魔王「この我のものとなれ、勇者よ」勇者「断る!」~「情報圧縮論」から観える構造(その2)
勇者「吹っ切れたぜ。どんなに人間離れしてようとな それでみんなに嫌われようと、ひとりぼっちになっちまおうと それでも“お前なんか”に負けるより、よっぽどましだっ!」 蒼魔の刻印王「っ!?」 勇者「おおおっ!! “招嵐颶風呪”っ!」 蒼魔の刻印王「こ、れはっ!?」 びゅごぉぉぉっ! 勇者「はっ。お前程度の飛行魔法で制御できるかっ。 こいつはごきげん直伝の気象制御呪文の強化版だっ。 俺とお前ごとふっとばす嵐の結界っ。 まずはもっとましな場所へいこうやっ」 蒼魔の刻印王「“飛脚術”っ! “火炎鳴動術”っ! “天眼察知術”っ! “剛力使役術”っ!」 勇者「“神速呪”っ! “雷剣呪”っ! “鏡像呪”っ!」 ゴオオオオッ!!! ガギィィン!! 勇者「いい加減に諦めろっ!」 蒼魔の刻印王「諦めたともっ! 無傷で勝つことはなっ!」 ギィン! ガギィン!! ビギィン!! 勇者「応えろ!! 黒の鎧っ! そなたは何ぞっ!!」 “我は鎧っ。汝を守り、汝が敵の刃を悉く弾く物なり” 蒼魔の刻印王「何故それを使いこなせるっ」 勇者「知ったことかぁっ!! 誰かが誰かを助けようとするのが全部手遅れだとっ!? それが摂理だとっ!? したり顔で語ってんじゃねぇっ!!」 ギィーーーーンッ!!! (「魔王『この我のものとなれ、勇者よ』勇者『断る!』」8スレ目より)
・グレート・マザー … 母親・子供が保護を受けるイメージ(「物語」的には母・家庭・日常の場そのもの) ・老賢者 … 理性・知恵を授かるイメージ(「物語」的には○○仙人とか××師匠とか) ・アニマ … 男性の持つ女のイメージ(「物語」的にはヒロイン) ・アニムス … 女性の持つ男のイメージ(「物語」的にはヒーロー?) ・シャドウ … 自己の反存在・克服すべきもののイメージ(「物語」的にはライバル) …この5つでしょうか。あと“英雄”の元型や“トリックスター”といった元型も“在り”っぽいように思うのですが、ちょっと置いておきます。また、アニマ(男性の持つ女のイメージ)についえちょっと補足すると、よりアニマに近いヒロインというのは、かなり純真無垢というか…無為に保護を受けるお姫様、あるいは聖女といった存在が当たるようです。しかし、近代の物語上の“ヒロイン”はこの範疇に収まりきるものではないでしょう。でも、同時に男性と絡む以上、なんらかの形でアニマに繋がるものを内包してもいると。
「チャンピオン太」力道山先生とか、猪木寛至さんとかが出てるの。
今週の一番「詭弁学派、四ッ谷先輩の怪談。」面白いと思うんだけど、もしかして危ない?
魔王「この我のものとなれ、勇者よ」勇者「断る!」~「情報圧縮論」から観える構造(その1)
※ちょっと付記すると魔王の“誘い”を断らない話は、お父さんなら定番なんですけどね。「スターウォーズ」のダース・ベイダーが超代表ですが。「ドラクエ」にかけるなら「ダイの大冒険」の竜騎将バランでもいい。…これはこれで興味深い話なんですが、“転身父さん”の話との違いを論じて行くのは、また別の機会とします。
勇者「(丘の向こうに行く事は)必要なのか?」 魔王「それは違う。このままワルツのように戦争を 消耗を繰り返し、屍山血河の平和を享受することも この世界に許された選択肢の一つだ」 勇者「それはそれでおびただしい犠牲だろう」 魔王「でも勇者が直接的手を汚さないで済む」 勇者「なんだよ契約したくないのかよ」 魔王「騙して契約したくないんだ」 (「魔王『この我のものとなれ、勇者よ』勇者『断る!』」1スレ目より)
多分「機動戦士ガンダム」を例に上げると分かりやすい気がします。「ガンダム」という物語を描くにあたって、ニュータイプという“先の世界”を思いついたとして、それは、泥まみれで、戦争に翻弄される“大きな群像”を描いたその上に、“先の世界”を載せるから、あの感動が生まれている事は間違いないと思います。群像劇を描く才能のない者が「人類って宇宙に出たとしたら、こんな風に変って行くかもね」というだけの物語を作ったとしたら、僕は間違いなく、あれほどの感動を得ることはなかった。だからこそ、これは群像劇(「大きな物語」)を描けた者だけに許された「先の物語」だったと言えます。 それは逆に言うと、「大きな物語」を描ける者が、「先の物語」を描こうと思わなかったら、それはそこで終わってしまうという事。(いや、終わっても全然良いのですけどね。安彦先生とかは、本当にニュータイプとかには興味がない人ですよね)逆に「先の物語」は見えている(思いついている)のに、「大きな物語」を描く力量がないために、「先」が描かれているだけの「小さな物語」で終わってしまう事もある。 こういったカナシに、これまで散々溜め込んできた、物語表現技術を複合的有機的に利用する事で、手を届かせる方法があるのではないか?いや、既に何人かの作家は、それに意識無意識を問わず気付いていて、すでに使っているんじゃないの?……というのが、僕の「情報圧縮論」のあらましという事になるかと思います。
「東のエデン」@あにめラジオ
今週の一番「任侠姫レイラ」エンターテインメントとは何か?…とか語ったりしてみる。
今週の一番「ブリーチ」はラスボス戦の在り方が決まるとその作劇法は完成されると思うんだ。
あにめラジオ(USTREAMテスト)
「ファイヤーマン」諸君、私はバローグ星人が好きだ!(`・ω・´)
データ更新(2010-05-13)