今何処(今の話の何処が面白いのかというと…)

マンガ、アニメ、特撮の感想ブログです。

今週の一番付記「保健室の死神」打てる手は打ちつつも己が道を征くか

2009年12月28日 | マンガ
【12月第3週:めだかボックス 第31箱「増える――のではなく」】
http://www.tsphinx.net/manken/wek1/wek10442.html#619

【漫研】
http://www.tsphinx.net/manken/



「保健室の死神」(作・藍本松)が……連載的にけっこう苦戦しているように観えるのですが…好きです。常伏中学に生徒達に降りかかる病魔(取り憑いて不思議な能力を宿らせる)たちを喰らう謎の保険医・派出須逸人(はですいつひと)ことハデス先生の魔物退治譚。…まあ、けっこう「地獄先生ぬ~べ~」な感じです。ただ、実在(?)の霊や妖怪を扱う「ぬ~べ~」と違い、病魔たちはアイデア勝負になっています。キツくもありますが、自由でストーリーと嵌ると相応のテーマ効果が出ると思います。

今回の話、映画館で現実逃避の夢を見せ続ける病魔・逃避(エスケイプ)の話もけっこうよくって、かなりの人間たちを巻き込んだ大きな戦いになったのですが、最後はひっそりとした終わり方で、病魔に憑かれた映画館の館長に一体何があったのか。娘の自殺以外は明示しない描き方はけっこう好きですし、また、その回の内に次のエピソードの展開を入れてくる構成も良かったです。構成の匙加減…っていうんですかね。この館長が狂う経緯を変に共感させ(あるいは泣かせ)ようと冗長な描写をする選択はしない、そのセンス。また、そういう選択をした以上“描かない話”で一話分を使わず、次のエピに繋げる構成感ですね。悪くないです。

そういう、読んでいると1話1話の情報の密度がけっこういいですし、とりあえずバトルに特化せず、病魔に冒される人々のトラウマ(?)に焦点を合わせ毎回をこなす組み立てもいい。年齢不詳のゴスロリの校長もいい。そう、校長もいい(`・ω・´)
笑っちゃう程、あから様にお色気に特化した回なんかもあってwやれる手はいろいろ打っているし、漫然とした話作りもしていない。…なかなか悪くない連載だと思うんですが。いかにも男の子が好きな話というわけでも無く、いかにも女の子が好きな話というわけでも無い所が弱いと言えば弱いかもしれません。また、キャラとしてはハデス先生と校長は良いので、アシタバくん(あるいは藤くん)か、鏑木さんをもう少しエッジの利いたキャラにできるといいのかも。一人突き抜けた生徒キャラがいれば、後は普通の子供たちでいいような気がするんですよね。

まあ、なかなか「人気様」の御心に叶うのは難しく掲載順が後の方に来てしまっている連載です。(最近、掲載順ランダムっぽい気もしますが後にくるのは人気作ではないでしょう)う~ん、どうなるでしょうねえ?僕は単行本は買いますけどね。
個人的には7~9巻くらいまでは続いて欲しい、そしてそれくらいで終わって欲しい(?)かも。一通り病魔の話を描いた後は、ハデス先生の物語を描いてひっそりと終幕してくれるのがいい感じなのです(`・ω・´)←

「ブラック・ラグーン」@まんがラジオ

2009年12月26日 | 備忘録
【「ブラック・ラグーン」@まんがラジオ】
http://www.geocities.jp/ldtsugane/mv/mangaRadio-091226.mp3

僕と、かんで。さんと、ルイさんの三人でやらせてもらったネットラジオの録音データを公開しておきます。だいたい1~2週間くらいで消えますので、よろしくお願いします。

【娯楽のハイエナ:「ブラックラグーン」チャット】
http://www.tsphinx.net/manken/hyen/hyen0334.html

一応、今回の元になったチャットのログも上げておきます。ラジオやって良かったのは話してみて、この作品が自分がイメージしていた以上にポテンシャルが高い作品である事が分った事です。絶妙に“淀み”というか不確かな部分がある所が、またマンガ好きの琴線をくすぐります。

案の定というか半分くらいはホテル・モスクワのバラライカの話になりましたね。すみません、僕、バラライカ大好きなんで…(汗)また本題であった“ロックの解体”もある程度の所までは進めたように思います。しかし、同時にロックの「読み」切れ無さみたいな部分も残った気がします。どこに向かうかちょっとわからないキャラに思っています。


ブラック・ラグーン 3 (サンデーGXコミックス)
広江 礼威
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「ブラック・ラグーン」@まんがラジオのお知らせ

2009年12月25日 | 備忘録
先日、やったばかりなのですが(汗)また、かんで。さん、ルイさんとネットラジオをやります。(まあ、短い間にちょっと一気にやりたいね…みたいな事は言っています)

12月25日(木)22:00(2時間くらい)

場所(?):livedoorねとらじ http://ladio.net/

テーマ:「ブラック・ラグーン」

掲示板:http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/radio/2924/1261735030/

URL:http://std1.ladio.net:8010/manga1.m3u

放送URL、掲示板等は当日掲示します。
適当にダベる感じなんですが、よろしければ覗いてみて下さい。



ブラック・ラグーン 1 (サンデーGXコミックス)
広江 礼威
小学館

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今週の一番付記「ワンピース」疾風怒濤なり!

2009年12月24日 | マンガ
【12月第2週:AL BATTLE01 白き仔竜】
http://www.tsphinx.net/manken/wek1/wek10441.html#617

【漫研】
http://www.tsphinx.net/manken/



「ワンピース」の「面白さ」が留まる所を知らないですね。「ワンピース」は少年ジャンプが誇る天才・尾田栄一郎先生の国民的・海賊マンガですね。…紹介不要でしょうがwここ数週、ず~~~~っと「面白い」です。よもや、巻数50以上を数えた長寿連載にこれほど疾風怒濤の筆致を観られようとは思っていない所がありました(汗)なんて言えばいいんでしょうねえ…普通、少年ジャンプという苛烈な誌面で連載してここまで巻数を重ねると、もう大体やりたい事はやり尽くしている“枯れた”感覚が出てくると思うんですよね。たとえば鳥山明先生、荒木飛呂彦先生といった人たちは、とんでもない才能を持った作家だと思うのですが、それぞれ「ドラゴン・ボール」、「ジョジョの奇妙な冒険」などが初期に持っていた“勢い”が終盤にもあったかというと……色々意見があるとしても、そこに疑問符をつける事はそれほどおかしな主張ではないでしょう。

それが「いや「ワンピース」はここからが本番だぜ!!」と言わんばかりの展開、それは設定やストーリーがこれからだぜ!って話ではないんです(それは分っている事で)。そうではなく尾田先生の筆の“勢い”、筆致が、ここからが本番とシャウトしているかのうようなんですよね。もうなんか改めて、尾田栄一郎先生の“規格外”さを堪能しています。

今やっているシリーズは……白ヒゲ襲来編とでもいいましょうか。まあ、エース救出編なんですけど、伝説の海賊白ヒゲが世界政府海軍のほぼ総戦力を向こうに回して仲間を引き連れて大暴れする所が最大の観所になっています。僕はもう白ヒゲの威風堂々たる立ち振る舞いと怒濤の如き戦闘力にすっかり惚れ惚れしています。…これ、本当に凄いと思うんですが、今までルフィが戦ってきた、強敵達が白ヒゲの前ではまるで子供扱いであろう事が、キャラとネームと画でびりびりと実感させられるんですよね。それら未だ実力を見せていない強敵たちと、白ヒゲ配下の…またえらく強そうな連中とが大乱戦をしているんですね。僕は「水滸伝の英雄達が一堂に会したような見応えだ!」なんて評し方をしたりするのですが……なんかもうそれくらい圧倒されます。

しかも、笑ってしまうのがそんな大巨星のメンタルは、ルフィとほとんど変わりがないんですよね。…これは少年マンガ的主人公のまんまと言ってもいいのかもしれないけど、エースを助けに行く白ヒゲの心象は、アニエス・ロビー編でロビンを助けに行った(その他、多数のエピソードの)ルフィの心象と完全にかぶります。何があっても仲間(白ヒゲは愛する息子と言いますが)は見捨てないというシンプルな行動理念で動くのは変らない。
じゃあ、何が違うのかというと、それは“蓄積”の差とでもいうのか…ともかく白ヒゲは己のそのシンプルな“生き様”を貫くために世界を敵に回してもケンカできるだけの大軍団(仲間)を手に入れている。いや、“生き様”を貫くために大軍団を手に入れたというより、世界を敵に回してもその“生き様”を曲げなかったから、それだけの大軍団がついたと言うべきか。それは多分、同時性を以て白ヒゲという大巨星を体現しているんですね。(今回、大とか怒濤とか大仰な言葉を連発してしまうなあ…w)

これでまだシャンクスとの再会もない。プルトンの謎も残っている。「ひとつなぎの大秘宝」もまだ先ってどんだけ!!ww


ネットラジオのお知らせ

2009年12月23日 | 備忘録

■12月23日20:00~ 09年総決算ラジオ?をやります。
 参加者:海燕さん、ペトロニウスさん、かんでさん、僕

放送:http://std2.ladio.net:8130/kaien2988.m3u

掲示板:http://jbbs.livedoor.jp/radio/2924/#1

■12月25日22:00~ 「ブラックラグーン」@まんがラジオをやります。
 参加者:かんでさん、ルイさん、僕

そんなワケでちょっと二連発な感じですけど、よかったら聴いて下さい。

「物語」を愛する者

2009年12月22日 | 物語愉楽論
【ロマンティスト宣言】
http://d.hatena.ne.jp/kaien/20091213/p1

【「坂の上の雲」日本人なら一度は触れて欲しい物語】
http://blog.goo.ne.jp/ldtsugane/e/3b6faa922eec158b89c0e4f65c711feb

【「のらくろ」豚の国大戦争編】
http://blog.goo.ne.jp/ldtsugane/e/c213e7526f8d40d76c1e59888058822a

海燕さんの「Something Orange」で、僕の「坂の上の雲」に関する記事を取上げてもらったので、この話題についてもう少し語っておこうかなと考えました。…そう考えてから、もう随分時間が経ってしまったワケですが…orz 気を取り直しつつ綴ってみたいと思います。

まず、海燕さんが解説してくれたように、先の記事は、ひとつの史観、ひとつの政治思想を墨守しようとするような記事ではなく、むしろどのような思想からも、「物語」の豊かさを守り抜きたいと考えて書いたものです。また、それがより本質的な意味において、共感や賛同を得る事が難しい一般的感覚から幾分離れたものである事も理解しています。それは何かっていうと僕は「ロマンティスト宣言」の下の引用のような、「病」あるいは「化け物」という部分に共感するんですよね。
ぼくの魂は、それでは満たされえない。ぼくの病は、それほどに重い、と。

けっきょくのところ、ぼくは単なる「読みたがり」の化け物、幼く、未熟な魂を抱えた、「もっと」の化身に他ならぬのかもしれぬ。

ここから先はあまり他の人を巻き込むべきではないのかもしれませんが……海燕さんや僭越ながら僕は、「言葉」を操る事がある一定のレベルに達している「言葉使い」だと思っています。だから、あたかも自分が正しいかのような「言葉」を綴れてしまうのですが(それは自分を作為的に正当化しようとして書いているワケではなくって、自分の考えを他者に理解して欲しくって「言葉」を選ぶと自然とそうなる…って意味ですが)本当の所、それは「病」であり「化け物」の感覚に過ぎないのですよね。
歴史観や思想に左右されない…なんて程度の話なら、まだ何とな~く正しそうな話を語れていられるのですがwさらに、どんどん話を突き詰めて行くとどうしようもなく“人でなし”の感性が剥き出しになってきます。そして僕は、それが“人でなし”だと言うなら、是非“人でなし”になりたい、“化け物”になりたいのだと常々思って生きています。

…と、ここまで書いたところで「この厨二のナルシストは何を言っているんだ?w自分を特別だとでも言いたいのか?」と笑う人もいるかもしれませんけどね。もし、僕のこの感覚が“普通”のものなら、それはそれで構いません。“普通”で誰もが感じている事なら、どうか、その誰もが感じる感覚のままに「物語」たちの在り方を守ってあげて欲しいです。一連の記事の目的はそれです。

「トムとジェリー」というアニメがあります。僕はこのアニメが大好きで、子供の頃僕の地方ではこのアニメが繰り返し繰り返し放送されていたのですが、全く飽きる事なくその繰り返しに付合い続けました。そして今、手元にレーザーディスクがあるのですが、大人になって観ると、改めてその表情の豊かさ、ポーズの愉快さ、描線の美しさ、動画の細やかさに感動して涙をこぼす程です。しかし、その表現の一部は規制され、今はもう観る事はできません。ヤカンに顔をツッコムと爆発して顔が黒人になる。トムのシッポに火がつくと一気に燃え広がってインディアンになる。大きな鍋蓋がトムの上に落ちるとジャ~ンと銅鑼が鳴る音と共にトムが中国人になって現われる…こういった表現はもう観ることができません。それを思う時、僕の心は激しい哀しみと怒りで胸がいっぱいになります。もし、この気持ちを共感してもらえるなら嬉しい事この上ありません。

「ダビデの星」というマンガがあります。最近、ようやく文庫サイズで完全復刻されましたが、このマンガは復刻が企画される度に途中で“何らかのストップ”がかかって最後まで刊行されてこなかった作品です。でも僕はこの「物語」を愛しています。…内容は……ちょっと悩みましたが、すみません、今回のこの記事では“共感してもらう事”を優先して語るのを止めましょう。一言言えば、とても反社会的なマンガです。繰り返し潰される程に…。機会があったら読んでみて下さい。僕の“人でなし”具合が分ります。
このストップ…単に売れなくて立ち消えという可能性もあるのですが、それにしては復刊へのトライと途中ストップの回数が多すぎます。もし何らかの圧力でこれが行われていたとするなら、僕はそれをした者たちに激しい哀しみと怒りを感じます。もし、この気持ちを共感してもらえるなら嬉しい事この上ありません。

中には(良心的な?)「トムとジェリー」の話は分るけど、(反社会的な?)「ダビデの星」はダメだろ、とか言う人もいるかもしれません。しかし、僕はそもそも、そういうのが嫌!!なんです!!それが僕の“人でなし”だろうと“病”だろうとです!

僕のこのブログを読んでくれる人は、それぞれの見解に多少の差はあれ「物語」を愛している人たちだと思います。しかし、運良く僕が今感じている“哀しさ”を直接感じる事なく生きてきた人も多いかもしれません。現在に描かれている「物語」たちは、現在の価値観は大抵パスするでしょう、しかしそれも時代が変ってしまえば分らなくなります。そして“別の価値”を持つ人たちは確かに僕たちよりも多くいて、彼等は「物語」歪めたなどとは気付かない程無神経に「物語」を傷つけて行こうとします。

今、何をしろという事もありません。(僕も大した事をしているワケではない)しかし、この“戦い”がある事は是非、心に留めておいてもらいたいです。そして“何か”あった時は声を上げて守ってやって欲しいのです。「物語」を愛する者なら。

「神のみぞ知るセカイ」@まんがラジオ

2009年12月18日 | 備忘録
【「神のみぞ知るセカイ」@まんがラジオ】
http://www.geocities.jp/ldtsugane/mv/mangaRadio-091218.mp3

僕と、かんで。さんと、てれびんさんの三人でやらせてもらったネットラジオの録音データを公開しておきます。だいたい1~2週間くらいで消えますので、よろしくお願いします。
最近の展開で登場した桂馬の幼馴染みの鮎川天理が、若木先生の前作「聖結晶アルバトロス」の王女アルバトロスに当り、そもそも「神知る」の世界は、基本構造的には「アルバトロス」と同じで、天理(ディアナ)は物語から遅れて登場して来たアルバトロスなんだ!!…というかんでさんの説が「面白かった」です。


聖結晶アルバトロス 1 (少年サンデーコミックス)
若木 民喜
小学館

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神のみぞ知るセカイ 1 (少年サンデーコミックス)
若木 民喜
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「神のみぞ知るセカイ」@まんがラジオのお知らせ

2009年12月17日 | 備忘録
最近、「今週の一番」のチャットに顔を出してくださっている“かんで。”さんと、ネットラジオをやりたいですねという話をしていて日程がまとまったので、お知らせします。

12月17日(木)22:00(2時間くらい)

場所(?):livedoorねとらじ http://ladio.net/

テーマ:「神のみぞ知るセカイ」

掲示板:http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/radio/2924/1261053837/

ラジオURL:http://std1.ladio.net:8090/manga1.m3u

放送URL、掲示板等は当日掲示します。
適当にダベる感じなんですが、よろしければ覗いてみて下さい。



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「戦国ロックはぐれ牙」梶芽衣子はフレームに収めずにはいられない女優

2009年12月16日 | ドラマ


「戦国ロックはぐれ牙」(1973年制作)コンプリート。まあ、9話で打ち切られちゃった作品ですけどね(汗)治乱興亡百年の戦国時代、命をかけたやとわれ仕事を請負う者を牙と呼んだ。中でも仲間を持たない孤独な牙を“はぐれ牙”と言う。そんな女はぐれ牙“冴”(さ梶芽衣子)の生き様を描く物語。打ち切りという事もあってあまり有名な作品ではないですが、1970年代のTVドラマ独特のアナーキーさを持った作品の一つで……その、僕の感覚で言うと梶芽衣子主演で「忍者武芸帳」をやりたいというかそういう雰囲気が垣間見える作品となっています。(まあ、あと冴の格好観ているとマカロニ・ウェスタンも入っている気がするw)
実際、話が続いて行くと多分、“虎の兵衛”(峰岸隆之介)という冴とは敵でもないさりとて味方でもない奇妙な関係の野盗まがいの男がいるんですが、そいつは出世していって戦国大名に成上がって行ったんじゃないかと想像しています。一癖ある手下を引き連れて「俺は天下を獲る!」とか嘯いている奴なんですけどね。しかし何しろその前に終わってしまっているので(汗)とくに関連付けのない1話完結のアドベンチャーで終わっちゃってますね。あと、何か音楽聞いていると大野雄二先生で、とても「ルパン三世(1977)」なBGMが聞こえてくるのですが……一応、こっちの方が先だすw

…ま、それはともかく、この頃の梶芽衣子の“存在感”は異常です。(`・ω・´) 文字通り爛々と光る瞳と鋭い眼光は他の追随を許さない魅力を超えた魔力に満ちている。出世作となった「野良猫ロックシリーズ」(1970~1971年)から、代表作「女囚さそりシリーズ」(1972年~1973年)を経て脂乗りまくりの頃です。これらの映画を観ていると撮った監督たちの気持ちが、僕は何となく分るんですが、梶芽衣子って撮る画、撮る画全てが“絵”になってしまうので、フレームに収めずにはいられない女優さんなんですよね。最近で言うなら全盛期の“広末涼子”とかね。いや、マジでね。ちょっと陰陽が逆転していますが、そういう感じなんです。
「野良猫ロック」の話や「女囚さそり」の話はまた機会を観て改めてしたいと思いますが、この「戦国ロックはぐれ牙」…ま、明らかに「野良猫ロック」に掛けていますがwこちらの方も、梶芽衣子をフレームに収めたい!という気持ちでは負けないものがあって、その部分は充分に堪能できるシリーズになっていると思います。ただ、ストーリーは…いや、僕はそんな悪くはなかった思うのですが、ちょっと主人公の冴の行動が無目的というか一本軸が感じられないような所があって、それが作品全体のカラーをボヤかしてしまった所があるかもしれません。…で、打ち切り…かな?(汗)まあ、こんな作品もあったという事で。


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「ブラックラグーン」チャット

2009年12月14日 | マンガ
【娯楽のハイエナ:「ブラックラグーン」チャット】
http://www.tsphinx.net/manken/hyen/hyen0334.html

「今週の一番」チャットの中で「ブラックラグーン」(作・広江礼威)の話題が広がったので抜き出して掲載しておきます。「ブラックラグーン」は東南アジアにある犯罪者の巣窟・ロアナプラの闇社会に身を投じた元・日本の商社マン・ロックこと岡島緑郎と、彼の所属する裏の運び屋ラグーン商会の用心棒の女・レヴィの悪党稼業の物語。
ここらへんの話については、後でちょっと何かまとめて書くかもしれません。


ブラック・ラグーン 9 (サンデーGXコミックス)
広江 礼威
小学館

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