今何処(今の話の何処が面白いのかというと…)
マンガ、アニメ、特撮の感想ブログです。




(↓)7月31日(日)21:00から、海燕さんのラジオに参加します。

http://d.hatena.ne.jp/kaien/20110731

(↓)多分、ここらへんの話題を扱うはずです。

▼SomethingOrange:『3月のライオン』の差別構造と物語の限界。

よろしくお願いします。




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評価経済社会 ぼくらは世界の変わり目に立ち会っている
岡田 斗司夫
ダイヤモンド社

キュレーションの時代 「つながり」の情報革命が始まる (ちくま新書)
佐々木 俊尚
筑摩書房

『キュレーションの時代』~情報を如何に享受するか

以前、USREAMでやった『キュレーションの時代』についてのラジオで得た知見の流れで『評価経済社会』(著・岡田斗司夫)を読んでました。なかなか興味深い内容でしたが、この本は「今は人間にとって“第三の波”に当たる情報革命の到来によって価値観のシフトが起きている。故に旧来の価値観では、次世代に到来する社会の在り方が実感しずらい(※ 社会自体は地続きに継承されて行くので理解に完全な断絶が起こるわけではないが)」という主張がまず、前提としてあって、旧来の価値観で生きているであろう僕からは、多少すっと腑に落とすのが難しい説もありますね。いや、岡田斗司夫さん自身が、少なくとも元は旧来の価値観の住人で、そこから価値観のシフトを意識して今後の展望説を唱えても、多少、衒いや歪みが入る可能性はあるよね?という事込みで、ですねw

…それでも『キュレーションの時代』と併せて読んでみると、今の世の中の動きが何となく実感できる部分もあります。一つは「資源、土地、環境に対する有限感」から来る「モノ不足」の時代であるという事。…ん。どちらかというと日本経済の低迷に拠る「一億総清貧化」と言った方がしっくり来る気もします。人類全体の価値観のシフトがかなり限定的になったような気もしますが、元々この話は“第三の波”である情報革命を享受できる国なり地域なり、且つ、以前の革命成果であった産業革命の行き詰まりに到達している事が当該条件なので自然、先進国の話になりますね。
もう一つは今、言った情報革命による「情報余り」の時代という事になると。これが『評価経済社会』の中で紹介されている、堺屋太一さんの提唱する『人間のやさしい情知』~人間には豊富なものをたくさん使うことを格好良いと感じる美意識と、不足なものを節約するのは正しい事だと信じる倫理観が存在するという説~に照らし合わせて考えた時にどうなるか?

まあ「モノ不足」だとしたら、経済活動が引き締められるのは必然として、「情報余り」を起こしている“情報界”において不足~貴重なものは何か?というと、それは“大きな評価”それと“小さな評価”という事かなと。“大きな価値”というのはブランドイメージと言ってもいい、定まりを持った多くの人に認められた評価ですね。お金では(なかなか)買えないものという表現もされています。“小さな評価”というのはマイナーな人気という言い方でもいいかと思いますが『キュレーションの時代』でビオトープなんて言う言葉を持ちだした程、マスの成り立たない小さな生息範囲で育まれている価値…という事です。これらは、なかなか手に入らない“貴重品”として扱われる。
ここで“貴重品”なら高値で取引できるはずだ…と貨幣経済で価値を測る脳だと考えてしまう気もしますが、“現実界”の経済は「モノ不足」(と行き詰まり)で緊縮状態、そして“情報界”の評価(価値)は一律に換金できるものではないんですよね。その評価(価値)はある人にとっては100円程度のものかもしれない。ある人にとっては10,000円払ってもいいものかもしれない。…これさえも強引に決めていますが。商品の価格を決める需要・供給曲線が通用しない世界というか、需要曲線の全部に供給側は対応する体制が求められる。

つまり、1円払いたいと思ったユーザーには1円を払ってもらい、1,000円払いたいと思ったユーザーには1,000円を払ってもらう、今は払える額が少ないけど時間を置いてさらに上乗せしたいならそれに対応する。“大きな評価”を守る事、“小さな評価”を育てる事に“情報界”の住人はお金を使って行くのではないか?そして“情報界”の素材は、原価に根差すものは少なく、多くはこういった体制に応え得るもので成り立っているはず。もし、それが0円なら、ユーザは0円をどんどん払ってくれる。しかし、それは価格が0円だからではない。“情報界”には0円のものが溢れかえる事になるが、そこに“評価”がないならユーザは0円すら払わないだろう。
…まあ、たとえば非常に少数のグループに支えられたクリエイターとかね?とりあえずそういう話をしているんですけどね。あと、それらの評価を見つけてきて流通させる“キュレーター”ですね。“キュレーター”にもまた“評価”に晒される対象の一つとなる。効果の漠然とした広告収入はどうなるか分からないけど、アフィリエイトは強い力を持つ。それこそ“キュレーション”の仕方次第で、ほとんどの人に無価値だったものを、多く消費させる事に変換し得るし、ユーザーはその事に満足し得る。……と僕の理解はそんな感じなんですが、どうなんでしょう?(´・ω・`)どきどき。現実のニュースに合わせているので、そんなずれる事もない気もしますけどね。

まあ、貨幣経済社会の価値観においては景気は良くないし、日本の経済が上向きしそうな材料も少ないので、知らずうなだれてしまう事もあるわけですが、それを「今は、価値観の変わり目の時代なんだよ」と言って、別の価値観による社会活動の勃興を謳うのは気が楽になる説ではありますね。……勘違いしちゃいけないのは、それによって景気が回復するって話ではないんですよ?ww…そうではないはずです。そもそも(現実界の)景気云々という価値観とは別の価値観の勃興によって、別の満足と別の活気が生まれると。(場合によってはそれが景気を上向かせるかもしれないけど、あまり強い因果関係にはない)……咀嚼して行くとそういう話に思えます。
あと『評価経済社会』の中においては、実は、価値観が変化している現状で旧来の価値観でそれを見ようとすると失敗する事を説き、人間の価値観は時代と共に大きくは三つの波に代表されるようなパラダイムシフトを経て来た事を本文の半分くらいの量を割いていて説明しています。その人間の価値観の変遷の『物語』が大変面白かったのですが、そこはまた機会があれば、改めて語ったりしたいと想います。


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放送終了しました。ありがとうございました。(↓)録画データです。また、その下に結果発表しています。(それぞれにハイライトを入れました)

1週目:7月16日(土)20:00~ ルイさん、LD
▼USTREAM:2011年2Qアニメ選考PART1@漫研ラジオ(その1)
▼USTREAM:2011年2Qアニメ選考PART1@漫研ラジオ(その2)

2週目:7月25日(月)22:00~ レスター伯さん、ペトロニウスさん、ルイさん、LD
▼USTREAM:2011年2Qアニメ選考PART2@漫研ラジオ(その1)
▼USTREAM:2011年2Qアニメ選考PART2@漫研ラジオ(その2)
▼Togetter:2011/7/25 2011年2Qアニメ選考PART2@漫研ラジオ まとめ

▼【漫研ラジオ過去のライブ一覧


■作品選考:『花咲くいろは』
・『日常』
・『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』
・『そふてにっ』
・『花咲くいろは』
・『戦国乙女~桃色パラドックス~』
・『C』
・『俺たちに翼はない』
花咲くいろは 1 [Blu-ray]
P.A.WORKS,岡田麿里
ポニーキャニオン

▼USTREAM:ハイライト:『花咲くいろは』の話題

正直、別のタイトルが選ばれると思っていたのですが(汗)話の流れで、いろいろ面白い見解や展開が上がってきて“あの放送”で一番ポジティブに語られたのがこのタイトルだったという事でこれに決めます。
こう語るとフロックっぽく聞こえるかもしれませんが、そんな事は全くありません。充分に選考に上がるに足る、素晴らしい『物語』に仕上がっていると思います。ただ、僕の中では1クールでしっかり締めてた形をとっていた事は選考するに際して、かなり後押ししましたねw
13話の東京と喜翆荘というそれぞれの思い入れのあるフィールドに対して、むこうがいい、こっちがいいではなく、今、自分が立っている場所はここだという覚悟というか……覚悟は大げさかもしれませんが、気持ちの定め方が良かったです。既に7月期に入っていますが次の1クールも期待しています。

■サブタイトル選考:【俺たちに翼はない】第12話「俺たちに翼は……」
・【Dororonえん魔くんメ~ラメラ】最終話 股合う日まで
・【俺たちに翼はない】第11話 妹萌えという概念を知っているか? 第12話「俺たちに翼は……」
・【聖痕のクェイサーⅡ】第8話 美しき挑戦者 第10話 聖痕のくぇ☆いさー 第12話 平穏は終わりを告げ、運命の歯車は回りだす
・【戦国乙女~桃色パラドックス~】10話「心中乙女」
・【花咲くいろは】10話「微熱」13話「四十万の女~傷心MIX~」
・【Aチャンネル】第9話「プレゼント」
俺たちに翼はない 第1巻 [Blu-ray]
吉田真弓,小野涼子,後藤邑子,又吉愛,下野紘
メディアファクトリー

▼USTREAM:ハイライト:【俺たちに翼はない】の話題

【ハーレムメイカー】『俺たちに翼はない』 ~ヒロイン並列構造の解法とそこに見出される物語

このブログではハーレム構造を持った物語をウォッチ、分析する事に『ハーレムメーカー』というワードを設けて続けてきたいるわけですが(´・ω・`) その到達点の一つという物語と言えると思います。
多重人格という設定に対してかなり効果的にそれぞれのストーリーに面白さを出している所も良いです。なんて事ないヒロインたちと言えば、そうなんですが、なんて事ない強さがあるというか……けっこう、ヒロイン4人とも好きなんですよ。この状況でも諦めないという時点で、かなりの『強さ』を持っていて、そうなるとなんて事ないエピソードを積んでいる子の方が染みるというか…。まあ、それぞれのキャラの仕草の時点でも好きなんですけどね。

■キャラクター選考:【Steins;Gate】牧瀬紅莉栖(CV:今井麻美)
・【Steins;Gate】牧瀬紅莉栖(CV:今井麻美)
・【よんでますよ、アザゼルさん】アザゼルさん(CV:小野坂昌也)
・【俺たちに翼はない】羽田鷹志(※統合で)
・【逆境無頼カイジ 破戒録篇】大槻(CV:チョー)
・【よんでますよ、アザゼルさん。】ベルゼブブ(CV:神谷浩史)
・【あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。】ゆきあつるこ(CV:櫻井孝宏・早見沙織)
TVアニメ「STEINS;GATE」オープニングテーマ「Hacking to the Gate」【初回限定盤】
メディアファクトリー
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▼USTREAM:ハイライト:牧瀬紅莉栖【Steins;Gate】の話題

ルイさんと満場一致(?)で彼女に決まりましたが、まあ、そこがある意味意外ではありましたw……ん~。なんでしょうね?単に2ちゃんねらーな女の子というとそうなんですが……「萌えとか、どストライクとか、理想の女の子とか、そんなチャチなもんじゃねえ……もっと恐ろしいモノの片鱗を見たぜ」というか…(←意味不明や)おたく的に、願望すらしていなかった願望を見せられたというか…まあ、何か恐ろしいヒロインなんですよ。ピンとこない人には何を言っているのかサパーリかもしれませんが。彼女はおたく承認の体現度がぱない…という感じかな?

■OPED選考:【あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。】OP「青い栞」
・【よんでますよ、アザゼルさん】OP「ぱんでみっく!!」
・【Dororonえん魔くんメ~ラメラ】ED「みんなくたばるサァサァサァ」
・【花咲くいろは】OP「ハナノイロ」
・【TIGER&BUNNY】OP「オリオンをなぞる」
・【へうげもの】OP「Bowl Man」
・【あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。】OP「青い栞」
青い栞
SME
SME

▼USTREAM:ハイライト:OPED選考中

いや、『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』をここで選んでおいてよかった…みたいな展開になるとは(汗)語っていたのはOPの数カットの素晴らしさでしたね。一瞬、そこにいたはずの子(めんま)が、ポッカリいなくなる、その人形(ひとがた)がふっと消える、そこで働く痛みにまでは至らないような、ジクッとしたつっかえのようなもの…が素晴らしい。風景と所作の組み方で、かなり作品の景観をそのまま顕す事に成功しています。うん、まあ、選んでおいて良かったw

■特別選考:2011年4月期アニメ(全体)
・『ファイヤーボールチャーミング』…とか?
・2011年4月期アニメ(全体)

それでは、また3ヶ月後という事でよろしくお願いします。


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先日、1週目終了しました。2週目は7月25日(月)22:00(くらい)から、レスター伯さんとペトロニウスさんをゲストに読んで作品選考の語りにをします。よろしくお願いします。

1週目:7月16日(土)20:00~ ルイさん、LD 《終了》
▼USTREAM:2011年2Qアニメ選考PART1@漫研ラジオ(その1)
▼USTREAM:2011年2Qアニメ選考PART1@漫研ラジオ(その2)

2週目:7月25日(月)22:00~ レスター伯さん、ペトロニウスさん、ルイさん、LD

【漫研ラジオ】
http://www.ustream.tv/channel/manken



■作品選考(作品選考は2週目での放送となります)
・『日常』
・『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』
・『そふてにっ』
・『花咲くいろは』
・『戦国乙女~桃色パラドックス~』
・『C』
・『俺たちに翼はない』

★レスター伯の選考候補
・『日常』
・『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』
・『そふてにっ』
★ペトロニウスの選考候補
・『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』
・『日常』
・『花咲くいろは』
★ルイの選考候補
・『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』
・『花咲くいろは』
・『戦国乙女~桃色パラドックス~』
★LDの選考候補
・『C』
・『あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない』
・『俺たちに翼はない』


…ん~。なんかもう作品選考決まってないか?(´・ω・`)……ま、いっか。

■サブタイトル選考:【俺たちに翼はない】第12話「俺たちに翼は……」
俺たちに翼はない 第1巻 [Blu-ray]
吉田真弓,小野涼子,後藤邑子,又吉愛,下野紘
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・【Dororonえん魔くんメ~ラメラ】最終話 股合う日まで
・【俺たちに翼はない】第11話 妹萌えという概念を知っているか? 第12話「俺たちに翼は……」
・【聖痕のクェイサーⅡ】第8話 美しき挑戦者 第10話 聖痕のくぇ☆いさー 第12話 平穏は終わりを告げ、運命の歯車は回りだす
・【戦国乙女~桃色パラドックス~】10話「心中乙女」
・【花咲くいろは】10話「微熱」13話「四十万の女~傷心MIX~」
・【Aチャンネル】第9話「プレゼント」

■キャラクター選考:【Steins;Gate】牧瀬紅莉栖(CV:今井麻美)
TVアニメ「STEINS;GATE」オープニングテーマ「Hacking to the Gate」【初回限定盤】
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メディアファクトリー

・【Steins;Gate】牧瀬紅莉栖(CV:今井麻美)
・【よんでますよ、アザゼルさん】アザゼルさん(CV:小野坂昌也)
・【俺たちに翼はない】羽田鷹志(※統合で)
・【逆境無頼カイジ 破戒録篇】大槻(CV:チョー)
・【よんでますよ、アザゼルさん。】ベルゼブブ(CV:神谷浩史)
・【あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。】ゆきあつるこ(CV:櫻井孝宏・早見沙織)

■OPED選考:【あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。】OP「青い栞」
青い栞
SME
SME

・【よんでますよ、アザゼルさん】OP「ぱんでみっく!!」
・【Dororonえん魔くんメ~ラメラ】ED「みんなくたばるサァサァサァ」
・【花咲くいろは】OP「ハナノイロ」
・【TIGER&BUNNY】OP「オリオンをなぞる」
・【へうげもの】OP「Bowl Man」
・【あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。】OP「青い栞」

■特別選考:2011年4月期アニメ(全体)
・『ファイヤーボールチャーミング』…とか?
・2011年4月期アニメ(全体)


■候補外で話したいタイトル
『電波女と青春男』、『緋弾のアリア』、『バトルスピリッツ ブレイヴ』、『青の祓魔師』、『変ゼミ』『星空に架かる橋』、『そふてにっ』『日常』(のCM)『アスタロッテのおもちゃ(異世界系)』 etc…

今回は、いつになく規模が大きくなっていますが、なるべく多くのものを語れるようにがんばります。(`・ω・´)


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【ハーレムメイカー】



2011年4月~6月期のアニメ『俺たちに翼はない』について、僕はすごく気に入ったので記事を書いておこうと思います。ちょっと観直していたのですが…やっぱいいですね、『面白い』。ちょっとザッピング的な、混乱を意図した話運びや、茶化したような演出が、人を選ぶ所はあると思いますが、じっくり観ても『面白い』。
第1話の冒頭のシーンと最終話のラストシーンを重ねていて、最初から観直す示唆をとっています。ラストシーン観て「ああ、このシーンはこういう事なのか…」と。(アニメ『SchoolDays』なんかもそうですね)…しかし、第1話のシーンは学校の制服が全員同じなんですよね?1年生の子たちは違う学校のはずなんですが…パラレル?いや、むしろ、そこでの細かい所作、言動の違いが…(ぶつぶつぶつ)…いや、ホント観直してみるといいですよ?(´・ω・`)けっこう細かく色々やっているのが観えてきます。観直し前提のアニメと言ってもいいですね。

『俺たちに翼はない』は……えっと、もうネタバレ全開で語りますが、自分の殻に閉じこもって様々なキャラを生み出してしまうとある多重人格症の少年がいて。その変わったキャラごとにヒロインがついてしまう『物語』。その人、本来の人格はずっと“奈落”から出てこないのですが、彼がずっと戻ってくるのを待っている妹の子(ホントは妹じゃないらしい)もいます。

■ハーレムメーカーへの道

まず、この物語の構造と文脈の話をしようと思います。はっきり言って、僕が、このブログでずっと話している【ハーレムメーカー】の文脈そのもの話になります。「ハーレムメーカーってなに?」って所から話していくと長く長く長くなってしまうのですが、かいつまんで説明すると「主人公一人を多数の女の子(ヒロイン)が好きになってしまう」という形態の物語が、どう受容されて変化して行くか?を追っています……程度に考えてもらうとして(↓)直近の記事として『アマガミSS』と『ヨスガノソラ』の記事を引っ張ってきます。

【ハーレムメーカー】『アマガミSS』×『ヨスガノソラ』のヒロイン並列構造の解法
ちょっと昔に遡ると、複数のヒロインが居ます~そして、それぞれのヒロインに一定のファンがついています~そういう作品をアニメ化(あるいはマンガ化)するとしたら、どうヒロインたちを描くか?最初に考えられたのは並列構造は並列のままにオムニバスで描く事でした。
それに対してそう離れてない時期のはずですが、敢えて一本の物語に絞り込む。複数ヒロインといってもタイトルとして“本命”に据えているヒロイン、一番人気のヒロインがいるワケで、この子一本に物語を絞る。他の子は登場させつつもメインストーリーの脇として置くという手法も取られました。……しかし、どちらもあまりパッとはしなかった。

オムニバスに描かれた物語は、拡散的で一本に絞られた物語の盛り上がりが得られなかった。…この当時だとまだ「ヒロインを選ぶなら一人」という力場の縛りは強く、ヒロインたちが恋の成就まで辿りつくのに抑圧的だった事も原因だとは思います。(オムニバスでも複数の女の子に手を出しているように錯覚させるという感じかな?だからあまりハッキリした所まで踏み込まなかったりする)
また、一本軸で描かれた物語は、それメインにヒロインに置かれた娘の盛り上がりは相応にあるワケですが、他の序列下位のヒロインたちの物語はスポイルされてしまうんですね。必然的に。そうすると、先ほど言った、それぞれのヒロインについたファンたちの不満足が顕在化する「俺の好きなあの子の話は?」となると言うか。
まあ、他にも色々原因っぽい話はありますが、まだゲームとマンガ的『物語』の親和性はよくなかった時期だったって事も大きいでしょうね。

ここで語られている並列構造についての議論と同じく、アニメ『俺たちに翼はない』も「ヒロイン並列構造を如何に描くか?」という視点で観ることができます。
…どうして並列構造で描くか?という話を確認すると、それは「それぞれ(どれか)の女の子を好きになってね?というパッケージをした物語」だからです。そこにどういう問題が出るのか?というと「…にも関わらず、通常的な一本筋のストーリーだと「それぞれ(どれか)の女の子を好きになってね?」というサービスが真っ当できない。一本筋の中心に添えられなかったヒロインは、スポイルされるから」です。…じゃあ(サービスの真っ当として)全てのヒロインの“想い”を成就させてあげるか?しかし、それは主人公が一人の場合、倫理的な圧力がかかってしまう。
…という具合にハーレム構造は、そこの構造を組んだ時点で様々なジレンマを抱えていて、そこをどう上手く逃がしてやるか?というその解法を僕は追っていたりするワケです。



たとえばこれを、記事に上げた『アマガミSS』(2010年放映)はどうしているか?というと、かつてとられた、ある意味古い手法であるオムニバス形式に立ち返っている。完全に世界を替える形で、それぞれのヒロインの満足をサービスしながら、その上で統合的なヒロイン(メタ・キャラクター?)をだして、物語全体の統合化も図っていると。
…しかし、ここで『俺たちに翼はない』というアイデアの形を明確化するために、敢えて指摘すると、主人公一人の形でオムニバス/パラレル・ワールドをとっている事によって「それぞれの展開があり得る」という範囲内に収まり、唯一性の物語が希薄になっているのですよね。
「この子じゃないとダメ」ではなく「どの子でもいい」という事になっている。いや、その上で一本一本のストーリーのクオリティを高めて行くという手法で『アマガミSS』は充分な成果を得ていると思います。でも必ずしもシナリオが唯一性に満ちている必要はないのですが『アマガミSS』は構造として他の世界もある事を見せてしまっている。仮に劇中で主人公が「君じゃないとダメなんだ!」…とか言っても“そうでない世界”がある事を観客は知っているというかね。(それでも、そこに唯一性を見出す……とかそういう試験はここでは置いておきます)
……そんなモンしょうがないじゃん?というか、えらい我儘ですが(汗)まあ、とにかくサービスを高めようとするとそこが観えてくるという事です。それ故、そこに対する要求として、全部を統合して唯一性の物語へと収斂させる“上崎裡沙”というヒロインが出現すると考えられます。

さて、今、指摘した角度で『俺たちに翼はない』を見ると「主人公が何故、多重人格なのか?」が分かってくると思います。…というか、話が進んで物語全体の構造が解ったとき「ああ、そうきたか」と思ったんですけどね。
ただ、漫然と一人の主人公が複数のヒロインとよろしくやる(=横ハーレム)のは倫理的な圧力がかかる。パラレルな処理で複数のヒロインとよろしくやる(=縦ハーレム)のは唯一性(この子じゃなきゃダメ)…じゃあ、どうするか?「主人公を(二人)割っちゃえ!!」という答えを出したのが『キミキス pure rouge』(2007年放映)だったりするワケですが…まあ、そっちの話は、またの機会にするとして、そこからさらに“尖った答え”として「一人の主人公の身体に、複数の人格を入れて、それぞれにヒロインをつけちゃえ!!」とやったのが『俺たちに翼はない』という事になります。

この物語には基本として四人のヒロインがいると考えられますが(実は“人格”によってさらに複数のヒロインを抱えてたりするから複雑なんですが…)その四人のヒロインと、それぞれキャラクターの違う四人の男の子と、なんて事ないラブストーリーを演じると。しかし、その男の子の身体が一つだったら…それはハーレム構造じゃないか?というアプローチですね。
上崎さんのような“統合的な役目”を主人公の羽田鷹志くんが、同時に果たしてしまっているワケですね。これによって、並列的な構造をすんなりと取りながらも、統合の物語~これは文字通り人格統合も重なるのですが~も同時に行われているという、なかなか『面白い』形をとれています。
ほぼ、完全な並列化を果たしているので唯一性(この子じゃなきゃダメ)も実現されていますし、その上で一本軸のストーリーとしても仕上がっていて、倫理的な圧力もかなりの所まで“逃がして”いると……すごい!!(`・ω・´)
結果として物語自体は1クールに詰め詰めの形になっていて場面が、拙速な速さで切り替わる混乱気味な物語になっていますが…だから、こそ第1話から観直す事が示唆されているし『情報圧縮』で、かなりの難解でなくなる程度の精度を出しているのですよね。

■その構造から生まれる物語



さて、本題。というかこの物語の構造的な分析は上に書いた通りで、これはこれで興味深いのですが、話はそこで終わりではなく「そういう構造を取った物語が、どういうストーリーを編んで行くのか?という面での面白さがありました。単純に考えて1クールで4本分のラブストーリーに、その問題の提示と解法が入ってくるのですから、かなりボリュームのある物語である事は分かるかと思います。

多重人格もので、その人格一人一人にヒロインを用意したらどうなるか?…まず、多重人格というのはある種の心の病であり、心神喪失状態とも言えるこの“症状”は、精神の健全さを(おそらく)損なっており、最終的にはなんらかの形で後から作られた人格は消える~昇華される~ものである“べき”ものである。
…というのは多重人格ものにある倫理的圧力で、この物語も当然その影響を受けています。故に、この“主人公たち”はいずれ消えて行くものであり、それぞれの~妹の子以外の~ヒロインたちとの別れが想起されるように(情報圧縮的ですが)なっている。

何人かの“人格”はその事を知っており、それ故彼らは意識的に、人と深く関わる所を避けている……そういうキャラ性というか、雰囲気が加わっている。「それでも関わってしまう女の子」はいるワケで(というか彼らはあまり彼女たちが自分を好きになる事を想定していなかった感じですね)そのストーリーには相乗的に、そういうエッジが入っているワケです。物語の統合的な設定が、個々のストーリーを逆に支援していると。
あるいは統合的な設定に対して、謎めいた(?)男の子の秘密を突き止めて行くヒロインのストーリー。あるいは、10年前から自分の殻に閉じこもったきり、生活はずっと他の人格に任せて出てこなくなってしまった男の子を、ずっと、10年会えないままで待ち続けているヒロインのストーリー。用意された設定に対して精度の高いシナリオが組まれて行っているのが分かると思いますし、消え行く、翼なき主人公たちの心象も『読んで』行く愉しみがあります。

そうしてラスト、人格が統合されてからも“彼ら”が消える事はなかった…と一見、普通のハッピーエンドのように思えますが、これすごくいいです。
何で彼らが消えないかって言うと「ヒロインたちが彼らを消させまいと繋ぎ止め続けるから」なんですよね。これルイさんと話していたんですが。正確に言うとヒロインたちに代表される“彼ら”の関わるセカイが…ですが、それをヒロインが象徴しているという事でいいと思います。それが1シーンに結晶するのが、最終話のラストシーンなんです。いや、あそこいいシーンですよ。なんかお気楽なBGMとか流れていますがw

彼女らが諦めると“彼ら”は消える…はずなんです。元々、必要に応じて生み出された“彼ら”は必要とされなくなれば、その時はじめて役目を終えて消えてゆく人格のはずなんです。それをヒロインたちが強引に引き止めている。あのラストシーンはその“意志”によって生み出されている。
なんでもいいんですが…まあ、たとえば『IS』を例にあげると(←なぜ『IS』か?←ラジオのこの話題で上げたから)シャルや、セシリアさんが諦めても、一夏は一夏のまま、消える事はないんですよね。勿論、箒さんや、ラウラや、リンでもそれは同じ事です。
でも『俺たちに翼はない』の彼らは消えるんです。鷹志や、鷲介や、隼人は本来、消えるべき存在なんです。
「そうはさせない!」と叫んで喰らいついている。それがあのラストシーン。その一事が、唯一性の物語において、ヒロインたちに強烈な『強さ』を与えていると言えます。

いや、改めて良い物語なんですよ。『ハーレムメーカー』の話の時には必ず引っ張り出すであろう程の解法を示してくれています。そんなに取り沙汰される事はなかった物語ですが、機会があったら一度観てみて下さい。


俺たちに翼はない 第1巻 [Blu-ray]
吉田真弓,小野涼子,後藤邑子,又吉愛,下野紘
メディアファクトリー

俺たちに翼はない -Limited Edition-
Navel
Navel


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http://www.inazuma.jp/strikers/movie02/popup/05.html


おお……………あ…?…ぁぁぉぉぉおおおおお!!?キター!!夏キター!!!!\(`・ω・´)/

『イナズマイレブンGO』は、現在放送中のアニメで、超能力的な必殺技が応酬される超次元サッカー・ゲーム『イナズマイレブン』(制作・レベルファイブ)の続編……というか、本来同一シリーズというべきかもしれないですが、PART1~3まで登場していた(つまり前作の)キャラクターたちを一新し、10年後の世界を描いています。前作のキャラクターたちも、10年歳をとっているというワケです。
……で、まあ、自分の中で前作の懸案事項だったものが、解決されましたので、なんか胸のつかえが取れました。(`・ω・´)いや、正直、別の結果も想定していたのですが、一番、自分が望んでいた所に落ち着いたので、なんかえらく嬉しいです。…まあ、何の話をしているかというと、主人公の円堂守くんには2人…か3人くらいヒロイン候補がいたんですけどね…。



ぶっちゃけ、これは夏未お嬢様一択だなあ…と思って観ていたわけですよ!(`・ω・´)
雷門中学の理事長の娘にして雷門サッカー部に辛く当たっていたお嬢様。いや……秋もいいんですよ?いいんですけどね?それでも登場時から、その心象や立ち位置を変化させて行った、追っていて楽しい娘だったんですよね。後半の方になってくると、この子、有能過ぎて『ガウ・ハ・レッシィ現象』起こしてましたもん…(´・ω・`)



※ガウ・ハ・レッシィ現象とは…
ガウ・ハ・レッシィは『重戦機エルガイム』(1984年放映)のヒロインの一人。多分、二位ヒロイン。(´・ω・`)自立的かつ自律的なヒロインが、その(多くは有能な)キャラクターのままに行動し、結果としてコンソート(恋人)から離れてしまう現象。…今、考えた(`・ω・´)
自律的なヒロインという描きそのものが『物語』の主題であれば、それ程問題ではないのですが、そうでなければ暗に舞台から外れる行為となりビハインドになってしまうという…。まあね。レッシィも、夏未お嬢様もね。“別行動”がとれる程いろいろカード持っているキャラだから返って…というね。
あと、余談ですが『バトルスピリッツ ブレイブ』の紫乃宮まゐが、近似の動きをしていますが、彼女の場合はむしろ「自立をしたい」からこそ、ああいう……まあ、ここらへんはまた別の機会ですね。

そんなワケで、円堂くんは普通にいい男の子、風丸が惚れる程のいい男でしたし(`・ω・´)夏未お嬢様は、こう…見応えのあるヒロインでしたので、この収まり方は、自分的には然もありなん……ではあるんですが『GO』でもそこらへんハッキリしないかな~と思っていただけに、嬉しかったです。
まあ、バトンタッチの為に円堂くんを、いい意味でオワコンにしようという事かもしれませんね。


イナズマイレブン ストライカーズ 特典 お母さんのためのイナズマイレブンガイド付き
レベルファイブ
レベルファイブ



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『空中ブランコ』(2009年放映/監督・中村健治)の以前、録り逃していた最終回をようやく観ました!アニマックスで放送していたので、再度録り直していたんですよね。はあ~最終回の患者さんは古谷徹さん(…が演じる医者)ですか~。いや、次回予告で分かってはいたんですけどね(汗)
『空中ブランコ』は、伊良部総合病院の精神科医・伊良部一郎の元に訪れる様々な精神疾患に悩まされる人々が、自らの“病み”を見つめ直して回復に至る……まあ、回復の道筋を見つける顛末を描いた『物語』。奥田英朗原作の一連の精神科医・伊良部シリーズを1クールのアニメにまとめたものですね。

映像的にトリッキーなアニメでしたね。一見すると拒絶反応を…という程、大げさではないですが、ぱっと見で食いつく人は少ないんじゃないかと思います。背景や人物の色が……まあ、なんか嫌な水玉模様とかに…、趣味悪く塗られていて、不快感…という程ではないけど、妙にザワつきがある、じくじくとした所がありまして……これ、心に病を抱えている人の心象風景なんでしょうね。もう、その場にいるだけでざわつく感じとか…僕も、そこらへんは何となくわかる気がします。そういう心の瑕疵のようなものを顕している。
景色が気持ち悪い、人と会うのが気持ち悪いというように、何からの脅威によって世界全てに怯えを抱いているというのは、その人にとっては、もう打つ手も無く追い詰められた状態かと思うんですが、まあ、生きている以上しょうがないというか、なるようになるというか、その怯れの正体をしっかり認識したり、あるいは別の事に気持ちを逃がしてあげたりして、少し心の緊張から解放してあげて、怯れていた世界の見え方を変える、それに気づく事で、一つ、一つの物語は終わって行きます。

…すみません、気持ち悪い悪い言ってますが(汗)そんなどうにも不快なビジュアルではなくってハッキリした色彩を多く使ったカラフルな画とも言えるんですけどね。そこらへん、かなり繊細に調整していると思いますし…(汗)ただ、まあ、そこらへんの演出は、ある登場人物の疾患を現しているとも思うので、そのまま話を続けますが…。



中でも第10話「オーナー」はすごく良いくて印象に残っています。ここで登場する患者・田辺満男(通称ナベマン)さんは……まあ、ぶっちゃけナベツネなんですけどね。読売新聞会長のナベツネさんね(´・ω・`)…いいんかいな?まあ、何もかも一緒というわけではなく肩書きが一緒という事で。
なんか、大日本新聞社の会長にして、プロ野球オーナーという男なんですが、妙に精悍な若者として登場するんですね。パニック症になっていて。戦後の焼け跡から新聞で日本を復興させるんだと、がむしゃらに走り抜けて、まだ俺は現役だ!青二才どもにこの国を任せられるか!と振舞って、周りを巻き込んだり、挑発的な発言が問題になったり…。

でも、ふっと気を抜いて周りを見回すと、あの焼け跡はどこにもなくって。自分の駆け抜けた昭和の時代を走馬灯のように思い起こしながら…「ああ、俺はもう随分歳をとっていたんだ…」と気づくって話です。もう一つの『三丁目の夕日』という感じですね。ラスト含めて、すごくいい話だったので機会があったら観てみて下さい。

『空中ブランコ』と中村健治監督は、もっと評価されていいと思うんですよ。(今も、相応の評価は受けていると思いますが、もっと、ですね)『C』も僕は好きだったんですけどね(↓)記事に書いたりしましたし………やはり、扱いがイマイチな気はしますね。『空中ブランコ』よりもとっつきを良くするために、いろいろ工夫した作品だと思うんですけどね。それでも、まだ、とっつき悪かったのでしょうかねえ…。

『C』最終話 control(未来)~出口のない現代寓話



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角川エンタテインメント


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【怪獣とは何か?】



テレビ東京の午後のロードショーで“巨大生物の逆襲”シリーズみたいな週間プログラムを組んでいたので観てみました。『プテラノドン』(2005年公開)は、地殻変動の調査にきた古生物学の大学博士とその学生一行が、謎の怪鳥~プテラノドン~の一団に襲われる。どうやら地殻変動の際に蘇ってしまったらしい!?(`・ω・´)そんな『物語』。付近ではアメリカの特殊部隊が、テロリストのアジトを襲撃して、テロ犯の首謀者を捕縛したりしていたのですが、この人達もプテラノドンに襲われます。そして、大学様御一行と合流します。この時、手に入れた武器で何とかプテラノドンを撃退しますね。

…プテラノドンって羽ばたいて空中停止できるんだ…(´・ω・`)などと考えながら観ていたワケですが、突然、滑空して現れ、さっと空中に攫われる怖さは出ていたと思います。プテラの造形もカッコ良さと恐さを兼ね備えた感じで、モンスター好きの僕としては満足です。
突然、何十メートルの上空へ持って行かれるので、何かもう助かる方法がないんですよね。…でも、まだ他の恐竜みたいに噛み砕かれたりして殺されたワケではない。そこらへんがミソというか、運良く助かったりもするワケです。

途中、逃亡したテロリストたちに襲われたりして人間同士のいざこざでピンチを呼び込んだり~まあ、結局、そういう“悪い人たち”はプテラに喰われてしまうんですけどねwまあ、そこらへん様々なピンチがあったりして楽しかったです。
んで、最後に全て解決した後に「恐怖はまだ終わりではない。また第二、第三の~」とでも言わんばかりに、プテラノドンが蘇っていた洞窟の中で、今度はティラノサウルスが息を吹き替えして、咆哮して終わりと…。『ジュラシック・パーク』(1993年~2001年)の影響下の作品だと思うんですが、翼竜特化というかプテラ・オンリーな所が特色かな…と思っていたのですが「あ、やっぱりティラノ出しちゃうんだw」みたいなw
続編が有る作品とも思わないけど、これでもし続編造るとしても、これでティラノ出さないとおかしいよね?ティラノ出したらこっちが主役な感じになっちゃわない?やるとしたら『プテラノドンvsティラノサウルス』かなあ?などと余計な事を考えていました。(´・ω・`)


■ちょっと“怪獣”の話



『プテラノドン』を観て、日本の“怪獣”ラドンを思い出したりしていました。『空の大怪獣ラドン』(1956年公開)もまた、古代翼竜が蘇って人間に襲来する物語ですが、その際に、何十メートルもの巨大怪物となっていてw飛ぶだけで音速を超えて、そのソニックブームで街に大被害をもたらすという描写が圧巻の怪獣映画になっています。(特に鉄橋が風圧でねじ曲がって倒壊するシーンとか印象に残ります)
コンセプトは同じでも大分違う作品になっていますよねえ…。勿論、年代の違いもあるでしょうが、欧米で作られるモンスター・ムービーは、日本の怪獣のように近代兵器がほとんど通じない、力で圧倒し返す存在にモンスターを昇華する事は滅多にありませんよね。

僕は“ラドン”は、初期の“ゴジラ”と同じく、怪獣になる前の怪獣~あるいは始祖的な怪獣~と位置づけているのですが、それでも怪獣にとって重要な要素を見て取る事ができます。それは“畏怖の想起”です。
畏怖なんて言葉を使わなくても「すっげ~!かっこいい!!」でもいいんですけどね。日本の怪獣映画は出した怪獣を観るものに、一度「すっげぇ~!!」と思わせ、見惚れさせるような描写が存在します。僕が怪獣映画が好きなのは当にそこなんですがw
先述の『プテラノドン』を観ても、プテラは怖くて恐ろしいモンスターとして描かれてはいても、軍隊の武装の前では普通の猛獣と同じ末路を辿りますし、当然ながら畏怖の念を抱く描写はしていません。あくまで単なる“外敵”であり、それに立ち向かう“人間の勇敢”が物語のテーマとなっているはずです。

ここらへんは“怪獣”と“怪獣映画”を語る時の重要な要素になってくるのですが、今はながくなってしまうので、ここまで。また機会を観て怪獣の在り方については語っていけたらなと思っています。



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第1週目終了しました。(↓)録画データです。次回7月25日22:00放送もよろしくお願いします。

▼USTREAM:2011年2Qアニメ選考PART1@漫研ラジオ(その1)
▼USTREAM:2011年2Qアニメ選考PART1@漫研ラジオ(その2)
▼USTREAM:漫研ラジオ過去の放送一覧

▼USTREAM:ハイライト:【俺たちに翼はない】の話題
俺たちに翼はない 第1巻 [Blu-ray]
吉田真弓,小野涼子,後藤邑子,又吉愛,下野紘
メディアファクトリー

▼USTREAM:ハイライト:牧瀬紅莉栖【Steins;Gate】の話題
TVアニメ「STEINS;GATE」オープニングテーマ「Hacking to the Gate」【初回限定盤】
メディアファクトリー
メディアファクトリー

▼USTREAM:ハイライト:OPED選考
青い栞
SME
SME



2011年2Qアニメ選考《メモ書き》

日程の調整をしていたのですが、来週と再来週の2回に分けてラジオをします。内容は定例のアニメ選考です。1週目は7月16日(土)20:00(くらい)から、僕(LD)とルイさんで、OPED選考、キャラクター選考、サブタイトル選考、(あと特別選考?)の話をして、2週目は7月25日(月)22:00(くらい)から、レスター伯さんとペトロニウスさんをゲストに読んで作品選考の語りにをみっちりやる予定です。

1週目:7月16日(土)20:00~ ルイさん、LD
2週目:7月25日(月)22:00~ レスター伯さん、ペトロニウスさん、ルイさん、LD

今週、土曜日はまず一週目ですね。候補出しが遅れているのですが、放送前には書きだす予定です。よろしくお願いします。

【漫研ラジオ】
http://www.ustream.tv/channel/manken



■作品選考(作品選考は2週目での放送となります)
★レスター伯の選考候補
・『日常』
・『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』
・『そふてにっ』
★ペトロニウスの選考候補
・『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』
・『日常』
・『花咲くいろは』
★ルイの選考候補
・『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』
・『花咲くいろは』
・『戦国乙女~桃色パラドックス~』
★LDの選考候補
・『C』
・『あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない』
・『俺たちに翼はない』

…ん~。なんかもう作品選考決まってないか?(´・ω・`)……ま、いっか。

■サブタイトル選考
・【Dororonえん魔くんメ~ラメラ】最終話 股合う日まで
・【俺たちに翼はない】第11話 妹萌えという概念を知っているか? 第12話「俺たちに翼は……」
・【聖痕のクェイサーⅡ】第8話 美しき挑戦者 第10話 聖痕のくぇ☆いさー 第12話 平穏は終わりを告げ、運命の歯車は回りだす
・【戦国乙女~桃色パラドックス~】10話「心中乙女」
・【花咲くいろは】10話「微熱」13話「四十万の女~傷心MIX~」
・【Aチャンネル】第9話「プレゼント」

《選外》
・【Steins;Gate】第9話 幻相のホメオスタシス
・【よんでますよ、アザゼルさん】第1話 登場!悪魔探偵とバイト
・【C】第11話 control(未来)
・【DOG DAYS】第13話 約束
・【よんでますよ、アザゼルさん。】第6話「暴虐のモロク」
・【TIGER&BUNNY】#13 Confidence is a plant of slow growth.
・【日常】日常の24


■キャラクター選考
・【Steins;Gate】牧瀬紅莉栖(CV:今井麻美)
・【よんでますよ、アザゼルさん】アザゼルさん(CV:小野坂昌也)
・【俺たちに翼はない】羽田鷹志(※統合で)
・【逆境無頼カイジ 破戒録篇】大槻(CV:チョー)
・【よんでますよ、アザゼルさん。】ベルゼブブ(CV:神谷浩史)
・【あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。】ゆきあつるこ(CV:櫻井孝宏・早見沙織)

《選外》
・【花咲くいろは】松前緒花(CV:伊藤かな恵)
・【Aチャンネル】トオル(CV:悠木碧)


■OPED選考
・【よんでますよ、アザゼルさん】OP「ぱんでみっく!!」
・【Dororonえん魔くんメ~ラメラ】ED「みんなくたばるサァサァサァ」
・【花咲くいろは】OP「ハナノイロ」
・【TIGER&BUNNY】OP「オリオンをなぞる」
・【へうげもの】OP「Bowl Man」
・【あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。】OP「青い栞」

《選外》
・【Aチャンネル】OP「Morning Arch」
・【Aチャンネル】ED「ハミングガール」

・【青の祓魔師】OP「CORE PRIDE」

■特別選考
・『ファイヤーボールチャーミング』…とか?
・2011年4月期アニメ(全体)


■候補外で話したいタイトル
『電波女と青春男』、『緋弾のアリア』、『バトルスピリッツ ブレイヴ』、『青の祓魔師』、『変ゼミ』『星空に架かる橋』、『そふてにっ』『日常』(のCM)『アスタロッテのおもちゃ(異世界系)』 etc…

今回は、いつになく規模が大きくなっていますが、なるべく多くのものを語れるようにがんばります。(`・ω・´)



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【6月第4週:英雄企画ハーフマン 第1話 変身!ハーフマン】
http://www.tsphinx.net/manken/wek1/wek10516.html#694
【漫研】
http://www.tsphinx.net/manken/



千手「割れるものなら割ってみろ、俺はここしばらく…自分の後ろでネットが揺れるのを見ていない」

『振り向くな君は』(作・安田剛士)が、ここの所すごく良くって、特に椿原実業のスーパーGK・千手くんのキャラの立ち方がハンパなかったです。『振り向くな君は』は、喘息持ちのサッカー少年・成神蹴治と、蹴治の父・龍にサッカーを教わった犬神かおるの二人の天才が廃部寸前だった弱小の高校サッカー部に入る『物語』。最初はサッカー部が校長に意地悪されていたりしたんですが、最近はそういう事もなくなりました。

それで、千手くんは、対戦相手(椿原実業)のGKというワケなんですが、登場の仕方がなかなか凝っていて、最初、公園でサッカーをやって小遣い稼ぎしている小学生として登場するんですね。…いや、小学生というのは蹴治くんたちの誤解で(でも多分、千手くんは対戦相手にも小学生と思わせていた気がするけど)、本当は高校生だったという事が後から分かります。要するに身長がすご~く低い少年なんですね。
しかし、蹴治のチームメイトで急造のGK近藤くんは、彼を小学生と思いつつも、その卓絶した守備能力に惚れ込んで弟子入りをする。そうして大会が始まって勝ち進むと、相手チームの小学生だったはずの千手くんがいると。そんな展開です。

…これ、ある意味では主人公の一人・蹴治くんの対比キャラとして千住くんは在ります。元々、蹴治くんがチンチクリンの子どもっぽいキャラとして描かれていて、強敵のチームには一人は空気の違う変人(?)がいる…ような感じにキャラが組まれています。えっと、ほら『県立海空高校野球部員山下たろ~くん』(作・こせきこうじ)とか、チンチクリンのたろ~くんに合わせて、対戦校のチームにも一人くらいチンチクリンの奴がいたりしたじゃないですか?あるいは『ガッツ乱平』(作・百里あきら)の乱平がチンチクリンなら、九鬼くんもチビ…みたいな?そんな感じの構図なんでしょうね。

しかし、元々、フィジカルの強さが重要な要素であるサッカーにおいて守備陣のしかもGKの身長が小学生なみというのは相当、致命的なハンデと思われるんですが…サッカーよく知りませんが。そのハンデを物ともしない、否、そのハンデを抱えていたからこそ、自分はここまで強くなれたという、千手くん可愛い顔をしてそういう自信の塊のような堂々たるサッカー・プレイヤーとして描かれています。
実際、自分より身長があって、おそらく対戦相手になる事も想像はしたであろう近藤に、惜しみなく自分の技術とメンタルの制御を叩き込んで行くシーンは、あとで彼が対戦相手と解った時にすっげぇカッコいいものとして映ります。



そうして彼自身のプレイスタイルは「そもそもシュートを打たせない」という形に集約される。的確に守備陣に指示を出してシュートを防ぐ、仮に無理に打ってきたとしてもシュートコースを限定しているから、楽々とセーブする…というファインプレイを必要としない形で試合を運んでゆく。
それらのタクティクスは、蜘蛛の巣の網のようと比喩されていたんですが、それを崩し抜けてきた相手に対しては卓絶した反応でゴールを割らせない。スーパーセーブしてしまう。個人技もまるで引けをとらないGKで、犬神くんのPKをがっちり読みきってキャッチしてしまうシーンとか、本当にカッコ良かったです。可愛い顔して。(´・ω・`)

また、あまり多くは語られていないのですが、廃部寸前だったサッカー部を主人公の蹴治たちが息を吹き返させたように、千手くんは千手くんで、ダメだったサッカー部を立て直したドラマがあるようなんですが~千手くんは、そもそも強豪校のセレクションは通れないキャラ…というのがまた良い~そこらへんの断片描写もぐっと来ます。
千手くんの話に終始しましたが、今後、対戦相手にこんなキャラがいろいろ出てくるかと思うと『振り向くな君は』は、すごい愉しみです……と、書いて締めたい所だったんですが…………実は、この時点でこの連載が終了してしまっている事が確認されています。………やあ~なんでぇ~???これから面白くなりそうだったのに~!!打ち切りですか~。

……ちょっとだけ、後から言える“結果論”の話をさせてもらうと、千住くんが現れるまで、どことなくキャラクターが均一な感じというか……「画面が詰まらない」感覚があったんですよね。……黒い髪の子が多くてベタが強過ぎというか…?キャラを描き分けているのは、分かるんですが…どうも均一な感じ拭えない、ページが目に止まらない。“損”をしている。
今、僕は千手くんを持ち上げているのですけど、その前に登場していて、おそらく千手くん以上のライバルとして設置されている“黒夜くん”という天才プレイヤーがいるんですが、彼のキャラ造形も決して悪くないんですよね。いい感じなんです。黒夜くんは「理屈上は千手くんに引けをとらない」キャラのはずなんですが、結果として僕が「おっ?」と思ったのは「チビで、髪が白い、千手くん」でした。引けをとらないなんて言いましたが、ビジュアル含めたキャラの完成度は千手くんの方がやはり上だと思います。
…いや、でも、そういう掴みにならない程、黒夜くんが精度の悪いキャラかというとそんな事は全く思わないので……結局、難しいなあ~?って話にしかならないのですけどね。

まあ、でも単行本は出るでしょうから、気になった人は買ってみて黒夜くんや、千手くん、その他のキャラの造形の違いなんかを観ていってみても『面白い』かもしれません。“終わり”には辿り着けなかった物語ですけど、そんなに悪くない。色々観るべき所があるように思います。


振り向くな君は(3) (少年マガジンコミックス)
安田 剛士
講談社


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