。
………いや、「ここなわけです」とか言っても、この違いがハッピーエンドとバッドエンドを分岐させるとは思えないんじゃないでしょうか?(´・ω・`)むしろハッピーもバッドもそんなものとは関係なく不条理に訪れるものに思えないか?それでも、必ずハッピーエンドを引き寄せてくるなら、そいつは“ご都合“に守られた主人公なのではないか?…こういう角度で上条さんを観ています。
ご都合に守られているのか?ご都合を引き寄せているのか?と言った議論は『王』の物語でもありますね。僕は(感覚として)上条さんを『王』というつもりはないのですが、話が詰まってくるとここらへんを言及して行く事になるのかな。
単体の物語としては一方通行さんのドラマが一番好きなんですけどね。痺れます。かつて自分が犯した“罪”に対する設定も心象もテーマも、彼は一等『面白い』。
しかし、物語世界の中の主人公論、ヒーロー論としての上条さんも目が離せないですね。彼がどこまで行くか……ちょっと見届けたく思っています。
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【元型】【祭壇】
ちょっと都合で『未知との遭遇』(1977年放映、監督・脚本:スティーヴン・スピルバーグ)を観直したりしていたのですが、いや、このUFOが降臨するデビルズ・タワーと言われる山は、かなり元型(アーキタイプ)『祭壇』だなあ…と。『祭壇』についての話は(↓)下の僕の記事を参照して欲しいのですが。
【「祭壇」という元型(アーキタイプ)に関する追記】
http://blog.goo.ne.jp/ldtsugane/e/632ed729550ceacd9cb808b542b01648
僕が使っている『祭壇』は基本的には日本の、マンガとか、アニメとか、に出てくる短く狭い範囲の元型を対象にしているワケではあるんですが、まあ『祭壇』は本来もっと宗教的な象徴として、広い範囲に適用できるものだと思います。
この映画の場合、UFOの降臨を『モーゼの十戒』の神話にかけて、デビルズ・タワーをシナイ山に合わせているみたいですね。冒頭で、子供たちが映画『十戒』を観ています。…で、この場合の山はかなり『祭壇』としての機能を果たしていると思います。
元型に関する話としては、ここで登場する異星人たちが“胎児”をイメージさせるヴィジュアルである事にも注目しています。いや、昔の空想科学読本の宇宙人、アウターリミッツの宇宙人とかからの流れという事も分かっているのですが、ここではちょっとそれを保留して『2001年宇宙の旅』のスターチャイルドが“胎児”のビジュアルだった事とつなげて考えてみたい気がするんですよね。
…何かの“はじまり”の象徴というか…いや、今の段階では何を言っても大した成果にならないでしょうが(汗)まあ、ちょっと『胎児』も元型に見立ててみて、何を顕しているのかなあと。
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放送終了しました。ありがとうございました。(↓)録画データです。また、その下に結果発表しています。
【2010年3Qアニメ選考@漫研ラジオ(その1)】
※雑談[屍鬼,生徒会役員共,セキレイ]~OPED選考[HIGH SCHOOL OF TH DEAD,君がいる場所,蒼い春,i Love,NO,Thank You!,夢色の恋]
http://www.ustream.tv/recorded/10236432
【2010年3Qアニメ選考@漫研ラジオ(その2)】
※キャラクター選考[少年激覇ダン,HEROMAN,世紀末オカル ト学院,HIGHSCHOOL OF THE DEAD,祝福のカンパネラ]~サブタイトル選考[祝福のカンパネラ,アマ ガミSS,黒執事Ⅱ]
http://www.ustream.tv/recorded/10237962
【2010年3Qアニメ選考@漫研ラジオ(その3)】
※サブタイトル選考[HIGHSCHOOL OF THE DEAD,HEROMAN,ストライクウィッチーズ2]~作品選考[黒執事 Ⅱ,ストライクウィッチーズ2,祝福のカンパネラ,HEROMAN,世紀末 オカルト学院]
http://www.ustream.tv/recorded/10239931
《結果発表》
■作品選考:『黒執事II』
・『黒執事II』
・『ストライクウィっチーズ2』
・『祝福のカンパネラ』
・『HEROMAN』
・『世紀末オカルト学院』
第一期から繋がる第二期としての全体の構成が素晴らしかったです。次から次へと移り変わるサスペンスになっており、最初から最後まで物語の展開を読ませない。それでいてその結末は第一期で描かれた『黒執事』の後日談として納得のものになっていたと思います。
■サブタイトル選考:【ストライクウィッチーズ2】6話 空より高く
・【祝福のカンパネラ】8話 8話だよ!全員集合!
・【アマガミSS】9話 コウハイ
・【黒執事Ⅱ】8話 吐露執事
・【学園黙示録】9話 The Sword and DEAD
・【HEROMAN】#26 フェイス
・【ストライクウィッチーズ2】6話 空より高く
単話としての完成度はやっぱりこれですね。この話は最終回にした方がいいなんて意見も出ましたが、ウィッチ全員の力を結集して“選ばれた者”を宇宙へ射ち出す展開の熱さは確かに…と思わなくもないwしかし、成層圏に到達するのがエイラとサーニャという美しさ、そして奪われた土地であるオラーシャに手を伸ばしあそこに落ちよう、と呟く切なさは、坂本+宮藤の二人が宇宙に行く事よりも、強い物語の力があったと思います。
■キャラクター選考:【HEROMAN】ジョーイ(小松未可子)
・【少年激覇ダン】異界王(小山力也)
・【HEROMAN】ジョーイ(小松未可子)
・【世紀末オカルト学院】川島 千尋(小林ゆう)
・【学園黙示録HIGHSCHOOL OF THE DEAD】宮本 麗(井上麻里奈)
・【祝福のカンパネラ】トルティア姉妹(柚原有理、後藤麻衣)
ヒーローマンというスーパーパワーの疾駆から始まったこの物語は、次第にその力の行使者であるジョーイの物語に焦点が移って行きます。ピーター・パーカーはスパイダーマンとしてのスーパーパワーを引き剥がせないので、どうしても彼が“やる”しかないのですが、ヒーローマンというスーパーパワーはジョーイからは切り離されている(ように見える)。…じゃあ彼がそのコンソールを左手に握る資格とはなんだ?とでも言えばいいのか。スタン・リーのヒーローって何だ?という問に対する答えの一つがこの少年という気がします。
■OPED選考:【アマガミSS】OP「i Love」
・【学園黙示録】OP「HIGHSCHOOL OF THE DEAD」
・【世紀末オカルト学院】ED「君がいる場所」
・【生徒会役員共】ED「蒼い春」
・【アマガミSS】OP「i Love」
・【けいおん!!】ED「NO,Thank You!」
・【みつどもえ】ED「夢色の恋」
『アマガミSS』という作品全体を見渡す『受け手』の感覚からすると、パラレルな選択肢分岐という視点から逃れるのはなかなか困難な所があります。また、実際ある程度その視点から楽しめるような作りにしてあると思うのですが、OPとこの曲は、そこを冒頭の部分でクリアにして“唯一性”の物語のように還元させる(錯覚させる?)力を持っていたというのは、その通りだと思います。いや、ギャグアニメとしても観る事はできるけど、大真面目な恋愛アニメでもあるんだよ。そこは両方観て行きたいね、という話ですけどねw
■特別賞:【けいおん!!】(構成)
物語の終わり…と言ってもいいのですが、学校生活の終わりと言った方がいいのでしょう。そういう“終わり”に対する描きを見せつつ、楽園としての力も維持するという、難しい……というか、繊細な?調整をキレイな形でこなしていたと思います。いや、過度に盛り上げないのが良かったね(でも、盛り上がらないわけでもなかったよね)、って事ですw
土曜の夜にルイさんと、USTREAMのラジオをやる予定です。2010年7月~9月期のアニメについてです。それぞれの部門ごとに一番良かったものを選考します。
10月16日(土)21:00(3時間程度)
【漫研ラジオ USTREAM URL】
http://www.ustream.tv/channel/manken
(↓)下記が作品候補なんですけど当日までにもうちょっと絞り込みます。
■作品選考
・『黒執事Ⅱ』
・『ストライクウィっチーズ2』
・『祝福のカンパネラ』
・『HEROMAN』
・『世紀末オカルト学院』
■サブタイトル選考
・【祝福のカンパネラ】8話 8話だよ!全員集合!
・【アマガミSS】9話 コウハイ
・【黒執事Ⅱ】8話 吐露執事
・【学園黙示録】9話 The Sword and DEAD
・【HEROMAN】#26 フェイス
・【ストライクウィッチーズ2】6話 空より高く
■キャラクター選考
・【少年激覇ダン】異界王(小山力也)
・【HEROMAN】ジョーイ(小松未可子)
・【世紀末オカルト学院】川島 千尋(小林ゆう)
・【学園黙示録HIGHSCHOOL OF THE DEAD】宮本 麗(井上麻里奈)
・【祝福のカンパネラ】トルティア姉妹(柚原有理、後藤麻衣)
■OPED選考
・【学園黙示録】OP「HIGHSCHOOL OF THE DEAD」
・【世紀末オカルト学院】ED「君がいる場所」
・【生徒会役員共】ED「蒼い春」
・【アマガミSS】OP「i Love」
・【けいおん!!】ED「NO,Thank You!」
・【みつどもえ】ED「夢色の恋」
■特別賞
・【けいおん!!】(構成)
■候補外で話したいタイトル
・『屍鬼』
・『伝説の勇者の伝説』
・『セキレイ』
・『みつどもえ』
・『生徒会役員共』
・『オオカミさんと七人の仲間たち』
・【戦国BASARA弐】松永弾正(藤原啓治)
・【アマガミSS】橘純一(前野智昭)
・【祝福のカンパネラ】レスター・メイクラフト(岡本信彦)
・【キュアサンシャイン】キュアサンシャイン(桑島法子)
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今週末くらいにルイさんと2010年7月~9月のTVアニメの選考ラジオをやろうとしています。一応、候補作品をメモ書きします。
まあ、れいによって対象は二人が観た作品なんで、そんなに意味はないです。時間制限の関係で実際の候補はもう少し絞り込みます。
■作品選考
・『けいおん!!』
・『黒執事Ⅱ』
・『ストライクウィッチーズ2』
・『HEROMAN』
・『祝福のカンパネラ』
■サブタイトル選考
・【あそびにいくョ!】6話 れんしうしました
・【祝福のカンパネラ】8話 8話だよ!全員集合!
・【世紀末オカルト学院】Episode.10「暖炉のあかり」
・【けいおん!!】20話 またまた学園祭!
・【アマガミSS】9話「コウハイ」
・【黒執事Ⅱ】8話 吐露執事
・【学園黙示録】9話 The Sword and DEAD
・【ストライクウィッチーズ2】最終話「天空より永遠に」
・【HEROMAN】#26 フェイス
■キャラ選考
・【戦国BASARA弐】松永弾正(藤原啓治)
・【少年激覇ダン】異界王(小山力也)
・【HEROMAN】ジョーイ(小松未可子)
・【ハートキャッチプリキュア】キュアサンシャイン(桑島法子)
■OPED選考
・【学園黙示録】OP「HIGHSCHOOL OF THE DEAD」
・【世紀末オカルト学院】ED「君がいる場所」
・【生徒会役員共】ED「蒼い春」
■特別賞
・
■候補外で話したいタイトル
・『屍鬼』
・『伝説の勇者の伝説』
・『セキレイ』
・『みつどもえ』
・『生徒会役員共』
・『オオカミさんと七人の仲間たち』
等…
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