今何処(今の話の何処が面白いのかというと…)
マンガ、アニメ、特撮の感想ブログです。






大文字「まあ、俺も誉められた人間じゃないがな。見栄っ張りの権力主義者だ!」
美羽「あたしは自信過剰の高飛車女!」
JK「見ての通り、俺は長いものに巻かれるチャラ男!」
ユウキ「あたしは、我を忘れる宇宙オタク!…はい」
賢吾「俺は……学校一のサボり魔。保健室の主だ!」


(『仮面ライダーフォーゼ』第10話より)

……あ。いいなあ。ちょっと瘉された。爽やかに「権力主義者だ!」と言い放つ、大文字がけっこうカッコよかった。『仮面ライダーフォーゼ』最近、ようやく追いついて観ていますが、『面白い』ですね。転校初日に「この学校の生徒全員と友だちになる!」と宣言したツッパリ野郎・如月弦太朗が、学園内を暗躍する謎の怪人たちが引き起こす事件に巻き込まれながらも、友達を着実に増やして行く『物語』…かな?

従来のヒーローものとはちょっと違う……というか東映不思議コメディ・シリーズの“ご町内ヒーローもの”っぽいのですが、それとも、ちょっと違うというか。あれは「世界の危機を救うヒーロー」のパロディっぽい側面があったと思うのですが、『フォーゼ』はそういうワケではない。
このヒーローにぶっ飛ばして欲しいのは、救って欲しいのは、もっともっと身近な、もっともっと自分の内にある、“何か”という気がします。そのアプローチが結果として、転校生来訪ものの青春ストーリーっぽいものに納まっているというような、そんな印象です。(まあ、スタート時には青春もののメソッドで進める方針は固めていたとは思いますが)

この10話では、それぞれが自分の抱えていた“問題”を笑ってさらけだして、自分自身を蔑んでしまうオカルト娘に「気にすることはない」と語りかけるシーンなんですが…。彼らが、そうである事を変えようとはしていない所が、好きというか、僕好みです。
たとえば大文字は、その「見栄っ張りさ」が、カッコ良く振る舞う自分の追求につながるわけだし、美羽の自信過剰だって、その自信が裏打ちされる自分である事を目指すわけですしね。…いや、別にそんな昇華すら、なくってもいいよと。楽しく、笑って生きるのは、ちょっとした気の持ち方だよと。そういう『癒しのヒーロー』というか、そういうものを感じていますね。


仮面ライダーフォーゼ フォーゼモジュールチェンジシリーズ01 ベースステイツ
バンダイ
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コミック乱で連載中の『風雲児たち 幕末編』(作・みなもと太郎)で、井伊直弼の“運命の日”のカウントダウンが進む中(進んだり、戻ったりする中(´・ω・`))いよいよ、小栗上野介が登場。…いや、まだ、顔とかキャラクターとか決まってないみたいですね?今から楽しみです。
『風雲児たち』はギャグマンガの大家・みなもと太郎先生が渾身の筆致で送る“幕末もの”マンガ……幕末の物語を描くのに“関ヶ原の戦い”からはじまり、その後もいつまで経っても幕末にならない、気がつくと30巻に至り、連載誌を変えて、ようやく今、幕末をやっているという冗談のような連載ですが…。笑いあり、涙ありの、掛け値なしの傑作名作マンガです。

『風雲児たち』を読むようになって、あらためて幕末について調べたりしたんですが、その中で、この人は知りましたね(名前は以前から聞いた事はあったんですが)。バキバキの幕臣なんで(バキバキ?)、維新三傑とか、あるいは新選組とか、龍馬とか、幕末の“定番”の人からは、なかなか接続がない人じゃないでしょうか。(勝海舟とかはどうだったんだろう?)でも、すごい人です。幕末にはぐれた孤高の士のような風格すらあります。
しかし、この小栗上野介の事、あるいは阿部正弘の事、あるいは川路聖謨の事など幕府の士の事を調べて行くと、一般に流布するような佐幕=「時代が見えなかった者」、薩長=「時代に先んじた者」、という“史観”は、とても疑問になってきます。
反射炉建設、海軍操練所、造船所建設、使節団の派遣、明治の“未来”につながる多くは幕府の主導で行われている。対して倒幕を果たした薩長は“未来”に対してどれだけの事をしていたか?…というか、あの当時、世界に立ち向かえるだけの何か?をやる事ができたのは“徳川幕府”しかなかったと言ってもいいんですよね。「そんなの当たり前じゃん」と思う人もいるかもしれませんが、とにかくそうだった。
薩摩の島津斉彬は“それ”をしていたと言えそうです。しかし、それも老中・阿部正弘との協力体制でのものであるし、彼が早逝して島津久光に変わった時、どれほどの事を続けていたかは、かなり疑問です。あと、鍋島藩。うん、まあ、ここは…まあ、うん。(´・ω・`)引きこもっちゃうのはどうかな?くらい?

僕は今、幕府寄りに歴史を読み進めようとしているので、そこは注意して欲しいですが……徳川幕府の官僚たちは阿部正弘も、江川太郎左衛門も、川路聖謨も、そして小栗上野介も出来うる限りの“外国”との戦いと、そして“未来”への布石を打ってきたのだと思うんです。
いや、その戦いっぷりは、その清国をも下す列強に対するちっぽけな島国の成果としては、考えうる最上に近いものとさえ言ってもいいように思えるのですが、「倒幕(革命)!!倒幕(革命)!!とにかく倒幕(革命)!!」とがなりたてていた血気盛んな闘士たちによって、その成果の多くは奪われ、そして彼らは、それらが自分の手柄であるかのように歴史を語り継いだ……そういう面はなかったか?とは思ってしまう。

以前、『まどか☆マギカ』に引っ掛けて“幕末”を語ったりしましたが、今、述べたような感覚で書き綴っていますね。(↓)

▼togetter:『魔法少女まどかマギカ』風?に戊辰戦争時の日仏交渉を演じてみる

しかし、なら「幕府のまま」でよかったか?熱狂の渦に巻き込まれること無く、事態を冷静に察し「幕府はできるだけの事をしているじゃん!」と。そう評価して、すごすごと引き下がり、主導は彼らに任せ、協力は惜しまず、徳川幕府のまま世界に乗り出して行くのが一番“安全”だったのか?…僕は、そうも思えない。
上手く、説明できませんが、人間には、というより“人間たち”には、何かスイッチが切り替わる“儀式”が必要な時があり、この時はパックス・トクガワーナという“日常”の延長の窓枠から世界を観続けてはダメな時だったのではないかと。そんな気はします。

ここらへん、人類学者・フレイザーの『王殺し』という話を思い出すんですけどね。未開社会において見られる「宇宙の秩序を司る祭祀としての王が、その力を失った時、王は殺害され新たな王を擁立して秩序を回復させる」という“儀式”で、それはヨーロッパの市民革命や、清教徒革命においても見られる“儀式”…という事らしいですが。
…そういうものを、この維新回天にも感じます。「なぜ、徳川幕府が滅びる必要があったのか?」は僕の今後のちょっとしたテーマですね。実は彼らからは、そういう『王殺し』すらも推して引き受けているような……そんな潔さ、美しさすら感じる事もあるんです。
小栗上野介が『風雲児たち』において、どれくらいの扱いになるんかは分かりませんが、期待しています。



…あ、あと12月4日から『坂の上の雲』の第三部が始まるよ!(`・ω・´)19:30からだね!!


風雲児たち 幕末編 19 (SPコミックス)
みなもと 太郎
リイド社


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http://d.hatena.ne.jp/LDmanken/20020227/p1


記事:2002年2月27日 『漫研』でよく使う用語である、話を『積む』という話の例をあげています。


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スーパーロボット超合金 マジンガーZ
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僕が『マジンガーZ』で一番好きな機械獣を上げるとなると、真っ先に名前があがるのが、今回の“ジェノバM9”である。『スーパーロボット大戦』でけっこう常連らしいので、知っている人、好きな人もけっこういるんじゃないかと思うんだけど……ん~、やっぱり有名所を上げるとなると、ラインX(ドナウα1)とかミネルバXになるんでしょうかねえ…。
僕自身はやっぱり機械獣らしい機械獣が好きなので……ダブラスM2とか、ケルベロスJ3、あるいはジンライS1も捨て難い……いや、まあ(汗)とにかく真っ先に名前が上がるのがジェノバM9である。

こいつチョーカッコいい機械獣なんですよ!!その機械獣としてのキャラクター性も然ることながら、カッコ良かったのは、その攻撃方法だ。
ジェノバM9って“狙撃型の機怪獣”で、その射程は数百キロ…全く索敵できない超々長距離から攻撃を仕掛けてくる。…これって、けっこう8割以上のスーパーロボットに有効な手段じゃないかと思うけど、つまり、マジンガーZの持つ兵器の全射程外から攻撃を仕掛けて来た機械獣なのだ!!
マジンガーZ、またその後のスーパーロボットの多くは視認範囲でしかその威力を行使できない者がほとんどだったので、この一方的な攻撃は、超クール!!で超カッコいかった!!

それを誇示する登場方法がまたカッコよくって…。ドクター・ヘルがジェノバM9のお披露目をする際、あしゅら男爵、ブロッケン伯爵の前で「とりあえず、あの遠方を飛んでいる旅客機を撃ち落せ」と命令される。そうすと、ジェノバM9は、おもむろに自分の銃の組み立てとチェックをはじめる。そして弾を込める。
その、のろのろとして見える動きに、ありゅらとブロッケンは苛立って「どうした!?はやくやらないか?ああ、旅客機が見えなくなってしまったではないか…(ダメだなこの機械獣)」と、せかし立てるのだけど、ジェノバM9は、それをまるで意に介さず、おもむろに銃を構える。
…そうして、その既に“見えなくなってしまった旅客機”を見事に撃ち落とすんです!一発で!!

「うぁぁああああ!!?ドクター・ヘル!!この機械獣は是非、わたくしに使わせて下さい!!」、「ええい!何を言うか!あしゅら!!ドクター・ヘル!!この機械獣は、是非、このブロッケンめに…!!」と、二人とも手のひら返したように、ドクター・ヘルに擦り寄るわけですが。その気持ち分かる…(笑)僕も、この機械獣のカッコよさに夢中になった。

しかし、この話はここで終りってワケじゃなくって。その超カッコいいジェノバM9の悲哀ともなう最期が忘れられないのですよ。鳴り物入りで登場したジェノバM9は、マジンガーZ=兜甲児がまったく視認できないその超遠距離から、見事にその銃弾を命中させるのですが……。
効かないのですよ!まったく!マジンガーZには!ジェノバM9の攻撃が!!ジェノバM9がどんなに、どんなに、どんなに、どんなに、その銃弾を命中させ続けても、不滅の超合金・Zで鋳造された、マジンガーZのボディには、その一切の攻撃が跳ね返されてしまう!兜甲児にとっては「いってぇぇな!コンチキショ~!!」くらいにしか思われていない!

何と言う事だ!本当に、何と言う事なんだ!ジェノバM9の誇りも、技術も、チート超合金一発で無効にされてしまう!その事をあのふんぞり返った暴君・兜甲児は理解すらしていない!!(涙)
そうして“見えない敵”であったジェノバM9は遂に、マジンガーZに接敵されてしまい、正面からの戦いでは、ほぼ一方的にマジンガーZに打ちのめされ、敗北を悟ったジェノバM9は、その自慢の銃で自分の脳天を撃ち抜き、自壊して果てたのだ。そのカッコ良さ、哀しさ、全てが忘れられない機械獣です。

……あ、ちなみに「兜甲児を直接狙えば?」って話もあるんですが、それは人間を直接狙うのはジェノバM9の信条に反するとの事です。(´・ω・`)

【漫研究室】私の愛した悪役たち


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http://www.ustream.tv/recorded/18759414

放送日:2009年11月09日。このブログでも時々持ち出す、主人公論『王』の話をしています。『コードギアス』の枢木スザクの話が主体ですが…後半では、西森博之先生の『スピンナウト』の話とかしていますね。



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http://d.hatena.ne.jp/LDmanken/19980728/p1

記事:1998年7月~8月頃? ガイゾック、ソネット、間久部緑郎、サイクロプス、コロサス神父、バッファローマン、ドロンボー、マ・クベ大佐、ハイネル、無七志


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http://d.hatena.ne.jp/LDmanken/19980628/p1

記事:1998年6月~7月頃? ウルフ金串、征服王マーダル、幻竜王ドラム、意味なし番長、コロス、ミスターハブ、マゾ、銀天狗、怪盗クモ男、V号

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【脱英雄譚】

【11月第1週:りびんぐでっど #27:ハーフ&ハーフ・オブ・ザ・デッド】
http://www.tsphinx.net/manken/wek1/wek10534.html#714
【漫研】
http://www.tsphinx.net/manken/



『マギ』(作・大高忍)がゆっくりと着実に『物語』を積み上げて言っていますね。いや、この場合『世界』を積み上げていると言うべきでしょうか。『マギ』は…なかなか一口には言えないのですが、ユーラシア大陸を模した広大な世界が舞台の、ダンジョンと魔法使いと魔神を巻き込んだ冒険活劇…そこから発して世界と人間の運命を決める戦いに向かって行く『物語』に観えます。
僕も、静かに深く応援しています。気がつくと、週刊少年マンガの中で、並行して動くキャラクターの数がトップクラスの大河ストーリーになっている、いや、なろうとしていると言うべきか。まだ、弾込めをしているような状態のはずなので。

長期連載のマンガだと、自然とキャラクター数は膨大になって行くのですが、これは特に少年マンガの場合、いわゆる“串団子バトル”と言われるシリアルなストーリーラインから、置いて行かれる者、忘れられる者が顕著で、またギャグマンガなんかだとしまってあるキャラを時々起すという手法で多数のキャラを保持するのですが、『マギ』の、これだけのキャラに違う方向をパラレルに走らせているのはちょっと無いですね。
…いや、『ネギま!』とかあるんですけどね(汗)あるいは、今の『ワンピース』はシリアルなストーリーラインを“こっち”にシフトさせようとしているのかな?とか思ったりもしていますが…。それよりは、もう少し、バラバラとしたような……それでいて、それが大きな流れを編むような…そういう形を成して行っていると思います。



(モルジアナに「えっ?」とか言われてるよ…)…いや、しかしここで正直を言うと(汗)ヘタレ主人公であるアリババのヘタレっぷりが、どうにも好きになるのが困難でねえ(いや、言う程キライなキャラでもないですが)…(笑)モルジアナも、シンドバッドも、カッコいいなあ!と思ってるし、アラジンの正しい少年っぷりと得体の知れなさの同居が、すごく好きななんだけど……アリババがなあ…orz もう少し「こいつは、王になれる男だ!」と思わせてくれたらなあ…。
彼は作中において明らかに“ヘタレな面がある少年”として描かれているので、演出や、キャラ設計にミスがあるというわけではないのですけどね…。ここが、バシッとはまると物凄く僕好みの『物語』なのですが…。まあ、登場当初に人の生命を何とも思わない、金持ちの主人をボコッと殴った時は、充分、カッコ良かったのでアリババも何処かで落ち着いてくれるかな?



この物語、魔法の世界(裏の世界)は、暗黒結社アル・サーメン(一つの組織ではない?)と、アラジンそれからシンドバッドの戦いになって行くのでしょう。対して、表の世界の“歴史”は、覇権国家・煌帝国と、シンドバッド王の七海連合の衝突になって行くものだと思われます。さらに突き詰めると、煌帝国の第一皇子・練紅炎と、シンドバッド王の“両雄”の戦いになるのでしょう。
その趨勢は、裏の魔法の世界の活動がかなりの部分で関わって行くはずですが、だからと言ってイコールではない。シンドバッド王から、白いルフ(生命エネルギー)に隠れて黒いルフが流れるように、対する練紅炎も黒一色の男というわけではないと思われます。そういう描きに観えます。黒いマギとなって、アル・サーメンの手に堕ちているジュダルも、本当の所何を考えているのか分からない。(何も考えてないっぽいけど…)



煌帝国には他に、最近とみに可愛いと評判(?)の紅玉姫と、白龍くんがいます。白龍くんの姉の白瑛さんもいますね。彼らは煌帝国の人間だけど、シンドバッドと深く関わり、単純に練紅炎と同じ方向を向いているキャラではない。
じゃあ、シンドバッドの味方なのか?…そうとも言えるけど、肝心のシンドバッドは紅玉姫も、白龍くんも、使えるカードの一枚として扱おうとしている(…まあ、本当に簡単に使い捨てて見せるか?は、また別の分岐になりますが)。シンドバッド自身が、単純な“白い英雄”ではなくなっているんですね。
紅玉姫はシンドバッドにメロメロに恋しているのですが……相応に哀しい思いをするのは確定路線なんでしょうね(汗)その後、どうなるかは分かりませんが。
また、白龍くんは顔に火傷を負っていたり、片腕がもげたり、かなり酷い扱いを受けているんですが、基本ヘタレというか、ダメな面がある少年で、アリババの『対比』キャラなのでしょう。練紅炎がシンドバッドの『対比』であるように。…でも、僕は、この少年は好きなんですよねえ~。全然、主人公張れそうな、好少年です。



先に、怪しい人物である事を書いてしまいましたが、シンドバッド王もかなり興味深いキャラクターです。時折、断片的に語られる彼の冒険譚の数々は、彼がかつて間違いなく“物語英雄”であった事を示している。…というか、今も、一人だけチートヒーローなんですよね(汗)
迷宮攻略者たちが使う“ジンの金属器”は必ずしも絶対無敵の宝具ではないのですが、彼が振るうと一撃必殺の大破壊をもたらす。レベル99になって敵が弱くて困っているRPGの勇者のような感さえあります。
それこそ、今の、この物語は「世界の異変に対してシンドバッドが如何に立ち向かうか?」という英雄譚に集約されてると言ってもいいのだけど、しかし、彼は主人公ではない。思うがままに冒険し、勝ち上がってきた、かつての少年は、思うがままに得たものによって、思うがままを失った…というか。まあ、彼の物語もまだ、全然はじまったばかりなんですよね。でも、この人は超カッコいいです。

シンドバッドが白一遍のヒーローではない事で分かるのですが、この物語はある種の“分かりやすさ”として「光と闇の戦い」が演出されていますが、本質的にはもっと混沌と言うか…清濁併せ呑んだものを描こうとしている。もっと人も、人の心も入り乱れている。シンドバッドが白一遍じゃないのなら、練紅炎も黒一遍ではないのだろうと思える…そこが好きです。

他にもまだ、伝説のマギがいると言われるレーム帝国、革命により建国された魔法主義の国マグノシュタット(まあ、アル・サーメンが糸引いているみたいですが…)など、どう動くか分からない勢力も、物語の盤上に並べられ始めています。アリババの故郷で、煌帝国に占領されてしまったバルバッドもまた出てくるでしょうしね。(アブマド、サブマドもまた出るかな?)

本当は、このブログで僕が使っているキーワード『脱英雄譚』を引っ張ってきて「シンドバッドは『脱英雄譚』前の旧来英雄なんだ!」とか言う方が、いろいろ僕なりの理屈をつけて語りやすいのですけどね…(汗)(シンドバッドの物語の形、アリババのキャラの置き方等を観ると)今回はちょっと保留。改めてそういう角度で語るかも…。ただ、『脱英雄譚』の一つの目標である「分かりやすい物語から世界への接続を果たす」という事はやっている物語だと思います。

週刊少年誌では、大変な困難がある大河ロマンを、時に冒険やアクションを交えながら、じりじりと、しかし着実に歩を進めている渾身の連載だと思っています。それだけに、途中で打ち切られたら、本当に「何の話」だったのか分からなくなってしまう(汗)いや、アラジンがテーマ的な事をぺらっと喋れば格好はどうにでもつくのでしょうが……多分、それを様々な人々に宿る物語によって描かれる事に意味がある物語だと思うのです。
まあ、それだけに、少年サンデーにはいろいろがんばって欲しいですね。いろいろ。(´・ω・`)


マギ 10 (少年サンデーコミックス)
大高 忍
小学館


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【ハーレムメイカー】

【10月第5週:競技ダンス部へようこそ(作・横田卓馬)】
http://www.tsphinx.net/manken/wek1/wek10533.html#713
【漫研】
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室長「ハクア…確かに今のお前は何もない。駆け魂隊でもない。羽衣もない。ついでに家柄もない。ツノもない。カネもコネもない…。だが努力で、一番になった。今まで「証の鎌」は家柄の高い悪魔しか取れなかった。成績優秀だから首席、と言う訳にはいかなかったのだよ。しかし、お前は成績で圧倒して、自分自身の力で首席をとった」

(『神のみぞ知るセカイ』161話より)

『神のみぞ知るセカイ』(作・若木民喜)が今、相当良くって、またすぐに記事を書く事になると思うのですが、その前に、もう一度ハクアの事は押さえておきたかったので、ちょっと書いておきます。
『神のみぞ知るセカイ』は、悪魔の世界から逃げた6万匹の“駆魂”を回収するために、ゲームの達人にして“落とし神”様と呼ばれている桂木桂馬が選ばれる物語。現在は、地獄界の悪魔的復活を目論む旧悪魔たちに対抗するため、かつて旧悪魔を封じた“ユピテルの女神たち”の復活/再集結を目指し、以前、攻略したヒロインたちの中から“女神持ちの子”を火急に探し出さなくてはならないという展開。…の本道あたりは、今、桂馬がやっていて、それを裏打ちする舗装をハクアがやっているという感じですね。

今週の一番『神のみぞ知るセカイ』~攻略ヒロインの逆襲がぱない(`・ω・´)


また、このフェーズに入ってからのハクアのヒロイン格の上がり方がすごいですね。これも書いておきたい。エルシィを昏睡したかのんの身替わりにして、端におき、ハクアを代わりのパートナーとして起用する。これをやって、動かされてしまうと「ハクアって“この為”に置かれていたヒロインだったのか!」と思ってしまう程、強力な“回り”を見せています。桂馬をサポートし、地獄界とも連絡をとり、独自に謎への迫りを見せている。三面六臂と言っていい、影日向の活躍を見せています。
“問題解決力”において、桂馬とパートナーを組んだ時のその親和性が素晴らしかったんですよね。考えてみると桂馬と一緒に問題に立ち向かうキャラ位置は、この子と、あとディアナくらいしかいない。いや、エルシィもいるんだけどちょっと置いておいて(汗)ディアナに、その全てを集約させるというのも選択なんですが、俯瞰としては並列構造のこの物語では、良いカードは分けられる方が望ましい。そうなるとハクアしかいない……と。(あと桂馬の行状全部知っていてそれを理解/許容できる立場なのも大きいですね)

この物語に対して「ずっと続ける構造」と「終わる為の構造」の二つの構造の話は以前からしていましたが、こうなってくると「続ける構造」のヒロインはエルシィで、「終わる構造」のヒロインはハクアだったのでは!?などと思えてきます。「終わる構造」のヒロインって基本、真ヒロインって事ですよw

以前の記事でもハクアの格の上がり方については触れていて、今回、それと書くことはそんなに変わらないんですが…(汗)しかし、上引用の161話において、明確にハクアに“物語解決”の使命が与えられた事は大きいです。そう宣言がされる事は言ってしまうとハクアに“物語主人公券”が発行されたと言ってもいい。…いや、ホントにそれが使われるかどうかは分かりませんが、ハクアは桂馬から離れた所で物語が綴れるキャラになっています。



群像劇として物語を綴る~誰でも主人公にも見立てられる~という意味では、別に登場人物の誰だって、物語を綴っているんですけどね。『神のみぞ知るセカイ』という物語を駆け魂退治~ひいては旧悪魔との問題決着に到る物語と観るなら、今、物語が綴れるのは桂馬とハクアって事です。たとえばノーラさんとか、かなりハクア寄りのキャラ、ハクアが気になるキャラ~従格のキャラ~として配置されて来ています。室長もそうですね。ここらへんで既にハクアは、相応の『シャフト』、少なくとも『サブ・シャフト』足り得る事は示されている。

ハクアが起つ事によって物語が立体的になっているとか比喩したいんですけどね。これ言葉で何か表すよりも、ずっと良い形/状態だと思うんですよね。
今、桂馬は最攻略というタスクをさらに同時並行で行なっているわけで、それだけでも厚みのある展開なんですが、しかし、マルチ・タスクっていっても、実際はシングル・タスクを分割して少しずつ処理するだけで、それって本当は擬似マルチタスクだよね。んでも、CPU二つが別のタスクを処理したら、それは本当のマルチ・タスクだよねと言うか……。まあ、とにかく桂馬のセレクトボタンだけでは物語が決まらない形になっていて、それは、それだけで『愉楽しい』事なんですよ。

しかし、今後の形がどうなるか?というのは、まだ予断を許さない所があります。捕らえられ隊籍を失って地獄から脱出したハクアは、とりあえず一度、桂馬と合流すると思われますが……そのまま、桂馬と行動を共にすると、これはかなり『強い』のですよね。『強過ぎ』な程。そうするとねえ……やっぱり、“ガウ・ハ・レッシィ”(別行動)が妥当かなあ…?とか思ったり。
しかし、強過ぎとか言いましたが、実は、まだ攻略ヒロインたちはフリーハンドなんですよね。これから彼女たちは桂馬が対峙している問題~旧悪魔との戦い~を知って行く事になると思うんですが、彼女らの動き次第では、強過ぎなんて言ったのは、言い過ぎかもしれない。…まあ、分からないです(汗)でも、攻略ヒロイン全員対ハクアでバランスがとれるくらいですよ、今。エルシィと、あとディアナには、まだ隠し玉があるとは思うんですけどね…。

ちょっと、ルイさんと「ハクアは真ヒロインかもしれない」→「真ヒロインとかじゃなくって主人公格じゃない?」→「んじゃ、(僕のカテゴリ分けだと)女ヒーローかな?」→といった会話を交わしたりしていたのですが、やはり『神のみぞ知るセカイ』という物語を考えた場合、ヒロインとしてどうか?という視点から観た方が通りが良さそうに思えます。
その意味ではハクアは「“主人公格カード”を手に入れたヒロイン」と言えます。このカード持っているヒロインは相当強いはずですけどね(汗)ハクアというキャラ位置のキャラが、このカード持つのはなかなかの壮事に思えます。今、ホントに彼女の立ち振る舞いで『物語』の形が決まる所だと思うんですよね。


神のみぞ知るセカイ 1 (少年サンデーコミックス)
若木 民喜
小学館


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http://d.hatena.ne.jp/LDmanken/19980528/p1

記事:1998年5月~6月頃?この頃、日付とか打っていないので、ちょっと不明ですね(汗)『漫研』を立ち上げた当時、けっこう評判のよかったコンテンツです。最初の頃は、ほぼ毎日更新していました。…100回までやる予定だったのですが、途中で止まってしまっていますね。改めて100回まで持って行きたいですねえ…以前の文もリライトしたい。


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