今何処(今の話の何処が面白いのかというと…)
マンガ、アニメ、特撮の感想ブログです。






劇場アニメ『ゴルゴ13』(1983年公開)レストア。レーザーディスクで持っていたものをDVDに落としました。出崎統監督作品ですね。原作のいくつかのエピソードを組み合わせて長編にする(脚本・長坂秀佳)という内容で、意外と知られてない作品かと思いますが、隠れた傑作だと思います。



この映画で有名なのは「世界初!コンピュータ・グラフィック・アニメーション!!」ってな宣伝文句ですかね。今、Wikipediaで確認すると「世界で初めて劇中にコンピュータグラフィックスを使ったアニメ作品」という、正確且つ、とても大人しい言い回しになっていますけど(汗)当時はあたかも全編CG!のように錯覚させるコピーだったと記憶しています。「それは!凄い!?」と観てみると……いや?普通のアニメだね?(´・ω・`)ん?でも、面白いからいっか。みたいな感想でした。一体、どういう経緯と企画で、CGアニメをする事になって、その題材に『ゴルゴ13』が選ばれて、監督が出崎さんになったんでしょうか?w
実際にCGが使われたのは、オープニングアニメーション(画像左)と、クライマックスの戦闘ヘリ部隊襲撃のシーン(画像右)くらい(他にも細かく、使っているのかな?)オープニングは「うわぁ、すごい!」って感じで、今でも好きな映画オープニングなんですけど、戦闘ヘリのシーンは、ん~……ちょっと違和感があるなあと。こう言っては何ですが、オープニングで力尽きている感じです。ポリゴンとかない時代ですしね。



この『物語』、ビックスネークってゴルゴを始末するためにペンタゴンが雇った(?)殺し屋がいるんですが、めちゃめちゃインパクトある人で『悪役』としてすごい好きなんですよね。僕の頭の中ではこの物語、ゴルゴ13とビッグスネークの大決戦映画みたいなイメージになっちゃってます。
めちゃくちゃ強くてタフな野郎なんですけど、身体はぐにゃぐにゃしていて、ヨダレだらだら流して、すんげえキモいの!!(`・ω・´)後から、ゴールド&シルバーっていう、スネーク以上の殺し屋っぽい二人組も参戦するんですけど、実際にゴルゴを苦戦たらしめたのはスネークの方じゃないかなあ?まあ、ともかく、夜、夢に出てきそうな忘れられない御人なんです。


ゴルゴ13 【劇場版】 [DVD]
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今週(少年ジャンプ2011年42号)の『HUNTER×HUNTER』(作・冨樫義博)、王メルエムと棋士コムギの最期の軍儀、その描きが至高でした。※以下、ネタバレ全開です。



メルエム「コムギ…余を愚弄するか…?心して答えよ。戯言にはつきあわぬぞ」

コムギ「はい。ワダす、軍儀でふざけた事ないです」

メルエム「わかった。貴様負けたらやはり死ね…!!」


この「王の問い」に、どれほどの者たちが“必死”の答えを返して来たか?ある者は狼狽え、戦慄し、萎縮し、己の生を拾うために頭を垂れ、あるいは己の不屈を示すために敵意を向ける、その「王の問い」を…相手がコムギだからと言って一切その在り様を変える事なく、「貴様負けたら、やはり死ね…!!」と言い放つ、その「王の問い」に……ただ、真っ正直に、真正面から、答えること。気持ちは軍儀に集中したまま、答えること。
最強の存在であるが故に誰にも並び立てるはずがなかった、その場所に、軍儀を通して並び立ち、対局を進める者がいること。



メルエム「黙れ!!考えさせろ!!」



おそらく人類最強であるネテロ会長に(「最強はジンじゃないか?」と予想する人もいるかもしれませんが、『HxH』は戦闘能力の高さは価値の一つに過ぎない…という描きをしているマンガなので……多分、あそこのが戦闘力地上最強を決めるバトルでいいんじゃないか………「まだ上が…!」とか言う必要がないマンガじゃないかと思ってます)読み勝ち、はるかに凌駕してみせた。その時でさえ、一拍も動作を止めなかった者が“長考”させられること。
戦闘力では誰一人足元にも及ぶ事がなかった者が、また負けるかもしれない。「黙れ!!」と声を荒げ、狼狽させる。そういう相手が目の前にいること。



コムギ「ワダすが…こんなに…幸せでいいのでしょうか?ワダすに……ワダすみたいな者に…こんなに素敵な事がいくつも起きて、いいんでしょうか…?」

己の全身全霊をかけて勝ちたい相手に、認めてもらえること。相手もまた、同じ気持ちであってくれたこと。互いに、並ぶ者のなかった、孤高にして孤独だった者たちが、今、ここで邂逅すること。その邂逅によって、既に孤高であるその場所の、はるかな先を垣間見ること。そこに昇って行けること。

この星の王である事よりも、最強である事よりも、自らの生命よりも、全てを引き換えにしても至りたかった“そこ”に至れる幸せを、この場面は見せてくれています。焦がれるような気持ちと恍惚を一息に、胸いっぱいに味わう、そんな1話でした。


HUNTER×HUNTER 29 (ジャンプコミックス)
冨樫 義博
集英社


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【ハーレムメイカー】

【8月第3週:神のみぞ知るセカイ FLAG154「PLAY THE GAME」】
http://www.tsphinx.net/manken/wek1/wek10524.html#703
【漫研】
http://www.tsphinx.net/manken/



『神のみぞ知るセカイ』(作・若木民喜)が、相当『面白く』なっています。『神のみぞ知るセカイ』は、悪魔の世界から逃げた6万匹の“駆魂”を回収するために、ゲームの達人にして“落とし神”様と呼ばれている桂木桂馬が選ばれる物語。現在は、地獄界の悪魔的復活を目論む旧悪魔たちに対抗するため、かつて旧悪魔を封じた“ユピテルの女神たち”の復活/再集結を目指し、以前、攻略したヒロインたちの中から“女神持ちの子”を火急に探し出さなくてはならないという展開。
元々、メタ・ラブコメとでもいうべき『物語』なのですが、逆手にとったと言えばいいのかラブコメ定番の展開などに逆説的なアプローチで持ち込み“場”を盛り上げていて、逆説的アプローチであるが故に、次の展開を読ませない『愉しさ』があります。
たとえば、今は、病気の桂馬のお見舞いに、ヒロインでどちらかが最後の女神を持っているはずの歩美とちひろの二人がやってきていて、これを鉢合わせないように制御しながら、二人の好感度を上げて女神の確認をしようとする桂馬…という展開なんですが、単純なラブコメだと定番かつ、まあ、色々と“やましい”状況と言えるのですが、桂馬にはその“やましい”状況を作り上げる“大義”があって、単純に桂馬が酷い奴とは言えない所がある。……いや、酷い奴なんですけど(汗)、酷さの種類がかなり違うという事です。

今週の一番『神のみぞ知るセカイ』攻略ヒロインの逆襲?
じゃあ、終わる為の構造ってなんなのか?って話は、一見、設定の発動、女神問題の緊急化、であるように観えるし、それがトリガーなのはそうなんですけど、より本質的には「攻略ヒロインの逆襲」であるように思えます。桂馬が女神問題を解決して、駆魂が封印され、地獄に平穏が戻る物語…なのではなく、女神設定を載せた攻略ヒロインたちが桂馬を助けて、駆魂が封印され、地獄に平穏が戻る物語だと言う事です。桂馬は自分が女神を見つけて、自分が解決する物語に思っているでしょうが。

以前の記事にも書いたのですが、女神を復活させるために攻略ヒロインの「気持ちを昂める」必要があって、桂馬はそれをゲームのクリア条件的にしか考えていないのでしょうけど、ヒロインたちの恋心を盗んでおいて、駆魂を封印し、旧悪魔の企みを阻止すれば、それでチャラになるかと言うと「そんなわけがない!!(`・ω・´)」のは明白ですw
女の子たちの気持ちをもてあそんだ桂馬くんは、(何らかの)責任を取る事を迫られるとは思うんですが……その角度で『神知る』を見た場合、桂馬のラブコメは、ほとんど全く…1ミリくらい?しか動き出していないという所が、これまたすごいw

メタ・ラブコメとか言っていますが、僕はこの物語をラブコメとして観ています。だからラブコメとしての結末を“期待”するのですが、しかしながらその物語構造を考えた場合、桂馬がそれを拒否する権利はあるというか、ラブコメ的結末を迎えずに物語を終わってもいい形でもあるんですよね。それは「ラブコメとしての緊張感」は相当なものになります。ラブコメとして終わってくれないかもしれないんですから。
要するに、今、誰が(どのヒロインが)桂馬を落とすのか?~落とし返すのか?~という焦点があるのですが、桂馬を逆ヒロインとして考えた場合、これほどの鋼鉄のヒロインは、そうはいないでしょう…という事です。ほとんど、誰かに落とされるイメージが持てないw

…ん~。ちょっと話がずれた気もしますね。現在の“女神探し編”の展開に入った所で、攻略ヒロインの逆襲~桂馬のセカイへの逆侵食~はイメージされたわけですが、その化学反応は予想以上というか、いや、まあ普通に楽しいなあと。
ヒロイン方向からセカイを観た場合、1対1で記憶、思い出が積み上げられていったわけですが、フェーズが変わる事によって、三角関係~どころか、桂馬がそれまでひっかけまくった他のヒロインたちを“見る”事になっている。桂馬のセカイに侵食する…という事はそういう事なんですが。まあ、がんばらないとね。



また、このフェーズに入ってからのハクアのヒロイン格の上がり方がすごいですね。これも書いておきたい。エルシィを昏睡したかのんの身替わりにして、端におき、ハクアを代わりのパートナーとして起用する。これをやって、動かされてしまうと「ハクアって“この為”に置かれていたヒロインだったのか!」と思ってしまう程、強力な“回り”を見せています。桂馬をサポートし、地獄界とも連絡をとり、独自に謎への迫りを見せている。三面六臂と言っていい、影日向の活躍を見せています。
“問題解決力”において、桂馬とパートナーを組んだ時のその親和性が素晴らしかったんですよね。考えてみると桂馬と一緒に問題に立ち向かうキャラ位置は、この子と、あとディアナくらいしかいない。いや、エルシィもいるんだけどちょっと置いておいて(汗)ディアナに、その全てを集約させるというのも選択なんですが、俯瞰としては並列構造のこの物語では、良いカードは分けられる方が望ましい。そうなるとハクアしかいない……と。(あと桂馬の行状全部知っていてそれを理解/許容できる立場なのも大きいですね)

この物語に対して「ずっと続ける構造」と「終わる為の構造」の二つの構造の話は以前からしていましたが、こうなってくると「続ける構造」のヒロインはエルシィで、「終わる構造」のヒロインはハクアだったのでは!?などと思えてきます。「終わる構造」のヒロインって基本、真ヒロインって事ですよw
いやぁ~!!?それは無いはずなんですけどね~?僕の見立てではハクアは序列3位の物語ヒロイン(攻略ヒロインの対置)のはずなんですが…。エルシィが逆襲しないと、ちょっとヤバイですよね。(どきどき)でも、そもそもエルシィに逆襲する気はあるのか?とか……いろいろ『愉しみ』です。


神のみぞ知るセカイ 14 OVA付特別版 (少年サンデーコミックス)
若木 民喜
小学館



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【怪獣とは何か?】



▼前回の記事:『キングコング』~怪獣物語の終焉

しばらく、このブログでは『怪獣』の話を、ぼちぼち、したり、しなかったり、していて、その流れで『キングコング』の話題に及んでいるわけですが、ちょっと最近、製作されたリメイクの『キングコング』(2005年公開、監督・ピーター・ジャクソン)の話からはじめてみたいと思います。いや、実は2作目のリメイクに当たるジョン・ギラーミン版の『キングコング』(1976年公開)が、けっこう評判良くないんですよね(汗)主に、特撮面とかの評価だと思うのですが……まあ、そこらへんの話は次回に譲るとして。
このピーター・ジャクソン版の『キングコング』、僕の感覚の中の『怪獣映画(…の真祖のリメイク)』としてかなり良い出来だと思うんです。主役のキングコングの実在感は相当細かい所まで気をつかっていますし、シナリオが『怪獣映画』として外れている所もない。前回の記事で取り上げた、畏怖と託願が充分に感じられる作りです。クラッシックな1933年版よりも、ある意味、とっつきが良く、オススメと言えるかもしれません。この一連の記事の空気(怪獣おたくの?)が掴めない人は一度観てもらうといいかも?

しかし、それは大元となる『キングコング』のプロットに、ほとんど手を加えていないから……という事でもあるんですよね。1976年版も、2005年版も、最初のキングコングと違うもの、新解釈と呼べるものにはほとんど手を付けてない。翻案と呼べる域には達していない~そのつもりもないでしょうけど~。あくまで真性のリメイクと言う事です。
この“プロットの檻”から出られないと、キングコングは真の意味で怪獣(=スター)と呼べる存在には至っていない……とも言えます。僕がキングコングが怪獣として甦らないと言った意図はそこにあります。(※『コングの復讐』、『キングコング2』等はまた次の記事に譲ります)

それくらい『キングコング』のプロットは、削る所も加える所もない程に完璧と言う事です。

それ故、キングコングはそのプロットの檻から逃れて怪獣で居続けるのは困難になってしまったし、ハリウッドのモンスター映画自体の数は多いけれども“彼ら”にキングコングの遺伝子は継承されなかった。(または非常に希薄になってしまった)
…こうやって書くと「この人は、何をそんなに持ち上げているのだろう?」と思う人もいるかもしれません。「巨大な野生のゴリラが、無理やり文明都市に見世物として連れてこられて、案の定暴れ出して、人間の勝手な都合で殺されてしまった。…そういう可哀想なゴリラの物語って、そんな大したストーリーなのかなあ?」…て思った人、いません?w
キングコングが単なる動物に見える人、単なるゴリラに見える人にとっては、そうかもしれません。キングコングが単なる猛獣に過ぎないなら、この『物語』のテーマは、動物愛護を訴えるお涙頂戴の悲劇でしかないのでしょう。

しかし、“彼”を『怪獣』として見た場合どうか?ちょっと、言葉を変えます。畏怖と託願の話です。“彼”は怪生物が棲まう未開の島において、恐竜たちの上に君臨し、島民たちが生贄を捧げて崇める、絶対の王者だった。その事に神霊(かみ)を見い出せないか?『怪獣』には、神霊(かみ)を感じないか?そう捉えた時、この物語はどういう観え方になるか?
その意味において2005年版のヒロインがコングを観て「美しい…」とつぶやく事にはすごい意味があります。あの一点は2005年版の価値だと思えます。怪獣好きの人には、こんなくどくど説明しなくても分かる話かと思います。逆に怪獣とか興味ない人には、どこまで行っても何の事か分からないかもしれませんが、多少でも分かって欲しくて、雰囲気を掴んで欲しくて、こういう長々とした文章書いています。

キングコングを神霊とした時、この物語はどういう観え方になるか?それは「神霊はただの獣に過ぎない」と、「獣を神霊と崇めるのは迷信である」と、神霊を暴き立て、そして殺す物語となる。暴き立てられた獣は、もはやただの獣で、獣を無理やり見世物に引っ張り出して、そして殺す物語へと変じてしまう。その意味で、動物愛護を訴える悲劇を観ていても、何らおかしな話ではない。
しかし、それ以前は、“彼”は白人未踏の地において君臨した神霊だった事を僕は強調したいです。そこからの凋落こそがキングコングの物語だと思うからです。
そして、日本のある有名なアニメ映画が、これに非常に近い観点を持って描かれている事がわかるので、ちょっと紹介しておきますが…。



『もののけ姫』(1997年公開)の事ですね。『もののけ姫』が、怪獣映画かどうか?の議論はおいておくとして、これに登場するシシ神様は、かなり僕が言う怪獣の要件を満たしていて、キングコングに近い者である事は確かです。まあ、神ですしねw そして、シシ神様が殺される事の“意味”もキングコングに近い…と思う。キングコングは複葉の戦闘機、シシ神はエボシの石火矢、いずれも当時の“最新の兵器”によって葬られている事の意味も大きい。

ただ『もののけ姫』に関しては、蟲に神性を見出すような、生物への畏怖と託願を決して失わない人が監督なのでwシシ神や、他の“もののけ”たちに関しても畏怖と託願が失われる事はなかったですね。要するに、神は殺されるが、暴かれはせず、神の威厳は保たれる。神殺しの業に対し、人々はみずからの行為に恐怖するという構成になっていて、ここは大きく違います。

しかし、本当に「神を殺す」なら、徹底的に暴く事なんですよね。キングコングは強烈な暴きにさらされる。本当の意味での“神殺し”に遭う。彼を見た白人たちは、一目で巨大なゴリラである事を看破し、何とか捕まえて見世物にしようと画策する。……もう、この時点でキングコングの“暴き”は、はじまっているし、この時点でキングコングは『怪獣』ではなくなっているとも言えます。
一方、シシ神は“神霊”としての対面が守られ、暴かれないからこそ、死した後も、その畏怖と受けて呪いが降り注ぎ君臨を続ける。ゴジラや、ガメラなどの、異形の怪獣たちが、怪獣として君臨し続けるのは、キングコングやシシ神様を屠ったその兵器が通用せず、決して暴かれない設定だからなんですね。そんな所で、まだしばらく『怪獣』の話は続けたいです。


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来週のどこかの夜………なんか平日っぽいようですが、ルイさんと定例の今期のアニメ選考…からOPED選考“だけ”、先行してやろうという話になっています。(`・ω・´)
また、詳しい日時が決まったら、また告知を打ちますが、とりあえず思いつく候補を軽く上げておきます。(※規制とかあるようで、現在、埋め込めるモノを埋め込みました)

【漫研ラジオ】
http://www.ustream.tv/channel/manken


■OPED選考
・【アイドルマスター】OP「READY!!」
このOPは相当好きです。アニメは律っちゃんが好きだ。



・【輪るピングドラム】OP「ノルニル」
対抗できるのこれしか思いつかなかった。選考自体はこの二つのどっちかという感じ(`・ω・´)



・【猫神やおよろず】OP「神サマといっしょ」
これもかなり好きではあります。



・【デジモンクロスウォーズ 七つの王国】OP「New World」
連続してデジクロスして行く画が気持ちよいです。



あと、他だと『セイクリッドセブン』、『バカテスにっ!』、『BLOOD-C』とか……まあ、ちょっと考えます。


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【8月第2週:叢鋼(やしろ学)】
http://www.tsphinx.net/manken/wek1/wek10523.html#702
【漫研】
http://www.tsphinx.net/manken/



『銀の匙』(作・荒川弘)を『愉楽』しく読んでいます。何か事情があったのか、受験勉強に集中しながらその進学が上手く行かず、農業高校に入学する事になった、八軒勇吾くんの“新たな体験”に満ちた物語。荒川先生は、大ヒットした『鋼の錬金術師』を描き終えた後、次はどんな物語を描くが注目されていたワケですが、ファンタジーとは全く違った毛色のこの連載は意外……という事もないですかね?wある意味「さもありなん」という感じというか、「鋼の錬金術師」らしい冷静さ?のようなものを感じたりもします。
しかし、この連載、パッと見、華がないのも確かな所で、少年サンデー的にはもっと他の期待を……ほら、『3×3アイズ』が当たったら、ウチでは『ブルーシード』を描いて欲しい?みたいな?期待をしていたと思うのですが、部数が落ちているという話の少年サンデーがそんな懐の深くっていいのかいな?(何か情報集めると、そも荒川先生がサンデーに連載決めたのは、ファンタジーと別のものをやれたからみたいですね)などと下らぬ勘ぐりをしてしまったりもしました。

しかし、連載が始まってみれば、些事はふっとぶというか「面白ければ全て善し」という感じです。そう、銀の匙だけに些事!!(`・ω・´)(←)
先ほども言ったように“華”…一見で多くのファンを巻き込むモノはほとんど無く~そもそも、主人公の八軒くん自身がモチベーションを喪失していてストーリーを牽引できる状態にない。~は、あるのですが、一人一人のキャラクターの描き、と、夫々のキャラに宿っている不思議なパワーの在り方~逆に周りの登場人物はモチベーションの塊みたいな奴が多い~が素晴らしく、楽しくページをめくれるんですよね。

何よりこの物語は机の上では得られない学びと体験に満ちている。それは試験勉強に明け暮れていたであろう八軒くんの知っている“学び”とは違うものであり、ひいてはインターネットの検索で得られる“情報”とも違った、“学び”と“悦び”があって。生きた学びって言うんですかね。それがこの物語の大きなウリのようです。
この週も、うっかり轢き殺しちゃった鹿を「美味しくいただいてしまおう」という話をしているのですが『銀の匙』では、こういう動物の命の取扱いに関した出来事が多い。…いや、正確には僕の方でインパクトを持って受け止めていて『銀の匙』というと、こういうエピソードという印象を持ってしまうという事ですね。

実は「鹿を解体してみるか?」というこのエピが起こった時、もう随分昔のマンガですが、西森博之先生の『今日から俺は!!』で、主人公の相棒・伊藤くんのお母さんが、子供の教育のために豚を連れてきて、息子さん(伊藤くん)に豚の息の根を止めさせて、食べさせようとする…というエピソードがあったのを思い出したりしていました。いやぁ、あの時は相当「どん引き」したので、かなり印象に残っています(汗)「私たちが食卓でお肉を口にするとはどういう事か?」って、伊藤くんのお母さん、それは大変な正論ですけど…「豚を絞めろ」は、“日常を守られた者”たちにとって、ハードル高過ぎ…って(汗)
このエピソード自体は、ヤンキーマンガで突き詰めるようなテーマでもなく、お母さんの暴走的なギャグとして処理せざるを得なかったわけですけど、“これ”が農業高校を舞台とした『銀の匙』では、もっと地続きのリアルとして描ける所がある。


家畜の獣医さん「(獣医になる夢を叶えるために必要なものを問われ)まあ、学力・学費はもちろんだなぁ、体力もいるね。あとは私の持論だけど…

殺れるかどうか。

特に経済動物を相手にしている家畜獣医なんて、しょっちゅう命の選択を迫られるしね。獣医になる夢を持って農大に入って、その選択を迫られた時に「やっぱりだめだ」ってなる人はやはりいるよ。だからと言って獣医になるのをあきらめた人がダメって事は無い。世の中にはどういう「殺せない・殺させたくない」ってやさしい人達が頑張っているから、助かってる命がたくさんあるんだ」

(『銀の匙』』第6話より)

(↑)この獣医さんのセリフは『銀の匙』がはじまって、一番印象に残っているセリフなんですが、いい言葉です。ここで生きる事と他の生命を奪う事の話を長々とするのは控えますが、そういう動物の生命を人間が扱うという最前線だから出てくる重さを感じずにはいられません。こんないいセリフを出されてしまうと、作品としての華がどうとか、サンデーの補強がどうとか、論う気は完全に失せてしまいますねw

ひいて言うと、八軒くんは受験勉強に明け暮れていた少年なワケですが、今の世の中で「受験勉強ばかりが全てではない」なんて話は、そんな大きな意味は持たない気もしていて~勿論、作品の中にそういうメッセージは含まれるでしょうが~さっきも言ったように、情報なら、ぱっと検索で得られてしまう、そういう速い?軽い?僕たちに対して、この『物語』は経験と実感の悦びを送って来ているように感じます。
あるいは、自分の生きる世界の実感…のようなものを回復させる『物語』を描こうという時、たとえば自分を「殺らなければ殺られる」状況に追い込む物語とか、けっこうあるんですが、いや~?まず、自分の食べているものから考えてみようよ?というか「とりあえず、自分で育てた豚を殺して食ってみたら?」というか、殺被殺のドギツさは、別に非日常じゃないよ?というか……………ん~何か、話がずれて来ている気もしますね?(汗)

まず、机の上では得られない体験による実感の悦びのようなものが『銀の匙』では描かれていると思うんです。生命を取り扱う事が多いのは、たまたまというか、たまたまでも無いかもしれませんが(どっちなんだ?)農業高校が舞台だから…なんでしょう。
でも、その上で、その舞台に対して真摯とでも言うか、「タマゴかけご飯うめえええええ!」とか「鹿、バラして食ったらうめえええええ!!」という殺して得られる悦びが明るく描かれているのを僕はとても気に入っています。


銀の匙 Silver Spoon 1 (少年サンデーコミックス)
荒川 弘
小学館


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TMPGEnc MPEG Editor 3
ペガシス
ペガシス

録画したデータをDVDディスク収録体制から、HDD収録体制に切り替えまして。順調にデータを貯めこんできています。
HDDに貯めこむとあらゆる事が便利になりますね。以前は、このブログの記事を書く際の調べ物で……というか、僕の記事は昔の作品の画像を引っ張ってきますよね、アレで(汗)押入れの中にあるDVDを引っ張り出して閲覧し、確認、画像取り出しをしていたワケですが、HDD内に収める事によって、検索一発ですし…まあ、いずれ全部のHDDはつないでいられなくなるでしょうけど、Windowsのtreeコマンドか何かでインデックスファイルは直ぐに作れますから、外しても、どこに何が入っているか?で迷わなくなります。

無論、HDDの記録媒体としての信頼性という問題があるのですが、元々、DVDメディアを大量(…だと思う)に溜め込んでいる僕としては、DVD記録の信頼性もたかが知れているというのが実情で、検索、閲覧のしやすさから考えると、まず、HDDに収めるという形態には迷いはないですね。
あと、まあ、定期的(とりあえず5年目処)にHDDのデータ載せ替えを行い、どうしても失われるのを避けたい作品だけDVDでバックアップしておく…という形がいいかなと。近年のHDDの低価格化からも、こっちの方が色々と安上がりです。

http://tmpgenc.pegasys-inc.com/ja/product/tme3.html

で、本題。HDDに変えてからパソコン上で溜め込んだMPEG動画を編集しているワケですが、その際に素晴らしい効率を発揮してくれているのが(↑)このソフトです。以前はHDDデッキ上でやっていて。パソコン上でやろうと言う際に、色々ソフト購入したり(CyberLinkとか、Corelとか)フリーソフトを使ってみたりしたのですが、これが一番、サクサク編集できて圧倒的に便利でした。
謳い文句の中に「編集部分以外はそのまま出力、だから速い!だからキレイ!」とありますが、そうなんですよね。僕が買った他の市販ソフトたちは、何でこれができないのかw 編集したら一から全部エンコードし直すものだから、時間が、かかるかかるw
全部、エンコードし直すなら、もっと細かい出力調整がしたいのにそれもできない。…あ、TMPGEnc MPEG Editerは、基本、そのまま出力する事を旨としていて細かい調整はできないですけどね。その場合は(↓)こっちのTMPEG Video Mastrering Worksと言うのが良いです。こっちも色々と使えるんですよ。

TMPGEnc Video Mastering Works 5
ペガシス
ペガシス


とまれ、TMPGEnc MPEG Editerだと、再編集したデータの出力がかなり速いのでストレスがないです。フリーソフトでも、そのまま出力のタイプはあるのですが…こっちは、どうもメモリーの制御の仕方が大雑把なのか、大きめのファイルを扱うと直ぐに止まったりして…小さいファイルならいいのでしょうが、TV番組とかの編集であまり使い物になる感じじゃないです。
フレーム単位の編集ができ、そのフレームをセレクトする機能も非常に快適です。僕は毎週、けっこうな数の録画データを編集するので、データの頭とお尻の所だけ揃えて、真ん中のCMカットとかはしなくなったのですが、また、CMカットしてしまいそうになるくらい、いろいろ楽です。

これを売っている(株)ペガシスさんには、できれば儲けてもらって、長く製品のサポートをしてもらいたいので紹介しておきます。HDDで録画ライフを送っている人には、定番ソフトのような気もしますが、まあ、ちょっと使ってみて下さい。


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▼USTREAM:ハイライト:『仮面ライダーオーズ』の話題
丁度、この時『仮面ライダーオーズ』が最終回だったので、その話をしていました。ある種、気負いのない、完全なヒーローに見えたエージの“疵”が焦点ですね。

仮面ライダーオーズ Full Combo Collection
エイベックス・エンタテインメント
エイベックス・エンタテインメント


▼USTREAM:ハイライト:『うさぎドロップ』の話題
ノイタミナの『うさぎドロップ』の放送に合わせて、原作の結末に関する言及をしています。まあ、あの終わり方には、いろいろ物議がありますね。

うさぎドロップ 9 (Feelコミックス)
宇仁田 ゆみ
祥伝社


▼USTREAM:ハイライト:『神のみぞ知るセカイ』の話題
現在、連載が様々な展開が複合されて、とても見応えのあるストーリーが編まれて行っていると思います。その言及ですね。

神のみぞ知るセカイ 14 OVA付特別版 (少年サンデーコミックス)
若木 民喜
小学館


▼USTREAM:ハイライト:『ハヤテのごとく!』の話題
僕らの間で、天王洲アテネ編は…いまいち?という感想が共通であって、それに対して、現在の水蓮寺ルカ編はそこから持ち直している…?というような話をしています。

ハヤテのごとく! 29 「他人の画集」付限定版 (少年サンデーコミックス)
畑 健二郎
小学館


▼USTREAM:ハイライト:『バカとテストの召喚獣』の話題
個人的に、冒頭の解説と、後半の締めのあたりが……gdgd?…な?感じだったかな?と思ったので、そこを切ってハイライトにしています。

バカとテストと召喚獣 (ファミ通文庫)
葉賀 ユイ
エンターブレイン


▼USTREAM:ハイライト一覧


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放送終了しました。(↓)録画データです。

▼USTREAM:フリートーク 2011-09-15

▼USTREAM:これまでの放送リスト


9/15(土)夜21:00ぐらいから、レスター伯さん、ルイさんとUSTREAMラジオをやる予定です。アニメ『バカとテストと召喚獣にっ!』の話をする予定です。よろしくお願いします。



バカとテストと召喚獣にっ! 第1巻 [Blu-ray]
下野紘,原田ひとみ,水橋かおり,鈴木達央,加藤英美里
メディアファクトリー



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裸者と裸者孤児部隊の世界永久戦争 1巻 (ヤングキングコミックス)
七竈 アンノ
少年画報社

アワーズで連載している『裸者と裸者』(原作・打海文三、漫画・七竈アンノ)を『愉楽しく』読んでいます。共産圏の崩壊に端を発した世界恐慌と大動乱により、日本に大量の難民が押し寄せ多民族の流入し、急激に治安が悪化する。結果、救国を掲げる自衛隊(多分)佐官グループがクーデーターを起こし首都を制圧、さらにアメリカ軍が介入によって、日本は内戦状態の長期化を経て勢力の細分化が進み………まあ、日本はひたすら内戦により戦闘、略奪、強姦する社会になって、かつ、どこの世界も似たり寄ったりで“助け”は期待できないという状態のようです。そんな世界で少年兵の孤児部隊を率いる事になった佐々木海人くんが「生き残る為の決断」を下して行く『物語』…かな?

ずっとずっと、殺し合いと、略奪と、強姦に関連した描写が続いてゆく話です。徹底的に“無秩序”が許された世界と言えます。僕はその“無秩序”の世界の中で、佐々木海人という主人公が「何を決めるか?」に興味をひかれます。
海人は自分の妹弟を養うために軍隊に入り(以前から拉致されて少年兵とかやっていたみたいですけど)生き残る為に手段を選ばない事を决めている人間だと思います。

実際に彼はマフィアと組んで、軍令に背いてドラッグを強奪し、それを転売します。また自分の分隊の家族が味方の部隊に攫われると、分隊を動かして、攫った隊長を殺します。味方殺しですね。
一方で、部隊には略奪や強姦を禁じて、自身もそれに手を染めません。百人以上、民間人の女を強姦したという外人部隊の隊長が「今は禁止した。当然、我々の部隊全員もだ。規律違反は銃殺する。なんだか…急に嫌になってな」って言うんですが、海人は「まったく正しいと思います。兵隊は戦争をするものです。民間人へのレイプやごうとうは、はんざい者がするものです」と応える。…でも、多分、海人は犯罪を沢山犯しているはず。軍令もやぶるし、自分の勝手な判断で人も沢山殺しているようです。

つまり、どうも海人の中で「やってもいい殺しと犯罪」と「やってはいけない殺しと犯罪」の区別があって、自分が「やってもいい犯罪と殺し」は罪とすら認識していないようなんですね。ほとんど両親に善悪を教わる時間すら無かったこの少年が「何かの区別」をつけて、そして行動している。
それを僕は“善悪”などと言う安っぽい標語で表したくはありません。…こう言うと誤解、あるいは反発を受けそうですが、多分、彼はこの無秩序が大勢を占める世界で、「やってもいい人殺し」と「やってはいけない人殺し」を、「やってもいい無法」と「やってはいけない無法」を必死に判断しているんですよ。

「何であれ人を殺していいはずがない」と信じる人には、あんまり伝わらない話かもしれませんけど。すみません、頭のネジが外れているのか、僕はこういう話がとても好きなんです。
海人が判断する「やってはいけない」事と言うのは「悪い事は悪い事なんだ!」なんてトートロジーの哲学問答な「やってはいけない」では、なく、自分が生き残って行くという「明日とその先につながらない事はやらない」…とそういうものに思えます。繰り返しますが、だから「明日とその先につながる殺し」はするのです。そうして、この物語はその判断をして生き行く海人に相応の出世の道を与えているようです。



逆に、無秩序が支配し、どんな無法も非道も「上手い事やれば」許されて行くであろう世界で、何かを律する事に意味はあるのか?という考え方もあります。生き残る事以外の事を気にする必要はないのではないか?実際に、強姦をやろうが、略奪をやろうが、おそらく生き残れる可能性はそんなに変わらないでしょう。(報復?いや、皆殺しちゃえばいいし)
実際に、子供を襲って強姦し、腹いせに家を焼き討ちしていたヤクザが海人に撃ち殺されるんですが「俺ァ、言い訳も泣き言も言わねェぞ!」と言って、そこそこカッコ良く、多分、本人は充分納得して死んで行くんですよね。無秩序が支配しているなら「そういう生き方」もまた有ると僕は思う。このヤクザは楽しく生き抜き、そして死んだのではないか。(多くの現代人は秩序の回復を想定して、そうはしないかもしれないけど、では、その回復の見込みが全くなかったら?どうする?)……でも、それは「今」を生き伸びても、「明日とその先」につながる判断ではないんですよね。…多分。



先ほど述べた百人以上民間人をレイプした外人部隊の隊長ですが、僕は彼が突然「罪の意識」にとらわれて、それを「やめた」ようには見えません。「今」を生きる事に長けた猛者が、罰が下るという意味で許される、許されない、を語るなら、これからさらに民間人を蹂躙しつづけても許され生き延びてしまうでしょう。
「なんだか急に嫌になった」と簡単な言い方ですが、この隊長は、それでは「明日とその先」にはつながらない事に気づいた……と、僕はそう解釈しています。

世界が“無秩序”だからと言って、自分が“無秩序”に順応すればそこから脱する事はできない。殺し合う強者になれても、殺し合う世界から脱する事はできない……という説明の仕方だと反発が少ないですかね?だから「誰を殺すか?」は、秩序だって判断するしかない。無秩序に殺してはいけない。その秩序は世界に既にないのだから、自分の中で作り持つしかない……という説明の仕方だと反発がありますかね?
この外人部隊の隊長は百人以上レイプしてそれ以上の民間人を無下に殺して、その事に気づいたのでしょう。だから、その経験もなく、既に同じ結論に達している海人の事を「見込む」のだと思います。他にもマフィアのボスや、女中隊長、なぜか海人を「見込む」人が、沢山出てきます。「なんで?都合良くない?」と思う人もいると思いますが、僕はそれが分かる気がするんです。確かに海人は「見込み」有ると思ってしまう。

断っておくと「明日とその先」につながる事を判断しても、生き残れるかどうか?は全く別問題なんですけどね。でも、味方と仲間に心を配り、民間人を襲うなどして心まで無秩序に納まってしまわない……それが生き残る度に、次はより生き残れる可能性を上げてゆく生き方、という理解の仕方でもいいかもしれませんが、ちょっとこの少年の生き残る闘いを観て行こうと思っています。


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